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第13話 レベル2への道
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翌日には、僕の体調は回復していた。ホームルームは全員出席していて、校長先生はとても喜んでいた。
「キルルさん、昨日はどこで魔法を使ったのですか?」
ホームルームの後、校長先生に聞かれたので、答えると、
「ということは、草を枯らしたいけど特に手入れしたい花壇もないから、適当に校庭に行った感じですか?」
「そうです」
「でしたら、せっかくなので、校長先生がお願いしたい場所の除草作業してもらえませんか?」
「はい」
「ありがとうございます。キルルさんが個人的に手入れしたい花壇ができたりしたら、そっちを優先してくれて構いませんからね。先生のお願いは、即死魔法を使いたいけどふさわしい対象がないときに活用してくれればいいです」
「はい」
僕は、昨日あっさり魔法を使えるようになったため、魔法の発動の訓練をする「魔法基礎」の授業はパスした。なので今日は特に受ける授業もなく暇だったので、早速校長先生の依頼を受けることにした。
連れてこられたのは、学校の玄関の横にある花壇だった。色とりどりの花が植えてある。
「この花壇に生えている雑草の除草をお願いしたいのですが、いいですか?」
「はい」
「雑草だけですよ。大事なお花は枯らさないように気をつけてくださいね」
「はい」
「ありがとうございます。ではお願いします。といっても、今日も少しの量の草を枯らしたところで魔力が切れて疲れると思うので、今日一気に除草しなくていいですからね。魔力を使い切ったら休んでくださいね」
「わかりました」
校長先生が姿を消すと、早速僕は除草に取り掛かった。雑草の部分に足を置き、昨日と同じように草木を枯らす即死魔法の呪文を唱える。
昨日と同じように雑草が茶色くなり枯れてゆく。枯れるのは僕の足の周り数センチだから、花には影響なかった。
昨日と同じで二回魔法を唱えるだけで疲れが襲ってきた。昨日よりは少しましだったが、それでももうこれ以上なにもできる状態じゃなかったので寮に戻ることにした。
僕が除草した範囲を見ると、一つの花の周りの雑草がわずかになくなっただけで、除草を頼まれた花壇の十分の一の範囲だった。
はっきり言って、即死魔法を使わず、自分の手で引いた方がたくさんの雑草を除去できただろう。
しかもその後は寮で休むしかなく、ほぼ一日無為に過ごしてしまった。
「くそ、これなら他にいろいろやってから除草作業をすればよかった……」
昨日も今日も、半日寝たきりとは。即死魔法もなかなか大変だ。
ちなみに僕はまだレベル1だ。レベルを測ってくれる魔法陣がロビーにあるのだが、さっき自室に帰る前に測ってみた。「レベル1。レベル2まではまだまだ」と表示された。
レベル100は、だいぶ先のようだ。三年かけてレベル100を目指すのだから当然だが、現状のなんと地味なことか。
自室のベットに横になり、天井を見つめながら、僕は自分の非力さを心の中で嘆いていた。
「キルルさん、昨日はどこで魔法を使ったのですか?」
ホームルームの後、校長先生に聞かれたので、答えると、
「ということは、草を枯らしたいけど特に手入れしたい花壇もないから、適当に校庭に行った感じですか?」
「そうです」
「でしたら、せっかくなので、校長先生がお願いしたい場所の除草作業してもらえませんか?」
「はい」
「ありがとうございます。キルルさんが個人的に手入れしたい花壇ができたりしたら、そっちを優先してくれて構いませんからね。先生のお願いは、即死魔法を使いたいけどふさわしい対象がないときに活用してくれればいいです」
「はい」
僕は、昨日あっさり魔法を使えるようになったため、魔法の発動の訓練をする「魔法基礎」の授業はパスした。なので今日は特に受ける授業もなく暇だったので、早速校長先生の依頼を受けることにした。
連れてこられたのは、学校の玄関の横にある花壇だった。色とりどりの花が植えてある。
「この花壇に生えている雑草の除草をお願いしたいのですが、いいですか?」
「はい」
「雑草だけですよ。大事なお花は枯らさないように気をつけてくださいね」
「はい」
「ありがとうございます。ではお願いします。といっても、今日も少しの量の草を枯らしたところで魔力が切れて疲れると思うので、今日一気に除草しなくていいですからね。魔力を使い切ったら休んでくださいね」
「わかりました」
校長先生が姿を消すと、早速僕は除草に取り掛かった。雑草の部分に足を置き、昨日と同じように草木を枯らす即死魔法の呪文を唱える。
昨日と同じように雑草が茶色くなり枯れてゆく。枯れるのは僕の足の周り数センチだから、花には影響なかった。
昨日と同じで二回魔法を唱えるだけで疲れが襲ってきた。昨日よりは少しましだったが、それでももうこれ以上なにもできる状態じゃなかったので寮に戻ることにした。
僕が除草した範囲を見ると、一つの花の周りの雑草がわずかになくなっただけで、除草を頼まれた花壇の十分の一の範囲だった。
はっきり言って、即死魔法を使わず、自分の手で引いた方がたくさんの雑草を除去できただろう。
しかもその後は寮で休むしかなく、ほぼ一日無為に過ごしてしまった。
「くそ、これなら他にいろいろやってから除草作業をすればよかった……」
昨日も今日も、半日寝たきりとは。即死魔法もなかなか大変だ。
ちなみに僕はまだレベル1だ。レベルを測ってくれる魔法陣がロビーにあるのだが、さっき自室に帰る前に測ってみた。「レベル1。レベル2まではまだまだ」と表示された。
レベル100は、だいぶ先のようだ。三年かけてレベル100を目指すのだから当然だが、現状のなんと地味なことか。
自室のベットに横になり、天井を見つめながら、僕は自分の非力さを心の中で嘆いていた。
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