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古代遺跡の出来事
第53話 地上に向けて17
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月の魔女とよばれるまで
第53話 地上に向けて17
ガレムが炭素鋼の斧の事を気に入ったようだ。ミリアも、白の直刀に関してかなり使いこなしているように見えていた。渡してからまだ一日も経っていないのにだ。
「ミリアお姉さん、大分白の直刀を使いこなしてますけどそこまで使いこなせてました?」
「うーん、なんて言えば良いのかなあ。エーベルさんに能力を覚醒させて貰った時に一緒に付いてきたと言うか、能力増やして貰ったらおまけで付いてきたところかなあ」
ミリアの答えに、沙更はエーベルからの贈り物と白の直刀がミリアを認めたことを感じ取っていた。そうじゃなければ、ここまで一気に扱えるようにはならないからだ。
そこに、ヘレナとパウエルが合流した。月女神の眷属の咆哮の効果が切れたらしく、動きも元通りになっていた。
「済まない、セーナちゃん、ミリア、ガレム。俺とヘレナは動けなかった」
「本当にごめんなさいね。精神まで影響を受けていて動きが取れなかったわ」
謝る二人に、ガレムが呆れた顔をしつつ口を開く。
「ったく、影響が無くなったんだ。リーダーもヘレナも今度は参加すりゃあ良い。それにしても、セーナちゃんの補助魔法はすげえな。アイスジャイアントの怪力に俺のスキル込みとは言え受け止められるとは思ってなかったぜ」
「それは思った。セーナちゃんの補助魔法って、本当に飛び抜けているよね。全身くまなく強化って普通出来ないんだよ」
ミリアも内心思っていたらしく、ガレムの言葉に賛同する。沙更としては、人間の筋肉や骨や内臓などの知識を持っている為、それらをもくまなく強化する魔法を固有魔法として持ち合わせる形になったのだ。
「マイティアップのことでしたら、光魔法上級の祝福魔法で私固有の魔法と言った方が良いかと」
「あの魔法マイティアップって言うんだ。それにしてももの凄い効力だよね。アイスジャイアントも月女神の眷属ともやり合えたから」
「セーナちゃんだけの魔法か、と言うかだ。さっきの炎の魔法も普通の魔法士で撃てる魔法じゃねえぞ。あんな強力な魔法使える奴居たか?」
ガレムが指摘するのももっともであった。この世界の魔法士に同じ魔法が使えるかと言われれば無理だろう。使っている魔力の量が桁違いに多いからだ。
そんな魔法を使ったところで、沙更自身けろっとしている時点で規格外過ぎると言うべきだろう。ブレイズストーム自体合成魔法の上、威力だけなら下手な上級魔法よりも上だったからだ。
「っと、そろそろ宝箱開けてみない?あまりにも、セーナちゃんの魔法が凄すぎたからそっちの話題になっていたけど」
「いつも通り、ミリア頼むわ。でも、お前でアイスジャイアント呼ぶってことは、下手な盗賊職じゃ罠外しなんて無理だよな。なんだ、この無理感」
ミリアの盗賊の腕は、実際同年代としてみれば飛び抜けた物らしい。気配察知から罠外し、罠関知等最低でも中以上を持っていたからだ。
今では大になっている物も多い上に、一部は極なのだからそれでもダメなら普通にAランク冒険者に頼み込むしか無いレベルであった。
ミリアが青銅が溶けた宝箱を白の直刀で叩ききる。元々、ブレイズストームの熱が青銅に耐えられる温度では無かったからだ。
切った宝箱の中から小ぶりの宝石が数点と金と宝石で出来た髪飾りが二つが出てきた。だが、あれだけの高温にさらされたはずなのに、変質もしていなければ溶けても居なかったのが逆に奇妙に見えて仕方がなかった。
第53話 地上に向けて17
ガレムが炭素鋼の斧の事を気に入ったようだ。ミリアも、白の直刀に関してかなり使いこなしているように見えていた。渡してからまだ一日も経っていないのにだ。
「ミリアお姉さん、大分白の直刀を使いこなしてますけどそこまで使いこなせてました?」
「うーん、なんて言えば良いのかなあ。エーベルさんに能力を覚醒させて貰った時に一緒に付いてきたと言うか、能力増やして貰ったらおまけで付いてきたところかなあ」
ミリアの答えに、沙更はエーベルからの贈り物と白の直刀がミリアを認めたことを感じ取っていた。そうじゃなければ、ここまで一気に扱えるようにはならないからだ。
そこに、ヘレナとパウエルが合流した。月女神の眷属の咆哮の効果が切れたらしく、動きも元通りになっていた。
「済まない、セーナちゃん、ミリア、ガレム。俺とヘレナは動けなかった」
「本当にごめんなさいね。精神まで影響を受けていて動きが取れなかったわ」
謝る二人に、ガレムが呆れた顔をしつつ口を開く。
「ったく、影響が無くなったんだ。リーダーもヘレナも今度は参加すりゃあ良い。それにしても、セーナちゃんの補助魔法はすげえな。アイスジャイアントの怪力に俺のスキル込みとは言え受け止められるとは思ってなかったぜ」
「それは思った。セーナちゃんの補助魔法って、本当に飛び抜けているよね。全身くまなく強化って普通出来ないんだよ」
ミリアも内心思っていたらしく、ガレムの言葉に賛同する。沙更としては、人間の筋肉や骨や内臓などの知識を持っている為、それらをもくまなく強化する魔法を固有魔法として持ち合わせる形になったのだ。
「マイティアップのことでしたら、光魔法上級の祝福魔法で私固有の魔法と言った方が良いかと」
「あの魔法マイティアップって言うんだ。それにしてももの凄い効力だよね。アイスジャイアントも月女神の眷属ともやり合えたから」
「セーナちゃんだけの魔法か、と言うかだ。さっきの炎の魔法も普通の魔法士で撃てる魔法じゃねえぞ。あんな強力な魔法使える奴居たか?」
ガレムが指摘するのももっともであった。この世界の魔法士に同じ魔法が使えるかと言われれば無理だろう。使っている魔力の量が桁違いに多いからだ。
そんな魔法を使ったところで、沙更自身けろっとしている時点で規格外過ぎると言うべきだろう。ブレイズストーム自体合成魔法の上、威力だけなら下手な上級魔法よりも上だったからだ。
「っと、そろそろ宝箱開けてみない?あまりにも、セーナちゃんの魔法が凄すぎたからそっちの話題になっていたけど」
「いつも通り、ミリア頼むわ。でも、お前でアイスジャイアント呼ぶってことは、下手な盗賊職じゃ罠外しなんて無理だよな。なんだ、この無理感」
ミリアの盗賊の腕は、実際同年代としてみれば飛び抜けた物らしい。気配察知から罠外し、罠関知等最低でも中以上を持っていたからだ。
今では大になっている物も多い上に、一部は極なのだからそれでもダメなら普通にAランク冒険者に頼み込むしか無いレベルであった。
ミリアが青銅が溶けた宝箱を白の直刀で叩ききる。元々、ブレイズストームの熱が青銅に耐えられる温度では無かったからだ。
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