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第十五話 今日の目覚め
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朝寝。昼寝。夜寝。二度寝。どれもすてきな言葉。寝るのは好き。お腹は空かないし、何も考えなくてもいい。ゆったり、ゆったり、沈むように堕ちるように眠る。
…ゃ……ぁ…
かすかに聞こえる。
にゃ…まぁ…
声が聞こえる。
にゃ~まぁ~
もう少しこの空間にいたい。
にゃ~まぁ~
ちょっとぐらいいいじゃん。
『…起…き~て………』
『……起き…ろ………』
二人の声が聞こえる。懐かしくて、あんしんする、あたたかい声、
「や…ぁ…だ…」
思わず答えた。いつも通りなら、この後一人が布団を剥ぎ取ろうとするはずだ。私が起きないから…
もう一人はその光景に笑うはずだ…
「…………」
あれ?何も起こらない。
何も感じない。
なんでだろう。
と考えていたら、
ドンッ!
にゃ~まぁ~
「…ぐぇっっ」
お腹に何かが飛び乗りその勢いで目が覚めた。目の前に何か見える。ぼやけた目でよく見ると腹の上には灰色の猫一匹が飛び乗っており、あとに続くように白い猫がゆっくりと近づいだ。
「あ…れ…れれ…」
まだ、頭の中がはっきりとしておらずここは…現実か、夢か、朦朧としていた。頭の中がぐるぐると回っておりふわぁとする。瞼がゆっくりと…
にゃ~まぁ~
「……………わかったよ」
もう一度寝ようとしたが猫達に止められるのでやめて、重いまぶたを開け現実を見る。
起きることを理解したのか、猫達はベットから降りた。
重たい体を起こしパジャマから服に着替える。
にゃ~まぁ~
カリカリ…カリカリ…
「はぁいよ」
猫達が扉を開けろ!とカリカリしているので扉の方に向かう。階段を降りて向かったリビングには朝食を用意しているマリーがいた。
「おはよう…マリー」
「!?」
ガタッ…ドンッ…
マリーは驚き棚にぶつかっていた。
「お、おはよう、ございます、!?」
見るからに動揺している。
「おはよ、なぁに~」
ペタペタ…ペタペタ…
マリーはそのまま私のおでこや顔を触り始めた。
ピピッ…
「ね、熱はないようですが」
「ないよぉ」
「いえ、博士が一人で起きることなど天変地異レベルなので」
と曇りなき眼でこの子言ってくる。
「失礼だなぁ、私だってできる子だよ」
起きるぐらいなんとかできるでしょう。……起きるのが朝じゃないだけで
「何を言っているのですか」
伝わらなかった。
にゃ~まぁ~
ちょうど猫達がご飯を食べたいのか鳴いていた。
「ご飯かなぁ」
「そ、そうですね」
マリーはこちらをチラチラと見ながら猫達のご飯を用意し始めた。
その様子がいつもと違って珍しいのでついニヤついてしまう。
「何ニヤついているのですか」
おっと、バレた。
「なんでもないよぉ」
と答えたが、ジロリと睨まれた。これ以上は拗ねてしまうのでやめておこう。
「にゃんこ達に起こされちゃてね」
マリーに種明かしをした。
「そうですか」
マリーは驚きもせずに受け入れた。正直、『うちの子は天才ですね』とまで言うんじゃないかと期待していた自分がいた。
「明日から頼みましょうか」
「えぇ!それは困る」
毎朝、潰されるように目を覚ますのはやだぉ。それに…
「私は毎朝マリーに起こされたいなぁ」
「面倒です」
間一髪で振られた。
猫達が起こす仕方よりマリーの起こし方のほうが乱暴だが私にとっては心地がいいと思えた。
「マリーの起こし方のほうが好きだよ」
「はぁ」
「布団から突き落としたり…奪ったりする所とか」
「ドMですか」
違うわい。私は別にドMなんかじゃないもん。ただ、その起こし方のほうがシャッキと目が覚めてしまうようになっているだけで…
「なるべく自分で起きてくださいね」
「……………はぁい」
ズズッ…パクっ…
カリカリ…コリ…
味噌汁を飲む音。ご飯を口に含む音。猫達がご飯を食べている音。
猫達とマリーと私は朝食の時間を満喫した。
(食ったら一休みでもしようかな~)
と心の中で考えていたら…
「駄目ですよ」
と読まれてしまったため。
「…ケチ」
「ケチで結構です」
ちょっとぐらいいいじゃん
ギロッと目の圧がきたのでやめておこう。怖い。怖い。
仕方がない、食べたら行くか。そんで向こうで…
「向こうでもダメですよ」
また、読まれてしまった。
(ケ…
「ケチで結構です」
まだ、言い終わっ待てないのに!というか心読んだな!
仕方がない、午前中は頑張ろう。外に向かおうと、扉に手をかけ…
「マリーせめて午後はお昼寝しよう」
「お昼寝入りますか、」
「いるでしょう」
お昼寝が必要だからこの世にお昼寝という素敵な言葉があるんでしょうが。
と心のなかで思っいる博士だった。
「服着替えてくださいね」
「めんどぉ」
そのままにしていたが、博士はパジャマ姿のままだ。
「私が掃除をしている間に博士が洗濯物をして干して乾いたら入れる、ことをやってくれるならどうぞ」
「喜んで着替えます。」
全く、博士は言われなければ一日中パジャマ姿のままだろう。
にゃ~まぁ~
ご飯を食べ終えた猫たちがスリよってきた。両手で頭をなでる。気持ちいいのか目を細めている。
猫たちが起こしてくれるなら私も楽なのだが、
「…譲れないようです」
博士は美味しそうに朝食を食べている。美味しそうに口いっぱいに頬張る博士。
博士を起こすのも何かをするのも譲れないようです。なんだかんだ、その言葉に薄っすら微笑む私がいた。
…ゃ……ぁ…
かすかに聞こえる。
にゃ…まぁ…
声が聞こえる。
にゃ~まぁ~
もう少しこの空間にいたい。
にゃ~まぁ~
ちょっとぐらいいいじゃん。
『…起…き~て………』
『……起き…ろ………』
二人の声が聞こえる。懐かしくて、あんしんする、あたたかい声、
「や…ぁ…だ…」
思わず答えた。いつも通りなら、この後一人が布団を剥ぎ取ろうとするはずだ。私が起きないから…
もう一人はその光景に笑うはずだ…
「…………」
あれ?何も起こらない。
何も感じない。
なんでだろう。
と考えていたら、
ドンッ!
にゃ~まぁ~
「…ぐぇっっ」
お腹に何かが飛び乗りその勢いで目が覚めた。目の前に何か見える。ぼやけた目でよく見ると腹の上には灰色の猫一匹が飛び乗っており、あとに続くように白い猫がゆっくりと近づいだ。
「あ…れ…れれ…」
まだ、頭の中がはっきりとしておらずここは…現実か、夢か、朦朧としていた。頭の中がぐるぐると回っておりふわぁとする。瞼がゆっくりと…
にゃ~まぁ~
「……………わかったよ」
もう一度寝ようとしたが猫達に止められるのでやめて、重いまぶたを開け現実を見る。
起きることを理解したのか、猫達はベットから降りた。
重たい体を起こしパジャマから服に着替える。
にゃ~まぁ~
カリカリ…カリカリ…
「はぁいよ」
猫達が扉を開けろ!とカリカリしているので扉の方に向かう。階段を降りて向かったリビングには朝食を用意しているマリーがいた。
「おはよう…マリー」
「!?」
ガタッ…ドンッ…
マリーは驚き棚にぶつかっていた。
「お、おはよう、ございます、!?」
見るからに動揺している。
「おはよ、なぁに~」
ペタペタ…ペタペタ…
マリーはそのまま私のおでこや顔を触り始めた。
ピピッ…
「ね、熱はないようですが」
「ないよぉ」
「いえ、博士が一人で起きることなど天変地異レベルなので」
と曇りなき眼でこの子言ってくる。
「失礼だなぁ、私だってできる子だよ」
起きるぐらいなんとかできるでしょう。……起きるのが朝じゃないだけで
「何を言っているのですか」
伝わらなかった。
にゃ~まぁ~
ちょうど猫達がご飯を食べたいのか鳴いていた。
「ご飯かなぁ」
「そ、そうですね」
マリーはこちらをチラチラと見ながら猫達のご飯を用意し始めた。
その様子がいつもと違って珍しいのでついニヤついてしまう。
「何ニヤついているのですか」
おっと、バレた。
「なんでもないよぉ」
と答えたが、ジロリと睨まれた。これ以上は拗ねてしまうのでやめておこう。
「にゃんこ達に起こされちゃてね」
マリーに種明かしをした。
「そうですか」
マリーは驚きもせずに受け入れた。正直、『うちの子は天才ですね』とまで言うんじゃないかと期待していた自分がいた。
「明日から頼みましょうか」
「えぇ!それは困る」
毎朝、潰されるように目を覚ますのはやだぉ。それに…
「私は毎朝マリーに起こされたいなぁ」
「面倒です」
間一髪で振られた。
猫達が起こす仕方よりマリーの起こし方のほうが乱暴だが私にとっては心地がいいと思えた。
「マリーの起こし方のほうが好きだよ」
「はぁ」
「布団から突き落としたり…奪ったりする所とか」
「ドMですか」
違うわい。私は別にドMなんかじゃないもん。ただ、その起こし方のほうがシャッキと目が覚めてしまうようになっているだけで…
「なるべく自分で起きてくださいね」
「……………はぁい」
ズズッ…パクっ…
カリカリ…コリ…
味噌汁を飲む音。ご飯を口に含む音。猫達がご飯を食べている音。
猫達とマリーと私は朝食の時間を満喫した。
(食ったら一休みでもしようかな~)
と心の中で考えていたら…
「駄目ですよ」
と読まれてしまったため。
「…ケチ」
「ケチで結構です」
ちょっとぐらいいいじゃん
ギロッと目の圧がきたのでやめておこう。怖い。怖い。
仕方がない、食べたら行くか。そんで向こうで…
「向こうでもダメですよ」
また、読まれてしまった。
(ケ…
「ケチで結構です」
まだ、言い終わっ待てないのに!というか心読んだな!
仕方がない、午前中は頑張ろう。外に向かおうと、扉に手をかけ…
「マリーせめて午後はお昼寝しよう」
「お昼寝入りますか、」
「いるでしょう」
お昼寝が必要だからこの世にお昼寝という素敵な言葉があるんでしょうが。
と心のなかで思っいる博士だった。
「服着替えてくださいね」
「めんどぉ」
そのままにしていたが、博士はパジャマ姿のままだ。
「私が掃除をしている間に博士が洗濯物をして干して乾いたら入れる、ことをやってくれるならどうぞ」
「喜んで着替えます。」
全く、博士は言われなければ一日中パジャマ姿のままだろう。
にゃ~まぁ~
ご飯を食べ終えた猫たちがスリよってきた。両手で頭をなでる。気持ちいいのか目を細めている。
猫たちが起こしてくれるなら私も楽なのだが、
「…譲れないようです」
博士は美味しそうに朝食を食べている。美味しそうに口いっぱいに頬張る博士。
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