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「成敗」
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「成敗」
午後11時、フォアローゼスの4人は京橋のクラブにあった。一般客を装い、A0サイズのポスターが入る黒い筒状の図面ケースを持った稀世と夏子と陽菜は指定された個室のボックス席に近い席でジンジャーエールを飲みながら待機している。
周辺状況やボックス席に居る人数等をまりあに連絡すると太いチェーンを仕込んだ黒い革ジャンにWEBカメラ付きの大きなサングラスにきつめのメイクのまりあが約束の時間通り現れた。
「5人やったら、私と稀世で瞬殺や!夏子と陽菜は奴らが仲間を集めるかもしれへんから、ぱぱっと証拠を収めたらさっさととんずらするんやで!」
通りすがりにまりあが3人に囁くと稀世はポスターケースの蓋のチャックを開け、夏子と陽菜はウェアラブルカメラのスイッチをオンにした。
まりあが個室ボックス席をノックするとすぐにドアがひらかれた。まりあはさっと紙袋から獣神サンダーライガーのマスクを被って入ると同時に、タイガーマスクのレプリカを被った稀世は図面ケースから長さ85センチの野球用木製バットを取り出した。ミルマスカラスとドスカラスの兄弟マスクマンのレプリカを身に付けた夏子と陽菜が続いた。
「なんじゃ、おんどりゃー!いったい何もんや!」
大きなソファーに腰かけていた見るからに半グレグループのリーダー格と思われる高級スーツの男が叫ぶと、その周りに座っていた共通のエンブレムを付けた4人のチンピラも立ち上がり怒声を上げた。
まりあは落ち着いた声で
「すみません、この3人は私の娘ですのよ。憎き夫に「鉄槌」を下すというとどうしてもついて行きたいということになりまして…。顔出しをして、後に私たちが脅されるようなことがあっては困るので、今日はプロレスマスクの着用をお許しくださいませ。
しかし、少し気が変わりましたの。「鉄槌」を喰らわすのはうちの夫ではなく、罪なき女子高生を貶める「悪い大人」という考えになりましたのよ。証拠はつかんでますので皆様方には少しばかし拘置所に入って「反省」していただこうかと…。それが私たちの「利益」になりますので!」
というと革ジャンの襟に巻かれた太いチェーンを抜き両手で持った。その横に木製バットを肩に担いだ稀世が並び、夏子と陽菜は少し後ろに下がりウェアラブルカメラのレンズとマイクを半グレ達に向けた。
「ごるぁ!カチコミかい!お前ら何処のグループのもんじゃ!ことと場合によっては生きては返されへんぞ!」
端の席に座っていたチンピラ2人がいきなりポケットからバタフライナイフを抜きまりあと稀世に襲い掛かった。その2人に夏子と陽菜は眼鏡型のWEBカメラを向けた。
「ひゅん!カン!ぐさっ!」、「ガン!ぼとっ!」一瞬まりあと稀世の手が動いたかと思うと2人の男の突き出したナイフの一本はまりあのチェーンで天井に跳ね上げられ刺さり、もう一本は稀世のバットで床に叩き落された。
続いて残った2人のチンピラは刃渡り40センチの大型コンバットナイフを抜き出すと同時に2人に襲い掛かってきたが結果は最初の2人と同じで素手となった。
「なんじゃらー!お前ら敵対グループの刺客かい!もう死んでもらうしかあれへんな!周りのこの音の中やったら「拳銃」使っても分からへん!殺ってしまえ!」
リーダー格の一喝で4人はオートマチック式の拳銃を取り出した。
「「ボス」!凶器準備集合罪及び殺人未遂の証拠はOKです!」、「はい、「特攻隊長」も思い切り「成敗」したって下さい!」
夏子と陽菜が叫ぶと同時にまりあのチェーンと稀世のバットが宙を舞った。4丁の拳銃を持った4人の右腕は一瞬のうちによからぬ方向に曲がり、一発の銃弾を発射することなしに床に落ちた。
銃を無力化したことを確認し、3歩踏み出たまりあのチェーンは的確に男たちの顎を打ち上げた瞬間、2人の男は意識を失い床に崩れ落ちた。同じく稀世も1歩目で一人の男の両膝をバットで粉砕し顎を蹴り上げ、2歩目で逃げようとした2人目の男の後頭部に電光石火の突きが入り男は失禁して床に崩れ落ちた。
両膝を砕かれた男はスマホを取り出し仲間を呼ぼうとしたが稀世のバットでスマホは「く」の字に曲がり、ホーム画面にたどり着くことなく床に落ちそこにまりあの延髄切りが決まり4人のチンピラは動かない生きる屍となった。
リーダー格の男はテーブルの上のボトル半分くらい残っていたアルコール度数96度のロシア製ウォッカに火をつけ部屋中にぶちまけた。一瞬燃え上がった青い炎に怯んだ、夏子と陽菜を押し倒し、リーダー格の男は部屋を逃げ出した。
「夏子!こいつらの後始末頼む!」、「陽菜ちゃんパソコンの確保したら逃げや!」
まりあと稀世は夏子と陽菜に叫ぶとマスクを脱いで部屋を飛び出した。夏子と陽菜は倒れた4人の両足をインシュロックで縛ると、「「天誅」!こいつはインチキフェイク写真やでっち上げで、善人を無実の罪に陥れ、金を稼いでいた悪者です。証拠のUSBメモリーを置いておきます!逮捕してください!」と書かれたA4のコピー用紙を4人のおでこに貼り付けると、テーブルの上に遭ったノートパソコンを奪うとウォッカの炎が消えかかった部屋から出ると、ドアを閉めピッキングで鍵を閉めると鍵穴に瞬間接着剤を流し込み、店を出るとすぐに大阪府警に電話をした。
「おまけ」
午後11時、フォアローゼスの4人は京橋のクラブにあった。一般客を装い、A0サイズのポスターが入る黒い筒状の図面ケースを持った稀世と夏子と陽菜は指定された個室のボックス席に近い席でジンジャーエールを飲みながら待機している。
周辺状況やボックス席に居る人数等をまりあに連絡すると太いチェーンを仕込んだ黒い革ジャンにWEBカメラ付きの大きなサングラスにきつめのメイクのまりあが約束の時間通り現れた。
「5人やったら、私と稀世で瞬殺や!夏子と陽菜は奴らが仲間を集めるかもしれへんから、ぱぱっと証拠を収めたらさっさととんずらするんやで!」
通りすがりにまりあが3人に囁くと稀世はポスターケースの蓋のチャックを開け、夏子と陽菜はウェアラブルカメラのスイッチをオンにした。
まりあが個室ボックス席をノックするとすぐにドアがひらかれた。まりあはさっと紙袋から獣神サンダーライガーのマスクを被って入ると同時に、タイガーマスクのレプリカを被った稀世は図面ケースから長さ85センチの野球用木製バットを取り出した。ミルマスカラスとドスカラスの兄弟マスクマンのレプリカを身に付けた夏子と陽菜が続いた。
「なんじゃ、おんどりゃー!いったい何もんや!」
大きなソファーに腰かけていた見るからに半グレグループのリーダー格と思われる高級スーツの男が叫ぶと、その周りに座っていた共通のエンブレムを付けた4人のチンピラも立ち上がり怒声を上げた。
まりあは落ち着いた声で
「すみません、この3人は私の娘ですのよ。憎き夫に「鉄槌」を下すというとどうしてもついて行きたいということになりまして…。顔出しをして、後に私たちが脅されるようなことがあっては困るので、今日はプロレスマスクの着用をお許しくださいませ。
しかし、少し気が変わりましたの。「鉄槌」を喰らわすのはうちの夫ではなく、罪なき女子高生を貶める「悪い大人」という考えになりましたのよ。証拠はつかんでますので皆様方には少しばかし拘置所に入って「反省」していただこうかと…。それが私たちの「利益」になりますので!」
というと革ジャンの襟に巻かれた太いチェーンを抜き両手で持った。その横に木製バットを肩に担いだ稀世が並び、夏子と陽菜は少し後ろに下がりウェアラブルカメラのレンズとマイクを半グレ達に向けた。
「ごるぁ!カチコミかい!お前ら何処のグループのもんじゃ!ことと場合によっては生きては返されへんぞ!」
端の席に座っていたチンピラ2人がいきなりポケットからバタフライナイフを抜きまりあと稀世に襲い掛かった。その2人に夏子と陽菜は眼鏡型のWEBカメラを向けた。
「ひゅん!カン!ぐさっ!」、「ガン!ぼとっ!」一瞬まりあと稀世の手が動いたかと思うと2人の男の突き出したナイフの一本はまりあのチェーンで天井に跳ね上げられ刺さり、もう一本は稀世のバットで床に叩き落された。
続いて残った2人のチンピラは刃渡り40センチの大型コンバットナイフを抜き出すと同時に2人に襲い掛かってきたが結果は最初の2人と同じで素手となった。
「なんじゃらー!お前ら敵対グループの刺客かい!もう死んでもらうしかあれへんな!周りのこの音の中やったら「拳銃」使っても分からへん!殺ってしまえ!」
リーダー格の一喝で4人はオートマチック式の拳銃を取り出した。
「「ボス」!凶器準備集合罪及び殺人未遂の証拠はOKです!」、「はい、「特攻隊長」も思い切り「成敗」したって下さい!」
夏子と陽菜が叫ぶと同時にまりあのチェーンと稀世のバットが宙を舞った。4丁の拳銃を持った4人の右腕は一瞬のうちによからぬ方向に曲がり、一発の銃弾を発射することなしに床に落ちた。
銃を無力化したことを確認し、3歩踏み出たまりあのチェーンは的確に男たちの顎を打ち上げた瞬間、2人の男は意識を失い床に崩れ落ちた。同じく稀世も1歩目で一人の男の両膝をバットで粉砕し顎を蹴り上げ、2歩目で逃げようとした2人目の男の後頭部に電光石火の突きが入り男は失禁して床に崩れ落ちた。
両膝を砕かれた男はスマホを取り出し仲間を呼ぼうとしたが稀世のバットでスマホは「く」の字に曲がり、ホーム画面にたどり着くことなく床に落ちそこにまりあの延髄切りが決まり4人のチンピラは動かない生きる屍となった。
リーダー格の男はテーブルの上のボトル半分くらい残っていたアルコール度数96度のロシア製ウォッカに火をつけ部屋中にぶちまけた。一瞬燃え上がった青い炎に怯んだ、夏子と陽菜を押し倒し、リーダー格の男は部屋を逃げ出した。
「夏子!こいつらの後始末頼む!」、「陽菜ちゃんパソコンの確保したら逃げや!」
まりあと稀世は夏子と陽菜に叫ぶとマスクを脱いで部屋を飛び出した。夏子と陽菜は倒れた4人の両足をインシュロックで縛ると、「「天誅」!こいつはインチキフェイク写真やでっち上げで、善人を無実の罪に陥れ、金を稼いでいた悪者です。証拠のUSBメモリーを置いておきます!逮捕してください!」と書かれたA4のコピー用紙を4人のおでこに貼り付けると、テーブルの上に遭ったノートパソコンを奪うとウォッカの炎が消えかかった部屋から出ると、ドアを閉めピッキングで鍵を閉めると鍵穴に瞬間接着剤を流し込み、店を出るとすぐに大阪府警に電話をした。
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