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第二王子との邂逅
第111話 学園内での襲撃1
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月の魔女と聖剣
第111話 学園内での襲撃1
学園関係者以外の人間が学園内に紛れこんだ事自体が、かなりまずい。リエット狙いかと思われたが、こちらに近づいてくる様子がない為、リエットとしても首をかしげてしまう。
「私が狙われていないとなれば、誰が…」
貴族として一番狙われているであろうリエットでないならばと思ったところで、沙更は見送った彼を見た。リエットで無ければ、誰か一番可能性が高いのが彼であったから。
貴族クラスを目指して歩くウィリアムは、己に近づく足音に気づいて足を止める。
「私を害しに来たか」
ウィリアムが足を止めたところで、仕掛ける刺客。突進してくる動きを見て、なんとか体を反らして回避するがそこにさらに新手が現れる。
「貴様には死んで貰う」
「王家に2人の王子は必要ないとそういうことか」
「語ることは無い」
再度刺客から放たれる斬撃に、ウィリアムは対応するがそれでも相手の鋭い斬撃を回避しきれない。腕を切れられ、動きが鈍くなる。
「くっ」
「のこのこ帰ってきた己の不運を呪いな」
もう1人の刺客が再度短剣を握って突っ込んでくる。そこに現れたのは、荒野の狼のミリア。本来ならば、リエットの護衛に付いていなければならないが当の本人には沙更が付いている。ならば、襲っている暗殺者に対処すると言う事でこちらに来たのだ。
短剣を突き刺そうとする突進をミリアは瞬時に投げナイフを投げることで足止めする。狙いすました一撃に、防いだ側の刺客も驚かざるを得ない。
「くそっ、邪魔立てすれば貴様の命貰い受けることになるぞ」
「その腕であたしに勝つ気?」
投げナイフで相手の短剣の一撃を止めたミリアは、ウィリアムを守るように刺客の前に回っていた。刺客はその速度に、ミリアの実力をかなりの手練れと認識した。
「くそっ、ここで失敗するわけにはいかねえ!」
もう1人の刺客も剣で仕掛けてくる。2人の攻撃を同時に捌くのは難しいが、1人1人ならば苦労しない。ミリアは刺客の剣の動きに合わせて、白の直刀を振るう。剣と白の直刀が交錯すると同時に剣が三分の二に切られていた。鋼鉄の剣だろうとは思うが、相手が悪いとしか言えない。白の直刀で相手の剣を切った後、流れる様に刺客のみぞおちに膝蹴りを叩き込む。
「ぐふっ」
その一撃で刺客の1人は気絶し、あと1人。短剣使いの刺客は、ここでミリアへの牽制とばかりにダガーを投げてくるがそれに白の直刀を振るって迎撃する。それを見越して、ウィリアムに近づくがミリアの動きは刺客よりも上だった。
「牽制としては悪くは無いけど、それ以上でもないかな」
「見たところ冒険者だろう。なぜ我らの邪魔をする」
「力ですべてを変えようとするのは嫌いなの」
ミリアとしての思いだけを答える。それ以上の事は口に出さない。だが、それが刺客の癪に障った。
「この分かった口を言いおる小娘が!!」
再度突進してくる刺客を見て、ミリアは白の直刀を一回鞘に収めた。それを見た刺客が勝ち誇った顔をする。敵前で武器を収めるなど愚の骨頂だと思っているからだ。だが、その顔も次の一瞬で崩れ去ることになる。刺客の突進を止めたのは、白の直刀を使った抜刀術での一撃。ミリアだけが使える異世界の剣術の冴えがそこに垣間見えた。
刺客が切れられたことを自覚出来ぬまま、崩れ落ちる。まさに神速と言える斬撃であった。
第111話 学園内での襲撃1
学園関係者以外の人間が学園内に紛れこんだ事自体が、かなりまずい。リエット狙いかと思われたが、こちらに近づいてくる様子がない為、リエットとしても首をかしげてしまう。
「私が狙われていないとなれば、誰が…」
貴族として一番狙われているであろうリエットでないならばと思ったところで、沙更は見送った彼を見た。リエットで無ければ、誰か一番可能性が高いのが彼であったから。
貴族クラスを目指して歩くウィリアムは、己に近づく足音に気づいて足を止める。
「私を害しに来たか」
ウィリアムが足を止めたところで、仕掛ける刺客。突進してくる動きを見て、なんとか体を反らして回避するがそこにさらに新手が現れる。
「貴様には死んで貰う」
「王家に2人の王子は必要ないとそういうことか」
「語ることは無い」
再度刺客から放たれる斬撃に、ウィリアムは対応するがそれでも相手の鋭い斬撃を回避しきれない。腕を切れられ、動きが鈍くなる。
「くっ」
「のこのこ帰ってきた己の不運を呪いな」
もう1人の刺客が再度短剣を握って突っ込んでくる。そこに現れたのは、荒野の狼のミリア。本来ならば、リエットの護衛に付いていなければならないが当の本人には沙更が付いている。ならば、襲っている暗殺者に対処すると言う事でこちらに来たのだ。
短剣を突き刺そうとする突進をミリアは瞬時に投げナイフを投げることで足止めする。狙いすました一撃に、防いだ側の刺客も驚かざるを得ない。
「くそっ、邪魔立てすれば貴様の命貰い受けることになるぞ」
「その腕であたしに勝つ気?」
投げナイフで相手の短剣の一撃を止めたミリアは、ウィリアムを守るように刺客の前に回っていた。刺客はその速度に、ミリアの実力をかなりの手練れと認識した。
「くそっ、ここで失敗するわけにはいかねえ!」
もう1人の刺客も剣で仕掛けてくる。2人の攻撃を同時に捌くのは難しいが、1人1人ならば苦労しない。ミリアは刺客の剣の動きに合わせて、白の直刀を振るう。剣と白の直刀が交錯すると同時に剣が三分の二に切られていた。鋼鉄の剣だろうとは思うが、相手が悪いとしか言えない。白の直刀で相手の剣を切った後、流れる様に刺客のみぞおちに膝蹴りを叩き込む。
「ぐふっ」
その一撃で刺客の1人は気絶し、あと1人。短剣使いの刺客は、ここでミリアへの牽制とばかりにダガーを投げてくるがそれに白の直刀を振るって迎撃する。それを見越して、ウィリアムに近づくがミリアの動きは刺客よりも上だった。
「牽制としては悪くは無いけど、それ以上でもないかな」
「見たところ冒険者だろう。なぜ我らの邪魔をする」
「力ですべてを変えようとするのは嫌いなの」
ミリアとしての思いだけを答える。それ以上の事は口に出さない。だが、それが刺客の癪に障った。
「この分かった口を言いおる小娘が!!」
再度突進してくる刺客を見て、ミリアは白の直刀を一回鞘に収めた。それを見た刺客が勝ち誇った顔をする。敵前で武器を収めるなど愚の骨頂だと思っているからだ。だが、その顔も次の一瞬で崩れ去ることになる。刺客の突進を止めたのは、白の直刀を使った抜刀術での一撃。ミリアだけが使える異世界の剣術の冴えがそこに垣間見えた。
刺客が切れられたことを自覚出来ぬまま、崩れ落ちる。まさに神速と言える斬撃であった。
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