『相思相愛ADと目指せミリオネラ突如出演の激闘20日間!ウクライナ、ソマリア、メキシコ、LA大激戦!なっちゃん恋愛小説シリーズ第3弾!』

あらお☆ひろ

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「ビルの窓掃除」

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「ビルの窓掃除」

 第一試合のバトルロイヤルはマリリンとマドンナの乱入により、夏子と陽菜はリングアウト負けとなり、残ったレスラーが勝ち名乗りを受けていた。リング上にあがった一台のカメラに向かって喜びのコメントを残す中、リング下でにらみ合う夏子、陽菜とマリリン、マドンナの周りには四台のカメラが向いていた。ディレクターのジェフが興奮した声で叫ぶ都度、ジャリルが翻訳を加える。挑発的に投げかけられる言葉に正気を失った夏子が売り言葉に買い言葉でいいように誘導されていく。
 第一試合のインタビューが終わるまでの三分間でいくつかのやり取りが交わされた。「はい、ミス夏子、ミス陽菜、ありがとうございました。第二試合が始まりますので、場所を応接室に移しましょう。」とジャリルがミネラルウォーターのボトルを二本取り出し二人に微笑みかけた。
「今の今から、番組終了まで、私があなたたちの専任の通訳であり、カメラディレクターになります。二十日間よろしくお願いしますね。」

 (あちゃー、羽藤さんが言ってた「カメラの前での公言は「口頭契約」になってしまう」っていう奴?私ら…、いや、私がはめられてしもたん?陽菜ちゃんごめん…。)夏子は思い、泣きべそ顔で陽菜に振り返った。やれやれと言う顔をしつつも
「大丈夫。私はなっちゃんにとことんつき合うよ。あんなことされて「冷静でおれ」っていうのが無理な話やろ…。言うたところでただのテレビやろ?命まで取られることはあれへんやろ。」
と言ってくれた陽菜に(いや…、ほんまに命がけの番組やねん。私の軽はずみな行動で陽菜ちゃんを危険に巻き込んでしもた…。)とは言えなかった。
 
 応接室に通されると、既にすべての段取りが整えられていた。第二試合以降のWWEの本大会の放映はCBS本社が行うようで、ジェフは本業の「目指せ!ミリオネラ!」のディレクターの顔になっていた。午後1時に別会場で記者会見、明日の午前9時から3時間の収録、午後から4日間のロケ、そして10月1日、6日、11日、16日のスタジオ収録のタイムスケジュールがジャリルから手渡された。10月16日時点でアメリカ滞在の為の要件である「パスポートの有効期限が90日以上」あることを確認されるとジャリルは夏子と陽菜に
「21日間の長丁場ですが、一緒に頑張りましょう。さっきの試合を台無しにしたのは申し訳なかったですけど、ジェフがミス夏子のキャラクターをとても気に入ってしまい、マリリンもテレビでの夏子との対決を強く希望しています。
 撮影中は私が常にご一緒しますので何なりと申しつけ下さい。撮影中はマネージャー、メイク等のスタッフとして四名の同行が認められています。当方でご用意することもできますが、気の知れたお仲間の方がよろしかったらご自由に選出してください。海外ロケの可能性もありますので、語学が堪能な方がおられたら良いと思います。」
と優しく説明してくれた。

 途中、直と羽藤と舩阪が応接に入ってきた。直から、夏子の安易な行動を少しだけとがめられたが、基本的には「やられた分はやり返したらんかい!」と好戦的な話で、明日からの予定を変更して夏子と陽菜に同行してくれるという事だった。
 午後1時からの別会場でのKCBSによる「目指せ!ミリオネラ!」の出場者の記者会見が行われた。ジャリルから「マリリンは必ずミス夏子を挑発してきます。勝負はロケが始まってからです。どんなことを言われても取っ組み合いの喧嘩だけは避けてくださいね。」と予め聞いていたので、にらみ合うことはあったものの乱闘は避けられた。
 出場の通知がジェフから取材関係者に伝えられ、スポーツ紙や芸能記者からの質疑応答の時間になった。セシル・ハリスの顔も見える。記者からの「「なつ&陽菜」とは何者ですか?」の質問に対しては、過去にニコニコ商店街で解決した事件をどこで調べたのかわからないが、夢洲、道頓堀での対テロリスト戦等が200%盛りで説明された。「門真九賢人」、「門真の女神」は2025年の万博にあやかり「大阪九聖人」、「大阪の守り神」と盛られ、夏子も陽菜も日本では有名なアイドルレスラーという事になっていたし、「アイアンロータス改」で十人以上のレスラーを「廃人」にしたという、存在しないエピソードも加えられていた
 マリリンとマドンナの経歴もジェフから語られたが、おそらく夏子と陽菜同様に200%盛りなのだと夏子は思った。「日米アイドルレスラー対決の過去最高のハードでタフな番組になることをお約束します!」とジェフは煽り、会見場は大いに盛り上がった。約1時間で一通りの質疑応答が終わった。

 「なっちゃん、陽菜ちゃん、私もついていくで!」
と突然ジャージ姿の稀世が飛び込んできた。今日のWWEのメインレスラーとして顔が売れていた稀世に一斉にカメラが向いた。後から、入ってきたまりあに羽交い絞めにされすぐに会場を出ていったが、ジェフの部下により、「日本のスーパーディーバ「KIYO」が「目指せ!ミリオネラ!」のサポートスタッフとして緊急参戦!」とツイッターに流され、一気にトレンド入りしたとジャリルから夏子と陽菜に耳打ちされ、スマホの画面を見せられた。そこにはあらかじめ作られていたであろう稀世の紹介ページのリンク先までが記載されており、ニコニコプロレスHPよりも手の込んだページだった。(あー、稀世姉さんまで巻き込んでしもた。まあ、直さんと稀世姉さんがおったらどんなお題が出ても「無敵」やろ!これは追い風が吹いてきたんとちゃうか!)と夏子は思った。

 その後、ジャリルは稀世とまりあの出場試合までまだ時間が多分にあるので直、羽藤、舩阪も誘い、ロスの高級ステーキハウスに少し遅い昼食に連れて行ってくれた。アメリカンビーフで無く、「WAGYU」と書かれたメニューの中の「Marbled meat」を指さして「これは日本でいう「霜降り肉」です。アメリカで育てられた「黒毛和牛」の交配種の霜降りをお楽しみください。」と説明をすると「焼き加減」と「グラム数」を五人に確認すると、ウエイターを呼んだ。オーダーを済ますとジャリルは真剣な顔をして
「料理が出る前に、先にお詫びさせてもらっておきます。実は、今週収録予定だった出場者が先日事故に遭い収録が不可能になったんです。私の上司のジェフ・ファインっスタインはやり手の若手ディレクターです。この不幸な事故を自分のチャンスにして、人気番組のメガホンを取るために、同じく全米デビューを目論むマリリン・デベリーヴとマドンナ・リッチーを使ってあなたたちを巻き込んだというのが真実です。 収録中、できる限りのことをさせてもらいますのでよろしくお願いします。」
と裏事情を説明した。(あぁ、そんなことをばらしてくれるってジャリルさんはええ人なんやろな。「イケメン」で「気が利いて」かつ「正直者」ってか)夏子は、彫りの深いジャリルの顔を見てポーっとした。

 直が「ジャリルさん、あんたアラブ系の顔をしてるけど、何人や?」とぶしつけな質問をしたが、嫌な顔一つ見せず説明をした。ジャリルの話によると、生まれはサウジアラビアで、21歳の時に日本では考えられない罪状で「死刑」になりかねない状況になった時に偶然ロケに来ていたジェフに出会い、ジェフを身元保証人にしてアメリカに移住し、「グリーンカード」を取得し、現在28歳という事だった。
 アラブ人と言えば「ターバンにひげ」を想像していた夏子には、鼻筋が通り、彫りが深く、黒い瞳に長いまつ毛のエキゾチックなジャリルは新鮮に思えた。うっとりジャリルの顔を見つめていると、皆が驚く発言をジャリルがした。
「実は、昨日、夏子さんを見た時に「一目ぼれ」してしまったんです。ですから、この仕事は「神からの思し召し」と思い、一生懸命やらせていただきます。」
との言葉で、夏子の「三か月連続三度目」になる「恋」のランプが点灯した。

 食事をしながらの番組ロケの説明はわかりやすいが、かなり「タフ」なものであることが想像できた。五日間の間に海外ロケがある場合は機中泊になるし、実際に危険な「お題」もジェフは企画していると打ち明けられた。アメリカのテレビ局は日本以上に「視聴率」は社内考査で重要視される。ジェフはロスのKCBSの「視聴率王」の異名を持ち、コンプライアンスぎりぎりを狙ってくることが予想できると語られた。
 午後四時、食事会は終わり「では、今日はWWE出場のお仲間の応援と大会後のレセプションをお楽しみください。明日の収録は午前9時からですので、午前7時にホテルにお迎えに上がります。「KIYO」選手にもよろしくお伝えください。」と言い、丁寧にお辞儀をすると精算を済ませて試合会場まで送ってくれた。

 セミセミファイナルで、粋華は直仕込みの合気術がリング上で炸裂し無事にタイトルを維持し、セミファイナルの稀世・まりあ組とアグネス・マチルダ組の試合は場内が今日一番の盛り上がりを見せる熱戦となった。稀世のタイガーマスクばりの「空中殺法」にまりあの「パワープレイ」、アグネスの「空手技」にマチルダの「柔道技」の「力と力」、「技と技」のぶつかり合いは制限時間の45分で決着はつかず再度の引き分けとなった。
 レセプションでの稀世へのインタビューは「試合」や「この先のWWE参戦」よりも「目指せ!ミリオネラ!」へのサポート参戦に集中した。ジェフの仕込んだインタビュアーにより、WWE伝説の「丸刈りマッチ」に則して、「目指せ!ミリオネラ!」での夏子・陽菜とマリリン・マドンナの敗者を最終回で「丸刈り」にすることを公言してしまった。即時、仕込みのマリリンから電話がかかってきて
「私の愛弟子のなっちゃんと陽菜ちゃんが負けるわけあれへん!もし二人が負けるようなことがあったら、私がスタジオで「モヒカン」でも「ちょんまげ」でもあんたらの好きな髪形にして見せたるわい!」
とカメラの前で吠えていた。

 9月25日午前9時。KCBSのスタジオで収録が開始された。夜9時の本番放送に向けた「番宣」の30分の特番が組まれていた。
 いつもの派手な衣装の司会者コメディアンが今日は殿様とお姫様の格好で出てきて、「あーれー」とお決まりの「帯回し」でスタートした。「盛り盛り」のチャレンジャー紹介が行われ、昨日のバトルロイヤルのシーンが流され、「因縁の対決」がテレビ局により作り出された。夏子が口にしたこともない「I will attack Pearlharbor again!」の字幕に一気にボルテージが上がった。
 あおる司会者に夏子も興奮し、夏子は「丸刈り」、陽菜は「落ち武者」の条件を受け、マリ・マドには「カッパ刈り」を約束させた。第一回戦の「1万ドル」のお題選びが始まった。二回戦以降の「経費」とするための貴重なゲームとなる「お題ルーレット」で初回ワークが決まった。
 「夏子・陽菜」組は「ライブラリータワーの窓掃除」、「マリリン・マドンナ」組は「慰安訪問」となった。ともに24時間不眠不休で四日間働き続けても厳しいノルマでのスタートだった。「お題」が決まったところで生中継は終わり、ロケに入る。ルール上、サポートメンバーの協力は認められている。「マリ・マド」組には事前に「お題」がわかっていたようにロサンゼルス出身の有名コメディアンコンビと二人の有名歌手がついていた。

 控室に戻るとニコニコ商店街のメンバーを前に直が話し出した。
「どないすんねん。一志が調べたところ、窓掃除の8時間日当は150ドルやそうや。サポートメンバーのわしと稀世ちゃん、一志、舩阪君の四人が協力したとしても六人×150ドル×不眠不休で一日三回勤務×四日でようやく1万800ドルや。現実的なもんやあれへんわな!」
と言ったが、「とりあえず、やるしかないやろ!」との稀世の一言で、早速、ロスのダウンタウンにある「ライブラリータワー」にむかった。
 高さ310メートルでカリフォルニア州で3番目、全米でも15番目の高さを誇る。道の向かいにロサンゼルス公共図書館があったことでついたと言われる通称「ライブラリータワー」は現在の正式名称は「U.S.バンクタワー」という、2001年の「9.11事件」の後、アルカイダから「次の標的」と名指しされたことで有名になった以外にも映画「インディペンデンス・デイ」で最初に宇宙人に攻撃されたビルでもある。
 また、70階から69階に繋がる厚さ3センチのガラスの透明の滑り台はわずか14メートルしかないが、ロスの景色とスリルを味わえ、大人33ドルの料金にも関わらず大人気のアトラクションである。
 展望室の入場券は24時間有効で、昼のロスの景色と夜のロスの夜景を楽しむこともできる。

 早速、ジャリルがビルの管理人に許可を取り、屋上に上がった、最上階は73階で地上からの高さは295メートルになる。
「ぎょへー、縦に73階繰り返して、この局面が混ざった四面を休みなく拭き続けなあかんのか…。」
と夏子が呟くとその横で
「私、高所恐怖症やからもうあかん…。」
と陽菜がその場でへたり込んでしまった。舩阪は陽菜の介抱にかかりっきりになってしまう。稀世は一人で70階に降り滑り台を楽しんでいる。直は羽藤にロスの端まで見える場所で「あれがハリウッド、あれがドジャーススタジアム、あれがディズニーランド、こっちがサンタモニカビーチでこっちがロサンゼルス国際空港です。」と観光モードに入っている。
「もうええっ!私一人で全部拭き取ったるわ!」
とジャリルと長い柄の窓拭きワイパーを持ち窓拭き用のゴンドラに乗り込むと窓を拭き始めた。孤軍奮闘する夏子にカメラを向けたジャリルが「ここで私が手伝ってしまうとルール違反になってしまいます。私はミス夏子の「雄姿」を撮り続けますので頑張ってください!」と励ましてくれた。地上290メートルのゴンドラに二人きりの状況に夏子の胸は高鳴った。

 「ジャリルさん、私、気取れへん性格やから「ミス夏子」はやめて「なっちゃん」って呼んでほしいかな。」
と窓を拭きながら照れた顔で話しかけると、夏子の横顔を見ながらジャリルも
「わかりました。「なっちゃん」も私のことも「さん」は外して「ジャリル」と呼んで下さい。これから21日間の付き合いですが仲良くやっていきましょう。」
と返してくれた。

 延々と孤独な作業になるかと思っていたが、ジャリルはカメラがオフの間は、夏子にいろいろと尋ねてくるので退屈することはなかった。夏子が過去の失恋歴を話し、冗談半分で
「もう男は要らんって思ったことがあったわ。私には「陽菜ちゃん」がおるからもうええねんってな。カラカラカラ。でも、陽菜ちゃんは舩阪君と付き合いだしたから、私は独りぼっちやねん。この20日間はジャリルが私を癒してくれる?」
と呟くと「ウエルカムですよ。ステーキハウスで言ったように、私はなっちゃんに一目ぼれですから。ただ、ADとして個人の感情を優先するわけにはいきませんので…。」と言葉に詰まったところで「ごめんごめん、困らせるつもりはあれへんねん。ただ、「一目ぼれ」なんて言ってもらったん初めてやから、嬉しかってん。私もジャリルみたいに優しい人大好きやで…」のあと、二人とも照れてしまって無理やり話題を変えた。

 三時間も作業を続けると、大型ガラス掃除用ワイパーを持つ手は筋肉痛でプルプルと震えだし、上を見続ける首は痛んだ。まだ、縦のラインで五階しか進んでいない。ワンフロアゴンドラを下ろし、安全帯を付け替えようとしたとき、(これを73階分やって何度も横移動しないとあかんねんな…)思うと絶望感に襲われ眩暈めまいがし、お尻からゴンドラの床に倒れ込みそうになった。「なっちゃん、危ない!」とジャリルが手を伸ばし夏子を抱きとめた。大きく揺れるゴンドラの中で架け損ねた安全帯のカラビナが地上270メートルでぶらぶらと揺れるのを上から見ると急に震えが来た。ジャリルの腕の中で小刻みに震える夏子にジャリルは優しく囁いた。
「なっちゃん、少し休憩しましょう。なっちゃん一人でこのビル全てを拭き取るのは物理的に無理です。何か方法を考えましょう。」
 ジャリルがゴンドラの上昇ボタンを押し、屋上に上がるとそこには誰もいなかった。愕然とする夏子に「ごめんなさい、仕事なので…」とジャリルは断りを入れて、大粒の涙を浮かべ「ばかやろう!みんなどこへ行ったんやー!」と叫ぶ夏子をカメラはアップでとらえていた。

 夏子はみんなサボタージュしたのかと思い、絶望して両手に掃除道具を持ち業者用エレベーターで一階に降りると大型のバンが二台停まっていた。サイドパネルに「LAドローンサービス」の文字が目に入った。車内で陽菜と舩阪が羽藤を通訳にして何やら説明を受けている。直はまりあとバドワイザーをラッパ飲みし、稀世は様子を見に来た三朗とひまわりと一緒に遊んでいる。
 夏子とジャリルに気づいた直が
「ジャリルさん、しっかりとした「絵」は撮れたか?まじめに働く夏子である程度「撮り高」が確保できたんやったら、後はゆっくりしいや。窓拭きは計算上、今日明日で終わってしまうからな!」
と声をかけた。
「ん?何言うてんの直さん!ビール飲んだり、遊んでたって「お題」は進めへんねんで!私一人でできる事じゃないねんから協力してよ!」
と夏子が「キレ」た。夏子の大声に気づいた稀世がひまわりを抱っこして近寄ってきて余裕の顔をしていった。
「なっちゃん、お疲れ!陽菜ちゃんが凄いこと思いついてん!せやから、なっちゃんにはジャリルさんとの時間作ったろかってみんなで気を使ったったんやん。」

 陽菜が思いついたのは、昨日、大会会場の空を編隊飛行していたドローンの活用だった。複数ドローンの編隊飛行ができるという事は、機体の相互通信と集中コントロールシステムがあるということでドローンにワイパーをつければ地上からドローンに窓掃除をさせることができるという内容だった。稀世がマチルダに電話をして、大会当日のドローンを飛ばした会社を調べてもらった。幸い、この5日間はドローンが出張する案件はないとのことだった。
 陽菜と夏子には複数ドローンの操縦実績があることを話すと、1日当たり保険料込みで16機のドローンを予備バッテリー含めて500ドルでレンタルできることになった。充電とモーターの休憩を考慮し、8機を4機編隊に分けるプログラムを組めば理論値では16時間ですべての窓を掃除できるという。
 操作はエアコンの効いた指令車の中でコーヒーを飲みながらやれると聞き、夏子はへたり込んだ。
「もー、私の汗と3時間の努力を返してほしいわ。」
の一言に稀世は少し悪いことを考える顔をして夏子に微笑んだ
「何言うてんの。「MK」君、「悠斗」君と連敗中のなっちゃんの応援やん!ジャリルさんとええ感じってな。カラカラカラ。」



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