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終章
②
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◇◇◇◇◇
リーンは眉を顰めながら俯く。
あの夜、ブレイブダンジョン周辺は
宮廷魔術士一行が人払いし、
他の冒険者らはダンジョン内には
居なかった。
更に宮廷魔術士は一切の情報を
漏らさず国へ帰った為、
幸い、リーン達の関与も世間に
知られることはなかった。
「確かに…
最奥のラスボスって言われる
魔物が実は古代の勇者でした~!
実は錯乱魔法にかかって闇堕ちしてて
危険です~!
…とは、ちょっと恥ずかしくて
皆には言えないよですよね」
そう、イルはあっけらかんと
軽口をたたくが…
実際は大問題なのだ。
歴史がどんでん返るし、
万一、それを聞いた民衆が
混乱状態に陥いるかもしれない。
リーンとしては、
ブレイブダンジョン最奥の存在を
知られたくないし、
リーンとイル、二人にとっても
正体が知れるのは行動を制限される
可能性もあるし、都合が悪いのだ。
出来たら、この町で目立つことは
しないで、ギルドの調査が進む前に
自分達もこの町から
出た方が良いと…
リーンは思っていた。
「それに、イル。
キサマもピンチなのだぞ?
不正にダンジョン最奥まで行ったと
ギルドにバレれば…
冒険者認定を剥奪されるかも
しれないぞ?」
「あ、、、、」
今まで、他人事みたいに
考えてたイルは、リーンの一言に
凍り付く。
宮廷魔術士らだけでなく、
自分も同罪だったのだ。
「で、でも…
コレ!コレ見てください!」
イルがポケットから取り出したのは、
リーンと同じ形の
虹色に輝くタグプレートだった。
「前世の僕と対峙した時…
剣と一緒に自分のタグプレートも
回収したのですよ!
これで僕はどの階層のダンジョンにも
侵入できますから!」
苦し紛れに言い訳を付ける
イルだったが…
「それは今世で入手した物では
無いだろう?
ギルドに見せたところで、
偽物扱いされて余計窮地に
陥いるぞ?」
リーンのそんな言葉に
今度こそ、なす術なく項垂れる
イルだったが…
再度、不屈の精神で顔を上げる。
「じゃあ、これが最後!
もう、ブレイブダンジョンまで
向かってるのだし、
これ終わったら、もう暫くは
大人しくしますから!」
歩いているうちに、
ブレイブダンジョン入り口が
見えてきていた。
リーンはため息を吐き、
仕方ないと肩を落とす。
「本当に軽く…だけだぞ?
牙ネズミ一匹くらい倒して報告したら、
暫くは引き篭もるぞ」
「はい!」
満面の笑みで頷くイル。
戦いたくて仕方ない…といった感じだ。
前世では、そこまで戦闘狂といった
感じでは無かったのだがな…と、
リーンは心中で苦笑いをしていた。
◇◇◇◇◇
(終章③へ続く)
リーンは眉を顰めながら俯く。
あの夜、ブレイブダンジョン周辺は
宮廷魔術士一行が人払いし、
他の冒険者らはダンジョン内には
居なかった。
更に宮廷魔術士は一切の情報を
漏らさず国へ帰った為、
幸い、リーン達の関与も世間に
知られることはなかった。
「確かに…
最奥のラスボスって言われる
魔物が実は古代の勇者でした~!
実は錯乱魔法にかかって闇堕ちしてて
危険です~!
…とは、ちょっと恥ずかしくて
皆には言えないよですよね」
そう、イルはあっけらかんと
軽口をたたくが…
実際は大問題なのだ。
歴史がどんでん返るし、
万一、それを聞いた民衆が
混乱状態に陥いるかもしれない。
リーンとしては、
ブレイブダンジョン最奥の存在を
知られたくないし、
リーンとイル、二人にとっても
正体が知れるのは行動を制限される
可能性もあるし、都合が悪いのだ。
出来たら、この町で目立つことは
しないで、ギルドの調査が進む前に
自分達もこの町から
出た方が良いと…
リーンは思っていた。
「それに、イル。
キサマもピンチなのだぞ?
不正にダンジョン最奥まで行ったと
ギルドにバレれば…
冒険者認定を剥奪されるかも
しれないぞ?」
「あ、、、、」
今まで、他人事みたいに
考えてたイルは、リーンの一言に
凍り付く。
宮廷魔術士らだけでなく、
自分も同罪だったのだ。
「で、でも…
コレ!コレ見てください!」
イルがポケットから取り出したのは、
リーンと同じ形の
虹色に輝くタグプレートだった。
「前世の僕と対峙した時…
剣と一緒に自分のタグプレートも
回収したのですよ!
これで僕はどの階層のダンジョンにも
侵入できますから!」
苦し紛れに言い訳を付ける
イルだったが…
「それは今世で入手した物では
無いだろう?
ギルドに見せたところで、
偽物扱いされて余計窮地に
陥いるぞ?」
リーンのそんな言葉に
今度こそ、なす術なく項垂れる
イルだったが…
再度、不屈の精神で顔を上げる。
「じゃあ、これが最後!
もう、ブレイブダンジョンまで
向かってるのだし、
これ終わったら、もう暫くは
大人しくしますから!」
歩いているうちに、
ブレイブダンジョン入り口が
見えてきていた。
リーンはため息を吐き、
仕方ないと肩を落とす。
「本当に軽く…だけだぞ?
牙ネズミ一匹くらい倒して報告したら、
暫くは引き篭もるぞ」
「はい!」
満面の笑みで頷くイル。
戦いたくて仕方ない…といった感じだ。
前世では、そこまで戦闘狂といった
感じでは無かったのだがな…と、
リーンは心中で苦笑いをしていた。
◇◇◇◇◇
(終章③へ続く)
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