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古代遺跡の出来事
第25話 エーベルとミリア(2019年2月15日修正)
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月の魔女とよばれるまで
第25話 エーベルとミリア(2019年2月15日修正)
沙更とエーベルが話をしているとそこにミリアが現れた。余りにも帰ってこない沙更を探しに来たらしく、沙更を見てほっとした表情を浮かべた。
「セーナちゃん、ずっと戻ってこないから心配になって来ちゃった」
「ミリアお姉さん、心配させてごめんなさい。でも、ここもモンスターは出ませんからそこまで心配しなくても」
「リーダーたちも今少し寝てるから、一人じゃ暇になっちゃって」
ミリアから伝えられたことで、納得はしたもののどうした物かなと思う。そこに、魔方陣から浮かぶエーベルがミリアを面白そうに見ていた。
「彼女が助けた冒険者かい?」
「はい、一番最初に知り合ったミリアお姉さんです」
「セーナちゃん、この人はって、足浮いてる?幽霊とも違うみたいだけど」
エーベルの姿を見たミリアが慌てる。まあ、幽霊に近い物だから慌てるのも分かるから、そこの部分は慣れて貰うしかないのかなと沙更は思う。何というか、エーベルはこう言う人と言うイメージが出来上がってるからか、もう慣れてしまっていた。
「うん、面白いね。セーナが一番信頼できる子なんだろう?」
エーベルの言葉に、沙更は頷く。何というか、最初に会った時に相性が良いのを感じていたからだ。それは、ミリアも同じ事。
「エーベルさんって言いましたよね?貴方は、何者なんですか?」
「私かい?古代の魔方陣に宿った残留思念さ。古代魔法士の知恵と技術を持ち合わせるけどね」
エーベルの言葉にミリアは驚く。それもそのはず、古代魔法士と今の魔法士では魔力も魔法も技術も何もかも古代魔法士が上だからだ。
「ふむ、古代魔法士と知って驚くくらいで済んでいるあたり魔法士について詳しいとみた。そう言う面も面白い子だねえ」
興味津々と言うか、ミリアのことを値踏みしているエーベル。そんなエーベルに呆れた顔をしたのが沙更だった。
「もう、エーベルさん。私のことを託せるかどうかとか考えていたんじゃないですか?」
「流石にセーナにはばれていたか、この子が面白いから見てしまうのさ。もし良ければ、セーナを守ってはくれないかなと思った。それに、セーナが強いとは言え、一人では出来る事も限られてしまうだろうからね」
「セーナちゃんを守って欲しいと言うことなら、あたしで良ければとしか言えないのですが、それでも?」
「本当に面白い子だ。まっすぐだし、すれてもない。珍しい子だから、私としても後押しをしてあげよう。セーナも託す物があるのだろう?」
エーベルが楽しそうにそう言いつつも、沙更にミリアに渡す物があることを見抜いていた。
短剣がボロボロのミリアに、セーナと結合した時に現れていた白の直刀を渡す気になっていた。ちょっと特殊な武器であるが、それでもミリアなら使いこなしてくれる気がした。
「ミリアお姉さん、もう鉄の短剣が二つともボロボロでしたよね?だから、これを使ってみませんか?」
そう言って、沙更が出したのは白の直刀。刃渡り30cmの白い刀身を持つ直刀であり、魔力で形成された特別品。実際魔力で形成されているため、重みは一切無い。鞘も真っ白い白銀であって、ものすごく力を感じさせる代物であった。
ミリアは、沙更が出した直刀がなまくらで無いことを感じ取っていた。何というか、惹かれる感じがしたからだ。
「セーナちゃん、この短剣というか直刀って言うの?なんか、もの凄い力を感じるんだけど?」
「私の魔力で生み出された直刀で、重みもありません。実体化するのに、私の魔力を込める形になりますがそれでも今までの短剣に比べれば全然切れると思います」
「重みがないって時点でどれだけ凄い代物を渡そうとしてるのか分かってる?でも、その相手にあたしを選んでくれたってことは嬉しいと思う。セーナちゃん、あたしは貴方を守るって誓うってことで良い?」
「ミリアお姉さん、そこまで考えなくて良いですよ。私がミリアお姉さんに渡したいと思っただけで、受け取ってもらえれば幸いです」
沙更の言葉に、ミリアは困った顔をするけれど白の直刀を受け取る。受け取って本当に重みが無いことに驚くしかなかった。
「セーナちゃんが言うとおり、この直刀は重みがない。ちょっと後で抜いてみるけど、なんかもの凄い物を預かった気がするよ」
「ミリアお姉さんだからですよ。他の人に渡せるかと言えば無理だと思いますから」
そんな二人のやりとりを見つつ、エーベルは笑みを浮かべる。二人ともから感じられる信頼の気持ちに、最後の魔力を使う気になったからだ。
第25話 エーベルとミリア(2019年2月15日修正)
沙更とエーベルが話をしているとそこにミリアが現れた。余りにも帰ってこない沙更を探しに来たらしく、沙更を見てほっとした表情を浮かべた。
「セーナちゃん、ずっと戻ってこないから心配になって来ちゃった」
「ミリアお姉さん、心配させてごめんなさい。でも、ここもモンスターは出ませんからそこまで心配しなくても」
「リーダーたちも今少し寝てるから、一人じゃ暇になっちゃって」
ミリアから伝えられたことで、納得はしたもののどうした物かなと思う。そこに、魔方陣から浮かぶエーベルがミリアを面白そうに見ていた。
「彼女が助けた冒険者かい?」
「はい、一番最初に知り合ったミリアお姉さんです」
「セーナちゃん、この人はって、足浮いてる?幽霊とも違うみたいだけど」
エーベルの姿を見たミリアが慌てる。まあ、幽霊に近い物だから慌てるのも分かるから、そこの部分は慣れて貰うしかないのかなと沙更は思う。何というか、エーベルはこう言う人と言うイメージが出来上がってるからか、もう慣れてしまっていた。
「うん、面白いね。セーナが一番信頼できる子なんだろう?」
エーベルの言葉に、沙更は頷く。何というか、最初に会った時に相性が良いのを感じていたからだ。それは、ミリアも同じ事。
「エーベルさんって言いましたよね?貴方は、何者なんですか?」
「私かい?古代の魔方陣に宿った残留思念さ。古代魔法士の知恵と技術を持ち合わせるけどね」
エーベルの言葉にミリアは驚く。それもそのはず、古代魔法士と今の魔法士では魔力も魔法も技術も何もかも古代魔法士が上だからだ。
「ふむ、古代魔法士と知って驚くくらいで済んでいるあたり魔法士について詳しいとみた。そう言う面も面白い子だねえ」
興味津々と言うか、ミリアのことを値踏みしているエーベル。そんなエーベルに呆れた顔をしたのが沙更だった。
「もう、エーベルさん。私のことを託せるかどうかとか考えていたんじゃないですか?」
「流石にセーナにはばれていたか、この子が面白いから見てしまうのさ。もし良ければ、セーナを守ってはくれないかなと思った。それに、セーナが強いとは言え、一人では出来る事も限られてしまうだろうからね」
「セーナちゃんを守って欲しいと言うことなら、あたしで良ければとしか言えないのですが、それでも?」
「本当に面白い子だ。まっすぐだし、すれてもない。珍しい子だから、私としても後押しをしてあげよう。セーナも託す物があるのだろう?」
エーベルが楽しそうにそう言いつつも、沙更にミリアに渡す物があることを見抜いていた。
短剣がボロボロのミリアに、セーナと結合した時に現れていた白の直刀を渡す気になっていた。ちょっと特殊な武器であるが、それでもミリアなら使いこなしてくれる気がした。
「ミリアお姉さん、もう鉄の短剣が二つともボロボロでしたよね?だから、これを使ってみませんか?」
そう言って、沙更が出したのは白の直刀。刃渡り30cmの白い刀身を持つ直刀であり、魔力で形成された特別品。実際魔力で形成されているため、重みは一切無い。鞘も真っ白い白銀であって、ものすごく力を感じさせる代物であった。
ミリアは、沙更が出した直刀がなまくらで無いことを感じ取っていた。何というか、惹かれる感じがしたからだ。
「セーナちゃん、この短剣というか直刀って言うの?なんか、もの凄い力を感じるんだけど?」
「私の魔力で生み出された直刀で、重みもありません。実体化するのに、私の魔力を込める形になりますがそれでも今までの短剣に比べれば全然切れると思います」
「重みがないって時点でどれだけ凄い代物を渡そうとしてるのか分かってる?でも、その相手にあたしを選んでくれたってことは嬉しいと思う。セーナちゃん、あたしは貴方を守るって誓うってことで良い?」
「ミリアお姉さん、そこまで考えなくて良いですよ。私がミリアお姉さんに渡したいと思っただけで、受け取ってもらえれば幸いです」
沙更の言葉に、ミリアは困った顔をするけれど白の直刀を受け取る。受け取って本当に重みが無いことに驚くしかなかった。
「セーナちゃんが言うとおり、この直刀は重みがない。ちょっと後で抜いてみるけど、なんかもの凄い物を預かった気がするよ」
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