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対公爵 対邪神
第187話 辺境伯と侯爵の対談1
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月の魔女と聖剣
第187話 辺境伯と侯爵の対談1
夜襲を受けた翌日、ディマジオ侯爵は単騎で辺境大要塞インビジブルへと赴いた。ガーゼルベルトと個別に対談をするためであり、貴族連合軍としてもうこちらに仕掛ける気が無い事を説明するためであった。
ガーゼルベルトは、単騎でこちらに来たディマジオ侯爵を要塞前で出迎える。元々戦友であるが故の行動であり、カタリーナも副騎士団長であるガゼルも止めなかった。ディマジオ侯爵の性格は分かっていた上で、許可を出したのだ。
現状でガーゼルベルトを討ち取ったところで状況は悪化するだけであり、双方共に利は無かった。ディマジオ侯爵もだまし討ちは心情に反する上に相手が相手だ。それだけはするわけにいかない。
「やはり来たか、ディマジオ侯爵。いや、戦友ディバルトよ」
「ああ、わしで無ければ他の奴らにこの役目はこなせまいよ。ガーゼルベルト」
「だろうな。カスルが頭の時点で、お目付役だったのだろう?」
「ああ、だがあいつはわしでは止め切れんかった。それが、今回の戦よ。あれだけ負けたのに、負けていないとだだをこねたのでな。拘束して置いた。後で引き渡そう」
ディマジオ侯爵はそうガーゼルベルトに伝える。その言葉に、ガーゼルベルトは頷いた。
「あいつはやり過ぎてしまった。罪は裁かねばなるまいよ」
「王とヘンリー王子、姫には謝らねばなるまい。カスルのやつ、姫を…」
「それに関しては知っておる。だが、これからどうするのだ?わしは、王家がいなくなった今王都の復旧等も手を出す予定は無いぞ?辺境は我らの土地だが、他の土地に手を出すつもりも予定もない」
ガーゼルベルトは辺境伯だった頃に戻るとディマジオ侯爵に告げた。ディマジオ侯爵もガーゼルベルトの気持ちを分かっているだけに引き留めたい気持ちはあったが、カスルのやったことがそれだけガーゼルベルトの心を傷つけたのだと気づいて止めた。
「国は分裂するだろうが、辺境は変わらん。東と北と南はどうするのか今後考えれば良い。中央は、しばらく復興できないだろう」
「そうなるだろうな。全体の舵取りはどうする?とは言え、王がいないのならば国は成り立たん」
「老いた人間がなるものでもあるまい。わしもお主も老いた。それに、最後の王家の人間はわしのところで保護させて貰う」
決定事項を淡々と話していく。元々、国の重鎮である2人だけに現状の国を憂うのに変わりは無い。が、流石に王になるという選択肢だけは持ち得なかった。王家に忠誠を誓ったことだけは確かだったからだ。
第187話 辺境伯と侯爵の対談1
夜襲を受けた翌日、ディマジオ侯爵は単騎で辺境大要塞インビジブルへと赴いた。ガーゼルベルトと個別に対談をするためであり、貴族連合軍としてもうこちらに仕掛ける気が無い事を説明するためであった。
ガーゼルベルトは、単騎でこちらに来たディマジオ侯爵を要塞前で出迎える。元々戦友であるが故の行動であり、カタリーナも副騎士団長であるガゼルも止めなかった。ディマジオ侯爵の性格は分かっていた上で、許可を出したのだ。
現状でガーゼルベルトを討ち取ったところで状況は悪化するだけであり、双方共に利は無かった。ディマジオ侯爵もだまし討ちは心情に反する上に相手が相手だ。それだけはするわけにいかない。
「やはり来たか、ディマジオ侯爵。いや、戦友ディバルトよ」
「ああ、わしで無ければ他の奴らにこの役目はこなせまいよ。ガーゼルベルト」
「だろうな。カスルが頭の時点で、お目付役だったのだろう?」
「ああ、だがあいつはわしでは止め切れんかった。それが、今回の戦よ。あれだけ負けたのに、負けていないとだだをこねたのでな。拘束して置いた。後で引き渡そう」
ディマジオ侯爵はそうガーゼルベルトに伝える。その言葉に、ガーゼルベルトは頷いた。
「あいつはやり過ぎてしまった。罪は裁かねばなるまいよ」
「王とヘンリー王子、姫には謝らねばなるまい。カスルのやつ、姫を…」
「それに関しては知っておる。だが、これからどうするのだ?わしは、王家がいなくなった今王都の復旧等も手を出す予定は無いぞ?辺境は我らの土地だが、他の土地に手を出すつもりも予定もない」
ガーゼルベルトは辺境伯だった頃に戻るとディマジオ侯爵に告げた。ディマジオ侯爵もガーゼルベルトの気持ちを分かっているだけに引き留めたい気持ちはあったが、カスルのやったことがそれだけガーゼルベルトの心を傷つけたのだと気づいて止めた。
「国は分裂するだろうが、辺境は変わらん。東と北と南はどうするのか今後考えれば良い。中央は、しばらく復興できないだろう」
「そうなるだろうな。全体の舵取りはどうする?とは言え、王がいないのならば国は成り立たん」
「老いた人間がなるものでもあるまい。わしもお主も老いた。それに、最後の王家の人間はわしのところで保護させて貰う」
決定事項を淡々と話していく。元々、国の重鎮である2人だけに現状の国を憂うのに変わりは無い。が、流石に王になるという選択肢だけは持ち得なかった。王家に忠誠を誓ったことだけは確かだったからだ。
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