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新たなる住処
第191話 ウエストエンドの森4
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月の魔女とよばれるまで
第191話 ウエストエンドの森4
デスハウンドの群れに奇襲され、劣勢に立たされる冒険者パーティーミストヘイム。Cランク冒険者パーティーだけに、いきなり崩れると言う事にはならなかったが後衛の三人にもいつ襲いかかるか分からない。
せめてもの救いが、包囲されているわけでは無くすぐに後衛の三人に襲いかかられると言うことがないことだろう。
(あたしは、ここで死ぬことになるかもしれない。それでも…)
鋼鉄のメイスと鉄製のラウンドシールドを手に、神官戦士はデスハウンドを迎撃していく。鎧戦士も前衛を受け持つがかなり厳しい。
デスハウンドの速度に、鎧戦士も神官戦士もついていくのがやっと。それが故に、後衛と前衛が離されつつあった。素早い攻撃に翻弄されつつも迎撃していった結果がこれではかなりまずい。
(後衛との距離を離されてきてる。まずい、このままじゃ)
神官戦士が危機感を募らせる。これ以上離れたら、守ることすら厳しくなる。そうなったら、戦線が崩れてしまうのは明白だった。
そこに、風の速度で現れたのは沙更とミリアだった。
「ミリアお姉さん、なんとか間に合ったみたいです」
「セーナちゃん、仕掛けるよ」
いきなりの闖入者に、デスハウンドの意識がミリア達に向く。そこに、沙更の周囲に大量の魔力が集まる。既に偽装は解除していた。エーテルドレス姿のまま、スターサファイアのロッドを取り出すと魔力がそこにどんどんと集まっていく。
あまりの魔力量に、後衛に居た魔法士の二人が驚愕の表情を浮かべていた。これだけの魔力を操れる魔法士に会ったことなど無かったからだ。
その間にも、ミリアは前衛の二人に襲いかかるデスハウンドを白の直刀で一刀の元に切り捨てていた。目に追えない速度で振られる白の直刀。次々と飛びかかるデスハウンドの動きに合わせて、白の直刀が閃く。
ミリアにとっては、手慣れた動きになりつつあるがそれでもミストヘイムのメンバーにとってはその動きを捉えきれない。次々と襲いかかるデスハウンドを最小の動きで切り捨てていく。
ミリアが前衛の二人を助けている間に、沙更の魔法が完成した。
「行って、シャイニングアロー!」
輝く光の矢が12本生まれて、目にとまらぬ速度でデスハウンドを襲う。
光の矢に貫かれていくデスハウンド。魔法一発で、群れで来ていたデスハウンドの約半数近くを貫いていった。その間にも、ミリアは残るデスハウンドを排除していく。
沙更の魔法で、半壊したデスハウンドの群れを完全に制圧したのは沙更とミリアが来て、たった数分後のことであった。余りの実力に驚かざるを得ない。瘴気が濃いためか、肉体が光魔法を受けたことで完全に滅んでしまっていた。後に残るのはモンスターの魔力がこもった魔石だけ。
Cクラスモンスターとは思えない大型の魔石が、二十個以上落ちていた。それだけの数のモンスターに襲われたと言う証明なのだが、ミストヘイムのメンバーとしていきなりのことに戸惑いを隠せなかった。
よくよく見ると救援に来たのは、同じCクラスの荒野の狼のメンバーミリアだと気付く。だけど、あれだけの強さは持っていなかったはずだと神官戦士は思った。
「よくよく見たら、ミリアじゃないか。それにしても、どうしてここへ?それとその強さは?」
「いろいろと聞きたいことがあるのは分かるけど、セリエさんここから戻らないと。今のここは危険すぎるから」
ミリアにそう言われて、セリエと呼ばれた神官戦士は頷く。
ミストヘイムは、神官戦士セリエをリーダーとするCクラス冒険者パーティーだ。ウエストエンドで冒険者として活動して既に四年。登録された冒険者達でもベテランで通るほどだ。
そんな冒険者でもここは死地となってしまう。今、ここをある程度探索できるのは沙更が補助する荒野の狼くらいだろう。
第191話 ウエストエンドの森4
デスハウンドの群れに奇襲され、劣勢に立たされる冒険者パーティーミストヘイム。Cランク冒険者パーティーだけに、いきなり崩れると言う事にはならなかったが後衛の三人にもいつ襲いかかるか分からない。
せめてもの救いが、包囲されているわけでは無くすぐに後衛の三人に襲いかかられると言うことがないことだろう。
(あたしは、ここで死ぬことになるかもしれない。それでも…)
鋼鉄のメイスと鉄製のラウンドシールドを手に、神官戦士はデスハウンドを迎撃していく。鎧戦士も前衛を受け持つがかなり厳しい。
デスハウンドの速度に、鎧戦士も神官戦士もついていくのがやっと。それが故に、後衛と前衛が離されつつあった。素早い攻撃に翻弄されつつも迎撃していった結果がこれではかなりまずい。
(後衛との距離を離されてきてる。まずい、このままじゃ)
神官戦士が危機感を募らせる。これ以上離れたら、守ることすら厳しくなる。そうなったら、戦線が崩れてしまうのは明白だった。
そこに、風の速度で現れたのは沙更とミリアだった。
「ミリアお姉さん、なんとか間に合ったみたいです」
「セーナちゃん、仕掛けるよ」
いきなりの闖入者に、デスハウンドの意識がミリア達に向く。そこに、沙更の周囲に大量の魔力が集まる。既に偽装は解除していた。エーテルドレス姿のまま、スターサファイアのロッドを取り出すと魔力がそこにどんどんと集まっていく。
あまりの魔力量に、後衛に居た魔法士の二人が驚愕の表情を浮かべていた。これだけの魔力を操れる魔法士に会ったことなど無かったからだ。
その間にも、ミリアは前衛の二人に襲いかかるデスハウンドを白の直刀で一刀の元に切り捨てていた。目に追えない速度で振られる白の直刀。次々と飛びかかるデスハウンドの動きに合わせて、白の直刀が閃く。
ミリアにとっては、手慣れた動きになりつつあるがそれでもミストヘイムのメンバーにとってはその動きを捉えきれない。次々と襲いかかるデスハウンドを最小の動きで切り捨てていく。
ミリアが前衛の二人を助けている間に、沙更の魔法が完成した。
「行って、シャイニングアロー!」
輝く光の矢が12本生まれて、目にとまらぬ速度でデスハウンドを襲う。
光の矢に貫かれていくデスハウンド。魔法一発で、群れで来ていたデスハウンドの約半数近くを貫いていった。その間にも、ミリアは残るデスハウンドを排除していく。
沙更の魔法で、半壊したデスハウンドの群れを完全に制圧したのは沙更とミリアが来て、たった数分後のことであった。余りの実力に驚かざるを得ない。瘴気が濃いためか、肉体が光魔法を受けたことで完全に滅んでしまっていた。後に残るのはモンスターの魔力がこもった魔石だけ。
Cクラスモンスターとは思えない大型の魔石が、二十個以上落ちていた。それだけの数のモンスターに襲われたと言う証明なのだが、ミストヘイムのメンバーとしていきなりのことに戸惑いを隠せなかった。
よくよく見ると救援に来たのは、同じCクラスの荒野の狼のメンバーミリアだと気付く。だけど、あれだけの強さは持っていなかったはずだと神官戦士は思った。
「よくよく見たら、ミリアじゃないか。それにしても、どうしてここへ?それとその強さは?」
「いろいろと聞きたいことがあるのは分かるけど、セリエさんここから戻らないと。今のここは危険すぎるから」
ミリアにそう言われて、セリエと呼ばれた神官戦士は頷く。
ミストヘイムは、神官戦士セリエをリーダーとするCクラス冒険者パーティーだ。ウエストエンドで冒険者として活動して既に四年。登録された冒険者達でもベテランで通るほどだ。
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