召喚魔王様がんばる

雑草弁士

文字の大きさ
48 / 128

第45話 新生魔王軍の状況と新勇者

しおりを挟む
 ほろ付きトラックの荷台に、物入れを兼ねた箱状の座席を載せただけの、極めて簡易的な兵員輸送車が何台も大地を疾駆しっくする。それを追う様に、砲弾を積載したトラックがタイヤの付いた大砲を牽引して走って行く。

 わたしはそれを上空から使い魔のカラスの視線で見遣り、頷く。

「うん、想定通りの能力を発揮できているな。性能的にも、兵員の練度的にも」

「そうなの?」

「うん。ああ、そうか。つい他人には、使い魔の視界が見られないのを忘れちゃうなあ。これでどうだね?」

 わたしは『映像投影』の術法を用いて、アオイとわたしの眼前に、使い魔の視線からの映像を映し出した。実のところわたしたちがいるのは、いつもの新生魔王軍本部基地司令室だ。

 わたしはここから使い魔を用いて、新開発の兵員輸送車と輸送トラック、牽引けんいん式155mm榴弾砲りゅうだんほうを用いた実弾演習の様子を監督していたのである。

「魔王様、これは魔王様が生産に直接の関与はしてないのよね?」

「うん。設計したのはわたしだけど、部品を作ったのも製品を組み上げたのも、あと付け加えて言えば燃料のガソリンを石油から精製したのも、全部配下の魔物や土妖精ドワーフ族、人間族たちだよ」

 正直、ついにここまで来たか、と言う気持ちでいっぱいである。実用型のトラックと、実用型の大砲を、設計以外はほぼ独力で作り上げるくらいに技術力が育ったのだ。技術知識の完成形を最初から与えてやったとは言え、実地の経験を積ませるのには苦労した。

 思えば長かった……。いや、そうでもないか。実際のところ、とんでもない駆け足で技術を進歩させてきたのだ。そのせいであちこちに制度的な歪みができているのを、何とか解決するのに四苦八苦してもいる。

 だが長かったと言う気持ちも嘘ではない。アオイなどは当初15歳だったのが、既に先日18歳に達している。ちなみにわたしは秘密結社『ジョーカー』による洗脳の影響で、何歳だったのかは覚えていない。残っている記憶からして、たぶん20~30歳程度ではないかとは思うのだが。

「アーカル大陸に造った工場でも、輸送トラックとそのバリエーションである兵員輸送車、トラックに牽かせる牽引けんいん榴弾砲りゅうだんほうの生産を開始させてる。向こうでも油田が見つかったから、それの採掘やガソリンの精製もさせてるし。これと同じ訓練を、向こうの大陸でもやってるはずだよ。
 兵員輸送車の完成で、これからは銃士じゃなくて自動車歩兵の括りで呼ぶことになるね。自動車歩兵の登場に伴って、騎兵は……。魔物にはほとんどいなかったけど、騎兵の類は順次廃止していくことになるなあ」

「なんか、どんどん人類種族との格差が広がっていくわね」

「うーん、その『人類種族』って呼び方も、考えないといけないなあ。アーカル大陸再侵攻以前から、人間族、森妖精エルフ族、土妖精ドワーフ族のうちの少数民族や解放奴隷が、わたしの麾下にいたんだし。単に『人類種族』と呼ぶと、彼らとの区別がつかなくなる」

「じゃあ何にしたらいいかな……」

 わたしとアオイ、2人が頭を悩ませていると、執務机の上の内線電話が鳴った。わたしは受話器を取る。

「こちら司令室。総司令官、魔王ブレイド」

『こちら大魔導師ザウエルです。魔王様、今そこにいらっしゃいますね?今から行きますので、他に行かないでくださいよ?』

「あー、了解した」

 わたしは受話器を置いて、アオイに顔を向ける。

「ザウエルだったよ。今から来るそうだ」

「何の用か聞いた?」

「いや。だけど妙に落ち着かない様子だったけど……。もしかすると、新勇者関係で何かあったかな。いや、冗談じゃなしに」

 アオイの眼差しが、厳しさを増す。わたしは真正面からその眼を見つめた。

「新勇者ミズホが召喚されてから2年が経つ。以前君の予想では、勇者ミズホがコンザウ大陸を出るには最低で1年必要と言ってたよね。君自身がコンザウ大陸から出るのに2年かかったとも。
 となると、最低限必要だった時間から更に1年過ぎた今、いつ何時コンザウ大陸から飛び出してもおかしくない訳だよ」

「うん。向こうには『ゲート』の魔法は無いから、大陸間を直接渡る術は無い。出てくるとしたら船ね」

「勇者とその従者クラスの戦闘力だと、海竜や死の霧、亡霊じゃあ渡航を防げないかもなあ。
 ……っと。ザウエルが来たかな?」

 わたしが何者かの気配を扉の外に感じた直後、机上の内線電話がインターホンモードで鳴る。

「誰かな?」

『ザウエルです。至急お耳に入れたい事が……』

「入室を許可するよ。入ってくれ」

 ザウエルが扉を開けて入室、敬礼をする。わたしとアオイが答礼を返すと、ザウエルはその口を開いた。

「新勇者ミズホの一行が、コンザウ大陸の港町ハザルより出航しました」

「「やっぱり」」

「……って、気付いてたんですか!?」

 ザウエルが驚きで変顔になる。わたしはなだめる様な声音で言った。

「気づいてたと言うより、君が自分でわざわざ来る程の事だからね。だとするとアーカル大陸の最前線もしくは初期占領地辺りで何かあったか、あるいは新勇者関係で何かあったかじゃないかなー、と。で、アーカル大陸で何かあったんなら、『通話水晶』でわたしにも連絡があるはずだし」

「……なるほど、それで新勇者関係だと的を絞ったんですか」

「うん。で? 勇者ミズホは何処へ向かったのさ?」

 そう問うと、ザウエルは決まりが悪げな顔をする。もしや監視が振り切られたか?だが、ザウエルが決まりが悪そうな顔をしたのは別の事だった。

「それなんですが……。海上では手の者に追跡させるわけにも行きませんので、僕の使い魔の大王烏賊イカで海中から船を尾行させてますが……。まだコンザウ大陸の沿岸付近を航海していまして、アーカル大陸、バルゾラ大陸どちらを目指しているか不明です。それで……ですね。
 申し訳ありません。この知らせが来た時に、魔竜将オルトラムゥ殿と怨霊将鉄之丞殿に急いで連絡を取って、配下の海竜やら不死怪物やらによる勇者ミズホの船への攻撃を、僕の独断でやめてもらいました。すいません」

「ああ、なるほど。……うん。わたしも君の判断を支持する。ただ、今後は可能な限りわたしの了解を取る様にね。急ぎの時は仕方ない、事後承諾でもいいけどさ。
 海竜はアーカル大陸『ヴァルタール帝国』の経済封鎖、不死怪物はここバルゾラ大陸の防衛をしているから、勇者ミズホの船がどちらかの大陸に来たら、攻撃しかねなかったか」

「勇者相手では、下手すると貴重な海竜を討たれてしまいかねませんし。それに勇者ミズホも光魔法が得意らしいですからね。並の不死怪物では当てるだけ損でしょう。
 更に言えば、我々は勇者ミズホを新生魔王軍こちら側に取り込むことを計画してますし。万が一にでも船ごと沈めてしまっては……」

 これは余談だが、過去の勇者の1人であった怨霊将伊豆見鉄之丞だが、彼もまた光魔法は得意中の得意である。だが今の彼は不死怪物であるが故に、自分で光魔法を使いでもしたら、自滅してしまうのだ。故に彼はせっかくの得意魔法を使うに使えなかったりする。

 それはともかくとして、ザウエルの判断は正しい。わたしでも同じ情報を得たら同じ対処をしただろう。わたしはザウエルに指示をあらためて下す。

「ではザウエル、新勇者ミズホに関してはこれまで同様監視を怠らない様に。それと各地に潜ませた間諜からの情報に注意してくれ。新勇者の行先に関係した情報が掴めるかもしれないからね」

「はい、了解いたしました」

「それと、これからわたしの工房に行こうか。アオイも来てくれ。鉄之丞も呼ぼう。見てもらいたい物があるんだ」

 アオイとザウエルを引き連れて、わたしは自分の工房へ向かった。鉄之丞とは向こうで落ちあう予定である。わたしは『それ』を見た時の彼らの驚く様子を想像して、内心で笑いを堪えていた。
しおりを挟む
感想 97

あなたにおすすめの小説

【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】 【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】 ~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~  ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。  学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。  何か実力を隠す特別な理由があるのか。  いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。  そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。  貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。  オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。    世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな! ※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。

異世界帰りの勇者、今度は現代世界でスキル、魔法を使って、無双するスローライフを送ります!?〜ついでに世界も救います!?〜

沢田美
ファンタジー
かつて“異世界”で魔王を討伐し、八年にわたる冒険を終えた青年・ユキヒロ。 数々の死線を乗り越え、勇者として讃えられた彼が帰ってきたのは、元の日本――高校卒業すらしていない、現実世界だった。

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

異世界召喚は7回目…って、いい加減にしろよ‼︎

アノマロカリス
ファンタジー
『おぉ、勇者達よ! 良くぞ来てくれた‼︎』 見知らぬ城の中、床には魔法陣、王族の服装は中世の時代を感じさせる衣装… 俺こと不知火 朔夜(しらぬい さくや)は、クラスメートの4人と一緒に異世界に召喚された。 突然の事で戸惑うクラスメート達… だが俺はうんざりした顔で深い溜息を吐いた。 「またか…」 王族達の話では、定番中の定番の魔王が世界を支配しているから倒してくれという話だ。 そして儀式により…イケメンの正義は【勇者】を、ギャルっぽい美紅は【聖戦士】を、クラス委員長の真美は【聖女】を、秀才の悠斗は【賢者】になった。 そして俺はというと…? 『おぉ、伝承にある通り…異世界から召喚された者には、素晴らしい加護が与えられた!』 「それよりも不知火君は何を得たんだ?」 イケメンの正義は爽やかな笑顔で聞いてきた。 俺は儀式の札を見ると、【アンノウン】と書かれていた。 その場にいた者達は、俺の加護を見ると… 「正体不明で気味が悪い」とか、「得体が知れない」とか好き放題言っていた。 『ふむ…朔夜殿だけ分からずじまいか。だが、異世界から来た者達よ、期待しておるぞ!』 王族も前の4人が上位のジョブを引いた物だから、俺の事はどうでも良いらしい。 まぁ、その方が気楽で良い。 そして正義は、リーダーとして皆に言った。 「魔王を倒して元の世界に帰ろう!」 正義の言葉に3人は頷いたが、俺は正義に言った。 「魔王を倒すという志は立派だが、まずは魔物と戦って勝利をしてから言え!」 「僕達には素晴らしい加護の恩恵があるから…」 「肩書きがどんなに立派でも、魔物を前にしたら思う様には動けないんだ。現実を知れ!」 「何よ偉そうに…アンタだったら出来るというの?」 「良いか…殴り合いの喧嘩もしたことがない奴が、いきなり魔物に勝てる訳が無いんだ。お前達は、ゲーム感覚でいるみたいだが現実はそんなに甘く無いぞ!」 「ずいぶん知ったような口を聞くね。不知火は経験があるのか?」 「あるよ、異世界召喚は今回が初めてでは無いからな…」 俺は右手を上げると、頭上から光に照らされて黄金の甲冑と二振の聖剣を手にした。 「その…鎧と剣は?」 「これが証拠だ。この鎧と剣は、今迄の世界を救った報酬として貰った。」 「今迄って…今回が2回目では無いのか?」 「今回で7回目だ!マジでいい加減にして欲しいよ。」 俺はうんざりしながら答えた。 そう…今回の異世界召喚で7回目なのだ。 いずれの世界も救って来た。 そして今度の世界は…? 6月22日 HOTランキングで6位になりました! 6月23日 HOTランキングで4位になりました! 昼過ぎには3位になっていました.°(ಗдಗ。)°. 6月24日 HOTランキングで2位になりました! 皆様、応援有り難う御座いますm(_ _)m

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

チート魔力を持ったせいで世界を束ねる管理者に目を付けられたが、巻き込まれたくないので金稼ぎします

桜桃-サクランボ-
ファンタジー
金さえあれば人生はどうにでもなる――そう信じている二十八歳の守銭奴、鏡谷知里。 交通事故で意識が朦朧とする中、目を覚ますと見知らぬ異世界で、目の前には見たことがないドラゴン。 そして、なぜか“チート魔力持ち”になっていた。 その莫大な魔力は、もともと自分が持っていた付与魔力に、封印されていた冒険者の魔力が重なってしまった結果らしい。 だが、それが不幸の始まりだった。 世界を恐怖で支配する集団――「世界を束ねる管理者」。 彼らに目をつけられてしまった知里は、巻き込まれたくないのに狙われる羽目になってしまう。 さらに、人を疑うことを知らない純粋すぎる二人と行動を共にすることになり、望んでもいないのに“冒険者”として動くことになってしまった。 金を稼ごうとすれば邪魔が入り、巻き込まれたくないのに事件に引きずられる。 面倒ごとから逃げたい守銭奴と、世界の頂点に立つ管理者。 本来交わらないはずの二つが、過去の冒険者の残した魔力によってぶつかり合う、異世界ファンタジー。 ※小説家になろう・カクヨムでも更新中 ※表紙:あニキさん ※ ※がタイトルにある話に挿絵アリ ※月、水、金、更新予定!

神様、ちょっとチートがすぎませんか?

ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】 未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。 本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!  おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!  僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇  ――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。  しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。  自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。 へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/ --------------- ※カクヨムとなろうにも投稿しています

神々の間では異世界転移がブームらしいです。

はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》 楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。 理由は『最近流行ってるから』 数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。 優しくて単純な少女の異世界冒険譚。 第2部 《精霊の紋章》 ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。 それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。 第3部 《交錯する戦場》 各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。 人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。 第4部 《新たなる神話》 戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。 連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。 それは、この世界で最も新しい神話。

処理中です...