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第8話 団長アーノルド・ヒルシュベルト
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次に目が覚めたのは、その日の昼過ぎのことだった。
身体の節々はまだ悲鳴を上げていたが、命があるだけ儲けものだろう。
「シリウス!目が覚めたのね、よかった……!」
母さんが、目に涙を浮かべながら俺の額を撫でる。
出された温かいシチューの匂いが、空っぽの胃を優しく刺激した。
一口、また一口と、命が身体に満ちていく感覚がした。
「母さん、ごめん。心配かけて」
「いいのよ、あなたが無事なら……。本当に、良かったわ」
食事をしながら、俺が眠っている間の話を聞いた。
村に侵入した二頭の魔獣は、父さんと村の男衆、そしてアンリの活躍によって討伐されたこと。
特に、アンリが魔獣の目を正確に射抜いた話には、俺も思わず目を見張った。
……あいつ、本当に狩りの才能があるんだな。
「そういえば、僕はどうやってここまで帰ってきたの?」
俺の素朴な疑問に、父さんが答えた。
声色から察するに……少し怒っている?
「……領主様が派遣してくださった騎士団の方が、森で倒れているお前を見つけて、ここまで運んでくれたんだ。彼らには本当に感謝しても仕切れない」
騎士団。
その言葉に、俺はこっそりと自分のステータス画面を開いた。
レベルが10以上上がっており、新たなスキルポイントも付与されている。
やはり、あのブラックウルフは討伐され、戦闘は完全に終了したと見て間違いないようだ。
俺が一人で納得していると、父さんの鋭い視線が突き刺さった。
「……それで、シリウス。なんで、あんな夜更けにお前が一人で森にいたのか。後で、じっくり詳しく聞かせてもらうからな」
「は、ははははは……」
乾いた笑いしか出てこない。
これは本格的にお説教コースかもしれない。
「僕、ちょっと村の様子を見てくるね!」
言い終わる頃には玄関のドアを開くことができる素早さ、身体強化って素晴らしいね。
「あ、おい待て!こらシリウス!」
背後で大声を上げる父さんには、心のなかで謝罪しつつ、俺は村の様子を見て回ることにした。
まず、目に映ったのは、想像以上に深い戦いの爪痕だった。
無残に破壊されたゲート、へし折られた柵、屋根に大きな穴が開いたり、壁が崩れたりしている家もいくつかある。
村人たちが総出で復旧作業にあたっていたが、元の姿に戻るにはまだ時間がかかりそうだった。
改めて、今回の事件がどれだけ大変なことだったのかを実感する。
「おう、ボウズ。目が覚めたか」
不意に、軍服姿の見知らぬ男性に声をかけられた。がっしりとした体躯に、日に焼けた精悍な顔つき。歳の頃は俺の前世と同じくらいだろうか。
「はい……えっと、あなたは?」
「俺はアーノルド・ヒルシュベルト。お前さんをこの村まで届けてやった、まぁ言うなれば恩人さ」
そう言って、男はニカッと歯を見せて豪快に笑った。この人が、父さんの言っていた騎士様か。
「あ、その節は本当にありがとうございました!」
「気にするな。それより、俺もボウズにいくつか聞きたいことがあるんだが……この後、少し時間いいか?」
「はい、大丈夫です」
アーノルドさんと連れ立って、俺たちは人気のない村外れの空き地までやってきた。
「……お前さん、あの日の出来事は覚えているか?」
さっきまでの陽気な雰囲気が嘘のように、アーノルドさんの声のトーンが一段下がる。
その瞳は、もはや笑ってはいなかった。
暗に「嘘やごまかしは通用しないぞ」と告げるような、射抜くような鋭い眼光。
ごくり、と喉が鳴る。
「その……えっと……はい、覚えています」
「そうか……ブラックウルフにとどめを刺したのは、確かに俺だ。だが、奴は俺たちが駆けつけた時にはすでに奴は瀕死だった……」
ーー時間が止まったような静寂。
「……あれをやったのは、ボウズ。お前なのか?」
観念するしかない。
俺は正直に話すことにした。
「……最後のほうはあまり意識がなかったのですが、あの狼の顔面を爆発させたのは、僕です」
「……そうか」
次の瞬間、アーノルドさんは腹を抱えて爆笑した。
「…………ガハハハハ!そうか、やっぱりお前か!すごいな、ボウズ!一体どうやったんだ、言ってみろ!」
あっけらかんとしたその態度に拍子抜けしながらも、俺はグレイウルフの群れとの戦闘から、最後にブラックウルフの口の中で爆裂魔法を放ったところまでを、正直に話して聞かせた。
「……なるほどな。農民の子どもが、爆裂魔法をぶっ放すなんざ、普通なら誰も信じない話だが……あの場には間違いなくお前しかいなかった。状況証拠は揃ってる。いや、しかしこんなことが明るみになったら軍の奴らは世間は大混乱だろうな」
アーノルドさんは腕を組み、一人で唸っている。
「あの……できれば、ボウズではなくシリウスと呼んでください。それで……僕はあまり目立ちたくはないので、このことは内緒にしていただけると、その……嬉しいのですが……」
「あぁ、心配するな。部下たちにも他言無用と伝えてある。それに、領主様への報告も『我々騎士団がブラックウルフを討伐した』とだけ伝えておくさ。お前さんの手柄を横取りするようで気が引けるが、その方が面倒がなくていいだろう」
「ありがとうございます!」
俺が頭を下げると、アーノルドさんは何かを思いついたようにニヤリと笑った。
「ところで、シリウス。おまえさんのそのデタラメな戦闘力は、魔法に関してだけなのか?」
「一応、身体強化のスキルも持ってはいるんですけど……魔法と違って、近接戦闘はちゃんとした練習相手がいないので、なかなか……」
「なんで教会にも行ってねぇお前がスキルのことを知ってるのか、もうツッコむのも馬鹿らしくなってきたな。まぁいい。そういうことなら話は早い」
アーノルドさんはポン、と俺の肩を叩いた。
「よし、決めた。これから一ヶ月、俺たちがこの村に滞在する間だけだが、この俺が直々に剣の稽古をつけてやる」
「え、本当ですか!?」
願ってもない申し出に、俺は目を輝かせた。
「……ずるい」
その時だった。
アーノルドの背後からひょっこりとアンリが顔を出した。
どうやら、ずっと隠れて話を聞いていたらしい。
「!?……子ども、いったいいつの間にっ」
アーノルドさんは反射的に剣の柄に手を掛けていたが、相手が子供だと分かると目を丸くしていた。
「すごいでしょ、アンリは気配遮断がとても上手なんです」
「シリウスだけ秘密の特訓なんてずるい!私も一緒にやる!」
不貞腐れるアンリを見てアーノルドはおかしそうに笑う。
「ガハハハ!なんだシリウス、さてはお前のこれか?」
アーノルドさんが、ニヤニヤしながら自分の小指を立てて見せる。
「なっ、ち、違うもん!」
アンリが顔を真っ赤にして、ぶんぶんと首を横に振った。
「アーノルドさん、からかわないでください。アンリが困っているじゃないですか。アンリは村長の娘で、僕の大事な友人です」
「別に……困ってはない……シリウスのバカ!」
なぜかスネを蹴られた。せっかくフォローしたのに、子供というのは理不尽だ……
そして俺は、アンリが優れた身体能力を持っていること、先日のグレイウルフ襲来の際にも、彼女が放った矢が村を救ったことをアーノルドさんに話した。
「ほう……。確かに、全く警戒していなかったとはいえ、俺の背後からひょっこり現れるなんて普通じゃ考えられないぞ。世の中にはすごい子供がいるもんだな」
アーノルドさんは感心したようにアンリを見つめ、そして再び豪快に笑った。
「いいだろう、嬢ちゃん!お前さんもまとめて稽古をつけてやる!」
「やったー!」
こうして、俺とアンリは、北方騎士団団長アーノルドさんから、一ヶ月限定の特別な特訓を受けることになったのだった。
身体の節々はまだ悲鳴を上げていたが、命があるだけ儲けものだろう。
「シリウス!目が覚めたのね、よかった……!」
母さんが、目に涙を浮かべながら俺の額を撫でる。
出された温かいシチューの匂いが、空っぽの胃を優しく刺激した。
一口、また一口と、命が身体に満ちていく感覚がした。
「母さん、ごめん。心配かけて」
「いいのよ、あなたが無事なら……。本当に、良かったわ」
食事をしながら、俺が眠っている間の話を聞いた。
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特に、アンリが魔獣の目を正確に射抜いた話には、俺も思わず目を見張った。
……あいつ、本当に狩りの才能があるんだな。
「そういえば、僕はどうやってここまで帰ってきたの?」
俺の素朴な疑問に、父さんが答えた。
声色から察するに……少し怒っている?
「……領主様が派遣してくださった騎士団の方が、森で倒れているお前を見つけて、ここまで運んでくれたんだ。彼らには本当に感謝しても仕切れない」
騎士団。
その言葉に、俺はこっそりと自分のステータス画面を開いた。
レベルが10以上上がっており、新たなスキルポイントも付与されている。
やはり、あのブラックウルフは討伐され、戦闘は完全に終了したと見て間違いないようだ。
俺が一人で納得していると、父さんの鋭い視線が突き刺さった。
「……それで、シリウス。なんで、あんな夜更けにお前が一人で森にいたのか。後で、じっくり詳しく聞かせてもらうからな」
「は、ははははは……」
乾いた笑いしか出てこない。
これは本格的にお説教コースかもしれない。
「僕、ちょっと村の様子を見てくるね!」
言い終わる頃には玄関のドアを開くことができる素早さ、身体強化って素晴らしいね。
「あ、おい待て!こらシリウス!」
背後で大声を上げる父さんには、心のなかで謝罪しつつ、俺は村の様子を見て回ることにした。
まず、目に映ったのは、想像以上に深い戦いの爪痕だった。
無残に破壊されたゲート、へし折られた柵、屋根に大きな穴が開いたり、壁が崩れたりしている家もいくつかある。
村人たちが総出で復旧作業にあたっていたが、元の姿に戻るにはまだ時間がかかりそうだった。
改めて、今回の事件がどれだけ大変なことだったのかを実感する。
「おう、ボウズ。目が覚めたか」
不意に、軍服姿の見知らぬ男性に声をかけられた。がっしりとした体躯に、日に焼けた精悍な顔つき。歳の頃は俺の前世と同じくらいだろうか。
「はい……えっと、あなたは?」
「俺はアーノルド・ヒルシュベルト。お前さんをこの村まで届けてやった、まぁ言うなれば恩人さ」
そう言って、男はニカッと歯を見せて豪快に笑った。この人が、父さんの言っていた騎士様か。
「あ、その節は本当にありがとうございました!」
「気にするな。それより、俺もボウズにいくつか聞きたいことがあるんだが……この後、少し時間いいか?」
「はい、大丈夫です」
アーノルドさんと連れ立って、俺たちは人気のない村外れの空き地までやってきた。
「……お前さん、あの日の出来事は覚えているか?」
さっきまでの陽気な雰囲気が嘘のように、アーノルドさんの声のトーンが一段下がる。
その瞳は、もはや笑ってはいなかった。
暗に「嘘やごまかしは通用しないぞ」と告げるような、射抜くような鋭い眼光。
ごくり、と喉が鳴る。
「その……えっと……はい、覚えています」
「そうか……ブラックウルフにとどめを刺したのは、確かに俺だ。だが、奴は俺たちが駆けつけた時にはすでに奴は瀕死だった……」
ーー時間が止まったような静寂。
「……あれをやったのは、ボウズ。お前なのか?」
観念するしかない。
俺は正直に話すことにした。
「……最後のほうはあまり意識がなかったのですが、あの狼の顔面を爆発させたのは、僕です」
「……そうか」
次の瞬間、アーノルドさんは腹を抱えて爆笑した。
「…………ガハハハハ!そうか、やっぱりお前か!すごいな、ボウズ!一体どうやったんだ、言ってみろ!」
あっけらかんとしたその態度に拍子抜けしながらも、俺はグレイウルフの群れとの戦闘から、最後にブラックウルフの口の中で爆裂魔法を放ったところまでを、正直に話して聞かせた。
「……なるほどな。農民の子どもが、爆裂魔法をぶっ放すなんざ、普通なら誰も信じない話だが……あの場には間違いなくお前しかいなかった。状況証拠は揃ってる。いや、しかしこんなことが明るみになったら軍の奴らは世間は大混乱だろうな」
アーノルドさんは腕を組み、一人で唸っている。
「あの……できれば、ボウズではなくシリウスと呼んでください。それで……僕はあまり目立ちたくはないので、このことは内緒にしていただけると、その……嬉しいのですが……」
「あぁ、心配するな。部下たちにも他言無用と伝えてある。それに、領主様への報告も『我々騎士団がブラックウルフを討伐した』とだけ伝えておくさ。お前さんの手柄を横取りするようで気が引けるが、その方が面倒がなくていいだろう」
「ありがとうございます!」
俺が頭を下げると、アーノルドさんは何かを思いついたようにニヤリと笑った。
「ところで、シリウス。おまえさんのそのデタラメな戦闘力は、魔法に関してだけなのか?」
「一応、身体強化のスキルも持ってはいるんですけど……魔法と違って、近接戦闘はちゃんとした練習相手がいないので、なかなか……」
「なんで教会にも行ってねぇお前がスキルのことを知ってるのか、もうツッコむのも馬鹿らしくなってきたな。まぁいい。そういうことなら話は早い」
アーノルドさんはポン、と俺の肩を叩いた。
「よし、決めた。これから一ヶ月、俺たちがこの村に滞在する間だけだが、この俺が直々に剣の稽古をつけてやる」
「え、本当ですか!?」
願ってもない申し出に、俺は目を輝かせた。
「……ずるい」
その時だった。
アーノルドの背後からひょっこりとアンリが顔を出した。
どうやら、ずっと隠れて話を聞いていたらしい。
「!?……子ども、いったいいつの間にっ」
アーノルドさんは反射的に剣の柄に手を掛けていたが、相手が子供だと分かると目を丸くしていた。
「すごいでしょ、アンリは気配遮断がとても上手なんです」
「シリウスだけ秘密の特訓なんてずるい!私も一緒にやる!」
不貞腐れるアンリを見てアーノルドはおかしそうに笑う。
「ガハハハ!なんだシリウス、さてはお前のこれか?」
アーノルドさんが、ニヤニヤしながら自分の小指を立てて見せる。
「なっ、ち、違うもん!」
アンリが顔を真っ赤にして、ぶんぶんと首を横に振った。
「アーノルドさん、からかわないでください。アンリが困っているじゃないですか。アンリは村長の娘で、僕の大事な友人です」
「別に……困ってはない……シリウスのバカ!」
なぜかスネを蹴られた。せっかくフォローしたのに、子供というのは理不尽だ……
そして俺は、アンリが優れた身体能力を持っていること、先日のグレイウルフ襲来の際にも、彼女が放った矢が村を救ったことをアーノルドさんに話した。
「ほう……。確かに、全く警戒していなかったとはいえ、俺の背後からひょっこり現れるなんて普通じゃ考えられないぞ。世の中にはすごい子供がいるもんだな」
アーノルドさんは感心したようにアンリを見つめ、そして再び豪快に笑った。
「いいだろう、嬢ちゃん!お前さんもまとめて稽古をつけてやる!」
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