なんでもありの短編集。

秋野

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にっぷるぴあす

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悠太×卓弥


「ねぇ、卓弥」

ソファーに座りクマのぬいぐるみを抱えている俺に悠太が話しかけてくる。
悠太は俺より3つ年上で、花屋の店員。
イケメンで、少し天然だ。

「……なに。」

何か企んでる顔してるの、ちょーやだ。
絶対とんでもない事言い出すに違いない。

「あのさ」

勿体ぶってなかなか言わないけど、そんな深刻な事なのかな。

「早く言って」

うじうじ面倒臭い。

「お前にピアス、開けたい。」

真剣な顔でなに言い出すかと思ったら…ピアスかよ!

「はぁ?そんだけかよ。」

既に何箇所か開けているため今更どうとも思わないし…増えても構わないなと思い、返事を返した。

「ピアスなら開いてるし、別に抵抗ねーけど。どこに?耳?」

軟骨とか流石に痛そうだし、ヤなんだけど。



「………乳首に開けたい。」

少し間をおいて悠太が呟いた。

「はあああああ!!!?」

待て待て待て!!ピアスってニップルピアスかよ!!

「………いい?」

上目遣いで囁かれるが………

「囁くな!!絶対無理!!」

絶対痛いし!!それに誰かに見られるとマズイ。
温泉とかプールとか!

「さっきいいって言った。」


「言ってない!!!!」

ジタバタと必死で暴れて抵抗しようとする俺を、悠太は簡単に押さえつけ、騒いでいる唇をキスで塞いだ。

「んッ はぁあ」

舌が捩じ込まれ抵抗が弱まると、静かにボタンが外され肌が露わになる。

「やめ、ヤダッ」

シャツを開れ露わになった左胸の尖りを、指先で捏ねられる。

「勃ってきた。」

少し勃ち初めたソコを舌で転がされる。

「あぁぁぁっ………やっ」

快楽に負けそうになってきたところで、指先で尖りを摘まれ、ニードルが添えられた。

「無理無理!!…はぁぁぁ…やだやだやだ」


必死に暴れて抵抗しようとするが、押さえつけられているのと先程までの快楽とで大した抵抗にならなかった。

「ちょっと、じっとしててね。いくよ。」

つぷりとニードルが推し進められていき、背中を突き抜ける様な痛みが走った。

「い゙っ…い゙だい…やぁぁぁ……」

あまりの痛さに耐え切れず、泣き出してしまったらしい。


「大丈夫…?」

あんまり泣くから少し心配になる。

「ひっうぅ……やぁぁぁ…ひぐっ…」

バカ…大丈夫な訳ない!!

「うんうん、綺麗に通ったね。」

そう言って、頭を撫でられる。
呑気かよ…。

「いっいだい……………ばかっ。」

せめてもの抵抗のつもりで思いっきり睨んでやる。

「俺のって証。」

そんな事を言って抱きしめられる。

キャッチの部分が、羽根のモチーフでおしゃれなデザインのピアス…悠太のモノっていう証…。

これだから嫌いになれないんだ……。

END
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