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新たなる住処
第212話 ウエストエンドの森瘴気駆逐クエスト5
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月の魔女とよばれるまで
第212話 ウエストエンドの森瘴気駆逐クエスト5
グレーグリズリーの群れを退治した時に沙更が大分魔法で援護したことに対するヘレナの言葉に、沙更は本当に首をかしげていた。
「ヘレナさん、ウエストエンドを私が助けることがそこまで変ですか?」
「えっと、そう言う意味で言ったわけじゃ無いの。ごめんなさい、ずっと助けて貰ってばかりだから」
「もう、ヘレナさん一つ忘れています。私も今は荒野の狼の一人なんですから、同じパーティーメンバーを助けるのはおかしいことですか?」
沙更として、そこだけははっきりしておきたかった。古代遺跡の時と既に状況が変わっているのだと伝える必要があると認識したから。そこに追い打ちをかけたのがガレムだった。
「ったく、ヘレナの奴は妙に考えすぎなんだよ。今じゃセーナちゃんも俺たちの仲間だぞ?そこに頼りすぎでって馬鹿か?」
「ガレムに馬鹿って言われるなんて」
「そう言われることをすんなよ。ったく、俺でも分かる理屈だぞ?」
「そうだよね、ヘレナが遠慮する必要性どこにあったわけ?」
「仲間なのに頼りすぎってそれは流石にないな」
ガレムの言葉に、ミリアとパウエルも苦笑を浮かべつつもそう言うに留める。ガレムが言いたいことを言ってしまったからそれ以上の言葉を必要としなかったからだ。
ついでに言うとアイスジャベリンの連発くらいで、沙更の魔力が枯渇することはまずあり得ない。実際使った魔力は沙更の魔力のささやかなところでしかない。
サンクチュアリを何十個と張って、ようやく大分減ったなって感じなのだから中級程度の魔法では魔力の枯渇は考えられない。それに、ある程度魔力を使ったところで魔力切れが沙更に無い以上怖がる必要性も無かった。
グレーグリズリーの群れを倒して、更に進む。
流石にサンクチュアリの効果範囲外に出たことで、一気に瘴気の濃度が格段に上がっていくのを肌で感じる。となれば、再度張っていくのは当然の話だった。
昨日張った森の入り口と少し進んだ場所に再度今日サンクチュアリを張ったことで、森の中程から奥までの足がかりを作れたことになる。
張ったサンクチュアリが、一気に瘴気を浄化していく。みるみるうちに瘴気の濃度が下がっていくことにパウエル達は感心するしか無かった。
「流石にセーナちゃんだよね。こんなことが出来るの他に居ないでしょ?」
「てか、他にこれだけの魔法が使える人間がいるのならもう有名人になっていておかしくねえよ。下手すれば、国が出てくるんじゃねえか?」
「それは考えられるな。有名冒険者よりも宮廷魔法士になっていそうな気がするよ」
「どちらにしても、これだけの光魔法を使える自体で教会が黙っているわけが無いわ。孤児院に司祭様が来ていると聞いたけれど、どうなの?」
沙更の横で、四人での話が始まったがそれを聞いていない振りをする。教会の上層部が沙更を欲しがっているのは権力のためであり、人のため世のためではないことを知っている。
だからこそ、その上層部に手を貸すことはあり得ないと決めていた。
第212話 ウエストエンドの森瘴気駆逐クエスト5
グレーグリズリーの群れを退治した時に沙更が大分魔法で援護したことに対するヘレナの言葉に、沙更は本当に首をかしげていた。
「ヘレナさん、ウエストエンドを私が助けることがそこまで変ですか?」
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「もう、ヘレナさん一つ忘れています。私も今は荒野の狼の一人なんですから、同じパーティーメンバーを助けるのはおかしいことですか?」
沙更として、そこだけははっきりしておきたかった。古代遺跡の時と既に状況が変わっているのだと伝える必要があると認識したから。そこに追い打ちをかけたのがガレムだった。
「ったく、ヘレナの奴は妙に考えすぎなんだよ。今じゃセーナちゃんも俺たちの仲間だぞ?そこに頼りすぎでって馬鹿か?」
「ガレムに馬鹿って言われるなんて」
「そう言われることをすんなよ。ったく、俺でも分かる理屈だぞ?」
「そうだよね、ヘレナが遠慮する必要性どこにあったわけ?」
「仲間なのに頼りすぎってそれは流石にないな」
ガレムの言葉に、ミリアとパウエルも苦笑を浮かべつつもそう言うに留める。ガレムが言いたいことを言ってしまったからそれ以上の言葉を必要としなかったからだ。
ついでに言うとアイスジャベリンの連発くらいで、沙更の魔力が枯渇することはまずあり得ない。実際使った魔力は沙更の魔力のささやかなところでしかない。
サンクチュアリを何十個と張って、ようやく大分減ったなって感じなのだから中級程度の魔法では魔力の枯渇は考えられない。それに、ある程度魔力を使ったところで魔力切れが沙更に無い以上怖がる必要性も無かった。
グレーグリズリーの群れを倒して、更に進む。
流石にサンクチュアリの効果範囲外に出たことで、一気に瘴気の濃度が格段に上がっていくのを肌で感じる。となれば、再度張っていくのは当然の話だった。
昨日張った森の入り口と少し進んだ場所に再度今日サンクチュアリを張ったことで、森の中程から奥までの足がかりを作れたことになる。
張ったサンクチュアリが、一気に瘴気を浄化していく。みるみるうちに瘴気の濃度が下がっていくことにパウエル達は感心するしか無かった。
「流石にセーナちゃんだよね。こんなことが出来るの他に居ないでしょ?」
「てか、他にこれだけの魔法が使える人間がいるのならもう有名人になっていておかしくねえよ。下手すれば、国が出てくるんじゃねえか?」
「それは考えられるな。有名冒険者よりも宮廷魔法士になっていそうな気がするよ」
「どちらにしても、これだけの光魔法を使える自体で教会が黙っているわけが無いわ。孤児院に司祭様が来ていると聞いたけれど、どうなの?」
沙更の横で、四人での話が始まったがそれを聞いていない振りをする。教会の上層部が沙更を欲しがっているのは権力のためであり、人のため世のためではないことを知っている。
だからこそ、その上層部に手を貸すことはあり得ないと決めていた。
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