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新たなる住処
第172話 セーナの冒険者登録4
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月の魔女とよばれるまで
第172話 セーナの冒険者登録4
実際、光と闇はどちらかしか本当ならば扱うことが出来ない。が、セーナの魂と沙更の魂が結合した月女神の魂だからこその荒技であった。
とは言え、ここまでの属性を操れる魔法士など存在しない。そして、あの魔力量だけにしゃれにならないのは理解出来た。
ダイスもルーカもいきなりの超大型新人だけに、驚きすぎてしまっていた。
(おいおい、マジでしゃれにならねえ。あの魔力量にこれだけの属性適正となれば、魔法士としては完全に古代魔法士の域に到達してるだろうよ。ルーカ、お前この子落とせるか?)
(ギルドマスター、私を悪役にしたいのかも知れないけど無理。これだけの才能を持つ子を手放せるとでも?今のウエストエンドの冒険者の質が落ちる中、この子を逃すなんてあり得ないわ)
二人でこそこそと話をしているけれど、沙更には丸々聞こえていたが、聞かなかった振りをする。別段、冒険者になることを拒否されたわけでは無いから、下手に口を挟む必要性も無かったからだ。
ダイスとルーカがこそこそしているとミリアがそこにさらなる爆弾を投げた。
「ギルドマスターとルーカさん。ちなみにですけど、セーナちゃんは治癒魔法も補助魔法も付与魔法も使えます」
「はあ!?攻撃魔法と補助魔法ならまだ分かる。付与魔法に治癒魔法もだと!?」
「まさに、古代魔法士の再来なのね。でも、治癒魔法となるとヘレナちゃんもだけどかぶらない?」
ルーカの問いはある意味当然と言えたが、ヘレナの魔力量とセーナの魔力量には、相当どころじゃ無いほどの差があるだけに棲み分けは可能であった。
「ルーカさん、わたくしのヒールとセーナちゃんのヒールを同じ物だと思ったら大変なことになりますわ。普通、ヒールで回復できて浅めの怪我や打撲程度ですが、セーナちゃんのヒールは重傷ですらあっさり直すほどですのよ?」
「傷を癒やして貰った俺らだからこそ言えるんだが、セーナちゃんのヒールはもの凄く高度な技術を元に施されている気がしてならない。効き方が凄すぎるんだ」
パウエルが治療を受けた際も脇腹からの大量出血に骨折などの重傷であった。それを一分間のヒールの魔法を当てて治したと言う事実がそこにあるのだから笑えない。
それに、沙更と会っていなければ全員あそこで倒れていたのは確実だった。それは当の本人たちが良く分かっていたから、それ以上は口にしなかった。
ギルド側も報告を受けているだけに、その事実だけは把握していたがそれだけの治療の腕を持つ治療士など聞いたことが無い。それだけに疑ってしまう部分があるのは仕方が無かった。
「どちらにしろ、冒険者として認めるほか無いな。これだけの才能を使って貰えるのならば、こちらに否は無い」
「そうなのよね。これだけの魔力に属性、そして治癒魔法まで扱いきれる時点で手放せるわけが無い。ごめんなさいね、そう言う意味ではこっちも切羽詰まっているの」
元々、ウエストエンドの冒険者の質が落ちたことで今まで回っていたモンスター退治が間に合っていない。そろそろ近隣の森ですら危険になり掛かっていて、その対応や盗賊たちやゴブリン達などの対応も迫られている状況だった。
第172話 セーナの冒険者登録4
実際、光と闇はどちらかしか本当ならば扱うことが出来ない。が、セーナの魂と沙更の魂が結合した月女神の魂だからこその荒技であった。
とは言え、ここまでの属性を操れる魔法士など存在しない。そして、あの魔力量だけにしゃれにならないのは理解出来た。
ダイスもルーカもいきなりの超大型新人だけに、驚きすぎてしまっていた。
(おいおい、マジでしゃれにならねえ。あの魔力量にこれだけの属性適正となれば、魔法士としては完全に古代魔法士の域に到達してるだろうよ。ルーカ、お前この子落とせるか?)
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二人でこそこそと話をしているけれど、沙更には丸々聞こえていたが、聞かなかった振りをする。別段、冒険者になることを拒否されたわけでは無いから、下手に口を挟む必要性も無かったからだ。
ダイスとルーカがこそこそしているとミリアがそこにさらなる爆弾を投げた。
「ギルドマスターとルーカさん。ちなみにですけど、セーナちゃんは治癒魔法も補助魔法も付与魔法も使えます」
「はあ!?攻撃魔法と補助魔法ならまだ分かる。付与魔法に治癒魔法もだと!?」
「まさに、古代魔法士の再来なのね。でも、治癒魔法となるとヘレナちゃんもだけどかぶらない?」
ルーカの問いはある意味当然と言えたが、ヘレナの魔力量とセーナの魔力量には、相当どころじゃ無いほどの差があるだけに棲み分けは可能であった。
「ルーカさん、わたくしのヒールとセーナちゃんのヒールを同じ物だと思ったら大変なことになりますわ。普通、ヒールで回復できて浅めの怪我や打撲程度ですが、セーナちゃんのヒールは重傷ですらあっさり直すほどですのよ?」
「傷を癒やして貰った俺らだからこそ言えるんだが、セーナちゃんのヒールはもの凄く高度な技術を元に施されている気がしてならない。効き方が凄すぎるんだ」
パウエルが治療を受けた際も脇腹からの大量出血に骨折などの重傷であった。それを一分間のヒールの魔法を当てて治したと言う事実がそこにあるのだから笑えない。
それに、沙更と会っていなければ全員あそこで倒れていたのは確実だった。それは当の本人たちが良く分かっていたから、それ以上は口にしなかった。
ギルド側も報告を受けているだけに、その事実だけは把握していたがそれだけの治療の腕を持つ治療士など聞いたことが無い。それだけに疑ってしまう部分があるのは仕方が無かった。
「どちらにしろ、冒険者として認めるほか無いな。これだけの才能を使って貰えるのならば、こちらに否は無い」
「そうなのよね。これだけの魔力に属性、そして治癒魔法まで扱いきれる時点で手放せるわけが無い。ごめんなさいね、そう言う意味ではこっちも切羽詰まっているの」
元々、ウエストエンドの冒険者の質が落ちたことで今まで回っていたモンスター退治が間に合っていない。そろそろ近隣の森ですら危険になり掛かっていて、その対応や盗賊たちやゴブリン達などの対応も迫られている状況だった。
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