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新たなる住処
第153話 魔の者との遭遇
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月の魔女とよばれるまで
第153話 魔の者との遭遇
沙更の作り出したエアスクリーンの膜の厚さは、その時に応じて切り替えが出来る。今は、戦闘状態のためかなり厚めに切り替わっていた。先ほどまでとは違い、風が循環するように風切り音まで鳴っている。
病魔の拳をその膜で弾く。下手なモンスターでは、貫き通すことすら厳しいだろう。
「なんだ、この空気の膜は?魔の力を弾くだと!?」
病魔に驚愕が見える。そこに、沙更は病魔を一撃で潰す気で望むことで決めた。魔ならば、聖なる光に耐性があるとは思えなかったからだ。それに、ミリアの頼みの元凶の一部がこいつであったことに内心怒りが燃えていたのもあった。
「この子の魔力は渡さない。ミリアお姉さんに託された願いを守るために」
そこまで話したところで一気に魔力が沙更に集まる。スターサファイアのロッドを取り出し、更に魔力を体内からさらに集中させていく。
余りの魔力の濃度に、病魔が焦るのが分かった。
「なっ、なんだこの魔力は!?まさか、貴様!?」
「聖なる光を今、ここに。魔なる者を滅する為に!ホーミングレイ!!」
沙更の文言に、魔力は応える。その声に呼ばれ、生まれし純白の光が病魔に向けて数本放たれる。避けられない速度で、その光が全て病魔に直撃すると一気に浄化していく。
「くっ、この力まさか聖なる力だと!?ぐっ、ぐあぁぁぁぁぁ」
そこまで言ったところで、病魔を浄化し終えたと同時に光は消えた。
(まさか、病魔が実体を持つなんて、この世界かなり魔に侵されているの?聖なる力は、人間が持ち得ぬものなのかも?)
いろいろとこの世界の考察をし始めそうになったところで、ミリアが唖然としていたところから戻ってきた。
「セーナちゃん、なんかもの凄いことをしたよね」
「聖なる光で、魔なる者を浄化したことですか?」
さらっと答える沙更に、アレクが司祭という立場で口を挟んだ。
「魔なる者を退治出来る力、そしてあの純白の光。あれは一体」
「聖なる力と光の力の合わせた物です。魔ならば、聖なる力に弱いはず。その事を知ってたから、それで仕掛けただけです」
「聖なる力は、人間では扱えぬ力。神のみぞが扱え、その力は魔を滅すと口伝が残るのみ。その聖なる力を扱う貴女は神に近い存在だと言うのか!?」
アレクの言葉に、沙更としては首を振る。
「人の形を取った別の物。神は既に居なくなって久しいのは私も知っています。そして、その力は膨大な物であったと言う事も。そんな神の力を持つというのなら、奇跡を起こしてみせねば信じて貰えるわけが無いでしょう?そして、人の形を取った別の物にそんな過ぎた力があるとでも?」
疑問を疑問で返す。建設的な議論をしたいわけじゃない。沙更としてみれば、病魔を退治出来た事で少女を助けたかった。
ミリアの望みに応えたかっただけで、それ以上は望みもしない。望めもしないことを望んだとしても空しいだけだと知っているから。
病魔が退治されたことで、少女の脈が若干強くなった。これ以上魔の者に侵される事も無くなったことで、少しずつ好転していくはず。だけれど、そこに沙更はさらなる回復を促そうとしていた。
まず、魔力で水を生み出してさらにその水を光で浄化していく。そして、その水を少女に口移しで飲ませていった。今の少女が自力で水を飲むことは厳しい。だから、口移しで飲ませることにしたのだ。
はっきり言って、そこまでやらなくても時期に良くなるかもしれない。けれど、念には念を入れることにしたのだった。
第153話 魔の者との遭遇
沙更の作り出したエアスクリーンの膜の厚さは、その時に応じて切り替えが出来る。今は、戦闘状態のためかなり厚めに切り替わっていた。先ほどまでとは違い、風が循環するように風切り音まで鳴っている。
病魔の拳をその膜で弾く。下手なモンスターでは、貫き通すことすら厳しいだろう。
「なんだ、この空気の膜は?魔の力を弾くだと!?」
病魔に驚愕が見える。そこに、沙更は病魔を一撃で潰す気で望むことで決めた。魔ならば、聖なる光に耐性があるとは思えなかったからだ。それに、ミリアの頼みの元凶の一部がこいつであったことに内心怒りが燃えていたのもあった。
「この子の魔力は渡さない。ミリアお姉さんに託された願いを守るために」
そこまで話したところで一気に魔力が沙更に集まる。スターサファイアのロッドを取り出し、更に魔力を体内からさらに集中させていく。
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「なっ、なんだこの魔力は!?まさか、貴様!?」
「聖なる光を今、ここに。魔なる者を滅する為に!ホーミングレイ!!」
沙更の文言に、魔力は応える。その声に呼ばれ、生まれし純白の光が病魔に向けて数本放たれる。避けられない速度で、その光が全て病魔に直撃すると一気に浄化していく。
「くっ、この力まさか聖なる力だと!?ぐっ、ぐあぁぁぁぁぁ」
そこまで言ったところで、病魔を浄化し終えたと同時に光は消えた。
(まさか、病魔が実体を持つなんて、この世界かなり魔に侵されているの?聖なる力は、人間が持ち得ぬものなのかも?)
いろいろとこの世界の考察をし始めそうになったところで、ミリアが唖然としていたところから戻ってきた。
「セーナちゃん、なんかもの凄いことをしたよね」
「聖なる光で、魔なる者を浄化したことですか?」
さらっと答える沙更に、アレクが司祭という立場で口を挟んだ。
「魔なる者を退治出来る力、そしてあの純白の光。あれは一体」
「聖なる力と光の力の合わせた物です。魔ならば、聖なる力に弱いはず。その事を知ってたから、それで仕掛けただけです」
「聖なる力は、人間では扱えぬ力。神のみぞが扱え、その力は魔を滅すと口伝が残るのみ。その聖なる力を扱う貴女は神に近い存在だと言うのか!?」
アレクの言葉に、沙更としては首を振る。
「人の形を取った別の物。神は既に居なくなって久しいのは私も知っています。そして、その力は膨大な物であったと言う事も。そんな神の力を持つというのなら、奇跡を起こしてみせねば信じて貰えるわけが無いでしょう?そして、人の形を取った別の物にそんな過ぎた力があるとでも?」
疑問を疑問で返す。建設的な議論をしたいわけじゃない。沙更としてみれば、病魔を退治出来た事で少女を助けたかった。
ミリアの望みに応えたかっただけで、それ以上は望みもしない。望めもしないことを望んだとしても空しいだけだと知っているから。
病魔が退治されたことで、少女の脈が若干強くなった。これ以上魔の者に侵される事も無くなったことで、少しずつ好転していくはず。だけれど、そこに沙更はさらなる回復を促そうとしていた。
まず、魔力で水を生み出してさらにその水を光で浄化していく。そして、その水を少女に口移しで飲ませていった。今の少女が自力で水を飲むことは厳しい。だから、口移しで飲ませることにしたのだ。
はっきり言って、そこまでやらなくても時期に良くなるかもしれない。けれど、念には念を入れることにしたのだった。
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