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領都へ
第93話 ゴブリン退治後1
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月の魔女とよばれるまで
第93話 ゴブリン退治後1
現状で、助けた女性たちや少女たちをそのままで雑魚寝させるわけにもいかなかった。気温が下がってきており、そのまま寝かせたら風邪を引かせる可能性が大だったからだ。
とは言っても、パウエル達ではなにかをすることすら出来ない。テント自体はあるもののこんな大人数で使えるほど広くはない。そのため、休む場所を作る必要性があった。
「セーナちゃん、あの人達の寝場所はどうするの?」
「それは、これから作ろうと考えています。テントもありませんし、私が知っている建物を作ります。それに入ってもらえれば、寒さは耐えられるかなと思います」
沙更としては、土魔法で自分の知識にある土レンガの家を作るつもりで居た。が、それ自体が一般的な土魔法で出来る事を逸脱していると言う事に気付いていない。
だが、それくらいしないと疲れ果てた女性たちや少女達を休ませることが出来ないと踏んでいた。それとこの寒さではテントでも冷えてしまう。ある程度の断熱性があり、簡単に作れるのが土レンガの家だった。
沙更が、自分の魔力に願いをかけて詠唱するとあっという間に、焼けたゴブリンの巣の四分の一を使った広い土レンガの家が出来上がる。土に魔力を通して作った土レンガは、下手な石造りの要塞を超える頑強さを誇る程の品になっていた。ある程度の大きさが必要だったとは言え、ヤリ過ぎ感が半端なかった。
「流石に大きくしすぎたかな。でも、これならこの人数でも中で眠れるはず。やり過ぎちゃったかなあ?」
「セーナちゃん、ちょっとどころじゃ無いと思うんだけど!?土魔法だって言うのは分かるけど、規模がしゃれにならないよ?」
ミリアが苦笑を浮かべつつも沙更に話しかけてきた。そう言う反応になるのは分かっていたが、それ以上にヘレナの表情が驚きよりも呆れた顔だったのが印象的であった。
「セーナちゃんだからこんなことをしちゃうんだわ。こんなことが出来る時点で、とんでもないのにあっさりしてるのよ。はあ、頭が痛いわ。でも、恩恵を受けている身だから強くも言えないのも困りものよ?」
「あっさりと作った割には頑丈そのものだな。下手な要塞並みの堅さだと思うんだが」
「まったく、面白い奴だよなあ。寒さをしのぎたいからってこんなにでかい家作るとか本当に面白えよ。見ているだけで退屈しねえのは助かるぜ」
パウエルの反応は常識を持っているからこその反応で、逆にガレムはこの家を作った沙更を気に入っているのがよく分かる言葉だった。
いきなり出来上がった土の壁の家に、女性達と少女二人があっけにとられた顔をするしかなかった。何も無かったところに、突然巨大な家が出来上がったのだから。
確実に理解は追いついていない。が、それでも寒い外で寝なくて良いと言う安心感だけはそこにあった。巨大な家は頑丈そのものだったし、土レンガの壁は冷たい風を防いでくれていた。
中に入ってみると外で感じた寒さをほぼ感じることが出来なかった。それほどまでに、中の断熱性が高いと言う証であったし、女性達と少女二人にも一人一部屋割り当てられることが出来る程の部屋が出来ていたからだ。
部屋の中には土で出来たベッドがあり、その上には干し草が重なっていてそこで眠れるようになっていた。沙更的には、そこまでイメージして作ったわけでは無かった。が、どうやら魔力の方が沙更の知識に沿った物を作っていたようだった。
「質素なベッドですけど、これで眠れますか?」
沙更の言葉に、女性達と少女二人は首を振る。今まで、ゴブリンの作った粗末な建屋で雑魚寝をしていたのだ。女性達にとっても少女二人にとっても雑魚寝に比べれば全然快適に眠れる環境がそこにあった。
第93話 ゴブリン退治後1
現状で、助けた女性たちや少女たちをそのままで雑魚寝させるわけにもいかなかった。気温が下がってきており、そのまま寝かせたら風邪を引かせる可能性が大だったからだ。
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「セーナちゃん、あの人達の寝場所はどうするの?」
「それは、これから作ろうと考えています。テントもありませんし、私が知っている建物を作ります。それに入ってもらえれば、寒さは耐えられるかなと思います」
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だが、それくらいしないと疲れ果てた女性たちや少女達を休ませることが出来ないと踏んでいた。それとこの寒さではテントでも冷えてしまう。ある程度の断熱性があり、簡単に作れるのが土レンガの家だった。
沙更が、自分の魔力に願いをかけて詠唱するとあっという間に、焼けたゴブリンの巣の四分の一を使った広い土レンガの家が出来上がる。土に魔力を通して作った土レンガは、下手な石造りの要塞を超える頑強さを誇る程の品になっていた。ある程度の大きさが必要だったとは言え、ヤリ過ぎ感が半端なかった。
「流石に大きくしすぎたかな。でも、これならこの人数でも中で眠れるはず。やり過ぎちゃったかなあ?」
「セーナちゃん、ちょっとどころじゃ無いと思うんだけど!?土魔法だって言うのは分かるけど、規模がしゃれにならないよ?」
ミリアが苦笑を浮かべつつも沙更に話しかけてきた。そう言う反応になるのは分かっていたが、それ以上にヘレナの表情が驚きよりも呆れた顔だったのが印象的であった。
「セーナちゃんだからこんなことをしちゃうんだわ。こんなことが出来る時点で、とんでもないのにあっさりしてるのよ。はあ、頭が痛いわ。でも、恩恵を受けている身だから強くも言えないのも困りものよ?」
「あっさりと作った割には頑丈そのものだな。下手な要塞並みの堅さだと思うんだが」
「まったく、面白い奴だよなあ。寒さをしのぎたいからってこんなにでかい家作るとか本当に面白えよ。見ているだけで退屈しねえのは助かるぜ」
パウエルの反応は常識を持っているからこその反応で、逆にガレムはこの家を作った沙更を気に入っているのがよく分かる言葉だった。
いきなり出来上がった土の壁の家に、女性達と少女二人があっけにとられた顔をするしかなかった。何も無かったところに、突然巨大な家が出来上がったのだから。
確実に理解は追いついていない。が、それでも寒い外で寝なくて良いと言う安心感だけはそこにあった。巨大な家は頑丈そのものだったし、土レンガの壁は冷たい風を防いでくれていた。
中に入ってみると外で感じた寒さをほぼ感じることが出来なかった。それほどまでに、中の断熱性が高いと言う証であったし、女性達と少女二人にも一人一部屋割り当てられることが出来る程の部屋が出来ていたからだ。
部屋の中には土で出来たベッドがあり、その上には干し草が重なっていてそこで眠れるようになっていた。沙更的には、そこまでイメージして作ったわけでは無かった。が、どうやら魔力の方が沙更の知識に沿った物を作っていたようだった。
「質素なベッドですけど、これで眠れますか?」
沙更の言葉に、女性達と少女二人は首を振る。今まで、ゴブリンの作った粗末な建屋で雑魚寝をしていたのだ。女性達にとっても少女二人にとっても雑魚寝に比べれば全然快適に眠れる環境がそこにあった。
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