89 / 365
領都へ
第81話 ゴブリンとの遭遇
しおりを挟む
月の魔女とよばれるまで
第81話 ゴブリンとの遭遇
沙更の魔力がパウエル達に影響を及ぼしているのが分かったけれど、それでも離れると言う選択肢はとれるわけも無かった。そもそも、魔力が育つと言う状況自体他にも出来る事が増やせるとパウエルは判断したからだ。
荒野の狼のリーダーであるパウエルがそう言ったのなら、離れると言う選択肢は無い。実際、魔力を使えるようになればいろいろと便利になるのは分かっていたからだ。
「別段、魔力があって困ることも無い。あって、楽になることは多いがな」
「それもそうだよね。魔法を使えるようになるなら、そっちの方が良いのはわかりきってるし」
「俺でも使えるのか?まあ、強化魔法とか使えればもっと楽になるな」
「適正次第でしょう?リーダーやガレムがどんな適正を持ってるかなんて分からない物。ミリアは、セーナちゃんの影響が大きいからもの凄いことになってそう」
などと話をしつつも野営をしていた場所を片付けていく。
片付けてから、数時間。ウィンドウォークでかなりの距離を稼ぎつつ、森を歩いて行く。沙更の魔力を感じるのか、森に居るはずのモンスターたちと出くわしもしない。
案外安全に、森を進んでいると辺りの気配が増えてきた。森に隠れている物のその気配はそこまで大きくは無い。大分近づいてくるとミリアの方でもその気配に気付いたらしい。
沙更の気配察知は、魔力の探知をも兼ねている。そのため、その距離はかなり広く半径5kmをその範囲としていた。そのため、大分気配が多いなと思っていたのだがミリアが気付いたのが一番近い気配から500m程。
ミリア自体も気配察知極を持っていることから、その範囲に入ったと言う事のようだ。そして、沙更に比べてミリアはその気配で相手が誰か気付いたようだった。
「この気配、もしかしたらゴブリンの巣が近いかも。セーナちゃん、この周囲にかなり気配があるでしょ?」
「周囲にかなりの数が居ます。少なくても200くらいは居るでしょうか」
「分散しているから、中心点が巣なのかもねえ。で、リーダーこんなに数が多いモンスターは?」
ミリア新城なり話を振られたパウエルはこの時点で頭に思いついたモンスターを口にした。
「これだけの数だろ?普通に考えればゴブリンだろう。オークだったらもうちょっと分散する」
「今度はゴブリン狩りかよ、まあこの斧に慣れるにはまあまあか」
「どちらにしろ、このまま放置は出来ないわね。ゴブリンの繁殖速度はかなりの物よ。このまま放置したらこの辺境全体をゴブリン達が治めることになりかねない」
ゴブリンを放置すれば、大問題を引き起こすと言うのは冒険者の常識だ。沙更としての異世界の知識も同じ結論を出していた。そのため、介入しないと言うことはあり得なかった。
冒険者ギルドとしても、ゴブリンは積極的に排除するべしとガイドブックに書き込む程で、人間対ゴブリンの戦いはそこかしこで行われていたのだ。
大森林は、開拓村側は寒いため針葉樹が多く、温かいウエストエンド側は広葉樹が多い為そこでモンスターの分布も変わるのだ。だが、変わらないモンスターも居る。それがゴブリンだった。
第81話 ゴブリンとの遭遇
沙更の魔力がパウエル達に影響を及ぼしているのが分かったけれど、それでも離れると言う選択肢はとれるわけも無かった。そもそも、魔力が育つと言う状況自体他にも出来る事が増やせるとパウエルは判断したからだ。
荒野の狼のリーダーであるパウエルがそう言ったのなら、離れると言う選択肢は無い。実際、魔力を使えるようになればいろいろと便利になるのは分かっていたからだ。
「別段、魔力があって困ることも無い。あって、楽になることは多いがな」
「それもそうだよね。魔法を使えるようになるなら、そっちの方が良いのはわかりきってるし」
「俺でも使えるのか?まあ、強化魔法とか使えればもっと楽になるな」
「適正次第でしょう?リーダーやガレムがどんな適正を持ってるかなんて分からない物。ミリアは、セーナちゃんの影響が大きいからもの凄いことになってそう」
などと話をしつつも野営をしていた場所を片付けていく。
片付けてから、数時間。ウィンドウォークでかなりの距離を稼ぎつつ、森を歩いて行く。沙更の魔力を感じるのか、森に居るはずのモンスターたちと出くわしもしない。
案外安全に、森を進んでいると辺りの気配が増えてきた。森に隠れている物のその気配はそこまで大きくは無い。大分近づいてくるとミリアの方でもその気配に気付いたらしい。
沙更の気配察知は、魔力の探知をも兼ねている。そのため、その距離はかなり広く半径5kmをその範囲としていた。そのため、大分気配が多いなと思っていたのだがミリアが気付いたのが一番近い気配から500m程。
ミリア自体も気配察知極を持っていることから、その範囲に入ったと言う事のようだ。そして、沙更に比べてミリアはその気配で相手が誰か気付いたようだった。
「この気配、もしかしたらゴブリンの巣が近いかも。セーナちゃん、この周囲にかなり気配があるでしょ?」
「周囲にかなりの数が居ます。少なくても200くらいは居るでしょうか」
「分散しているから、中心点が巣なのかもねえ。で、リーダーこんなに数が多いモンスターは?」
ミリア新城なり話を振られたパウエルはこの時点で頭に思いついたモンスターを口にした。
「これだけの数だろ?普通に考えればゴブリンだろう。オークだったらもうちょっと分散する」
「今度はゴブリン狩りかよ、まあこの斧に慣れるにはまあまあか」
「どちらにしろ、このまま放置は出来ないわね。ゴブリンの繁殖速度はかなりの物よ。このまま放置したらこの辺境全体をゴブリン達が治めることになりかねない」
ゴブリンを放置すれば、大問題を引き起こすと言うのは冒険者の常識だ。沙更としての異世界の知識も同じ結論を出していた。そのため、介入しないと言うことはあり得なかった。
冒険者ギルドとしても、ゴブリンは積極的に排除するべしとガイドブックに書き込む程で、人間対ゴブリンの戦いはそこかしこで行われていたのだ。
大森林は、開拓村側は寒いため針葉樹が多く、温かいウエストエンド側は広葉樹が多い為そこでモンスターの分布も変わるのだ。だが、変わらないモンスターも居る。それがゴブリンだった。
0
あなたにおすすめの小説
転生先ではゆっくりと生きたい
ひつじ
ファンタジー
勉強を頑張っても、仕事を頑張っても誰からも愛されなかったし必要とされなかった藤田明彦。
事故で死んだ明彦が出会ったのは……
転生先では愛されたいし必要とされたい。明彦改めソラはこの広い空を見ながらゆっくりと生きることを決めた
小説家になろうでも連載中です。
なろうの方が話数が多いです。
https://ncode.syosetu.com/n8964gh/
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
魔物に嫌われる「レベル0」の魔物使い。命懸けで仔犬を助けたら―実は神域クラスしかテイムできない規格外でした
たつき
ファンタジー
魔物使いでありながらスライム一匹従えられないカイルは、3年間尽くしたギルドを「無能」として追放される。 同世代のエリートたちに「魔物避けの道具」として危険な遺跡に連れ出され、最後は森の主(ヌシ)を前に囮として見捨てられた。
死を覚悟したカイルが崩落した壁の先で見つけたのは、今にも息絶えそうな一匹の白い仔犬。 「自分と同じように、理不尽に見捨てられたこの子だけは助けたい」 自分の命を顧みず、カイルが全魔力を込めて「テイム」を試みた瞬間、眠っていた真の才能が目覚める。
アルフレッドは平穏に過ごしたい 〜追放されたけど謎のスキル【合成】で生き抜く〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
アルフレッドは貴族の令息であったが天から与えられたスキルと家風の違いで追放される。平民となり冒険者となったが、生活するために竜騎士隊でアルバイトをすることに。
ふとした事でスキルが発動。
使えないスキルではない事に気付いたアルフレッドは様々なものを合成しながら密かに活躍していく。
⭐︎注意⭐︎
女性が多く出てくるため、ハーレム要素がほんの少しあります。特に苦手な方はご遠慮ください。
みそっかす銀狐(シルバーフォックス)、家族を探す旅に出る
伽羅
ファンタジー
三つ子で生まれた銀狐の獣人シリル。一人だけ体が小さく人型に変化しても赤ん坊のままだった。
それでも親子で仲良く暮らしていた獣人の里が人間に襲撃される。
兄達を助ける為に囮になったシリルは逃げる途中で崖から川に転落して流されてしまう。
何とか一命を取り留めたシリルは家族を探す旅に出るのだった…。
気弱令嬢の悪役令嬢化計画
みおな
ファンタジー
事故で死んだ私が転生した先は、前世の小説の世界?
しかも、婚約者に不当に扱われても、家族から冷たくされても、反論ひとつ出来ない気弱令嬢?
いやいやいや。
そんなことだから、冤罪で処刑されるんでしょ!
せっかく生まれ変わったんだから、処刑ルートなんて真っ平ごめん。
屑な婚約者も冷たい家族も要らないと思っていたのに・・・?
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
ダンジョンを拾ったので、スキル〈ホームセンター〉で好き勝手リフォームします
ランド犬
ファンタジー
異世界に転移した佐々木悠人は、召喚でも勇者でもなかった。ただ迷い込んだ先で見つけたのは、王都を望む郊外にひっそりと口を開けるダンジョン。足を踏み入れた瞬間、発動したスキルは
――〈ホームセンター〉
壁を張り替え、部屋を増やし、畑や牧場、カフェまで作れる不可思議な力だった。
気ままに始めたリフォームは、もふもふなネコミミ獣人の少女との出会いをきっかけに、思わぬ変化を呼び始める。
拡張され続けるダンジョンの先で、悠人が作り上げる“住める迷宮”とは――?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる