月の魔女と呼ばれるまで

空流眞壱

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フィリエス家の内情と戦

第236話 リエット合流

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月の魔女とよばれるまで

第236話 リエット合流


ルーカのストレスを感じつつも護衛依頼を受けた冒険者パーティ荒野の狼は、一旦孤児院に戻ることにした。リエットとあまり離れているのも問題だったからだ。

それに、ルーカのストレスの度合いが見過ごすわけには行かないほどに高まっているのもあって、ルーカが数日後一時休暇を取得したら孤児院へと伝えておく。

「ルーカさん、大分溜まってましたね」

「ギルドマスターは、細かいことが苦手だからルーカさんに丸投げしてるからだと思う。信頼をしてるんだろうけどそれでもね」

「息抜き位は必要だろうな。勝手に誘ったから、他の連中のやっかみが凄そうだが」

「それでも、俺らか先輩たちじゃないとルーカさんも休めないだろ」

「そうね、ガレムがルーカさんに手を足すことはないから安心できると思うわ」

そういう意味では、荒野の狼のメンバーに口説かれると言うことはないだけに安心できるはずとヘレナは思っている。休みたい時に、そういう手合が来ると休むに休めない。

少しばかりのお休みと愚痴をこぼすくらいのことはしてあげたいと思いつつ、お茶とお茶請けをどうするかを考える必要があった。流石に砂糖は高級品であり小瓶一つで金貨一枚はしてしまう。

「うーん、やはり砂糖は高いから厳しいかなあ。お菓子自体が高級品なのが困りどころかも」

北国であるシルバール王国は砂糖を他国からの輸入に頼るしかないことから高値となっていた。そこをどうにかするのなら、北国でも育つ砂糖になる野菜を栽培するしかないが、すぐにできるものでも無い。

だが、そう言う発想をする沙更はかなり稀有と言って良い。そんなことを考える沙更をミリアたちは面白そうに見ているのだ。

実際、北国で育つ砂糖が出来る野菜はあるがこの世界に存在するがが問題であった。ないものを作ったら大問題になるのは目に見えていた。それで無くても、魔力の件でかなりやらかしているだけに、これ以上は危険を伴う事になる。

なので、どうするか思案していたのだった。

考え事をしつつも孤児院に戻った沙更とパウエルたちを待っていたのはジークであった。

「冒険者ギルドで護衛の依頼を受けていただきかたじけない。リエット様を任せられるのはそなた達だけだ」

既に護衛の依頼を受けたことは伝わっているようだ。ルーカとダイスが揉めている間に、連絡が行ったのだろう。

「ジークさんのお眼鏡に適ったようで、恐縮てす」

「貴女の力は私が認める力の持ち主です。お嬢様を守ってくれそうな人で、私をも超える力を持ち合わせるのは貴女だけなのだから」

ジークと話をしていると、リエットが顔を出した。流石に、孤児院の居心地は良くないらしい。貧窮からなんとかしようとしている最中での匿う形になったことで恐縮してしまったようだった。
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