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新たなる住処
第209話 ウエストエンドの森瘴気駆逐クエスト2
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月の魔女とよばれるまで
第209話 ウエストエンドの森瘴気駆逐クエスト2
露店のお兄さんから仕入れた品を虚空庫に全て入れるとその場を離れる。お兄さんもいきなり物が無くなることに違和感は感じつつも口は出さないで居てくれたらしい。
ミリアとガレムと合流し、そのまま前買った酪農関係のお店で前回と同じ量の牛乳とバターを仕入れた。やはり、昨日の今日なので、流石に不思議そうな顔をしていたが金払いがいいのでそこまで気にしなかったらしい。
集合場所に戻ってくるとパウエルとヘレナは既に戻っていた。騎士団での報告に関しては早々に見切りを付けたと言う事のようだ。
「パウエルさん、これだけ早いと言う事は騎士団の方は芳しくなかったと言う事ですか?」
「ああ、聞く耳持たずってところだな。下手に危機が迫っていると言っても理解出来ないとは思っていたが、ここまで硬直化していると笑えないな」
「辺境伯のための騎士団に成り下がっていましたわ。これでは、話す意味すらありませんのに」
ヘレナの方がパウエルより怒りを露わにしていた。それだけ腹に据えかねたと言う事のようだ。話した内容は分からないが、なんとなく騎士団が使えないのは今の領主を見ていれば理解出来ようと言う物。
沙更としてみれば、端から期待はしていない。ゼオンのような実直な騎士ばかりでは無い事を前世で痛いほど理解していたから。
そもそも、ゼオンのような騎士が基本ならばここまで国が腐ることもないのだから。
ある程度話をしたところで、気持ちの整理が付いたのかヘレナも落ち着いてきたところで、森に向かうことにする。ウエストエンドを出たところでエアウォークで加速、一気に森までの距離を詰める。
クエストを受けたのは昼前だったが、それでもある程度の準備を済ませたところで昼過ぎにウエストエンドを出ることになってしまった。
お昼も食べていないから、そこは森のそばで昼食を作ることになる。その事を沙更の頭に入れておく。じゃないと確実にお腹が減っての体力不足になるのは目に見えていた。
「お昼過ぎてしまいましたね。ご飯の方は森の前でで大丈夫ですか?」
「セーナちゃんが作ってくれるのなら大丈夫だよ。少し手伝いできるようにならないとまずいんだろうけどね」
沙更の言葉に、ミリアが苦笑を浮かべる。その言葉は、ヘレナも思い当たる節があるらしい。
そもそも、荒野の狼で料理を嗜む人間はいなかった。だからこそ、沙更の料理のスキルを重宝する格好となっている。野外で料理をする人間は滅多にいないため、女子力以前の問題だったようだ。
あっさりと森の入り口側に着くとそこで寸胴鍋を出して、一気に調理を始める。
昨日発見した露店のお兄さんのところの野菜を聖鋼の包丁で刻んでいく。その間に、寸胴鍋に魔力で水を作り出して鍋に注いでおくのを忘れない。
干し肉と根菜に葉野菜の煮込みかと思いきや、トマトを潰して鍋に投入して更に煮込む。トマトスープならぬ干し肉と根菜と葉野菜にトマトの煮込みであった。
第209話 ウエストエンドの森瘴気駆逐クエスト2
露店のお兄さんから仕入れた品を虚空庫に全て入れるとその場を離れる。お兄さんもいきなり物が無くなることに違和感は感じつつも口は出さないで居てくれたらしい。
ミリアとガレムと合流し、そのまま前買った酪農関係のお店で前回と同じ量の牛乳とバターを仕入れた。やはり、昨日の今日なので、流石に不思議そうな顔をしていたが金払いがいいのでそこまで気にしなかったらしい。
集合場所に戻ってくるとパウエルとヘレナは既に戻っていた。騎士団での報告に関しては早々に見切りを付けたと言う事のようだ。
「パウエルさん、これだけ早いと言う事は騎士団の方は芳しくなかったと言う事ですか?」
「ああ、聞く耳持たずってところだな。下手に危機が迫っていると言っても理解出来ないとは思っていたが、ここまで硬直化していると笑えないな」
「辺境伯のための騎士団に成り下がっていましたわ。これでは、話す意味すらありませんのに」
ヘレナの方がパウエルより怒りを露わにしていた。それだけ腹に据えかねたと言う事のようだ。話した内容は分からないが、なんとなく騎士団が使えないのは今の領主を見ていれば理解出来ようと言う物。
沙更としてみれば、端から期待はしていない。ゼオンのような実直な騎士ばかりでは無い事を前世で痛いほど理解していたから。
そもそも、ゼオンのような騎士が基本ならばここまで国が腐ることもないのだから。
ある程度話をしたところで、気持ちの整理が付いたのかヘレナも落ち着いてきたところで、森に向かうことにする。ウエストエンドを出たところでエアウォークで加速、一気に森までの距離を詰める。
クエストを受けたのは昼前だったが、それでもある程度の準備を済ませたところで昼過ぎにウエストエンドを出ることになってしまった。
お昼も食べていないから、そこは森のそばで昼食を作ることになる。その事を沙更の頭に入れておく。じゃないと確実にお腹が減っての体力不足になるのは目に見えていた。
「お昼過ぎてしまいましたね。ご飯の方は森の前でで大丈夫ですか?」
「セーナちゃんが作ってくれるのなら大丈夫だよ。少し手伝いできるようにならないとまずいんだろうけどね」
沙更の言葉に、ミリアが苦笑を浮かべる。その言葉は、ヘレナも思い当たる節があるらしい。
そもそも、荒野の狼で料理を嗜む人間はいなかった。だからこそ、沙更の料理のスキルを重宝する格好となっている。野外で料理をする人間は滅多にいないため、女子力以前の問題だったようだ。
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