『相思相愛ADと目指せミリオネラ突如出演の激闘20日間!ウクライナ、ソマリア、メキシコ、LA大激戦!なっちゃん恋愛小説シリーズ第3弾!』

あらお☆ひろ

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「メリトポリ」

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「メリトポリ」

 ミーティングが終わると早々にエイノとハンスは会議室を出ていった。残された夏子たち八人はザポリージャのデパートにむかった。途中何か所か崩れかけのビルや、壁に穴が開いた建物があったが、戦時中とは思えないのんびりとした雰囲気の中、人々は街を歩いていた。
 まずは、作戦中の万が一の事態に備えて「非常食」の買い出しで食料品売り場に行った。日本で見る商品は全く見あたらない。羽藤が、「エネルギーバー」や「アルミパックエナジー系飲料」を教えてくれて各自四つずつ買い込んだ。陽菜が稀世とお菓子コーナーでチョコレートやドロップを選んできた。
 缶詰コーナーで「がおっ!こ、これって…。」と夏子が叫び固まった。何事かと六人が駆けつけた。「なっちゃん、どないしたんや?」と稀世が心配そうに声をかけると、夏子は鮮やかな黄色と赤のツートンカラーの缶詰が山積みになっているケージを指さしている。

 「夏子どないしたんや?缶詰がそんなに珍しいか?「がおっ!」って素っ頓狂な声上げやがって。周りの人に迷惑やろ!」
と直が夏子をとがめると
「これ、シュールストレミングやんなぁ?」
と小さく震えている。羽藤が後ろから前に出てきて
「あー、懐かしい!スウェーデンのニシンの塩漬けですね。「特売品」ってなってるのは、よく見てください。缶が膨らみかかってるでしょ。缶詰なんですけど本来は「冷蔵貯蔵」しないといけない商品なんですよ。きっと常温放置されてて、缶内発酵が進んじゃったんでしょうね。夏子さん、これは買うのは避けた方がいいですよ。」
と夏子にアドバイスした。
「いや、私が食べたいっていうんや無くて、これを使えば…。」
と夏子が六人に考えを述べると、全員が頷いた。その様子をジャリルがカメラに収めている。
「うん、それは良いですね。夏子さんの「発案」いただきましょう!では、せっかくの特売品ですから、あるだけいただいて行きましょう。ここでの買い出しが終わったら、上のおもちゃ売り場に行きましょう。」
と羽藤は大型のカートにケージにあるだけの缶詰を移すと一度レジにむかった。

 おもちゃ売り場は日本のおもちゃ売り場に近いものがあった。乳幼児用のおもちゃやベビー用品に始まり、幼児、高学年児童、青年向けと商品が順に陳列されている。夏子はジャリルと一緒に幼児玩具のコーナーに行き日本でもよく見るゴム風船とぶつけあいを楽しむ水風船と手動ポンプを探し出した。
「なっちゃん、さっきの作戦は凄いね。水風船はロシア軍相手に普通じゃ出てこない考えですね。それを即座に受け入れるニコニコのみんなの許容力も凄い。みんなが数多くの修羅場を「創意」と「工夫」と「勇気」と「団結」で乗り越えてきたっていうのがよくわかりました。誰一人として、これから行く「戦場」に気おくれしてないですよね。後は、陽菜ちゃんたちが探しに行ってる「ドローン」が手に入るといいんですけど。」
ジャリルがカメラを回しながら夏子にコメントを求めると笑顔で答えた。
「羽藤さんの話やと、今は「おもちゃのドローン」飛ばすだけでも「スパイ」扱いされるから、ようさん在庫が残ってるんとちゃうかってね。連携飛行用のセンサーや受発信器はエイノ少佐が用意してくれるみたいやから、同じ機種のドローンがいくつ手に入るかやね。あっ!陽菜ちゃん、見ーっけ!」

 予想通り、昨年の二月末以降、ドローンは全く売れず、バックヤードは在庫の山だった。一機80ドルほどで二十機同型のものが手に入り、まとめ買いのプレミアムで、オプションのカメラや連携飛行用の拡張コントローラーに下部けん引フックはサービスしてくれた。万一の不良品が出た場合にと予備で二機はおまけしてくれた。
 ゲームコーナーでドローン操縦にも使える大型のゲームコントローラーも二台購入した後、家電コーナーにむかいノートパソコンを二台物色し終わると
「さて、これで「クラスハ4」鹵獲の坂川さんの作戦に必要な装備は揃いましたね。では、購入品はエイノ少佐に引き継いて、私たちは早めの昼食を取ってバスでメリトポリにむかいましょう。」
と羽藤が仕切り、八人はデパートを後にした。

 バスに乗り込むまでは、遠足気分だった夏子と陽菜と稀世だったが、ザボリージャの街を南下してウクライナ軍とロシア軍の軍事境界線のあたりから口数が減ってきた。途中で通過する街は荒れ果て、街と街をつなぐ街道沿いには焼け焦げた戦車やトラックの残骸が目立つようになってきた。ジャリルとセシルは眼鏡型のウェブカメラで窓の外を撮影している。途中、ロシア軍の検問にあったが、バスの中にまで入ってくることはなかったので、予定通りメリトポリの街に到着した。パルチザンの犯行拠点になっているという事もあり、ところどころの建物が大きく破損している。羽藤の解説によると、親ロシア派住民が、ロシア軍に密告したパルチザンの拠点は爆破され、廃墟となっているらしい。

 日本では嗅ぐことのない、火薬と硝煙と血の臭いに混ざった「腐臭」が胸をえずかせた。ジーンズにTシャツに着替えたハンス大尉が、マイクロバスで迎えに来た。バスは、少し郊外にある天井に大きな穴の開いた廃工場に入っていった。日本人が六人も固まっていると目立つので二日間は、この工場跡での宿泊になるという。
 工場は巨大な製粉工場だったようで、その倉庫だけでも高さは20メートルあり、奥行きは200メートル、幅も100メートルはあり、陽菜はサポリージャで購入したおもちゃのドローンの梱包を順に解くと、連携飛行とプログラミング飛行用の拡張ユニットを装着した。四機のドローンにはカメラを設置し、ノートパソコンで画像の送受信を確認した。セシルは羽藤に許可を得て、作戦会議に同席させてもらうことに成功した。ジャリルは、カメラを取り出し、陽菜と夏子が舩阪の手伝いを受けながらドローンのセッティングを行うシーンの撮影に入っていた。
 稀世と直は、「ナスチーイカ」と言うウクライナの家庭でも作られるウォッカに砂糖と果実を漬けこんだ果実酒を楽しんでいた。
「直さん、これ日本でいうところの「梅酒」みたいなもんかな?私のは「ベリー」の香りがするわ。」
「稀世ちゃんのは「ベリー」か?わしのは「クルミ」が入ってるみたいで、どっちかっていうと「紹興酒」っぽいな。まあ、旨けりゃ何でもええねんけど。」
 二人はグラスを入れ替え、互いのボトルを飲み合い、楽しそうに語らっていた。
「あー、ウクライナまで来て、明日は「ドンパチ」に参加するってサブちゃんが聞いたら、また怒られてしまうかなぁ?」
「まあ、無事で帰ったらええだけの話や。無事に帰れば「笑い話」や。デパートで夏子がこの作戦を話し出したときは「何を言い出すんねん!」と思ったけど、一志も乗り気やし、エイノはんも、ハンスはんもまんざらでもなさそうやないか…。ほんまに、彼らが欲しがってる機材を手に入れることで、この戦争が一日も早く終わって、傷つく人が一人でも減ってくれたら、「門真の女神」の「世界出張」も意味があるってなもんや。カラカラカラ。」
 直は陽気に笑うと「稀世ちゃん、これもって見るか?」とアルコール度数96%の世界最強のポーランドのウォッカ「スピリタス」を取り出した。

 「なっちゃん、今から十機連携のプログラミング飛行の練習に入るで!一度、見本を見せるから、私の後ろでコントローラーの動きとパソコンの操作を覚えてくれるか?」
陽菜が夏子に声をかけると、夏子とジャリルが陽菜の背後に周った。「アイ・ハブ・コントロール。テイクオフ!」と陽菜が「発進」の発声を行うと、一列に並べられたドローンは、リーダー機から順に十機がホバリングに入った。倉庫中央の止めたマイクロバスのルーフに上った舩阪が「陽菜ちゃん、こっちに飛ばして!」と声をかけた。
 十機中の四機がひし形編成ダイヤモンドフォーメーションで上空10メートルに高度を上げると、パソコンの「定点待機」と言うボタンをクリックした。四機のドローンはコントローラーを触ることなく、マイクロバスを前後左右に10メートルの間隔をあけてホバリング態勢に入った。「オッケー!1メートルの誤差もないわ。陽菜ちゃん凄ーい!」と舩阪の声が倉庫に響いた。陽菜は次の四機を発進させると今度はマイクロバスの斜めの全方向5メートルにドローンを位置づけた。「おーっ、これもばっちりや!」舩阪の声がかかると陽菜は、夏子とビデオカメラを構えるジャリルに専門用語を交えてプログラムについて説明をした。

 次には、リーダー機のカメラ誘導で、十機の編隊飛行を行って見せた。
「80ドルのおもちゃやと思って、ちょっと心配してたけど、十分やな。送信機の方にブースター入れたら920MHzでも3キロは余裕もって飛ばせるわ。じゃあ、今からなっちゃんも2,3回練習しとこか!」
とコントローラーを夏子に手渡した。「なっちゃん、がんばって!」とジャリルの励ましに夏子はサムアップと笑顔で答えた。
 陽菜の丁寧な説明と指導で二度のフライトで完全におもちゃのドローンの編隊飛行をマスターした夏子は、カメラによる視界飛行モードの練習に入った。時速60キロで飛ぶドローンを自由に使いこなす様子は、まさにeゲームのフライングコンバットのようで、その練習風景を見に来たエイノ少佐から真剣にスカウトされる羽目になった。
「少佐が、もう二十歳若くてイケメンやったら一緒に戦ってあげたと思うけど、さすがに年齢ダブルスコアは無いわな。ごめんねー!」
と悪びれずに言う夏子の言葉をどう通訳していいのかジャリルは困った。

 その日の夜は、倉庫にある材料での夕食となった。夏子が倉庫から引っ張り出してきた小麦粉で捏ねたうどんは寝かせる時間が取れないため、少し塩を多めに入れて、155ミリりゅう弾砲の空薬莢で捏ね、ひたすら稀世と陽菜が踏んでコシを出した「手打ちうどん」は、日本の「辛み大根」がないのでおろしぶっかけうどんは諦めた。「砂糖大根」と呼ばれるビーツのしぼり汁に適度な醤油とコンソメで甘辛く味付けした「夏子特製うどん」はフィンランド人のエイノとハンスだけでなく、ジャリルも「旨い」と絶賛した。
 その後、ハンスが持ち込んできた大量のビールとワインでちょっとしたパーティーになった。白ワインとツナ缶で作る夏子の「うどんペペロンチーノ風」をアテにワインのボトルがじゃんじゃん空いた。適度に酔いが回り、男共は夏子や陽菜がいるにもかかわらず、トイレに行くのを面倒くさそうにそこらで用を済ませたが、ジャリルだけはきちんとトイレに行くのを見て「やっぱり、ジャリルは紳士やな。私を好きになる男はちゃうわ!」と呟くと、「夏子、「吊り橋効果」で惚れた恋愛はろくな終わり方をせんぞ!カラカラカラ。」と直が高笑いしていた。
 どんちゃん騒ぎの横で、舩阪は羽藤と一緒に、黙々と空いたワインボトルに砕いた発泡スチロールを詰め込んでいた。陽菜が「舩君、何してんの?」と尋ねると、「明日の稀世姉さんの武器を作ってるんやわ。これがまたよう燃えるねん!」と訳の分からないことをいうので「舩君も飲み慣れへん酒飲んでおかしくなってしもたんかな?」と思い、稀世たちの元に戻った。宴は午後9時にお開きとなり、明日の朝は5時に起床という事になった。女性陣は、トラックの中に作られた簡易ベッドで寝させてもらえることになったが、まだ寝つけない夏子は、倉庫の外に出た。
 ウクライナの星空は、日本で見る星と数が違い空が白かった。天を仰いで大の字に寝そべった。
「あー、星の数がちゃうなぁ…。明日の作戦うまくいくとええなぁ。50万ドルゲットして、あの「マリ・マド」にぎゃふんと言わしたらなあかんやろ!あいつら今時、コンサートの場所も見つけられんと、公園か路上ライブでもしてんのとちゃうか!ケラケラケラ。」
と独り言を言っていると、ジャリルが「クワス」というウクライナやロシアで飲まれる微アルコールのライ麦と麦芽の発酵飲料を持ってきた。「なっちゃん、コーラがあればその方が良かったんだけど…。お隣、いいですか?」と遠慮気味にボトルを手渡すと、夏子の横に腰掛けた。

 夏子の横に座ったジャリルは物思いにふけった表情で空を見つめている。星明りに反射した長いまつ毛が色っぽいと夏子は思った。
「どないしたん?明日の作戦が怖いん?ごめんな、私の「くじ運」が悪いばっかりに、ジャリルをこんなとこに連れてくることになってしもて…。明日は、私と陽菜ちゃんは仕込みカメラつけて撮影はするから、ジャリルは羽藤さん達と一緒に行動したらええで。羽藤さんはもちろんの事、稀世姉さんと直さんは世界最強の無敵「女戦士」やから一緒に居ったら安心やで!私から、羽藤さんにはジャリルの事お願いしてるから、安全なところで取材してな。」
と夏子がジャリルに話しかけると、ジャリルは黙って首を横に振った。
「いや、本当だったら、私が体を張ってでもなっちゃんを守りたいんですよ。ただ、私では、なっちゃんの足を引っ張りかねないんで…。情けないです…。みじめです…。「愛する人」を護れないこんな私に我慢ができないんです。
 過去に「愛する人」を捨てて、サウジアラビアを去った時に、もう同じことは繰り返さないと決めたんです。明日は、作戦開始時は「別行動」ですが、合流後は何があってもなっちゃんを私が守りますから…。すみません、なんか気分がたかぶっちゃって…。おやすみなさい。」
と言葉を残すとジャリルは踵を返し、倉庫へ戻っていった。(えっ、今、「愛する人」って言うたよなぁ…。きゃー、これって「告白」?)夏子は興奮して飲んだクワスが器官に入りむせたが悪い気はしなかった。



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