執事と貴婦人に、くすぐられて悦ぶ彼女

文字の大きさ
20 / 35

甘美なる深淵(ディープ・セッション)

しおりを挟む
「綾乃様……心地よいくすぐったさに、ただ身を委ねてください。すべて、我々が導きます」

「安心して、愛しい綾乃……この時間は、あなたのためにだけあるのよ」

夜の帳が降り、蝋燭の揺れる灯が、天蓋のレース越しに淡い影を揺らしていた。
綾乃はベッドの中心に、白いリボンで拘束されたまま、美しく無防備な姿を晒している。

それでも、彼女の表情にあるのは“諦め”ではない。
むしろ、“甘え”に近い信頼と、幸福に陶酔する喜び。

そんな綾乃を前に、ふたりのくすぐり手は静かに息を揃え、そして――舞を始める。

まず、セシリアが綾乃の左足を膝の上に載せ、
甲を包み込むようにして、親指で円を描くように愛撫を始めた。

「ここ、少しの刺激でも跳ねるのよね。特に、くすぐりながら息を吹きかけると……」

「ひぁ……ぁっ……セシリアさまっ……それ、だめぇっ……!」

セシリアの息遣いと指先が、くすぐりとゾクリとする官能を同時に刻み込む。
くすぐったさの中に熱を感じさせるテクニックは、まさに女性ならではの繊細さ。

一方、執事は反対の足の裏に膝をつき、優美な指の腹で、かかとから足指の間をなぞっていく。

「綾乃様、足の指の間……こうして静かに探ると、じわじわと来るのですよ……」

「や、ぁああっ……そ、そんなとこまで……っ!」

指の一本一本が、まるで言葉を持つように敏感な箇所をくすぐっていく。
指先の魔術師たる所以――まるで“綾乃の反応”そのものを見透かしているかのように、
絶妙な強さとタイミングで愛撫を重ねていく。

くすぐったさに身悶える綾乃の太腿がピクリと震えるたびに、ふたりは目で合図し、
左右交互に、あるいは同時に、テンポをずらして、笑いと悦びの“緩急”を与え続けた。

「さて、今度は――ここへ参りましょうか」

セシリアはそっと、綾乃の腕を持ち上げ、剃刀で剃られたように滑らかな脇の下を露わにした。
執事も対となる側へまわり、彼女の細い体に挟み込まれるように位置を取る。

「綾乃様……ご覚悟を。ここからは、ふたりの愛の調べが……深く、染みわたります」

「ひいっ……まってっ、そこだけは、ほんとに……くすぐったすぎてぇ……!」

彼女の懇願も、いまや甘い音色のよう。
セシリアは脇の中央を、一本の指で優しく撫であげ、執事は脇腹の境界線を爪先で辿る。

まるで舞う蝶のように、あるいは鋭く跳ねる風のように――
異なるふたりのくすぐりが、交差しながら、彼女の身体を駆け巡る。

「ひぃっ、あっ、ふっ、ふふふふふっ、もっ……むりぃっ……ふたりして、そんな……っ!」
「だいすきっ、ふたりとも……ほんとにっ……っ!」

彼女の愛があふれ、笑いと涙が混ざり、肌は汗で艶めいていく。
逃れられない拘束の中で、彼女は完全に“受け入れていた”。

ふたりの愛に、ふたりの指先に、ふたりのくすぐりに――

「……まだまだ終わりませんよ、綾乃様」

「だって、わたしたちは――あなたを、愛しているのだから」

ふたりの手は再び呼吸を合わせ、
まるで楽器を奏でるように、綾乃という“楽譜”を紡いでゆく。

緩急をつけながら、くすぐりの旋律はさらに深く、
彼女の身体を、心を、くすぐった笑いと甘美な愛で満たしていくのだった――
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

ナッツアーモンド
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模S子。新入社員として入った会社でS子を待ち受ける運命とは....。

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

ブラック企業を退職したら、極上マッサージに蕩ける日々が待ってました。

イセヤ レキ
恋愛
ブラック企業に勤める赤羽(あかばね)陽葵(ひまり)は、ある夜、退職を決意する。 きっかけは、雑居ビルのとあるマッサージ店。 そのマッサージ店の恰幅が良く朗らかな女性オーナーに新たな職場を紹介されるが、そこには無口で無表情な男の店長がいて……? ※ストーリー構成上、導入部だけシリアスです。 ※他サイトにも掲載しています。

乳首当てゲーム

はこスミレ
恋愛
会社の同僚に、思わず口に出た「乳首当てゲームしたい」という独り言を聞かれた話。

【魔法少女の性事情・1】恥ずかしがり屋の魔法少女16歳が肉欲に溺れる話

TEKKON
恋愛
きっとルンルンに怒られちゃうけど、頑張って大幹部を倒したんだもん。今日は変身したままHしても、良いよね?

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜

来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、 疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。 無愛想で冷静な上司・東條崇雅。 その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、 仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。 けれど―― そこから、彼の態度は変わり始めた。 苦手な仕事から外され、 負担を減らされ、 静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。 「辞めるのは認めない」 そんな言葉すらないのに、 無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。 これは愛? それともただの執着? じれじれと、甘く、不器用に。 二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。 無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

処理中です...