不死の魔法使いは鍵をにぎる

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子供たちの話

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シュワーゼが王城で勤務をしている間、私はさまざまな地区へ転移して情報をあさっている。

図書館で書物をあさる日。
商人から情報を仕入れる日。
聞き込みをする日。




二人で情報収集を始めるようになり、シュワーゼには町の人からも話を聞くようにと言われていた。
が、そんなことは願い下げだと始めは断固として拒否をしていた。


人間とはなるべく関わりたくない。
口を利きたくない。

書物だけあさっていれば十分だろうと図書館ばかり回っていたが、時間がたつにつれ新たな情報が少なくなる。



しぶしぶ商人から話を聞いたり書物を手に入れたりするようになり、いまでは酒場で話している者や買い物がてら噂話をしている者など、興味ある話をしていれば誰でも声をかけるようになった。

時にはそこらで遊んでいる子供に話しかけることもある。
今もまさにそうだ。






木々の間を駆け回りながら、言い合いをしている数人の子供。


「そんなんぜってー嘘だって」

「嘘じゃないし!ばあちゃんが言ってたんだから!」

「喋る木なんてバケモンじゃねーか。魔物にでも化かされたんじゃねーの?」

「違うし!その木のおかげでばあちゃんは死なずに済んだんだから!」




喧嘩をしているのか、遊んでいるのか。
地面に落ちている実を拾っては投げ、当たらないように逃げたり幹に体を隠したり。

全てを避けられるわけもなく、子供らの服は実の汁でどろどろである。






「ちょっと話を聞かせてくれないか」



唐突に話しかけると、駆け回っていた子供らがぴたりと足を止める。



「兄ちゃん誰だ?」

「何を聞きたいって?」



特に警戒心もなく近寄ってくる。
助かるな。

警戒心が強い子供だと、まず興味を引くことから始めなければならない。

都市の子供は特にそうだ。
子供の興味を引けなければすぐに逃げられてしまう。






「今の喋る木についての話だ」



そう言うと、嘘だと疑われていた子供は顔を輝かせる。
反対に喋る木の話を信じていない子供らはダメな大人を見る目線に。
苛立ちを感じつつ、話を聞く必要があるので我慢だ。



「兄ちゃん信じてくれるの?」

「ああ。興味深いと感じた。詳しく聞かせてほしい」

「兄ちゃん大丈夫か?ぜってー嘘だぞ?」

「ばあちゃん耄碌してるんだろ?」

「ばあちゃんはまだまだ元気だよ!」






すぐに言い合いへと発展する。

嘘か本当かはさておいて、とりあえず聞かせてほしいと、内容を聞きだした。

が、理路整然と話すにはまだ技術が乏しい子供の説明。
他の子供らと同様に疑いたくなる内容ではあった。

しかし気になる点もあり、大元の子供の祖母から聞き出すことにする。



子供に案内してもらい会った老婆は、年のわりに若々しく元気だ。
話を聞きたい旨を伝えると快く受け入れてくれ、焼きたてのパイに紅茶をお供に、話を聞かせてくれた。


ちゃっかり子供らもパイと紅茶のご相伴に預かっている。
胡散臭がっていたが、流れで話を聞くらしい。
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