17 / 365
古代遺跡の出来事
第14話 冒険者たち6
しおりを挟む
月の魔女とよばれるまで
第14話 冒険者たち6
地下四階へ降りてきたパウエルたちだが、最下層の敵に絶望することになる。
そう、鉄の武器を弾くサイクロプスがいるのを見てしまったからだ。
「来るとは思っていたが、ここでか」
「鉄の武器を弾くやつねえ。なかなか面白えじゃねえか」
「そう言うけど、それだけ消耗度が上がるってことなんだから厳しいって思わないと」
「ヒールの回数を考えると厳しいかもしれない」
ヘレナが使える数は限りがあるから、危険度が高いと言うことは回数制限を迎える可能性を否定できないと言うことでもある。
それに、ヘレナのヒールでは重傷まで癒やす事は出来ない。そこを考えると結構厳しいのは言うまでも無かった。
階段のある部屋から出て、移動する。次の部屋で待ち構えていたのは、オーガ二体にサイクロプス1体。
双方ともCランクモンスターでも上位に当たる手強いモンスターだ。
三体は、パウエルたちの姿を見て襲いかかってくる。
先手を取られてしまった形となり、オーガ二体はガレムに体当たりを仕掛け、サイクロプスはパウエルにその大きな腕の力を乗せた拳を放つ。
パウエルは手に持つラウンドシールドで、その攻撃をいなすがそれでもかなりの衝撃をもらってしまい、すぐに動くことが出来ない。
ガレムはオーガ一体目の体当たりは、なんとか回避する物のもう一体の体当たりを回避することが出来ずに、吹っ飛ばされてしまう。
前衛の二人を動けなくしたところで、オーガとサイクロプスはミリアとヘレナに向かって動き出す。
「ヘレナ、ごめん。かなりの無茶をさせてもらうね」
ミリアはそれだけ言うとオーガに向けて走り出す。鉄の短剣を右手に持ちつつ、オーガの注意を引きつける格好だ。
サイクロプスはそのままヘレナへと動くが、そこに衝撃から立ち直ったパウエルが行く手を遮る。
サイクロプスの胴に鉄の剣を振るうが、硬い皮膚に弾かれてしまう。それでも打撃自体は与えられているようで、パウエルの一撃にサイクロプスは痛みの声を上げる。
その頃には、ガレムも戦列に復帰して鉄のハンドアックスを振るう。筋力増強のスキルを使っての一撃は、鉄の武器を弾くと言われるオーガでも耐えきれる物ではなかった。
豪腕から振り抜かれたハンドアックスの一撃は、オーガの腕を折った。弾くはずの鉄の武器で、腕を折られたオーガは驚愕の表情を浮かべる。
ガレムの一撃でひるむオーガ。もう一体のオーガにミリアが迫る。
鉄の短剣で、首元に一撃入れるもののやはり弾かれてしまう。そこに、オーガの爪の反撃を左肩から脇腹に受けて、吹っ飛ばされてしまった。
ミリアが吹っ飛ばされた後、オーガの一体はガレムのハンドアックスが首元に一撃を決められたことで絶命し、もう一体はヘレナに向かう。
サイクロプスはパウエルと一騎打ちの状態で、手助けに入ることが出来ない。オーガの腕の一撃をラウンドシールドで防ぎつつもその力に踏ん張りきれずに吹っ飛ばされてしまう。
追撃しようとするオーガに、ガレムが立ちふさがる。
「おいおい、女の尻ばかりおいかけてんじゃねえ!!」
それだけ言うと、鉄のハンドアックスを両手で握りフルスイング。それをオーガは避けるが、ガレムはそこで更にその勢いを使って、もう一撃放つ。頭からの大切断。
斧を使い慣れているからこその攻撃で、振り回し慣れていなければこんなことは出来ない芸当だ。
オーガは避けきれないと悟って、腕を組んで防御する。が、その防御をガレムの大切断は打ち砕いた。両腕を折ったのだ。
余りの痛みに悲鳴を上げるオーガ。
「はん、鉄の武器じゃ効きづらいってのは本当だな。が、俺の力ならこんなもんよ」
一呼吸置いてからの再度のフルスイング。今度は、防御も出来ずにオーガの腹に勢いよく叩き込まれた。
第14話 冒険者たち6
地下四階へ降りてきたパウエルたちだが、最下層の敵に絶望することになる。
そう、鉄の武器を弾くサイクロプスがいるのを見てしまったからだ。
「来るとは思っていたが、ここでか」
「鉄の武器を弾くやつねえ。なかなか面白えじゃねえか」
「そう言うけど、それだけ消耗度が上がるってことなんだから厳しいって思わないと」
「ヒールの回数を考えると厳しいかもしれない」
ヘレナが使える数は限りがあるから、危険度が高いと言うことは回数制限を迎える可能性を否定できないと言うことでもある。
それに、ヘレナのヒールでは重傷まで癒やす事は出来ない。そこを考えると結構厳しいのは言うまでも無かった。
階段のある部屋から出て、移動する。次の部屋で待ち構えていたのは、オーガ二体にサイクロプス1体。
双方ともCランクモンスターでも上位に当たる手強いモンスターだ。
三体は、パウエルたちの姿を見て襲いかかってくる。
先手を取られてしまった形となり、オーガ二体はガレムに体当たりを仕掛け、サイクロプスはパウエルにその大きな腕の力を乗せた拳を放つ。
パウエルは手に持つラウンドシールドで、その攻撃をいなすがそれでもかなりの衝撃をもらってしまい、すぐに動くことが出来ない。
ガレムはオーガ一体目の体当たりは、なんとか回避する物のもう一体の体当たりを回避することが出来ずに、吹っ飛ばされてしまう。
前衛の二人を動けなくしたところで、オーガとサイクロプスはミリアとヘレナに向かって動き出す。
「ヘレナ、ごめん。かなりの無茶をさせてもらうね」
ミリアはそれだけ言うとオーガに向けて走り出す。鉄の短剣を右手に持ちつつ、オーガの注意を引きつける格好だ。
サイクロプスはそのままヘレナへと動くが、そこに衝撃から立ち直ったパウエルが行く手を遮る。
サイクロプスの胴に鉄の剣を振るうが、硬い皮膚に弾かれてしまう。それでも打撃自体は与えられているようで、パウエルの一撃にサイクロプスは痛みの声を上げる。
その頃には、ガレムも戦列に復帰して鉄のハンドアックスを振るう。筋力増強のスキルを使っての一撃は、鉄の武器を弾くと言われるオーガでも耐えきれる物ではなかった。
豪腕から振り抜かれたハンドアックスの一撃は、オーガの腕を折った。弾くはずの鉄の武器で、腕を折られたオーガは驚愕の表情を浮かべる。
ガレムの一撃でひるむオーガ。もう一体のオーガにミリアが迫る。
鉄の短剣で、首元に一撃入れるもののやはり弾かれてしまう。そこに、オーガの爪の反撃を左肩から脇腹に受けて、吹っ飛ばされてしまった。
ミリアが吹っ飛ばされた後、オーガの一体はガレムのハンドアックスが首元に一撃を決められたことで絶命し、もう一体はヘレナに向かう。
サイクロプスはパウエルと一騎打ちの状態で、手助けに入ることが出来ない。オーガの腕の一撃をラウンドシールドで防ぎつつもその力に踏ん張りきれずに吹っ飛ばされてしまう。
追撃しようとするオーガに、ガレムが立ちふさがる。
「おいおい、女の尻ばかりおいかけてんじゃねえ!!」
それだけ言うと、鉄のハンドアックスを両手で握りフルスイング。それをオーガは避けるが、ガレムはそこで更にその勢いを使って、もう一撃放つ。頭からの大切断。
斧を使い慣れているからこその攻撃で、振り回し慣れていなければこんなことは出来ない芸当だ。
オーガは避けきれないと悟って、腕を組んで防御する。が、その防御をガレムの大切断は打ち砕いた。両腕を折ったのだ。
余りの痛みに悲鳴を上げるオーガ。
「はん、鉄の武器じゃ効きづらいってのは本当だな。が、俺の力ならこんなもんよ」
一呼吸置いてからの再度のフルスイング。今度は、防御も出来ずにオーガの腹に勢いよく叩き込まれた。
0
あなたにおすすめの小説
幼女と執事が異世界で
天界
ファンタジー
宝くじを握り締めオレは死んだ。
当選金額は約3億。だがオレが死んだのは神の過失だった!
謝罪と称して3億分の贈り物を貰って転生したら異世界!?
おまけで貰った執事と共に異世界を満喫することを決めるオレ。
オレの人生はまだ始まったばかりだ!
『公爵家を乗っ取った男爵一家は、家系図から消えました』 ―偽令嬢は王太子妃を夢見て国外追放、私は公爵として責務を果たします―
ふわふわ
恋愛
両親を亡くし、幼くして公爵家の当主となったエレノア。
後見人を名乗って入り込んできたのは、男爵である叔父一家だった。
「公爵家は私たちが守ってあげる」
――そう言いながら、彼らはいつしか公爵を名乗り、財産を使い込み、娘を“公爵令嬢”と偽って社交界へ。
やがて王太子との婚約話まで進み、公爵家は完全に乗っ取られたかに見えた。
だが――
「その公爵令嬢、偽物ですわ」
静かに微笑んだ瞬間、全ては覆る。
血統の証、一族会議での断罪、王家への正式告発。
爵位僭称、王家欺瞞、財産横領。
男爵一家は次々と罪を暴かれ、家系図から名を消されていく。
救済はない。
情もない。
あるのは責務のみ。
「公爵は、情より責務です」
本物の公爵令嬢エレノアが、奪われた家と誇りを取り戻し、王家と対等に並び立つまでの徹底ざまぁ恋愛譚。
偽物は消え、本物だけが残る。
これは、乗っ取られた公爵家を完全に取り返す物語。
異世界で大往生した私、現代日本に帰還して中学生からやり直す。~最強の補助魔法で、冴えないおっさんと最強美女を操って大金持ちになります~
タカノ
ファンタジー
異世界へ転移し、聖女として崇められ、愛する家族に囲まれて88歳で大往生した……はずだった。 目が覚めると、そこは現代日本。 孤児の中学2年生、小金沢ヒナ(14)に戻っていた。
時間は1秒も進んでおらず、待っていたのは明日のご飯にも困る極貧生活。 けれど、ヒナの中身は酸いも甘いも噛み分けたおばあちゃん(88歳)のまま!
「もう一度、あの豊かで安らかな老後(スローライフ)を手に入れてみせる!」
ヒナは決意する。異世界で極めた国宝級の【補助魔法】と【回復魔法】をフル活用して、現代社会で大金を稼ぐことを。 ただし、魔法は自分自身には使えないし、中学生が目立つと色々面倒くさい。 そこでヒナがビジネスパートナー(手駒)に選んだのは――
公園で絶望していた「リストラされた冴えないおっさん」と、 借金取りに追われる「ワケあり最強美女」!?
おっさんを裏から魔法で強化して『カリスマ社長』に仕立て上げ、 美女をフルバフで『人間兵器』に変えてトラブルを物理的に粉砕。 表向きはニコニコ笑う美少女中学生、裏では彼らを操るフィクサー。
「さあ善さん、リオちゃん。稼ぎますよ。すべては私の平穏な老後のために!」
精神年齢おばあちゃんの少女が、金と魔法と年の功で無双する、痛快マネー・コメディ開幕!
転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする
初
ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。
リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。
これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。
追放されたおまけの聖女♂は冷徹王太子の腕の中から離してもらえない〜今さら戻れと言われても、もうこの人の魔力しか受け付けません!〜
たら昆布
BL
聖女のおまけで召喚されたと思われて追放された不憫受けが拾われて愛される話
無能烙印押された貧乏準男爵家三男は、『握手スキル』で成り上がる!~外れスキル?握手スキルこそ、最強のスキルなんです!
飼猫タマ
ファンタジー
貧乏準男爵家の三男トト・カスタネット(妾の子)は、13歳の誕生日に貴族では有り得ない『握手』スキルという、握手すると人の名前が解るだけの、全く使えないスキルを女神様から授かる。
貴族は、攻撃的なスキルを授かるものという頭が固い厳格な父親からは、それ以来、実の息子とは扱われず、自分の本当の母親ではない本妻からは、嫌がらせの井戸掘りばかりさせられる毎日。
だが、しかし、『握手』スキルには、有り得ない秘密があったのだ。
なんと、ただ、人と握手するだけで、付随スキルが無限にゲットできちゃう。
その付随スキルにより、今までトト・カスタネットの事を、無能と見下してた奴らを無意識下にザマーしまくる痛快物語。
薬師だからってポイ捨てされました~異世界の薬師なめんなよ。神様の弟子は無双する~
黄色いひよこ
ファンタジー
薬師のロベルト・シルベスタは偉大な師匠(神様)の教えを終えて自領に戻ろうとした所、異世界勇者召喚に巻き込まれて、周りにいた数人の男女と共に、何処とも知れない世界に落とされた。
─── からの~数年後 ────
俺が此処に来て幾日が過ぎただろう。
ここは俺が生まれ育った場所とは全く違う、環境が全然違った世界だった。
「ロブ、申し訳無いがお前、明日から来なくていいから。急な事で済まねえが、俺もちっせえパーティーの長だ。より良きパーティーの運営の為、泣く泣くお前を切らなきゃならなくなった。ただ、俺も薄情な奴じゃねぇつもりだ。今日までの給料に、迷惑料としてちと上乗せして払っておくから、穏便に頼む。断れば上乗せは無しでクビにする」
そう言われて俺に何が言えよう、これで何回目か?
まぁ、薬師の扱いなどこんなものかもな。
この世界の薬師は、ただポーションを造るだけの職業。
多岐に亘った薬を作るが、僧侶とは違い瞬時に体を癒す事は出来ない。
普通は……。
異世界勇者巻き込まれ召喚から数年、ロベルトはこの異世界で逞しく生きていた。
勇者?そんな物ロベルトには関係無い。
魔王が居ようが居まいが、世界は変わらず巡っている。
とんでもなく普通じゃないお師匠様に薬師の業を仕込まれた弟子ロベルトの、危難、災難、巻き込まれ痛快世直し異世界道中。
はてさて一体どうなるの?
と、言う話。ここに開幕!
● ロベルトの独り言の多い作品です。ご了承お願いします。
● 世界観はひよこの想像力全開の世界です。
35年ローンと共に異世界転生! スキル『マイホーム』で快適5LDK引きこもり生活 ~数学教師、合気道と三節根で異世界を論破する~
月神世一
ファンタジー
紹介文
「結婚しよう。白い壁の素敵なお家が欲しいな♡」
そう言われて35年ローンで新築一戸建て(5LDK)を買った直後、俺、加藤真守(25歳)は婚約者に捨てられた。
失意の中、猫を助けてトラックに轢かれ、気づけばジャージ姿の女神ルチアナに異世界へと放り出されていた。
「あげるのは『言語理解』と『マイホーム』でーす」
手に入れたのは、ローン残高ごと召喚できる最強の現代住宅。
電気・ガス・水道完備。お風呂は全自動、リビングは床暖房。
さらには貯めたポイントで、地球の「赤マル」から「最新家電」までお取り寄せ!?
森で拾った純情な狩人の美少女に胃袋を掴まれ、
罠にかかったポンコツ天使(自称聖騎士)が居候し、
競馬好きの魔族公爵がビールを飲みにやってくる。
これは、借金まみれの数学教師が、三節根と計算能力を武器に、快適なマイホームを守り抜く物語。
……頼むから、家の壁で爪を研ぐのはやめてくれ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる