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三章 平和って良いですね
二十六話
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「いやぁ、まさかこんなに早く【盾術】スキルが生えるとは思ってなかったっスよ。適正があるんスかねぇ」
昼休み、デカイおにぎりを頬張りながら、吉根は随分と上機嫌だった。
それもそのはず、今朝から使い始めたばかりの盾に、補正がかかるスキルが発現したらしいのだ。
「ぐぬぬぬ。俺はまだ【棒術】スキルはおろか、【鍵開け】や【罠解除】もはえてないのに」
「わははは。そう嘆くんじゃないっスよ。真面目に訓練あるのみっスね」
「ぐぬぬぬ」
吉根め調子に乗ってるな。そのうちギャフンといわせてやるぞ。それに【盾術】は生えても【剣術】はまだじゃないか。
そんな事を考えていると、天子田さんが心配そうに寄ってきた。
「小幡君は真面目にやってるから、そのうちスキルもとれるわ」
「天子田さん………」
そんな気遣う言葉に、じんわりと涙が出そうになる。それと同時に半分おふざけで言ってたから、申し訳ない気持ちにもなるな。
「ありがとう。でも、ちょっとふざけてじゃれてただけだから大丈夫だよ」
「そうそう。小幡の神経は図太いっスから心配しなくても大丈夫っスよ」
「お前が言うな」
俺があたふたしていると、すかさず吉根が茶化してきた。この野郎め。
軽く裏拳を入れようとしたら、盾で防がれた。この前衛め、手が痛いじゃないか。
「うふふ」
俺が大袈裟に痛がっていると、天子田さんが不意に笑い始めた。
あらやだ、この娘、Sっ気が強すぎません?
「あ、天子田さん?」
「やだ、ごめんなさい。仲が良いなぁと思って………」
おそるおそる吉根が呼び掛けると、天子田は顔を赤くして俯いてしまった。
もしかして、腐ってる方だったかな?最悪、合わせ技1本の可能性も低くないな。
気が利いて優しい良い娘だと思ってたけど、警戒が必要かもしれないな。
「仲良くなんてないよ。仲が良いっていうのは、ほら、あの二人みたいなのだよ」
「あ」
俺が示した先には、市場君と泉ヶ丘さんのバカップル劇場が繰り広げられていた。
よくもあそこまでイチャイチャしながら弁当を食べられるもんだと関心するな。
天子田さんなんてさらに顔を赤くして固まってたよ。
まぁ、ぶっちゃけ肩を寄せ合って弁当を食べてるだけなんだけど、それでも天子田さんには刺激が強すぎたみたいだな。初心ってヤツだな。
何故か俺達は黙々と昼食を続ける。俺も吉根と同じく顔と一緒ぐらいの大きさの爆弾おにぎりだ。爆弾おにぎりは大きさもさることながら、中に入っている具材も色々入っていて、かなり美味しい。購買の密かな人気商品なんだ。それを俺は一個で、吉根は三個。ちなみに天子田さんも同じおにぎりをやはり三個食べている。
ツクモは出てきた具材で気になったものを噛っていく。梅干しを噛った時は酸っぱすぎたのか顔をしわくちゃにしていたな。可愛い。
「ぷはぁっ。美味しかった。ごちそうさん」
爆弾おにぎりを食べ終わり、水筒の水をのんで両手を合わせる。胡座をかいてる俺の膝の上では、ツクモがへそ天でだらしなく寝ている。
「ゴミがあったら、ここに入れて下さいね」
爆弾おにぎりを包んでいたラップをくしゃくしゃと丸めていたら、天子田さんがゴミ袋を差し出してくれた。自治体指定のやつだ。
「良いの?ありがとう」
「どうもっス」
俺達からゴミを回収すると、少し離れていた市場君と泉ヶ丘さんの方にも同じくゴミの有無を確認しに行ってくれた。
声をかける時にちょっと気まずそうにしていたのはしょうがないよね。
「良い人が入ってくれて良かったっス」
「本当だね。紹介してくれた牛牧さんにも感謝だね」
吉根としみじみ言い合いながら、午後の探索に向けて準備を始めるのだった。
昼休み、デカイおにぎりを頬張りながら、吉根は随分と上機嫌だった。
それもそのはず、今朝から使い始めたばかりの盾に、補正がかかるスキルが発現したらしいのだ。
「ぐぬぬぬ。俺はまだ【棒術】スキルはおろか、【鍵開け】や【罠解除】もはえてないのに」
「わははは。そう嘆くんじゃないっスよ。真面目に訓練あるのみっスね」
「ぐぬぬぬ」
吉根め調子に乗ってるな。そのうちギャフンといわせてやるぞ。それに【盾術】は生えても【剣術】はまだじゃないか。
そんな事を考えていると、天子田さんが心配そうに寄ってきた。
「小幡君は真面目にやってるから、そのうちスキルもとれるわ」
「天子田さん………」
そんな気遣う言葉に、じんわりと涙が出そうになる。それと同時に半分おふざけで言ってたから、申し訳ない気持ちにもなるな。
「ありがとう。でも、ちょっとふざけてじゃれてただけだから大丈夫だよ」
「そうそう。小幡の神経は図太いっスから心配しなくても大丈夫っスよ」
「お前が言うな」
俺があたふたしていると、すかさず吉根が茶化してきた。この野郎め。
軽く裏拳を入れようとしたら、盾で防がれた。この前衛め、手が痛いじゃないか。
「うふふ」
俺が大袈裟に痛がっていると、天子田さんが不意に笑い始めた。
あらやだ、この娘、Sっ気が強すぎません?
「あ、天子田さん?」
「やだ、ごめんなさい。仲が良いなぁと思って………」
おそるおそる吉根が呼び掛けると、天子田は顔を赤くして俯いてしまった。
もしかして、腐ってる方だったかな?最悪、合わせ技1本の可能性も低くないな。
気が利いて優しい良い娘だと思ってたけど、警戒が必要かもしれないな。
「仲良くなんてないよ。仲が良いっていうのは、ほら、あの二人みたいなのだよ」
「あ」
俺が示した先には、市場君と泉ヶ丘さんのバカップル劇場が繰り広げられていた。
よくもあそこまでイチャイチャしながら弁当を食べられるもんだと関心するな。
天子田さんなんてさらに顔を赤くして固まってたよ。
まぁ、ぶっちゃけ肩を寄せ合って弁当を食べてるだけなんだけど、それでも天子田さんには刺激が強すぎたみたいだな。初心ってヤツだな。
何故か俺達は黙々と昼食を続ける。俺も吉根と同じく顔と一緒ぐらいの大きさの爆弾おにぎりだ。爆弾おにぎりは大きさもさることながら、中に入っている具材も色々入っていて、かなり美味しい。購買の密かな人気商品なんだ。それを俺は一個で、吉根は三個。ちなみに天子田さんも同じおにぎりをやはり三個食べている。
ツクモは出てきた具材で気になったものを噛っていく。梅干しを噛った時は酸っぱすぎたのか顔をしわくちゃにしていたな。可愛い。
「ぷはぁっ。美味しかった。ごちそうさん」
爆弾おにぎりを食べ終わり、水筒の水をのんで両手を合わせる。胡座をかいてる俺の膝の上では、ツクモがへそ天でだらしなく寝ている。
「ゴミがあったら、ここに入れて下さいね」
爆弾おにぎりを包んでいたラップをくしゃくしゃと丸めていたら、天子田さんがゴミ袋を差し出してくれた。自治体指定のやつだ。
「良いの?ありがとう」
「どうもっス」
俺達からゴミを回収すると、少し離れていた市場君と泉ヶ丘さんの方にも同じくゴミの有無を確認しに行ってくれた。
声をかける時にちょっと気まずそうにしていたのはしょうがないよね。
「良い人が入ってくれて良かったっス」
「本当だね。紹介してくれた牛牧さんにも感謝だね」
吉根としみじみ言い合いながら、午後の探索に向けて準備を始めるのだった。
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