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フィリエス家の内情と戦
第259話 一人動かなかった暗殺者
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月の魔女とよばれるまで
第259話 一人動かなかった暗殺者
孤児院の入り口まで、沙更たち三人がやって来ると最後の暗殺者が姿を現す。
現れた暗殺者を見て、ミリアは動かなかった理由を察した。現れたのは10歳くらいの女の子で、その子はミリアの知り合いだったからだ。
「残ったのがこの子なら納得かな。久しぶり、叔父さんから言われたの?」
「うん、ミリア姉さんに合流しろって言われた。闇ギルド閉めるって」
いきなりの事実に、驚くのは沙更とガレム。ミリア自身伝えていなかったが、闇ギルドの長は母親の弟であったのだ。
「でも、急だね。何があったの?」
「詳しくは分からない。でも、そう言われた」
闇ギルドの長からの言葉を繰り返す。闇ギルドを閉めると言うのはなかなかの決断であるし、普通ならばそういう決断にはならないはずだ。
「もしかして、この襲撃も叔父さんが絡んでる?」
「長としては、受けたくなかったと言ってた。余りにもゲスすぎてと」
「そうなんだ。余程嫌いな相手からの依頼だったんだね。叔父さんそういう所筋通すし」
ミリアは闇ギルドの長の性格を知っていただけに、納得する。そもそも、リエットを暗殺する気ならもっと戦力が必要か超凄腕の暗殺者を持ってこなければならない。
が金額が会わなかったのかと言うより、闇ギルドの長であるミリアの叔父がそれを肯定しなかったからと言うのが大きい。
(叔父さんの考えが分かってほっとした。もしかして、この子も任された格好かな?孤児院で預かるのは大丈夫だけど、どうするつもりだろ?)
疑問に思うこともあるから、そこは素直に口に出しておくことにする。
「あたしと一緒でいいの?」
「長に、ミリア姉さんと一緒に居ろって言われたからそうしたい」
「叔父さん、また顔を出してくれるって言ってた?」
ミリアの言葉に、女の子は頷く。どうやらここで待っていろと言われたのだと察するには十分な情報だった。
女の子との会話が終わると沙更とガレムがミリアを見る。二人とも説明を求めると顔に書いてあった。ミリアとして言うべきか少し考えるがここで話をしておかない方がこじれると分かっている。だから、素直に話すことにした。
「一応叔父さんが居たんだけど、闇ギルドの長だから引き取れないってなって孤児院にお世話になってたの。いろいろなスキルは叔父さんが教えてくれてた」
「闇ギルドの長って実力相当だろ?それにしても不器用なんだろうな。下手にミリアのこと狙われないようにしてくれてたんだろ?」
「聞いているとなんとなく優しい人なのは分かります。自分の立場を知っているから引き取れなかったって悔いもあったみたいですし、それにその子も助けたんでしょう?」
「叔父さんは、変に世話焼きというか見捨てられない質だからこの子もそう。でも、暗殺者にしちゃったことだけは謝っても謝りきれねえなあって言ってた」
ミリアがそこまで話すと女の子が口を開いた。
「長は、生きる術をくれただけ。別にそれで謝られることはないの。生きるためにこの手を血で汚しただけだから」
「それが叔父さんにとっては気がかりでしょうがないんだと思う」
「話を聞いているだけで、そこは理解出来てしまいます」
ミリアの叔父さんは、この子にそう言うことをして欲しくは無かったのだろう。だが、生きるためだと許してしまった。それが後悔だと言われれば納得するしかない。
「ミリア、その子も連れて行くんだろ?」
「ミリアお姉さんが決めたのなら、私もガレムさんも文句を言いません。それに、一人増えても今なら大丈夫です」
「叔父さんに言われてきたのなら、ここで拒否は出来ない。ごめん、一緒に来て欲しい」
「ミリア姉さんに付いていく。長からそういわれてるから」
女の子は余り表情が動かない物の長から言われた言葉に従うように、ミリアの服の裾をつまんでいた。
第259話 一人動かなかった暗殺者
孤児院の入り口まで、沙更たち三人がやって来ると最後の暗殺者が姿を現す。
現れた暗殺者を見て、ミリアは動かなかった理由を察した。現れたのは10歳くらいの女の子で、その子はミリアの知り合いだったからだ。
「残ったのがこの子なら納得かな。久しぶり、叔父さんから言われたの?」
「うん、ミリア姉さんに合流しろって言われた。闇ギルド閉めるって」
いきなりの事実に、驚くのは沙更とガレム。ミリア自身伝えていなかったが、闇ギルドの長は母親の弟であったのだ。
「でも、急だね。何があったの?」
「詳しくは分からない。でも、そう言われた」
闇ギルドの長からの言葉を繰り返す。闇ギルドを閉めると言うのはなかなかの決断であるし、普通ならばそういう決断にはならないはずだ。
「もしかして、この襲撃も叔父さんが絡んでる?」
「長としては、受けたくなかったと言ってた。余りにもゲスすぎてと」
「そうなんだ。余程嫌いな相手からの依頼だったんだね。叔父さんそういう所筋通すし」
ミリアは闇ギルドの長の性格を知っていただけに、納得する。そもそも、リエットを暗殺する気ならもっと戦力が必要か超凄腕の暗殺者を持ってこなければならない。
が金額が会わなかったのかと言うより、闇ギルドの長であるミリアの叔父がそれを肯定しなかったからと言うのが大きい。
(叔父さんの考えが分かってほっとした。もしかして、この子も任された格好かな?孤児院で預かるのは大丈夫だけど、どうするつもりだろ?)
疑問に思うこともあるから、そこは素直に口に出しておくことにする。
「あたしと一緒でいいの?」
「長に、ミリア姉さんと一緒に居ろって言われたからそうしたい」
「叔父さん、また顔を出してくれるって言ってた?」
ミリアの言葉に、女の子は頷く。どうやらここで待っていろと言われたのだと察するには十分な情報だった。
女の子との会話が終わると沙更とガレムがミリアを見る。二人とも説明を求めると顔に書いてあった。ミリアとして言うべきか少し考えるがここで話をしておかない方がこじれると分かっている。だから、素直に話すことにした。
「一応叔父さんが居たんだけど、闇ギルドの長だから引き取れないってなって孤児院にお世話になってたの。いろいろなスキルは叔父さんが教えてくれてた」
「闇ギルドの長って実力相当だろ?それにしても不器用なんだろうな。下手にミリアのこと狙われないようにしてくれてたんだろ?」
「聞いているとなんとなく優しい人なのは分かります。自分の立場を知っているから引き取れなかったって悔いもあったみたいですし、それにその子も助けたんでしょう?」
「叔父さんは、変に世話焼きというか見捨てられない質だからこの子もそう。でも、暗殺者にしちゃったことだけは謝っても謝りきれねえなあって言ってた」
ミリアがそこまで話すと女の子が口を開いた。
「長は、生きる術をくれただけ。別にそれで謝られることはないの。生きるためにこの手を血で汚しただけだから」
「それが叔父さんにとっては気がかりでしょうがないんだと思う」
「話を聞いているだけで、そこは理解出来てしまいます」
ミリアの叔父さんは、この子にそう言うことをして欲しくは無かったのだろう。だが、生きるためだと許してしまった。それが後悔だと言われれば納得するしかない。
「ミリア、その子も連れて行くんだろ?」
「ミリアお姉さんが決めたのなら、私もガレムさんも文句を言いません。それに、一人増えても今なら大丈夫です」
「叔父さんに言われてきたのなら、ここで拒否は出来ない。ごめん、一緒に来て欲しい」
「ミリア姉さんに付いていく。長からそういわれてるから」
女の子は余り表情が動かない物の長から言われた言葉に従うように、ミリアの服の裾をつまんでいた。
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