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第五章 特殊保護事例Ⅹ案件~五月雨家へようこそ!
第五十三話 おでかけにトラブルはつきもの?
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次は健全な楽しみを求めて六階へと移動中、現在午前十一時四十八分。ちょうど昼食時に近いため様々な飲食店がある五階では、色々な料理のいい匂いが漂っていた。
「あっ、梅ちゃん。少し早いけどお昼にする?」
「ん? そうだな。朝日がいいんならそれで構わねえぜ」
「じゃあ、お昼にしよ。色んなお店があるみたいだね……何にしようかな?」
朝日は階段近くにあるフロア案内図をながめている。多数ある飲食店は、日本的に言えば和洋中すべての高級料理店が揃っている。その中から――。
「あっ、ここ、ビュッフェ形式だって。梅ちゃんここがいいんじゃないかな」とある店舗を見つけて梅たちに声をかける。
「おう、そりゃいいな! 食い放題なら任せとけ」
ご機嫌にやり取りする朝日たち、そこに申し訳なさそうな口調で黒服の一人が口を挟む。
「坊ちゃん。その……大変申し上げにくいんですが……」
「えっ?」
「実はこのフロアのその店はなんと言いますか……ウチらのような御付きの連中が食事休憩に使う場所でして……坊ちゃんを連れて入るには……ちょっと……」
「そうなんですか? ……でも、まだ十二時前だし人が少ないかも知れないじゃないですか。ちょっと見るだけは見てみません?」
各階では、本日の会合関係者と思われる家族や護衛たちを見かけたが、建物の広さを思えば混雑するほど人がいるわけではない。梅のために選んだビュッフェ形式の店舗なので、朝日もあきらめ切れずお願いをしてみる。
「いや、でも坊ちゃん。あんまりよろしくない連中もうろう――」
「ねっ、行くだけ行きましょう!」
反論に流されないように朝日はさっと黒服の腕に絡みつく。
「ふぁあああああ!? いっ、逝きまひゅううううーーーっ!?」
当然、朝日耐性ゼロの黒服は瞬殺確定である。最近、少しだけわがままをすることを覚え始めている朝日であった。
(!? うらやま怖ええええ!)
(ねえ、あたしらって男性警護免許も持ってたはずだよね……ね!?)
(……五月お嬢様がうちらの手に余るって言ってた意味が理解できたわ)
鼻血にまみれ――うへへ逝きましょう! さあ逝きましょう! と錯乱中の黒服を見守る黒服たちから呟きが漏れていた。
そんなこんなで目的地へと向う途中、通路の逆側から数人の同業者と思われる女性たちが向ってきていた。それを見るなり黒服の一人が舌打ちをしてから、梅に耳打ちをする。
(大和さん。気をつけてください。向かいから来てる連中……この会合でも一番行儀の悪い面子です)
(何者だ?)
(ゼネコン大手の桐生建設に雇われてる……と言いますか、関連してる暴力団組員がそのまま要人護衛業をやってましてね……もめると面倒な奴らです。五月雨の社長が経推同盟の専務理事で、あちらはトップが一つ格下なこともあってか、ヤッカミで何かとちょっかいかけてくるんですよ。その、申し訳ないんですがちっとイヤミとかあっても我慢を――)
(おいおい。俺の職業なんだと思ってんだ? そんなこと日常茶飯事のMapsだぜ。別にちょっとやそっとじゃ気にもならねえよ)
(すんません。助かります)
「おい、お前ら坊ちゃんをしっかりガードしときな」
「「「「へいっ」」」」
黒服の言った通り、すれ違う手前で六人いる組員たちのリーダー格と思われる身長170センチ程で体格の良い女性が声をかけてきた。頬にはキズがあり、まっ金に染めた短髪に薄い眉、実にその筋らしい外見だ。
「なんだ、ゴマスリ情報屋の護衛部隊さんじゃねえの? てか、その人数でメシか? お仕事はどうしたんだよ?」
「こりゃお疲れさんです。いや、今日はウチらは大人数で入ってますんで」
明らかに故意であろう乱暴な言葉使いにも、黒服は律儀に返答を返す。慣れたものと言った感じである。しかし、そのリーダー格の金髪は梅を見つけると、何やら嫌らしい笑みを浮かべた。
「おいおい、そのオチビちゃんお前んトコの新入りかぁ? こんなチンチクリン採用って、情報屋さんはどれだけ人材不足なんだよ」
「「「「ぎゃははははっ!!」」」」
これみよがしに他の組員たちも笑っている。しかし、梅はさして気にした様子もなく涼しい顔だ。黒服も梅の様子を見て、煽られても大人な反応に胸をなでおろす。いつもならこの程度でお互いすれ違って無事終了となる。
しかし、運の悪い日とは往々にして存在する。それが果たして誰にとって運が悪いかは差し置いてだ。
「ちょっと、悪口を言うの止めてください!」
「ああん!?」
そのセリフに黒服たちが凍りつく、そして金髪含め組員たちも目を丸くする。正面切って自分たちに喧嘩を買って出る相手など、ずいぶんと記憶にない。特にこの五月雨の護衛部隊はむかつく程度にはお行儀が良い。その連中がこんな――そんな彼女ら目の前に現れたのは見たこともない、いや想像したことすらない美少年であった。
「バッ!? 朝日!!」
梅が止めようとするもすでに遅い、朝日の姿は相手に完全に認識されてしまった。
「ちょっと!? おい…お…と…こ?」
しばらく間、朝日の美貌に釘付けとなって組員たちは騒然となる。ヒソヒソと外見について話し合い――完全に興味は別方向へと向き始めたのだが、さらに朝日は追い討ちをかけようとする。
「梅ちゃんに悪ぐ――むがっ?」
「おい朝日、ストップだ。俺は別になんとも思っちゃいねえよ! 仕事だ、仕事!」
興奮する朝日を梅が止める。そのやり取りで朝日の美貌に心を奪われていた金髪が調子を取り戻す。
「ど、どうしちゃったんだよ、五月雨の? こんな可愛いコの警護とか羨ましい仕事しちゃってよ……あれえ? もしかして、お前らのボスの恋人かよ!?」
絶世とも言える美少年を見た興奮からか、はたまた腕に覚えもあり荒事に対しての自信からか……実に! 実に運の悪い日であったのだ。差して深く考えずに金髪はいつもと同じ調子で軽口を叩いた。
「んだよー、ババアに乗っかられてヨガっちゃってんでしょお? それならうちらの相手して欲しいよなぁ」
「「「ひゃははははは」」」
そう言われ最初はポケッとしていた朝日だが、意味を理解した瞬間に恥ずかしさから、顔を赤くして下唇を噛み、服の胸部分を右手でぎゅっと握りしめた。
――その姿を梅の目が捉えた次の瞬間。
梅の右手が朝日を侮辱した金髪の左腕を捕らえていた。
「え? ひぎゃああああーーっ!?」
腕の肉ごと骨が砕け潰される音が響く。
サングラスを投げ捨て、こめかみと目じりにビキビキと血管を浮き上がらせ、牙を剥いた猛獣のごとき表情の梅がひきつった笑いを浮かべる。
「おいコラ……死んだゾてめえっ!!!」
「はひぃ!?」
言うが早いか、その場から金髪の姿は消え――その場にいる全員の視線が追いついた時には、すでに通路の壁に上半身が突き刺さっている後であった。
――壁の向こうから、他の客たちの悲鳴が聞こえる。
「こっ、このチビッ――ぎゃぶううっ!?」
組員の一人が、飛びかかる体勢を取ろうとするも、すでにわき腹には梅の拳が突き刺さっている。
そのまま拳が振りぬかれ、まるで発射された弾丸のような速度で壁に激突! 哀れ蜘蛛の巣模様つきの壁画と化す。
「そこの朝日を笑った残り二人ぃ!! 生きて帰れっと思うんじゃねえぞコラあああっ!!」
「「いやあああああっ!?」」
「うっ、梅ちゃんストーーップ!!」
「「「「まずいですよ。大和さーーーん!!」」」」
その日、実に運の悪かった桐生建設の警護業を努める組員たち――朝日ら必死の引き止めもむなしく、重傷者四名、軽傷者二名の大惨事となった。
――さて、こちらは約二時間前の五月雨家。玄関を猛スピードで黒塗りの高級車が走り抜けて行く。運転席には蘭子、後部座席に五月と深夜子が乗っている。
「蘭子さん急いでくださいませっ。くうぅ一時間以上無駄にしまたわっ! 深夜子さん! お母様からパスを貰ってるなら貰ってると――」
いかに家族の五月と言えど、会場に入る為には相当の手続きが必要となる。深夜子の分も含めて手配をしていたところ――『あ、忘れてました』とばかりに、見送り時に新月から渡されたパスをしれっと出して来た深夜子である。
「むう。あたしに変態さんをけしかけた五月が悪い」
「あらっ? つれないな深夜子さん……ふふっ」
「ファッ!? 深夜子って呼ぶなっ、ふしゃあああっ!!」
悲しい一方通行のラブコールだ。
「それはそうと……到着は午後になってしまいますわね。はぁ、朝日様の身に何もなければ良いのですが」
それを聞いた深夜子が珍しく真面目な表情を見せる。
「んー、ねえ五月……昨日五月ママが朝日君のこと『籠の鳥』って言ってた。羽を伸ばさせてあげないとダメだって」
「……籠の鳥」
「あたしも梅ちゃんも少しわかる。朝日君とあたしたちの常識って違いすぎる。だからその……えと……んと」
「ええ、言いたいことはわかりますわ。そう……ですの……お母様がそんなことを」
「あっ、そだ! それと五月ママって、あたしの母さんと知り合い?」
「ええっ!? 私はそんな話は……」
不意討ちの新情報に五月は困惑する。自分と深夜子の親が知り合い――!?
「朝焼子。寝待朝焼子。五月ママ、母さんの名前知ってた」
「あっ、梅ちゃん。少し早いけどお昼にする?」
「ん? そうだな。朝日がいいんならそれで構わねえぜ」
「じゃあ、お昼にしよ。色んなお店があるみたいだね……何にしようかな?」
朝日は階段近くにあるフロア案内図をながめている。多数ある飲食店は、日本的に言えば和洋中すべての高級料理店が揃っている。その中から――。
「あっ、ここ、ビュッフェ形式だって。梅ちゃんここがいいんじゃないかな」とある店舗を見つけて梅たちに声をかける。
「おう、そりゃいいな! 食い放題なら任せとけ」
ご機嫌にやり取りする朝日たち、そこに申し訳なさそうな口調で黒服の一人が口を挟む。
「坊ちゃん。その……大変申し上げにくいんですが……」
「えっ?」
「実はこのフロアのその店はなんと言いますか……ウチらのような御付きの連中が食事休憩に使う場所でして……坊ちゃんを連れて入るには……ちょっと……」
「そうなんですか? ……でも、まだ十二時前だし人が少ないかも知れないじゃないですか。ちょっと見るだけは見てみません?」
各階では、本日の会合関係者と思われる家族や護衛たちを見かけたが、建物の広さを思えば混雑するほど人がいるわけではない。梅のために選んだビュッフェ形式の店舗なので、朝日もあきらめ切れずお願いをしてみる。
「いや、でも坊ちゃん。あんまりよろしくない連中もうろう――」
「ねっ、行くだけ行きましょう!」
反論に流されないように朝日はさっと黒服の腕に絡みつく。
「ふぁあああああ!? いっ、逝きまひゅううううーーーっ!?」
当然、朝日耐性ゼロの黒服は瞬殺確定である。最近、少しだけわがままをすることを覚え始めている朝日であった。
(!? うらやま怖ええええ!)
(ねえ、あたしらって男性警護免許も持ってたはずだよね……ね!?)
(……五月お嬢様がうちらの手に余るって言ってた意味が理解できたわ)
鼻血にまみれ――うへへ逝きましょう! さあ逝きましょう! と錯乱中の黒服を見守る黒服たちから呟きが漏れていた。
そんなこんなで目的地へと向う途中、通路の逆側から数人の同業者と思われる女性たちが向ってきていた。それを見るなり黒服の一人が舌打ちをしてから、梅に耳打ちをする。
(大和さん。気をつけてください。向かいから来てる連中……この会合でも一番行儀の悪い面子です)
(何者だ?)
(ゼネコン大手の桐生建設に雇われてる……と言いますか、関連してる暴力団組員がそのまま要人護衛業をやってましてね……もめると面倒な奴らです。五月雨の社長が経推同盟の専務理事で、あちらはトップが一つ格下なこともあってか、ヤッカミで何かとちょっかいかけてくるんですよ。その、申し訳ないんですがちっとイヤミとかあっても我慢を――)
(おいおい。俺の職業なんだと思ってんだ? そんなこと日常茶飯事のMapsだぜ。別にちょっとやそっとじゃ気にもならねえよ)
(すんません。助かります)
「おい、お前ら坊ちゃんをしっかりガードしときな」
「「「「へいっ」」」」
黒服の言った通り、すれ違う手前で六人いる組員たちのリーダー格と思われる身長170センチ程で体格の良い女性が声をかけてきた。頬にはキズがあり、まっ金に染めた短髪に薄い眉、実にその筋らしい外見だ。
「なんだ、ゴマスリ情報屋の護衛部隊さんじゃねえの? てか、その人数でメシか? お仕事はどうしたんだよ?」
「こりゃお疲れさんです。いや、今日はウチらは大人数で入ってますんで」
明らかに故意であろう乱暴な言葉使いにも、黒服は律儀に返答を返す。慣れたものと言った感じである。しかし、そのリーダー格の金髪は梅を見つけると、何やら嫌らしい笑みを浮かべた。
「おいおい、そのオチビちゃんお前んトコの新入りかぁ? こんなチンチクリン採用って、情報屋さんはどれだけ人材不足なんだよ」
「「「「ぎゃははははっ!!」」」」
これみよがしに他の組員たちも笑っている。しかし、梅はさして気にした様子もなく涼しい顔だ。黒服も梅の様子を見て、煽られても大人な反応に胸をなでおろす。いつもならこの程度でお互いすれ違って無事終了となる。
しかし、運の悪い日とは往々にして存在する。それが果たして誰にとって運が悪いかは差し置いてだ。
「ちょっと、悪口を言うの止めてください!」
「ああん!?」
そのセリフに黒服たちが凍りつく、そして金髪含め組員たちも目を丸くする。正面切って自分たちに喧嘩を買って出る相手など、ずいぶんと記憶にない。特にこの五月雨の護衛部隊はむかつく程度にはお行儀が良い。その連中がこんな――そんな彼女ら目の前に現れたのは見たこともない、いや想像したことすらない美少年であった。
「バッ!? 朝日!!」
梅が止めようとするもすでに遅い、朝日の姿は相手に完全に認識されてしまった。
「ちょっと!? おい…お…と…こ?」
しばらく間、朝日の美貌に釘付けとなって組員たちは騒然となる。ヒソヒソと外見について話し合い――完全に興味は別方向へと向き始めたのだが、さらに朝日は追い討ちをかけようとする。
「梅ちゃんに悪ぐ――むがっ?」
「おい朝日、ストップだ。俺は別になんとも思っちゃいねえよ! 仕事だ、仕事!」
興奮する朝日を梅が止める。そのやり取りで朝日の美貌に心を奪われていた金髪が調子を取り戻す。
「ど、どうしちゃったんだよ、五月雨の? こんな可愛いコの警護とか羨ましい仕事しちゃってよ……あれえ? もしかして、お前らのボスの恋人かよ!?」
絶世とも言える美少年を見た興奮からか、はたまた腕に覚えもあり荒事に対しての自信からか……実に! 実に運の悪い日であったのだ。差して深く考えずに金髪はいつもと同じ調子で軽口を叩いた。
「んだよー、ババアに乗っかられてヨガっちゃってんでしょお? それならうちらの相手して欲しいよなぁ」
「「「ひゃははははは」」」
そう言われ最初はポケッとしていた朝日だが、意味を理解した瞬間に恥ずかしさから、顔を赤くして下唇を噛み、服の胸部分を右手でぎゅっと握りしめた。
――その姿を梅の目が捉えた次の瞬間。
梅の右手が朝日を侮辱した金髪の左腕を捕らえていた。
「え? ひぎゃああああーーっ!?」
腕の肉ごと骨が砕け潰される音が響く。
サングラスを投げ捨て、こめかみと目じりにビキビキと血管を浮き上がらせ、牙を剥いた猛獣のごとき表情の梅がひきつった笑いを浮かべる。
「おいコラ……死んだゾてめえっ!!!」
「はひぃ!?」
言うが早いか、その場から金髪の姿は消え――その場にいる全員の視線が追いついた時には、すでに通路の壁に上半身が突き刺さっている後であった。
――壁の向こうから、他の客たちの悲鳴が聞こえる。
「こっ、このチビッ――ぎゃぶううっ!?」
組員の一人が、飛びかかる体勢を取ろうとするも、すでにわき腹には梅の拳が突き刺さっている。
そのまま拳が振りぬかれ、まるで発射された弾丸のような速度で壁に激突! 哀れ蜘蛛の巣模様つきの壁画と化す。
「そこの朝日を笑った残り二人ぃ!! 生きて帰れっと思うんじゃねえぞコラあああっ!!」
「「いやあああああっ!?」」
「うっ、梅ちゃんストーーップ!!」
「「「「まずいですよ。大和さーーーん!!」」」」
その日、実に運の悪かった桐生建設の警護業を努める組員たち――朝日ら必死の引き止めもむなしく、重傷者四名、軽傷者二名の大惨事となった。
――さて、こちらは約二時間前の五月雨家。玄関を猛スピードで黒塗りの高級車が走り抜けて行く。運転席には蘭子、後部座席に五月と深夜子が乗っている。
「蘭子さん急いでくださいませっ。くうぅ一時間以上無駄にしまたわっ! 深夜子さん! お母様からパスを貰ってるなら貰ってると――」
いかに家族の五月と言えど、会場に入る為には相当の手続きが必要となる。深夜子の分も含めて手配をしていたところ――『あ、忘れてました』とばかりに、見送り時に新月から渡されたパスをしれっと出して来た深夜子である。
「むう。あたしに変態さんをけしかけた五月が悪い」
「あらっ? つれないな深夜子さん……ふふっ」
「ファッ!? 深夜子って呼ぶなっ、ふしゃあああっ!!」
悲しい一方通行のラブコールだ。
「それはそうと……到着は午後になってしまいますわね。はぁ、朝日様の身に何もなければ良いのですが」
それを聞いた深夜子が珍しく真面目な表情を見せる。
「んー、ねえ五月……昨日五月ママが朝日君のこと『籠の鳥』って言ってた。羽を伸ばさせてあげないとダメだって」
「……籠の鳥」
「あたしも梅ちゃんも少しわかる。朝日君とあたしたちの常識って違いすぎる。だからその……えと……んと」
「ええ、言いたいことはわかりますわ。そう……ですの……お母様がそんなことを」
「あっ、そだ! それと五月ママって、あたしの母さんと知り合い?」
「ええっ!? 私はそんな話は……」
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「朝焼子。寝待朝焼子。五月ママ、母さんの名前知ってた」
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