87 / 365
領都へ
第79話 白の直刀
しおりを挟む
月の魔女とよばれるまで
第79話 白の直刀
沙更は、ミリアに白の直刀のことを聞かれて何も知らないことに気付いた。元々、沙更とセーナの魔力から作り出されたもので、それ以上のことを知らない。
実際、紫の大剣とまともにやり合って傷一つない辺り頑丈ではあるのはなんとなく理解出来ていた。そして、白の直刀自体が沙更の世界との繋がりを感じさせている。
この世界の剣は、基本的にロングソードなどの両刃剣であり、白の直刀のような片刃の物はそこまで数がない。それに、白の直刀は魔力で生み出され、魔力で物質化している。この世界でも例が無い代物なのだから。
「そう言えば、白の直刀のことを私は余り知らない」
「セーナちゃんも分からないの?」
「私の魔力で生み出されたものですから、普通の剣とは違うのです」
「そう言えば、結構な時間魔力を込めていないけど物質化したままだよね?大丈夫なのかな?」
ミリアとしては、いきなり物質化が切れても困ってしまうからそう言う物の沙更は、維持だけならミリアの魔力が育ってきていることを考えると大丈夫だろうと思う。
「大丈夫だと思います。ミリアお姉さんの魔力を白の直刀が育てて行っていますから」
「えっ!?あたし、魔力なんて無いんだけど?」
沙更の言葉に、ミリアが驚いた顔をする。それもそのはず、冒険者ギルドで登録した際に魔力が無いと言われていたからだ。だが、沙更だけはミリアに魔力があることを見抜いていた。
微弱すぎて冒険者ギルドでは見抜けなかったようだが、古代魔法士としての知識を受け継いだ沙更には無いのかあるのかは分からないわけが無かった。
「余りにも弱いので、多分判定できなかったんだと思うのです。でも、今のミリアお姉さんなら魔力があると認定されると思いますよ」
「えっ、それってどういうこと?それに、白の直刀があたしの魔力を育ててくれてるって?」
疑問符しか出ないミリアに、沙更は事の真相を教えてあげることにした。
「白の直刀は魔力をつかって物質化します。本当なら、私の魔力を注ぎ込んだ方が良いんですがミリアお姉さんに魔力を感じたので、育てることにしたみたいです。しかも古代魔法士としての技術である体内魔力循環に魔力操作のおまけつきで」
「ねえ、それって下手な現代魔法士よりも魔力を扱えるってことにならない?」
「多分ですけど、いくつかなら魔法を使えると思います。戻ったら適正を見て貰った方が良いかもしれませんね」
あっさりと沙更にそう言われ、ミリアとしては頭の処理速度が追いつかない。
「えっ!?あたしが魔力を使えて、戻ったら属性の適性をってそんなに上がってるの?確かにそれだけの技術が付いてきているのなら、使えるんだろうけど」
「どちらにしろ、白の直刀はミリアお姉さんを選びました。だから、魔力を扱えるようにしたと言うべきかも知れません。それに、ミリアお姉さんは私と会ってからもの凄く強くなってると思いますし」
「それに関しては、セーナちゃんを守るって決めたからかな?でも、エーベルさんに才能を引き出して貰ったからと言うのも結構大きいと思う」
ミリア自身がセーナを守りたいと思ったから、エーベルはミリアの力を引き出したに過ぎない。どちらにしろ、その力をどう使うかはミリア自身なのだから。
実際、白の直刀はミリアの後押しをしている気が沙更にはしていた。
第79話 白の直刀
沙更は、ミリアに白の直刀のことを聞かれて何も知らないことに気付いた。元々、沙更とセーナの魔力から作り出されたもので、それ以上のことを知らない。
実際、紫の大剣とまともにやり合って傷一つない辺り頑丈ではあるのはなんとなく理解出来ていた。そして、白の直刀自体が沙更の世界との繋がりを感じさせている。
この世界の剣は、基本的にロングソードなどの両刃剣であり、白の直刀のような片刃の物はそこまで数がない。それに、白の直刀は魔力で生み出され、魔力で物質化している。この世界でも例が無い代物なのだから。
「そう言えば、白の直刀のことを私は余り知らない」
「セーナちゃんも分からないの?」
「私の魔力で生み出されたものですから、普通の剣とは違うのです」
「そう言えば、結構な時間魔力を込めていないけど物質化したままだよね?大丈夫なのかな?」
ミリアとしては、いきなり物質化が切れても困ってしまうからそう言う物の沙更は、維持だけならミリアの魔力が育ってきていることを考えると大丈夫だろうと思う。
「大丈夫だと思います。ミリアお姉さんの魔力を白の直刀が育てて行っていますから」
「えっ!?あたし、魔力なんて無いんだけど?」
沙更の言葉に、ミリアが驚いた顔をする。それもそのはず、冒険者ギルドで登録した際に魔力が無いと言われていたからだ。だが、沙更だけはミリアに魔力があることを見抜いていた。
微弱すぎて冒険者ギルドでは見抜けなかったようだが、古代魔法士としての知識を受け継いだ沙更には無いのかあるのかは分からないわけが無かった。
「余りにも弱いので、多分判定できなかったんだと思うのです。でも、今のミリアお姉さんなら魔力があると認定されると思いますよ」
「えっ、それってどういうこと?それに、白の直刀があたしの魔力を育ててくれてるって?」
疑問符しか出ないミリアに、沙更は事の真相を教えてあげることにした。
「白の直刀は魔力をつかって物質化します。本当なら、私の魔力を注ぎ込んだ方が良いんですがミリアお姉さんに魔力を感じたので、育てることにしたみたいです。しかも古代魔法士としての技術である体内魔力循環に魔力操作のおまけつきで」
「ねえ、それって下手な現代魔法士よりも魔力を扱えるってことにならない?」
「多分ですけど、いくつかなら魔法を使えると思います。戻ったら適正を見て貰った方が良いかもしれませんね」
あっさりと沙更にそう言われ、ミリアとしては頭の処理速度が追いつかない。
「えっ!?あたしが魔力を使えて、戻ったら属性の適性をってそんなに上がってるの?確かにそれだけの技術が付いてきているのなら、使えるんだろうけど」
「どちらにしろ、白の直刀はミリアお姉さんを選びました。だから、魔力を扱えるようにしたと言うべきかも知れません。それに、ミリアお姉さんは私と会ってからもの凄く強くなってると思いますし」
「それに関しては、セーナちゃんを守るって決めたからかな?でも、エーベルさんに才能を引き出して貰ったからと言うのも結構大きいと思う」
ミリア自身がセーナを守りたいと思ったから、エーベルはミリアの力を引き出したに過ぎない。どちらにしろ、その力をどう使うかはミリア自身なのだから。
実際、白の直刀はミリアの後押しをしている気が沙更にはしていた。
0
あなたにおすすめの小説
召喚物語 - 召喚魔法を極めた村人の成り上がり -
花京院 光
ファンタジー
魔物討伐を生業とする冒険者に憧れる俺は、十五歳の誕生日を迎えた日、一流の冒険者になる事を決意して旅に出た。
旅の最中に「魔物を自在に召喚する力」に目覚めた主人公が、次々と強力な魔物を召喚し、騎士団を作りながら地域を守り続け、最高の冒険者を目指します。
主人公最強、村人の成り上がりファンタジー。
※小説家になろうにて、990万PV達成しました。
※以前アルファポリスで投稿していた作品を大幅に加筆修正したものです。
異世界転移物語
月夜
ファンタジー
このところ、日本各地で謎の地震が頻発していた。そんなある日、都内の大学に通う僕(田所健太)は、地震が起こったときのために、部屋で非常持出袋を整理していた。すると、突然、めまいに襲われ、次に気づいたときは、深い森の中に迷い込んでいたのだ……
追放されたおまけの聖女♂は冷徹王太子の腕の中から離してもらえない〜今さら戻れと言われても、もうこの人の魔力しか受け付けません!〜
たら昆布
BL
聖女のおまけで召喚されたと思われて追放された不憫受けが拾われて愛される話
99歳で亡くなり異世界に転生した老人は7歳の子供に生まれ変わり、召喚魔法でドラゴンや前世の世界の物を召喚して世界を変える
ハーフのクロエ
ファンタジー
夫が病気で長期入院したので夫が途中まで書いていた小説を私なりに書き直して完結まで投稿しますので応援よろしくお願いいたします。
主人公は建築会社を55歳で取り締まり役常務をしていたが惜しげもなく早期退職し田舎で大好きな農業をしていた。99歳で亡くなった老人は前世の記憶を持ったまま7歳の少年マリュウスとして異世界の僻地の男爵家に生まれ変わる。10歳の鑑定の儀で、火、水、風、土、木の5大魔法ではなく、この世界で初めての召喚魔法を授かる。最初に召喚出来たのは弱いスライム、モグラ魔獣でマリウスはガッカリしたが優しい家族に見守られ次第に色んな魔獣や地球の、物などを召喚出来るようになり、僻地の男爵家を発展させ気が付けば大陸一豊かで最強の小さい王国を起こしていた。
アルフレッドは平穏に過ごしたい 〜追放されたけど謎のスキル【合成】で生き抜く〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
アルフレッドは貴族の令息であったが天から与えられたスキルと家風の違いで追放される。平民となり冒険者となったが、生活するために竜騎士隊でアルバイトをすることに。
ふとした事でスキルが発動。
使えないスキルではない事に気付いたアルフレッドは様々なものを合成しながら密かに活躍していく。
⭐︎注意⭐︎
女性が多く出てくるため、ハーレム要素がほんの少しあります。特に苦手な方はご遠慮ください。
ダンジョンを拾ったので、スキル〈ホームセンター〉で好き勝手リフォームします
ランド犬
ファンタジー
異世界に転移した佐々木悠人は、召喚でも勇者でもなかった。ただ迷い込んだ先で見つけたのは、王都を望む郊外にひっそりと口を開けるダンジョン。足を踏み入れた瞬間、発動したスキルは
――〈ホームセンター〉
壁を張り替え、部屋を増やし、畑や牧場、カフェまで作れる不可思議な力だった。
気ままに始めたリフォームは、もふもふなネコミミ獣人の少女との出会いをきっかけに、思わぬ変化を呼び始める。
拡張され続けるダンジョンの先で、悠人が作り上げる“住める迷宮”とは――?
私の存在
戒月冷音
恋愛
私は、一生懸命生きてきた。
何故か相手にされない親は、放置し姉に顎で使われてきた。
しかし15の時、小学生の事故現場に遭遇した結果、私の生が終わった。
しかし、別の世界で目覚め、前世の知識を元に私は生まれ変わる…
気弱令嬢の悪役令嬢化計画
みおな
ファンタジー
事故で死んだ私が転生した先は、前世の小説の世界?
しかも、婚約者に不当に扱われても、家族から冷たくされても、反論ひとつ出来ない気弱令嬢?
いやいやいや。
そんなことだから、冤罪で処刑されるんでしょ!
せっかく生まれ変わったんだから、処刑ルートなんて真っ平ごめん。
屑な婚約者も冷たい家族も要らないと思っていたのに・・・?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる