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新たなる住処
第162話 孤児院の現状7
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月の魔女とよばれるまで
第162話 孤児院の現状7
ミリアの料理に、材料をほぼ使い込んだ沙更はミリアの言葉に頷く。
「ミリアお姉さんがそう言ってくれてよかったです」
「あっ、もしかしてセーナちゃん自分の分の材料もあたしに使ってくれちゃったの?ダメだよ、それはダメ」
「元々、鶏肉も卵もそこまで数が無かったのはミリアお姉さんも知っていたでしょう?それに、私は普通の人とは違います。だから、そこまで気にしなくても良いのです」
沙更はそこまで言ったところで、ミリアの意見を遮断した。それに、辺境伯のところで作ったクッキーをつまんでいたのがまだ救いであった。ここまで何も食べていなかったら、まずい状態になっていたかも知れない。それでも、二人分作る事はあの材料からでは無理だっただけに、こうするほかなかったのだが。
食べてしまった以上、戻すと言う事も出来ないからミリアとしては申し訳なさが先に立ってしまう。
「ごめんね、セーナちゃん。明日、食材あたしからもお金を出すよ。本当にごめんね」
「ミリアお姉さん、そこまで謝らなくても良いんですよ。食材が足りなさすぎますし、今の手持ちだとこれ以上作れなかっただけです。明日市場で買い物が出来れば、補えると思います」
元々、優先はミリアだと沙更は思っている。そして、半神となったこの身体は普通の人間とは違う事も重々理解していたからだ。
ある程度の食事は抜くことが出来る上に、魔力が膨大な事で下手にお腹に食べ物を入れられなくても活動することが出来る状態になっている。水分は魔力で生み出せることが出来るだけに、存在が違うと言うしか無い。
そこに、アレクとシスターたちが口を挟んだ。
「シスターヴァレリー、申し訳ない。ウエストエンドの教会の上役は自分たちの私腹を肥やすことしか眼中にないようだ」
「「私たちに出来る事はあまり多くはありませんが、お手伝いくらいはさせてもらいます」」
「やはり、司教様達は堕落していましたか…。困窮していることは前から訴えていたのです。それも黙殺していたのでしょうね。自分たちにお金が入るわけではないのですし、旨味もないのです」
シスターヴァレリーの表情に諦観が浮かんでいた。孤児院を維持していくだけの資金が足りず、領主からは税を取られ、教会にすがれば旨味がないからと放り出される始末だ。精神的に追い詰められていると医者に言われたとしても暗い笑みしか浮かばなかったのだろう。
実際、教会の怠慢でしかない。そんな状態なのに司教たちは自分たちのことしか考えていない当たり、人間として終わっていることに気づいていないのだろう。
アレクとしても現状のままというわけには行かない。シスター達もそれは同様だった。
第162話 孤児院の現状7
ミリアの料理に、材料をほぼ使い込んだ沙更はミリアの言葉に頷く。
「ミリアお姉さんがそう言ってくれてよかったです」
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「元々、鶏肉も卵もそこまで数が無かったのはミリアお姉さんも知っていたでしょう?それに、私は普通の人とは違います。だから、そこまで気にしなくても良いのです」
沙更はそこまで言ったところで、ミリアの意見を遮断した。それに、辺境伯のところで作ったクッキーをつまんでいたのがまだ救いであった。ここまで何も食べていなかったら、まずい状態になっていたかも知れない。それでも、二人分作る事はあの材料からでは無理だっただけに、こうするほかなかったのだが。
食べてしまった以上、戻すと言う事も出来ないからミリアとしては申し訳なさが先に立ってしまう。
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「ミリアお姉さん、そこまで謝らなくても良いんですよ。食材が足りなさすぎますし、今の手持ちだとこれ以上作れなかっただけです。明日市場で買い物が出来れば、補えると思います」
元々、優先はミリアだと沙更は思っている。そして、半神となったこの身体は普通の人間とは違う事も重々理解していたからだ。
ある程度の食事は抜くことが出来る上に、魔力が膨大な事で下手にお腹に食べ物を入れられなくても活動することが出来る状態になっている。水分は魔力で生み出せることが出来るだけに、存在が違うと言うしか無い。
そこに、アレクとシスターたちが口を挟んだ。
「シスターヴァレリー、申し訳ない。ウエストエンドの教会の上役は自分たちの私腹を肥やすことしか眼中にないようだ」
「「私たちに出来る事はあまり多くはありませんが、お手伝いくらいはさせてもらいます」」
「やはり、司教様達は堕落していましたか…。困窮していることは前から訴えていたのです。それも黙殺していたのでしょうね。自分たちにお金が入るわけではないのですし、旨味もないのです」
シスターヴァレリーの表情に諦観が浮かんでいた。孤児院を維持していくだけの資金が足りず、領主からは税を取られ、教会にすがれば旨味がないからと放り出される始末だ。精神的に追い詰められていると医者に言われたとしても暗い笑みしか浮かばなかったのだろう。
実際、教会の怠慢でしかない。そんな状態なのに司教たちは自分たちのことしか考えていない当たり、人間として終わっていることに気づいていないのだろう。
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