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フィリエス家の内情と戦
第261話 ジークの頼み
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月の魔女とよばれるまで
第261話 ジークの頼み
暗殺者の襲撃から孤児院を守り切り、夜が明けた。闇ギルドからの依頼ではあったが、その闇ギルドはもう無いらしい。そう考えると不思議な感じではあるが、ミリアの親戚の関係だと分かれば納得出来た。
「叔父さんは、闇ギルドを閉めたがっていたからいい機会だったんだろうって思うかな」
「まさか、闇ギルドの長がミリアの親戚だとは思わなかった」
流石に、その事実にはパウエルも驚くしかない。ミリアも気にして欲しくなくて伝えてなかったのだ。だから、驚かせる形になったわけだが。
闇ギルドに命を狙われる時点で、リエットの状況は相当悪化していると踏んで良かった。貴族の娘だからとここまで狙われること自体が少ないからだ。
ある程度の情報が欲しいなと沙更は思う。少ない情報であれこれ推測しても外れてしまうからだ。攻撃する側よりも守る側の方が不利である事が多いし、万全の体制は組みづらい。
そう思っているとリエットが顔を出した。
「昨日の夜に、暗殺者が来たって本当?」
「9人ほど、縄で縛り上げています。リエット様はもし、暗殺者を送ってくるとすれば誰になるか分かりますか?」
「一番可能性があるのはお父様でしょう。お母様が病床についてから、自分の思うように動かないわたくしにイライラしていた節があります」
リエットの答えに、沙更は驚きはしないものの呆れた顔をした。親が子供を殺しに来る理由がそれじゃ、リエットが可哀想すぎた。いかに親は選べないとは言え、これではあんまりすぎると思う。
沙更の表情に、ミリアが納得したように頷く。
「セーナちゃんが思っていることはあたしにも伝わってるよ。ダメだよね、そんな理由で子供を殺しに来る親は親失格なんだから」
「親と死に別れてるセーナちゃんとミリアから見れば、親とも思えねえくそ野郎だろうな。俺も親元から出てきた口だし、前は馬鹿だったがそれでも突き放さないで居てくれたからなあ」
ミリアに続いて、ガレムも思ったことを口にする。愛情がある親ならば、理解はしようとしてくれる。理解出来なくて、親の方が参ってしまう場合もあるがそれはごく少数だろう。少なくても亡くなったセーナの親とミリアの親はそうだったから。
そうやって、話をしていると孤児院にふらっとジークとメアリーが現れた。
「お邪魔させて貰いますぞ。リエットお嬢様、メアリーを連れて参りました」
「お嬢様、私も来ましたから側に居させて貰いますね」
「メアリー、来てくれてありがとう」
ジークとメアリーが来た事で、リエットの表情に大分余裕が出来たような気が沙更にはした。リエットとメアリーが2人で話し始めたところで、ジークが本題を口にした。
「実は、幼い治癒士様、貴方に頼み事があるのです。フィエリス家当主であるカタリーナ様を診て貰えないだろうか?二年も病床についたまま、いろいろと治癒士を当たったが病状が一時的に良くなってもすぐに元に戻ってしまう。もし、来て貰えるのなら報償も上乗せしたい」
いきなりの提案であったが、リエットの事を考えれば断ることは頭になかった。それに、沙更自身リエットの事で出来る事をすると決めていたからだ。
第261話 ジークの頼み
暗殺者の襲撃から孤児院を守り切り、夜が明けた。闇ギルドからの依頼ではあったが、その闇ギルドはもう無いらしい。そう考えると不思議な感じではあるが、ミリアの親戚の関係だと分かれば納得出来た。
「叔父さんは、闇ギルドを閉めたがっていたからいい機会だったんだろうって思うかな」
「まさか、闇ギルドの長がミリアの親戚だとは思わなかった」
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ある程度の情報が欲しいなと沙更は思う。少ない情報であれこれ推測しても外れてしまうからだ。攻撃する側よりも守る側の方が不利である事が多いし、万全の体制は組みづらい。
そう思っているとリエットが顔を出した。
「昨日の夜に、暗殺者が来たって本当?」
「9人ほど、縄で縛り上げています。リエット様はもし、暗殺者を送ってくるとすれば誰になるか分かりますか?」
「一番可能性があるのはお父様でしょう。お母様が病床についてから、自分の思うように動かないわたくしにイライラしていた節があります」
リエットの答えに、沙更は驚きはしないものの呆れた顔をした。親が子供を殺しに来る理由がそれじゃ、リエットが可哀想すぎた。いかに親は選べないとは言え、これではあんまりすぎると思う。
沙更の表情に、ミリアが納得したように頷く。
「セーナちゃんが思っていることはあたしにも伝わってるよ。ダメだよね、そんな理由で子供を殺しに来る親は親失格なんだから」
「親と死に別れてるセーナちゃんとミリアから見れば、親とも思えねえくそ野郎だろうな。俺も親元から出てきた口だし、前は馬鹿だったがそれでも突き放さないで居てくれたからなあ」
ミリアに続いて、ガレムも思ったことを口にする。愛情がある親ならば、理解はしようとしてくれる。理解出来なくて、親の方が参ってしまう場合もあるがそれはごく少数だろう。少なくても亡くなったセーナの親とミリアの親はそうだったから。
そうやって、話をしていると孤児院にふらっとジークとメアリーが現れた。
「お邪魔させて貰いますぞ。リエットお嬢様、メアリーを連れて参りました」
「お嬢様、私も来ましたから側に居させて貰いますね」
「メアリー、来てくれてありがとう」
ジークとメアリーが来た事で、リエットの表情に大分余裕が出来たような気が沙更にはした。リエットとメアリーが2人で話し始めたところで、ジークが本題を口にした。
「実は、幼い治癒士様、貴方に頼み事があるのです。フィエリス家当主であるカタリーナ様を診て貰えないだろうか?二年も病床についたまま、いろいろと治癒士を当たったが病状が一時的に良くなってもすぐに元に戻ってしまう。もし、来て貰えるのなら報償も上乗せしたい」
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