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古代遺跡の出来事
第22話 沙更の案内(2月9日修正)
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月の魔女とよばれるまで
第22話 沙更の案内(2月9日修正)
パウエルたちの目的が魔方陣の部屋だと分かった沙更は、ミリアたちに提案をすることにした。
「もし良ければ、最深部まで案内をしましょうか?私はそっちから来たので、案内が出来ます」
「ねえ、リーダー。セーナちゃんに案内してもらった方が」
「ああ、武器ももうボロボロだ。出来るなら頼んでも良いだろうか?」
パウエルがそう言うのも無理は無かった。相棒たる鉄の剣が折れてしまったことで、まともに戦うことも厳しい。ガレムのハンドアックスもかなりの損傷があり、これ以上の酷使に耐えきれるかと言えば首を振る状態だった。
ミリアの鉄の短剣もヘレナの鉄のメイスも長く使える状態ではなかった。そんな状態で、古代遺跡最下層を動き回るのはどう考えても自殺行為である。
「途中のモンスターは、私に任せてもらえればなんとかします。そもそも、魔法だけでここまで来ていますから」
沙更の言葉に、パウエルたちは驚かざるを得ない。
治療を終えて、案内をすると決めた沙更の後をパウエルたちは付いていく。
ミリアの後を付いていった道を遡る形で、魔方陣の部屋を目指す。
途中で、オーガ2体とデスハウンド3体に出くわしてしまうが沙更は、一度倒せたことで冷静だった。
瞬時にウィンドカッターの詠唱をするとデスハウンドに、音速の真空の刃を放つ。初級魔法とは思えない凄い魔法に、四人とも驚きの表情を浮かべるしかない。
ウィンドカッターで、デスハウンドを三枚おろしに刻むとオーガにアイスニードルを詠唱する。古代詠唱と魔力が初級魔法を中級魔法にランクアップさせてくれる。
四本のアイスジャベリンが、オーガ二体相手に襲いかかる。二本ずつオーガの皮膚を貫き、オーガの動きを鈍らせたところで、今度は水魔法の超高水圧のウォーターカッターをイメージした。
沙更のイメージに魔力が反応し、ウォーターカッターの詠唱が完成する。その間僅か1秒。オーガは氷の槍で貫かれた部分を抜こうとしてあがくが、そこに超高水圧の水の刃が叩き込まれれば勝負は決したようなものだった。
超高水圧で生成した水の刃は、易々とオーガの身体を真っ二つに切り裂いていた。元々、氷の槍で押さえつけていたところにだから、避けようがない。
あっと言う間に、オーガとデスハウンドを排除しきった沙更。パウエルたちは、その強さを見て現実離れしていることを感じざるを得なかった。
(あれだけの威力を持つ魔法を操る時点で、俺たちよりも強くないか?)
(そもそも、リーダー。あれだけの治癒魔法を扱えて、あれだけの攻撃魔法を操れる時点で天才児確定だよ?)
(あれだけの魔法を使えるってすげえなとしか言えないだろ。俺たちがあれだけ苦戦したんだぞ?)
(あの子、魔力切れを起こすの?ずっと見ているけれどあれだけの高威力の魔法を使っているのに、疲労したそぶりもないのだけど?)
沙更の魔法が凄すぎるのと魔力をあれだけ使っているのに、魔力切れを感じさせない。
ヘレナは治癒魔法を操るだけに、そこに注目してしまう。パウエルとガレムは、やはり攻撃魔法の使い手を知っているだけに、その威力に驚かざるを得ないのだった。
一人、ミリアだけは別視点で沙更を見ていた。
(あれだけの魔法を扱う力と魔力、そして攻撃魔法も治癒魔法も扱えるのなんて、おとぎ話に出てくる賢者様みたい)
この世界の魔法使いは、大体攻撃魔法もしくは治癒魔法のどちらかしか使えない。が、沙更はエーベルからの知恵と技能を受け継いでいる為、基本的には大半の魔法を扱うことが出来た。
その時点で、かなりの差が出来上がってしまうのだが本人は気付いていなかった。
第22話 沙更の案内(2月9日修正)
パウエルたちの目的が魔方陣の部屋だと分かった沙更は、ミリアたちに提案をすることにした。
「もし良ければ、最深部まで案内をしましょうか?私はそっちから来たので、案内が出来ます」
「ねえ、リーダー。セーナちゃんに案内してもらった方が」
「ああ、武器ももうボロボロだ。出来るなら頼んでも良いだろうか?」
パウエルがそう言うのも無理は無かった。相棒たる鉄の剣が折れてしまったことで、まともに戦うことも厳しい。ガレムのハンドアックスもかなりの損傷があり、これ以上の酷使に耐えきれるかと言えば首を振る状態だった。
ミリアの鉄の短剣もヘレナの鉄のメイスも長く使える状態ではなかった。そんな状態で、古代遺跡最下層を動き回るのはどう考えても自殺行為である。
「途中のモンスターは、私に任せてもらえればなんとかします。そもそも、魔法だけでここまで来ていますから」
沙更の言葉に、パウエルたちは驚かざるを得ない。
治療を終えて、案内をすると決めた沙更の後をパウエルたちは付いていく。
ミリアの後を付いていった道を遡る形で、魔方陣の部屋を目指す。
途中で、オーガ2体とデスハウンド3体に出くわしてしまうが沙更は、一度倒せたことで冷静だった。
瞬時にウィンドカッターの詠唱をするとデスハウンドに、音速の真空の刃を放つ。初級魔法とは思えない凄い魔法に、四人とも驚きの表情を浮かべるしかない。
ウィンドカッターで、デスハウンドを三枚おろしに刻むとオーガにアイスニードルを詠唱する。古代詠唱と魔力が初級魔法を中級魔法にランクアップさせてくれる。
四本のアイスジャベリンが、オーガ二体相手に襲いかかる。二本ずつオーガの皮膚を貫き、オーガの動きを鈍らせたところで、今度は水魔法の超高水圧のウォーターカッターをイメージした。
沙更のイメージに魔力が反応し、ウォーターカッターの詠唱が完成する。その間僅か1秒。オーガは氷の槍で貫かれた部分を抜こうとしてあがくが、そこに超高水圧の水の刃が叩き込まれれば勝負は決したようなものだった。
超高水圧で生成した水の刃は、易々とオーガの身体を真っ二つに切り裂いていた。元々、氷の槍で押さえつけていたところにだから、避けようがない。
あっと言う間に、オーガとデスハウンドを排除しきった沙更。パウエルたちは、その強さを見て現実離れしていることを感じざるを得なかった。
(あれだけの威力を持つ魔法を操る時点で、俺たちよりも強くないか?)
(そもそも、リーダー。あれだけの治癒魔法を扱えて、あれだけの攻撃魔法を操れる時点で天才児確定だよ?)
(あれだけの魔法を使えるってすげえなとしか言えないだろ。俺たちがあれだけ苦戦したんだぞ?)
(あの子、魔力切れを起こすの?ずっと見ているけれどあれだけの高威力の魔法を使っているのに、疲労したそぶりもないのだけど?)
沙更の魔法が凄すぎるのと魔力をあれだけ使っているのに、魔力切れを感じさせない。
ヘレナは治癒魔法を操るだけに、そこに注目してしまう。パウエルとガレムは、やはり攻撃魔法の使い手を知っているだけに、その威力に驚かざるを得ないのだった。
一人、ミリアだけは別視点で沙更を見ていた。
(あれだけの魔法を扱う力と魔力、そして攻撃魔法も治癒魔法も扱えるのなんて、おとぎ話に出てくる賢者様みたい)
この世界の魔法使いは、大体攻撃魔法もしくは治癒魔法のどちらかしか使えない。が、沙更はエーベルからの知恵と技能を受け継いでいる為、基本的には大半の魔法を扱うことが出来た。
その時点で、かなりの差が出来上がってしまうのだが本人は気付いていなかった。
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