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手ほどきの続き――綾乃の声に耳を澄ませて
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綾乃の足の甲に、レオの指がふたたび触れた。
前よりもずっと優しく、まるで硝子細工を扱うかのような慎重さで。
彼女の肌をなぞるその動きには、彼自身の戸惑いと誠意がそのまま滲んでいた。
「んっ……うふふ、れ、レオ……うん、いまのは、すごく……いい……」
くすぐったさに声を揺らしながらも、綾乃ははっきりとそう言った。
レオはふっと微笑む。
「よかった……あの、やっぱり少し怖かったんだ。君が嫌がることをしてしまったら、って」
「でも、怖がってくれてることが、優しさになって伝わってくるの……」
綾乃は身体を震わせながら、嬉しそうに目を細める。
「くすぐったいけど、嫌じゃないの。むしろ――その、もっとされたいって思ってる自分がいて……それを伝えたくなるの」
「綾乃がそう言ってくれるなら……安心するよ」
レオはそっと、今度は足指の間に指を滑り込ませる。
わずかに強く、でも決して乱暴にはならないように。
「ひゃふっ! ふふっ、そ、それっ……あ、だめ、そこ、つよいのっ……!」
綾乃の声が跳ねる。
セラフィナが微笑んで口を添える。
「ね? レオ、ここは少し敏感すぎるの。でもね、嫌がっているように見えても、彼女が笑いながら“だめ”と言うときは、ほんとうの拒絶とは違うのですわ」
「そ、そうなんだ?」
レオが思わず綾乃を見ると、彼女は頷きながら笑った。
「うん、“やめて”って言うこともあるけど、それは……止めてほしいっていうより……ちゃんと、感じてるって伝えたいだけなの……」
「とても……素直な気持ちを教えてくれるんだね」
レオの声は、感嘆に染まっていた。
アレクシスがそこに静かに加わる。
「綾乃は、くすぐられることで、自分の心の奥まで見つめられていると感じるんだ。だからこそ、彼女の言葉は何より大切にしなければならない」
三人の視線が、またひとつに重なった。
そのあとの時間――
レオはアレクシスとセラフィナの導きのもと、ゆっくりと綾乃の足裏を撫で、踵を掠め、指の腹をくすぐる。
「そこ……ぞくってして……や、やめないで……」
「……ほんとに可愛い声だな……」
レオの手に、少しずつ情熱が加わっていく。
でもそれは、あくまで綾乃の反応を受け止めたうえでのこと。
彼女の呼吸を読み、頷きに耳を澄ませ、身体の緊張と緩みを感じながら。
――そのすべてが、愛の対話となっていた。
綾乃は足をぴくぴくとさせながら、くすぐったさに揺られ、時折笑いすぎて涙をにじませながらも、何度もこう呟いた。
「だいじょうぶ……うれしいの……レオの手も、あたたかくて、優しいの……」
それは、彼にとってもまた、深く胸に届く贈り物だった。
前よりもずっと優しく、まるで硝子細工を扱うかのような慎重さで。
彼女の肌をなぞるその動きには、彼自身の戸惑いと誠意がそのまま滲んでいた。
「んっ……うふふ、れ、レオ……うん、いまのは、すごく……いい……」
くすぐったさに声を揺らしながらも、綾乃ははっきりとそう言った。
レオはふっと微笑む。
「よかった……あの、やっぱり少し怖かったんだ。君が嫌がることをしてしまったら、って」
「でも、怖がってくれてることが、優しさになって伝わってくるの……」
綾乃は身体を震わせながら、嬉しそうに目を細める。
「くすぐったいけど、嫌じゃないの。むしろ――その、もっとされたいって思ってる自分がいて……それを伝えたくなるの」
「綾乃がそう言ってくれるなら……安心するよ」
レオはそっと、今度は足指の間に指を滑り込ませる。
わずかに強く、でも決して乱暴にはならないように。
「ひゃふっ! ふふっ、そ、それっ……あ、だめ、そこ、つよいのっ……!」
綾乃の声が跳ねる。
セラフィナが微笑んで口を添える。
「ね? レオ、ここは少し敏感すぎるの。でもね、嫌がっているように見えても、彼女が笑いながら“だめ”と言うときは、ほんとうの拒絶とは違うのですわ」
「そ、そうなんだ?」
レオが思わず綾乃を見ると、彼女は頷きながら笑った。
「うん、“やめて”って言うこともあるけど、それは……止めてほしいっていうより……ちゃんと、感じてるって伝えたいだけなの……」
「とても……素直な気持ちを教えてくれるんだね」
レオの声は、感嘆に染まっていた。
アレクシスがそこに静かに加わる。
「綾乃は、くすぐられることで、自分の心の奥まで見つめられていると感じるんだ。だからこそ、彼女の言葉は何より大切にしなければならない」
三人の視線が、またひとつに重なった。
そのあとの時間――
レオはアレクシスとセラフィナの導きのもと、ゆっくりと綾乃の足裏を撫で、踵を掠め、指の腹をくすぐる。
「そこ……ぞくってして……や、やめないで……」
「……ほんとに可愛い声だな……」
レオの手に、少しずつ情熱が加わっていく。
でもそれは、あくまで綾乃の反応を受け止めたうえでのこと。
彼女の呼吸を読み、頷きに耳を澄ませ、身体の緊張と緩みを感じながら。
――そのすべてが、愛の対話となっていた。
綾乃は足をぴくぴくとさせながら、くすぐったさに揺られ、時折笑いすぎて涙をにじませながらも、何度もこう呟いた。
「だいじょうぶ……うれしいの……レオの手も、あたたかくて、優しいの……」
それは、彼にとってもまた、深く胸に届く贈り物だった。
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