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新たなる住処
第207話 ウエストエンドの森の瘴気駆逐クエスト1
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月の魔女とよばれるまで
第207話 ウエストエンドの森瘴気駆逐クエスト1
結局の所、沙更以外に瘴気を浄化出来る冒険者は他にいないと言う事で、荒野の狼が沙更の護衛という形でクエストに出る形になった。
昨日の一件があって、冒険者ギルドから辺境伯の騎士団に話はしたようだ。芳しくはなかったと言うのはダイスの表情で理解できたが。
それに、今のところ森の中程までしか行けていない。それより奥がどうなっているのかがまったくもって分からない状態だった。それも騎士団に話をするには不利だったらしい。
そこの辺りまでクルシスとの違いがあるとため息を付きたくなる。領主の問題になるからだ。
沙更は、そんな領主の不甲斐なさを感じて表情を暗くするとミリアが若干勘違いをしたらしく話しかけてきた。
「大丈夫、セーナちゃんはあたしたちが守るよ」
「ミリアお姉さん無理は禁物ですよ。補助はしますけど、それでも厳しいこともあるかも知れません。その時は」
「そうならないように立ち回るのもあたしの仕事だよ。セーナちゃんにおんぶにだっこは遠慮だからね」
二人がそう言うとそこにガレムが混ざる。
「無理は承知だぜ。だが、それでもやらなきゃならねえだろう?」
「全くもってそうだな。怖じ気づく場合ではないだろう」
「どちらにしろ、頑張らないとウエストエンドが持たないわ。できる限りのことをやってみないと」
パウエルとヘレナも抜けるつもりはないらしい。
瘴気の浄化だけならば、結界魔法を広げるだけでなんとかなる。問題は、瘴気を生み出した元凶を探さなければならないこと。そう考えれば、かなりの高難易度であることは否めなかった。
範囲が広いこともあり、こちらの意図を察知される可能性が大きい。全力で排除してくるだろうことも考えなければならないことから、高ランクのモンスターが出てくることが予想できた。
「かなり厳しい状態なのは分かってるわ。だけど無事に戻ってきて」
「ルーカさん、無茶は承知の上で行かなければこのクエストは成功できません。だけど、その思いは分かりますから戻って来ますね」
沙更はそう答えるとルーカは頷いてくれた。
そして、ミストヘイムの面々は森の中程のモンスターの退治をすると言う。中程ですらCクラスモンスターが出たのだから、数を減らしておかなければ危険すぎると判断されていたようだ。
退路を確保しておくと言う暗語でもあったらしい。先輩たちからの言葉に気づいたパウエルは自然と頭を下げる。それを見たセリエと鎧戦士が頷いた。
冒険者ギルドを出てすぐにクエストに行くと言うことを今回はしない。本当ならば、それが正解だが食料の調達などやる事もあった。
「食料は私の方で買い足しをします。野営食とは言っても、温かい物を出したいと言うところに変わりはありませんから」
「あたしはセーナちゃんに付いていくね。一人は危険だから」
「俺とヘレナは、騎士団に話をしておく。ギルドマスターが話をしているとは言っていたが、筋は通しておかないと不味い」
「リーダーとヘレナがそっちに行くなら、ミリア達に付いていくとするか」
役割分担が決まったところで、散開して事に当たることにした。
第207話 ウエストエンドの森瘴気駆逐クエスト1
結局の所、沙更以外に瘴気を浄化出来る冒険者は他にいないと言う事で、荒野の狼が沙更の護衛という形でクエストに出る形になった。
昨日の一件があって、冒険者ギルドから辺境伯の騎士団に話はしたようだ。芳しくはなかったと言うのはダイスの表情で理解できたが。
それに、今のところ森の中程までしか行けていない。それより奥がどうなっているのかがまったくもって分からない状態だった。それも騎士団に話をするには不利だったらしい。
そこの辺りまでクルシスとの違いがあるとため息を付きたくなる。領主の問題になるからだ。
沙更は、そんな領主の不甲斐なさを感じて表情を暗くするとミリアが若干勘違いをしたらしく話しかけてきた。
「大丈夫、セーナちゃんはあたしたちが守るよ」
「ミリアお姉さん無理は禁物ですよ。補助はしますけど、それでも厳しいこともあるかも知れません。その時は」
「そうならないように立ち回るのもあたしの仕事だよ。セーナちゃんにおんぶにだっこは遠慮だからね」
二人がそう言うとそこにガレムが混ざる。
「無理は承知だぜ。だが、それでもやらなきゃならねえだろう?」
「全くもってそうだな。怖じ気づく場合ではないだろう」
「どちらにしろ、頑張らないとウエストエンドが持たないわ。できる限りのことをやってみないと」
パウエルとヘレナも抜けるつもりはないらしい。
瘴気の浄化だけならば、結界魔法を広げるだけでなんとかなる。問題は、瘴気を生み出した元凶を探さなければならないこと。そう考えれば、かなりの高難易度であることは否めなかった。
範囲が広いこともあり、こちらの意図を察知される可能性が大きい。全力で排除してくるだろうことも考えなければならないことから、高ランクのモンスターが出てくることが予想できた。
「かなり厳しい状態なのは分かってるわ。だけど無事に戻ってきて」
「ルーカさん、無茶は承知の上で行かなければこのクエストは成功できません。だけど、その思いは分かりますから戻って来ますね」
沙更はそう答えるとルーカは頷いてくれた。
そして、ミストヘイムの面々は森の中程のモンスターの退治をすると言う。中程ですらCクラスモンスターが出たのだから、数を減らしておかなければ危険すぎると判断されていたようだ。
退路を確保しておくと言う暗語でもあったらしい。先輩たちからの言葉に気づいたパウエルは自然と頭を下げる。それを見たセリエと鎧戦士が頷いた。
冒険者ギルドを出てすぐにクエストに行くと言うことを今回はしない。本当ならば、それが正解だが食料の調達などやる事もあった。
「食料は私の方で買い足しをします。野営食とは言っても、温かい物を出したいと言うところに変わりはありませんから」
「あたしはセーナちゃんに付いていくね。一人は危険だから」
「俺とヘレナは、騎士団に話をしておく。ギルドマスターが話をしているとは言っていたが、筋は通しておかないと不味い」
「リーダーとヘレナがそっちに行くなら、ミリア達に付いていくとするか」
役割分担が決まったところで、散開して事に当たることにした。
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