53 / 365
古代遺跡の出来事
第47話 地上に向けて11
しおりを挟む
月の魔女とよばれるまで
第47話 地上に向けて11
ガレムに大それた事を口にした後、話していた場所を離れて古代遺跡を探索し始めた。地下四階が最下層だが、ここまでの間に、探索された後は無かった。
「そういえば、この遺跡は探索って進んでいましたか?私はなにも情報を持っていないので、分からないのです」
沙更がパウエルにそう話しかける。古代遺跡自体が見つかったのはここ数ヶ月ほどだ。それだけに調査が入っているのかどうかすら分かっていなかったからだった。
「俺たちが入る時には、まだ調査をされるかもって話が出ているくらいだったな。専門の学者が王都を離れている為に連絡が付いていなかったらしい」
パウエルは、そう沙更に教えてくれる。と、なればここは未探索の古代遺跡となる。ならば、何か財宝が眠っていてもおかしくは無いと言うことにもなるのだ。
「時間があるのなら、いろいろと探索した方が良いのかも知れませんね。古代魔法文明の遺産があるのなら、パウエルさんたちの利益になると思いますし」
「モンスターが浄化されたとは言え、トラップ等もある。俺たちに余り時間が無いのも問題だ。探索するのならば、この階層だけが無難じゃ無いかと思う」
パウエルとして、最下層たるこの地下四階が一番重要な物が残っている可能性が高いだろうと踏んでいた。魔方陣の部屋もそうだが、この階層だけモンスターがやたら強かったからだ。
サイクロプスにオーガは、限りなくBランクに近いCランクモンスターである。鉄の武器と初級魔法を弾く皮膚、強大な体力を併せ持つだけに中級冒険者でも恐れるほどだ。
そんなモンスター相手に、沙更はたった一人で対処してのけていたのだからそっちの方が驚かれるのだろうが。
「この階層だけなら、そこまで時間はかからないだろうと思う。確かにセーナちゃんが言うことも一理あるし、お金が無い俺らが反対する理由も無い」
「持っていく物も決めておきましょうか?学術的な物は持って行かずに、装飾品とか武器や防具だけ持って行きましょう」
「今のあたしなら、下手なトラップくらいなら楽勝だよ。罠外しもここに来る前よりも上手くなってる自信あるし」
「ミリアお姉さんに、そういうところはお任せです。鑑定とかは私に任せてくださいね」
沙更がそう言うと、ヘレナとガレムがやることがなさそうな感じで見ていた。そもそも戦士系の人間と治癒士に遺跡探索で手伝いが出来るかと言えば無いと言うしかない。
こういう時に一番役に立つのは盗賊系の人間であり、今回はミリアの役割だった。
第47話 地上に向けて11
ガレムに大それた事を口にした後、話していた場所を離れて古代遺跡を探索し始めた。地下四階が最下層だが、ここまでの間に、探索された後は無かった。
「そういえば、この遺跡は探索って進んでいましたか?私はなにも情報を持っていないので、分からないのです」
沙更がパウエルにそう話しかける。古代遺跡自体が見つかったのはここ数ヶ月ほどだ。それだけに調査が入っているのかどうかすら分かっていなかったからだった。
「俺たちが入る時には、まだ調査をされるかもって話が出ているくらいだったな。専門の学者が王都を離れている為に連絡が付いていなかったらしい」
パウエルは、そう沙更に教えてくれる。と、なればここは未探索の古代遺跡となる。ならば、何か財宝が眠っていてもおかしくは無いと言うことにもなるのだ。
「時間があるのなら、いろいろと探索した方が良いのかも知れませんね。古代魔法文明の遺産があるのなら、パウエルさんたちの利益になると思いますし」
「モンスターが浄化されたとは言え、トラップ等もある。俺たちに余り時間が無いのも問題だ。探索するのならば、この階層だけが無難じゃ無いかと思う」
パウエルとして、最下層たるこの地下四階が一番重要な物が残っている可能性が高いだろうと踏んでいた。魔方陣の部屋もそうだが、この階層だけモンスターがやたら強かったからだ。
サイクロプスにオーガは、限りなくBランクに近いCランクモンスターである。鉄の武器と初級魔法を弾く皮膚、強大な体力を併せ持つだけに中級冒険者でも恐れるほどだ。
そんなモンスター相手に、沙更はたった一人で対処してのけていたのだからそっちの方が驚かれるのだろうが。
「この階層だけなら、そこまで時間はかからないだろうと思う。確かにセーナちゃんが言うことも一理あるし、お金が無い俺らが反対する理由も無い」
「持っていく物も決めておきましょうか?学術的な物は持って行かずに、装飾品とか武器や防具だけ持って行きましょう」
「今のあたしなら、下手なトラップくらいなら楽勝だよ。罠外しもここに来る前よりも上手くなってる自信あるし」
「ミリアお姉さんに、そういうところはお任せです。鑑定とかは私に任せてくださいね」
沙更がそう言うと、ヘレナとガレムがやることがなさそうな感じで見ていた。そもそも戦士系の人間と治癒士に遺跡探索で手伝いが出来るかと言えば無いと言うしかない。
こういう時に一番役に立つのは盗賊系の人間であり、今回はミリアの役割だった。
0
あなたにおすすめの小説
召喚物語 - 召喚魔法を極めた村人の成り上がり -
花京院 光
ファンタジー
魔物討伐を生業とする冒険者に憧れる俺は、十五歳の誕生日を迎えた日、一流の冒険者になる事を決意して旅に出た。
旅の最中に「魔物を自在に召喚する力」に目覚めた主人公が、次々と強力な魔物を召喚し、騎士団を作りながら地域を守り続け、最高の冒険者を目指します。
主人公最強、村人の成り上がりファンタジー。
※小説家になろうにて、990万PV達成しました。
※以前アルファポリスで投稿していた作品を大幅に加筆修正したものです。
追放されたおまけの聖女♂は冷徹王太子の腕の中から離してもらえない〜今さら戻れと言われても、もうこの人の魔力しか受け付けません!〜
たら昆布
BL
聖女のおまけで召喚されたと思われて追放された不憫受けが拾われて愛される話
魔物に嫌われる「レベル0」の魔物使い。命懸けで仔犬を助けたら―実は神域クラスしかテイムできない規格外でした
たつき
ファンタジー
魔物使いでありながらスライム一匹従えられないカイルは、3年間尽くしたギルドを「無能」として追放される。 同世代のエリートたちに「魔物避けの道具」として危険な遺跡に連れ出され、最後は森の主(ヌシ)を前に囮として見捨てられた。
死を覚悟したカイルが崩落した壁の先で見つけたのは、今にも息絶えそうな一匹の白い仔犬。 「自分と同じように、理不尽に見捨てられたこの子だけは助けたい」 自分の命を顧みず、カイルが全魔力を込めて「テイム」を試みた瞬間、眠っていた真の才能が目覚める。
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
私の存在
戒月冷音
恋愛
私は、一生懸命生きてきた。
何故か相手にされない親は、放置し姉に顎で使われてきた。
しかし15の時、小学生の事故現場に遭遇した結果、私の生が終わった。
しかし、別の世界で目覚め、前世の知識を元に私は生まれ変わる…
ダンジョンを拾ったので、スキル〈ホームセンター〉で好き勝手リフォームします
ランド犬
ファンタジー
異世界に転移した佐々木悠人は、召喚でも勇者でもなかった。ただ迷い込んだ先で見つけたのは、王都を望む郊外にひっそりと口を開けるダンジョン。足を踏み入れた瞬間、発動したスキルは
――〈ホームセンター〉
壁を張り替え、部屋を増やし、畑や牧場、カフェまで作れる不可思議な力だった。
気ままに始めたリフォームは、もふもふなネコミミ獣人の少女との出会いをきっかけに、思わぬ変化を呼び始める。
拡張され続けるダンジョンの先で、悠人が作り上げる“住める迷宮”とは――?
99歳で亡くなり異世界に転生した老人は7歳の子供に生まれ変わり、召喚魔法でドラゴンや前世の世界の物を召喚して世界を変える
ハーフのクロエ
ファンタジー
夫が病気で長期入院したので夫が途中まで書いていた小説を私なりに書き直して完結まで投稿しますので応援よろしくお願いいたします。
主人公は建築会社を55歳で取り締まり役常務をしていたが惜しげもなく早期退職し田舎で大好きな農業をしていた。99歳で亡くなった老人は前世の記憶を持ったまま7歳の少年マリュウスとして異世界の僻地の男爵家に生まれ変わる。10歳の鑑定の儀で、火、水、風、土、木の5大魔法ではなく、この世界で初めての召喚魔法を授かる。最初に召喚出来たのは弱いスライム、モグラ魔獣でマリウスはガッカリしたが優しい家族に見守られ次第に色んな魔獣や地球の、物などを召喚出来るようになり、僻地の男爵家を発展させ気が付けば大陸一豊かで最強の小さい王国を起こしていた。
みそっかす銀狐(シルバーフォックス)、家族を探す旅に出る
伽羅
ファンタジー
三つ子で生まれた銀狐の獣人シリル。一人だけ体が小さく人型に変化しても赤ん坊のままだった。
それでも親子で仲良く暮らしていた獣人の里が人間に襲撃される。
兄達を助ける為に囮になったシリルは逃げる途中で崖から川に転落して流されてしまう。
何とか一命を取り留めたシリルは家族を探す旅に出るのだった…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる