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第87話 ゴブリンとの遭遇7
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月の魔女とよばれるまで
第87話 ゴブリンとの遭遇7
ガレム、ミリア双方ともゴブリンジェネラルをあっさりと一蹴する。そもそも、アイスジャイアントと戦って勝っているメンバーに一騎打ちとは言え、格下のモンスターが相手になったところで勝てる道理がなかった。
しかも、ミリアに至っては沙更の世界の剣術である居合を使っている。抜刀術は、居合でもかなりの難度を誇る技であり、一撃必殺の技。白の直刀を持って、二日の人間が使えること自体がおかしい技なのだ。
沙更は、ミリアの動きを見て相当に成長している事を理解していた。少なくても、月女神の眷属と対峙した時よりさらに身体の動きが良くなっていたからだ。魔力も目覚めている上に、沙更の世界の剣術を使えると言う事自体が特殊過ぎた。
そんな戦いを横目に、パウエルとゴブリンジェネラルの戦いは続いていた。鋼の大剣と魔鉄の青い剣が交錯する。火花を散らすほどの激しいぶつかり合い。
パウエルは、ガレムとミリアの戦いがあっさり終わったことに気付いていた。そして、二人とも自分よりも強くなったこともだ。
(武器が無ければ戦えないが、精神が弱くても戦えない。しっかりしろ、パウエル。お前は何を目指して冒険者になった?)
戦いつつも自身に疑問を投げつけつつも、ゴブリンジェネラルとの戦いを続ける。本当ならば、雑念が交ざっている時点でかなり厳しい戦いになるはずだった。が、それでもついて行っているのは日頃の鍛錬のおかげだろう。
鋼と魔鉄、素材としての金属の差がこの頃になって現れる。鍔迫り合いを続けた結果、鋼の大剣の刀身にひび割れが生じ始めていた。
ゴブリンジェネラルが力任せなのに対し、パウエルはこの年で剣技中を覚えている冒険者であった。そして、鉄の剣でCランクに上がったのだ。そこにかなりの差が出来ていて当然であった。
さらに何合か打ち合った時に、ついに鋼の大剣の刀身に亀裂を生じ、そこから折れてしまう。折れたと同時に間合いがずれたゴブリンジェネラルの隙を付くように、パウエルは迷いなく首への一撃を決める。
魔鉄の青い剣がゴブリンジェネラルの首をはねる。その一撃は、パウエルでもなかなか狙って出せる一撃では無かった。横一文字の寸分違わぬ無駄の力の無い綺麗な一撃。
その一撃を繰り出した時、剣に助けられた事をパウエルは察していた。
(まったく、相棒に助けられてばかりだな。セーナちゃんに再度魂を入れて貰ったこいつを大事に使わせて貰おう。そして、彼女に恩を返さなきゃダメだ)
魔鉄の青い剣は、パウエルの動きに付いてくる。元々、パウエルの剣技に鉄の剣がもう追いつけていなかったが魔鉄の青い剣になったことで、パウエルの力に追いついたと言うべきだろう。だからこそ、あれだけ綺麗な一撃を放つことが出来ていた。
ゴブリンジェネラルを三体も排除してしまえば、このゴブリンの巣の王者であるゴブリンロードが出てこざるを得なかった。部下達のふがいない姿に、かなり苛立ちを感じているようだが表面上は見えない。実践向きと言えるミスリルの胸当てに聖鋼のハルバードを持ち合わせる姿は、ゴブリンの君主そのものだ。
ゴブリンロード、Bランクモンスターでありゴブリンの統率者。力も知性も持ち合わせるゴブリンの君主である。このロードをさらに進化させたのがゴブリンキングであった。
ゴブリンロードは、倒れた配下を見つついきなり動き出す。狙いはただ一つ、ヘレナ一人。この冒険者パーティーの弱点だと踏んでの行動。確かに、それは間違っては居ない。
だが、その行動に素早く対処したのは一番後ろで援護していた沙更だった。スターサファイアのロッドに魔力を込めて、ゴブリンロードの聖鋼のハルバードの一撃を押さえる。沙更の強大な魔力を込められたロッドは、聖鋼のハルバードの一撃を受け手もひびも入らずに受け止めきっていた。
第87話 ゴブリンとの遭遇7
ガレム、ミリア双方ともゴブリンジェネラルをあっさりと一蹴する。そもそも、アイスジャイアントと戦って勝っているメンバーに一騎打ちとは言え、格下のモンスターが相手になったところで勝てる道理がなかった。
しかも、ミリアに至っては沙更の世界の剣術である居合を使っている。抜刀術は、居合でもかなりの難度を誇る技であり、一撃必殺の技。白の直刀を持って、二日の人間が使えること自体がおかしい技なのだ。
沙更は、ミリアの動きを見て相当に成長している事を理解していた。少なくても、月女神の眷属と対峙した時よりさらに身体の動きが良くなっていたからだ。魔力も目覚めている上に、沙更の世界の剣術を使えると言う事自体が特殊過ぎた。
そんな戦いを横目に、パウエルとゴブリンジェネラルの戦いは続いていた。鋼の大剣と魔鉄の青い剣が交錯する。火花を散らすほどの激しいぶつかり合い。
パウエルは、ガレムとミリアの戦いがあっさり終わったことに気付いていた。そして、二人とも自分よりも強くなったこともだ。
(武器が無ければ戦えないが、精神が弱くても戦えない。しっかりしろ、パウエル。お前は何を目指して冒険者になった?)
戦いつつも自身に疑問を投げつけつつも、ゴブリンジェネラルとの戦いを続ける。本当ならば、雑念が交ざっている時点でかなり厳しい戦いになるはずだった。が、それでもついて行っているのは日頃の鍛錬のおかげだろう。
鋼と魔鉄、素材としての金属の差がこの頃になって現れる。鍔迫り合いを続けた結果、鋼の大剣の刀身にひび割れが生じ始めていた。
ゴブリンジェネラルが力任せなのに対し、パウエルはこの年で剣技中を覚えている冒険者であった。そして、鉄の剣でCランクに上がったのだ。そこにかなりの差が出来ていて当然であった。
さらに何合か打ち合った時に、ついに鋼の大剣の刀身に亀裂を生じ、そこから折れてしまう。折れたと同時に間合いがずれたゴブリンジェネラルの隙を付くように、パウエルは迷いなく首への一撃を決める。
魔鉄の青い剣がゴブリンジェネラルの首をはねる。その一撃は、パウエルでもなかなか狙って出せる一撃では無かった。横一文字の寸分違わぬ無駄の力の無い綺麗な一撃。
その一撃を繰り出した時、剣に助けられた事をパウエルは察していた。
(まったく、相棒に助けられてばかりだな。セーナちゃんに再度魂を入れて貰ったこいつを大事に使わせて貰おう。そして、彼女に恩を返さなきゃダメだ)
魔鉄の青い剣は、パウエルの動きに付いてくる。元々、パウエルの剣技に鉄の剣がもう追いつけていなかったが魔鉄の青い剣になったことで、パウエルの力に追いついたと言うべきだろう。だからこそ、あれだけ綺麗な一撃を放つことが出来ていた。
ゴブリンジェネラルを三体も排除してしまえば、このゴブリンの巣の王者であるゴブリンロードが出てこざるを得なかった。部下達のふがいない姿に、かなり苛立ちを感じているようだが表面上は見えない。実践向きと言えるミスリルの胸当てに聖鋼のハルバードを持ち合わせる姿は、ゴブリンの君主そのものだ。
ゴブリンロード、Bランクモンスターでありゴブリンの統率者。力も知性も持ち合わせるゴブリンの君主である。このロードをさらに進化させたのがゴブリンキングであった。
ゴブリンロードは、倒れた配下を見つついきなり動き出す。狙いはただ一つ、ヘレナ一人。この冒険者パーティーの弱点だと踏んでの行動。確かに、それは間違っては居ない。
だが、その行動に素早く対処したのは一番後ろで援護していた沙更だった。スターサファイアのロッドに魔力を込めて、ゴブリンロードの聖鋼のハルバードの一撃を押さえる。沙更の強大な魔力を込められたロッドは、聖鋼のハルバードの一撃を受け手もひびも入らずに受け止めきっていた。
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