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フィリエス家の内情と戦
第257話 孤児院での迎撃戦11
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月の魔女とよばれるまで
第257話 孤児院での迎撃戦11
ミリアと合流したところで、暗殺者の残り四人が一斉に動き出したことを感じる。沙更は、それをミリアとガレムに伝えると対策を練り始めた。
「そう言えば、不意打ちは私が封じてしまっているので相手の全力は出しづらい形です。が、人数がいる分奇襲される可能性もありますね」
「そのあたりになると俺が一番危険か?ミリアもセーナちゃんも相手の気配が分かるからな」
「なんだかんだで、ガレムは勘が凄いからそこまで心配してないよ?ヘレナだったらまずいかなって思うけど」
「確かにな。ヘレナだったらまずいだろうし、身体系じゃ一番弱いからなあ」
「そうならないように、パウエルさんや私が居るんですけどね。死角は、できる限り潰しておきます」
沙更として、そこは頑張ることにしているからそう言うとミリアが沙更の頭を撫でてくれる。頑張ってくれているのは分かっているから、自然と手が出てしまったがそれを拒否することはしない。
「セーナちゃんにお任せばかりはちょっとね。頑張ってくれて、助かってるよ」
「ミリアお姉さんがそう思ってくれるから、私も頑張れるんです。そこは譲れません」
「ったく、二人とも仲が良いのは良いがそろそろ来るんじゃねえのか?」
ガレムの呆れた声が聞こえるが、その時沙更とミリアは暗殺者がどこから来るかを掴んでいた。探知システムだけではなく、生命探知のスキルを持つミリアも同じ事が出来る。見逃しはあり得ないと言って良い状態だった。
ミリアや沙更とガレムに待ち伏せをされているとは思わない暗殺者四人は、正面突破を企んでいた。
「四人だったら正面からでも行けるだろう」
「ここまで来たらこそこそするのは無しだな」
「正面からの戦闘はこちらとしてもやりづらいわ。不意を突くことも頭に入れつつ動かないとね」
「相手がどう出るか分からない以上、力押しになる可能性もあるだろう。そこだけは考えておけ」
あえて、正門から攻め込むと言う暗殺者がしない行動だがそれも察知されている時点で微妙になってしまうのは否めない。
数分後、暗殺者の四人とミリア達三人が遭遇した。堂々と正面からのぶつかり合いになったのは、暗殺者たちに取っては厳しい状況になった。
「やはり、ここで待っていたか」
「こっちは四人、あっちは三人。しかも子供ならなんとかなるだろ」
「正面からと言って、勝てないわけじゃない」
「戦力差がある気がするが、大丈夫か?」
一人、こちらの戦力を測っている暗殺者がいるもののミリアにしろ、ガレムにしろそう簡単に気付かれるような行動をしていない。それに輪をかけるのが沙更の存在だ。
暗殺者にも魔法を使う者が居るが、それでも沙更の領域に到達できる人間はいない。だからこそ、暗殺者たち四人のもくろみが甘すぎたと言うしかない。
第257話 孤児院での迎撃戦11
ミリアと合流したところで、暗殺者の残り四人が一斉に動き出したことを感じる。沙更は、それをミリアとガレムに伝えると対策を練り始めた。
「そう言えば、不意打ちは私が封じてしまっているので相手の全力は出しづらい形です。が、人数がいる分奇襲される可能性もありますね」
「そのあたりになると俺が一番危険か?ミリアもセーナちゃんも相手の気配が分かるからな」
「なんだかんだで、ガレムは勘が凄いからそこまで心配してないよ?ヘレナだったらまずいかなって思うけど」
「確かにな。ヘレナだったらまずいだろうし、身体系じゃ一番弱いからなあ」
「そうならないように、パウエルさんや私が居るんですけどね。死角は、できる限り潰しておきます」
沙更として、そこは頑張ることにしているからそう言うとミリアが沙更の頭を撫でてくれる。頑張ってくれているのは分かっているから、自然と手が出てしまったがそれを拒否することはしない。
「セーナちゃんにお任せばかりはちょっとね。頑張ってくれて、助かってるよ」
「ミリアお姉さんがそう思ってくれるから、私も頑張れるんです。そこは譲れません」
「ったく、二人とも仲が良いのは良いがそろそろ来るんじゃねえのか?」
ガレムの呆れた声が聞こえるが、その時沙更とミリアは暗殺者がどこから来るかを掴んでいた。探知システムだけではなく、生命探知のスキルを持つミリアも同じ事が出来る。見逃しはあり得ないと言って良い状態だった。
ミリアや沙更とガレムに待ち伏せをされているとは思わない暗殺者四人は、正面突破を企んでいた。
「四人だったら正面からでも行けるだろう」
「ここまで来たらこそこそするのは無しだな」
「正面からの戦闘はこちらとしてもやりづらいわ。不意を突くことも頭に入れつつ動かないとね」
「相手がどう出るか分からない以上、力押しになる可能性もあるだろう。そこだけは考えておけ」
あえて、正門から攻め込むと言う暗殺者がしない行動だがそれも察知されている時点で微妙になってしまうのは否めない。
数分後、暗殺者の四人とミリア達三人が遭遇した。堂々と正面からのぶつかり合いになったのは、暗殺者たちに取っては厳しい状況になった。
「やはり、ここで待っていたか」
「こっちは四人、あっちは三人。しかも子供ならなんとかなるだろ」
「正面からと言って、勝てないわけじゃない」
「戦力差がある気がするが、大丈夫か?」
一人、こちらの戦力を測っている暗殺者がいるもののミリアにしろ、ガレムにしろそう簡単に気付かれるような行動をしていない。それに輪をかけるのが沙更の存在だ。
暗殺者にも魔法を使う者が居るが、それでも沙更の領域に到達できる人間はいない。だからこそ、暗殺者たち四人のもくろみが甘すぎたと言うしかない。
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