月の魔女と呼ばれるまで

空流眞壱

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新たなる住処

第210話 ウエストエンドの森瘴気駆逐クエスト3

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月の魔女とよばれるまで

第210話 ウエストエンドの森瘴気駆逐クエスト3

赤い実と干し肉や根菜などの煮込みは、あっと言う間に作った分が無くなってしまった。野外でと言うのもあるのだろうが、それでもいろいろと沙更で手を入れただけあって好評であったからだ。

寸胴鍋一つ丸々作ったのだが、それでもあっさり消えてしまった当たり、パウエルとガレムがよく食べたことを現していた。

荒野の狼の面々の満足そうな表情にほっとしつつ、やはり、露店のお兄さんの品が良いことを改めて実感した。

森の外で、しっかり食べた後にエアウォークでの加速で森の中程に向かう。やはり、入り口から中程までに変化は見られない。今日も駆け出し冒険者の姿が見える。

この辺の変化はないようだ。そこの当たりはまだ安心出来るが、中程以降がどうなっているのかがまだ分からない。昨日より悪化はしていないとは思うが、それでも状況を見ないとなんとも言えなかった。

入り口側から中程までは大体徒歩で数時間はかかる。エアウォークで加速していれば一時間そこそこで着くのが幸いだった。

そのまま、中程まで足を伸ばすと昨日張ったサンクチュアリはまだ同じ場所で展開されたままだった。中程に溜まっていた瘴気は、サンクチュアリのおかげで大分薄まっていた。

「サンクチュアリのおかげで、大分瘴気は薄まっているのが分かります」

「昨日はどす黒い空気に覆われていたけど、今日はかなり薄くなっているのが分かるよ」

「セーナちゃんじゃなければ、溜まる一方だったのをここまで改善出来たのは凄い事よ」

ミリアとヘレナが薄まった瘴気を見て、素直な感想を言っていた。沙更としては、出来る事をしたと言うのが本音で大分改善出来ているのが確認できてほっとしていた。

森の中程の瘴気は薄まったもののこれから奥がどれだけ溜まっているかが読めない。ここからモンスターがいつ出てきてもおかしくはないことから探査魔法とエアウォークの二重で魔法をかけておく。

ミストヘイムが襲われた時のような形になった場合、かなり厳しいのは荒野の狼の面々でも変わりはない。警戒範囲が圧倒的に広いことから不意を打たれることはまずないが、それでも念を入れておきたかったからだ。

ミリアと沙更の二人がいて、不意を打たれることはほぼないと言って良いがそれでも怠った故の危機は回避しておきたかった。

それに、サンクチュアリで浄化しきれていないと言う事は相当数の瘴気がここにあった事を意味している。となれば、ここから先は更に危険度が上がる事を想定する必要があった。

森の中程から更に奥に歩みを進めていく一行。中程から少し離れたところで、瘴気がやはり濃くなっていくのを沙更もヘレナも感じ取っていた。

ここまで瘴気があるとなれば、奥はほぼ異界化していると言って良い。モンスターもそれに応じて強くなることから警戒する必要性が跳ね上がっていく。

中程から歩いて30分経った時、Cランクモンスターの群れと出くわしてしまったのだった。
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