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北方への探索行
第153話 聖剣の鞘の捜索5
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月の魔女と聖剣
第153話 聖剣の鞘の捜索5
ウエストエンドで北方への旅の準備に二日かけて、食料などを購入し旅に出ることにした。月のコンパスが指し示す方向は北。ギルドで情報を確認するも二日前と変わりは無く、北方へ行く商人たちもいないため護衛の依頼もなかった。やはりルーカでも、北方の情報はそこまで持ち合わせていないようだ。
「元シルバール王国の北方は、このところの不作のせいで治安が悪化。元々そこまで人が住んでいない地域ですが、作物もそれに比例して作られていないことがあり厳しいとだけこちらには伝わってます」
「相当状況が悪いんですね」
「元々、民と領主との関係があまり良くない土地だからもめ事が多いと聞いていますし、辺境と北方は交流がないので情報もあまり入ってこないのが実情です。かなり強いモンスターがいる可能性もありますから、気をつけてくださいね」
ルーカとしては、そこまでしか言えない。北方は冒険者ギルドすらある場所が少なく、情報が流れてこない土地であったからだ。
パウエル達としてみれば、月のコンパスが指し示す方向に動くだけ。後のことは、その時の状況を鑑みて動くとしか言い様がなかった。それで無くても王都もそうだが、土地によっては冒険者が動きやすいところと動きにくいところがある。
今回の北方は動きにくい場所であろうと言う事だけは頭に入れておくことにした。ギルド自体あまりないとなれば、問題が発生しやすいと思っておいたほうが良いのは分かりきっていたからだ。
廃鉱山もあるとのことで、ある程度採掘もしていただろうというのは推測できるが今では廃れてしまっているのだろうと言うのも推測出来ていた。
冒険者ギルドでの情報集めを終えるとウエストエンドの門をくぐる。既に、荒野の狼の顔はウエストエンドの衛兵達にも知られているために下手に足止めされることも無い。出る理由を告げれば、衛兵の顔が曇った。
「これから北方へか、今あの辺りは無法地帯に近いぞ。王都陥落のこともあるし、逃げ帰った貴族を平民達が襲撃したと言う話すらある」
「あまり、人のいるところには寄るつもりはありません。ガーゼルベルト様の依頼で、探し物を見つけに行くことになっただけですから」
「必要以上に集落に近づかなければ、下手な荒野と変わらないだろう。くれぐれも気をつけてな」
衛兵達にすらそう言われる北方は、どんな場所なのかを推測したくなるがそれはやめておく。結局の所、情報が少なすぎて判断材料がなさ過ぎたからだ。
今回、荒野の狼と沙更は馬車を使わないことに決めていた。下手に馬車を使うよりもエアウォークでの加速で動いた方が身軽なのと加速出来る速度が増すからだ。そもそも、リエットもウィリアムも付いてこないだけに二人への配慮も必要なくなっていた。
5人だけと言うのが今回の旅の一番の気楽な点であり、安心できる点でもあった。
第153話 聖剣の鞘の捜索5
ウエストエンドで北方への旅の準備に二日かけて、食料などを購入し旅に出ることにした。月のコンパスが指し示す方向は北。ギルドで情報を確認するも二日前と変わりは無く、北方へ行く商人たちもいないため護衛の依頼もなかった。やはりルーカでも、北方の情報はそこまで持ち合わせていないようだ。
「元シルバール王国の北方は、このところの不作のせいで治安が悪化。元々そこまで人が住んでいない地域ですが、作物もそれに比例して作られていないことがあり厳しいとだけこちらには伝わってます」
「相当状況が悪いんですね」
「元々、民と領主との関係があまり良くない土地だからもめ事が多いと聞いていますし、辺境と北方は交流がないので情報もあまり入ってこないのが実情です。かなり強いモンスターがいる可能性もありますから、気をつけてくださいね」
ルーカとしては、そこまでしか言えない。北方は冒険者ギルドすらある場所が少なく、情報が流れてこない土地であったからだ。
パウエル達としてみれば、月のコンパスが指し示す方向に動くだけ。後のことは、その時の状況を鑑みて動くとしか言い様がなかった。それで無くても王都もそうだが、土地によっては冒険者が動きやすいところと動きにくいところがある。
今回の北方は動きにくい場所であろうと言う事だけは頭に入れておくことにした。ギルド自体あまりないとなれば、問題が発生しやすいと思っておいたほうが良いのは分かりきっていたからだ。
廃鉱山もあるとのことで、ある程度採掘もしていただろうというのは推測できるが今では廃れてしまっているのだろうと言うのも推測出来ていた。
冒険者ギルドでの情報集めを終えるとウエストエンドの門をくぐる。既に、荒野の狼の顔はウエストエンドの衛兵達にも知られているために下手に足止めされることも無い。出る理由を告げれば、衛兵の顔が曇った。
「これから北方へか、今あの辺りは無法地帯に近いぞ。王都陥落のこともあるし、逃げ帰った貴族を平民達が襲撃したと言う話すらある」
「あまり、人のいるところには寄るつもりはありません。ガーゼルベルト様の依頼で、探し物を見つけに行くことになっただけですから」
「必要以上に集落に近づかなければ、下手な荒野と変わらないだろう。くれぐれも気をつけてな」
衛兵達にすらそう言われる北方は、どんな場所なのかを推測したくなるがそれはやめておく。結局の所、情報が少なすぎて判断材料がなさ過ぎたからだ。
今回、荒野の狼と沙更は馬車を使わないことに決めていた。下手に馬車を使うよりもエアウォークでの加速で動いた方が身軽なのと加速出来る速度が増すからだ。そもそも、リエットもウィリアムも付いてこないだけに二人への配慮も必要なくなっていた。
5人だけと言うのが今回の旅の一番の気楽な点であり、安心できる点でもあった。
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