月の魔女と呼ばれるまで

空流眞壱

文字の大きさ
244 / 365
新たなる住処

第226話 ミストヘイムとの合流

しおりを挟む
月の魔女とよばれるまで

第226話 ミストヘイムとの合流

森の中間点まで戻ってくるとそこで休んでいたミストヘイムの面々と合流する。こちらが目的を達したことをミストヘイムのメンバーも理解していてくれた。

「流石に、あれだけの魔力が放出されれば何かがあった事くらいは察するさ」

「それにしても、森に魔力が満ちたことで瘴気が払拭された感じがします」

流石に、男魔法士と女魔法士、そしてセリエはあまりの魔力が放出されたことで、荒野の狼が大事をなしたのを感じていたのだ。

元々、月女神がいなくなってからこの世界の魔力が失われる一方であった。が、エリシアもそうだが沙更に近い人間の魔力は徐々に上がっている。

神具セレスティアルソードの復活と月女神の神の器が目覚めている現状で、魔力を生み出す力はさらに強くなっていっている。それだけに、魔法士たちの身体にも魔力が増えて行っていることに今はまだ気付いていなかった。

「先輩方は中間付近でモンスター退治をしていたんだろ?手応えはあったのか?」

「なかなかだったよ。Cランクモンスター23体ほどを狩ったが、それでも減らした気がしなかった。だが、元を絶ってしまえばそこまで厳しい状況では無くなるだろう」

ガレムの言葉にセリエが応じる。ミストヘイムの面々で、Cランクモンスター23体と言えばかなりの数だ。経験もかなり得られただろう。同ランクのモンスターをそれだけ狩るのはかなりの苦労を必要とするが、それに見合った見返りもまたある。

そういう点では、荒野の狼もCランクモンスターを狩っているのでそれなりにと言ったところだ。そもそもミストヘイムの面々の仕事は、退路の確保とモンスターを間引くことなのでしっかり仕事をしたと言えた。

「さて、森の異変もこれで解決か。しばらくしたら、私たちが森の奥まで遠征しよう。後輩達は、その間なにかあったら対応を頼む」

「先輩にそう言われたら、断る気にならねえよ。どちらにしろ、ウエストエンドは俺たちが暮らしている場所だ。ここを壊すようなら容赦はしねえ」

セリエの言葉にガレムが応じる。その気持ちは、ミストヘイムも荒野の狼も同じ気持ちで仲が良い先輩後輩であることの現れでもあった。

ミストヘイムと荒野の狼が冒険者ギルドの扉をくぐると中で、ギルドマスターダイスとサブギルドマスタールーカの二人が待っていた。他にも、冒険者達がなぜか待っていたのがちょっと気に掛かったが。

「無事帰ってきたようだな」

「お帰りなさい。無事戻ってきてくれて嬉しいわ」

二人の性格が良く表れた出迎えで、ミストヘイムの面々と荒野の狼のメンバーも驚いてしまう。確かに大事を頼まれていたのは分かっていたが、ここまでの出迎えをされるとは思ってもみなかったからだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

転生先ではゆっくりと生きたい

ひつじ
ファンタジー
勉強を頑張っても、仕事を頑張っても誰からも愛されなかったし必要とされなかった藤田明彦。 事故で死んだ明彦が出会ったのは…… 転生先では愛されたいし必要とされたい。明彦改めソラはこの広い空を見ながらゆっくりと生きることを決めた 小説家になろうでも連載中です。 なろうの方が話数が多いです。 https://ncode.syosetu.com/n8964gh/

異世界転移物語

月夜
ファンタジー
このところ、日本各地で謎の地震が頻発していた。そんなある日、都内の大学に通う僕(田所健太)は、地震が起こったときのために、部屋で非常持出袋を整理していた。すると、突然、めまいに襲われ、次に気づいたときは、深い森の中に迷い込んでいたのだ……

追放されたおまけの聖女♂は冷徹王太子の腕の中から離してもらえない〜今さら戻れと言われても、もうこの人の魔力しか受け付けません!〜

たら昆布
BL
聖女のおまけで召喚されたと思われて追放された不憫受けが拾われて愛される話

アルフレッドは平穏に過ごしたい 〜追放されたけど謎のスキル【合成】で生き抜く〜

芍薬甘草湯
ファンタジー
アルフレッドは貴族の令息であったが天から与えられたスキルと家風の違いで追放される。平民となり冒険者となったが、生活するために竜騎士隊でアルバイトをすることに。 ふとした事でスキルが発動。  使えないスキルではない事に気付いたアルフレッドは様々なものを合成しながら密かに活躍していく。 ⭐︎注意⭐︎ 女性が多く出てくるため、ハーレム要素がほんの少しあります。特に苦手な方はご遠慮ください。

ダンジョンを拾ったので、スキル〈ホームセンター〉で好き勝手リフォームします

ランド犬
ファンタジー
 異世界に転移した佐々木悠人は、召喚でも勇者でもなかった。ただ迷い込んだ先で見つけたのは、王都を望む郊外にひっそりと口を開けるダンジョン。足を踏み入れた瞬間、発動したスキルは ――〈ホームセンター〉 壁を張り替え、部屋を増やし、畑や牧場、カフェまで作れる不可思議な力だった。 気ままに始めたリフォームは、もふもふなネコミミ獣人の少女との出会いをきっかけに、思わぬ変化を呼び始める。 拡張され続けるダンジョンの先で、悠人が作り上げる“住める迷宮”とは――?

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~

石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。 ありがとうございます 主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。 転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。 ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。 『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。 ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする 「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。

気弱令嬢の悪役令嬢化計画

みおな
ファンタジー
 事故で死んだ私が転生した先は、前世の小説の世界?  しかも、婚約者に不当に扱われても、家族から冷たくされても、反論ひとつ出来ない気弱令嬢?  いやいやいや。 そんなことだから、冤罪で処刑されるんでしょ!  せっかく生まれ変わったんだから、処刑ルートなんて真っ平ごめん。  屑な婚約者も冷たい家族も要らないと思っていたのに・・・?

99歳で亡くなり異世界に転生した老人は7歳の子供に生まれ変わり、召喚魔法でドラゴンや前世の世界の物を召喚して世界を変える

ハーフのクロエ
ファンタジー
 夫が病気で長期入院したので夫が途中まで書いていた小説を私なりに書き直して完結まで投稿しますので応援よろしくお願いいたします。  主人公は建築会社を55歳で取り締まり役常務をしていたが惜しげもなく早期退職し田舎で大好きな農業をしていた。99歳で亡くなった老人は前世の記憶を持ったまま7歳の少年マリュウスとして異世界の僻地の男爵家に生まれ変わる。10歳の鑑定の儀で、火、水、風、土、木の5大魔法ではなく、この世界で初めての召喚魔法を授かる。最初に召喚出来たのは弱いスライム、モグラ魔獣でマリウスはガッカリしたが優しい家族に見守られ次第に色んな魔獣や地球の、物などを召喚出来るようになり、僻地の男爵家を発展させ気が付けば大陸一豊かで最強の小さい王国を起こしていた。

処理中です...