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147 燻し小屋、完成!
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ドレイファスとボンディがともに試作を重ねた燻し物は、ミルケラが考えた燻し小屋・・・隙間なく作られた簡素で小さなログハウスに木くずを燃やす小さな釜と、干し肉などを吊るす棚に、塩のようなものを置くことができる網棚がいくつか作られた物で、今初めて試してみようというところ。
庭師たちが住み込んでいるログハウスの隣りに作られていて、ミルケラ曰く、工房部の出す木くずがすぐ利用できるとのこと。
木くずはボンディの希望に合わせ、木の種類ごとに名札の書かれた蓋付きの大瓶に入れられ、物によって燃やす木を選ぶことも容易にできる。
小屋に入ってみたボンディはご満悦で、ミルケラに握手を求めて、ドレイファスと今日のことを聞いたローザリオとアーサ、シエルドも駆けつけていた。
「へえ、なかなかよくできているな」
新しい物大好きのローザリオは、ボンディが干し肉を間隔を空けて吊るしていく様子を見守っている。
「この干し肉も、普通の干し肉とは違うんですよ。ねっ、ドレイファス様?」
ボンディに振られたドレイファスが
「う、うん」
戸惑いながら答える。
ドレイファスは普通の干し肉というものを食べたことがないので、違いがわからないのだが。
並べ終えると木くずを選ぶが、その様子にもローザリオが食いつくので一向に先に進まない。
「ローザリオ様、こちらをどうぞ」
見かねたアーサが、試食用の干し魚をチラ見せするとローザリオは簡単に釣り上げられて、小屋の外に連行されて行った。
ボンディが干し肉と干し魚を吊り下げていく間に、ドレイファスは鉄の皿に塩を敷き詰めて、皿の角度を直してみたりする。
「このくらいかな?ボンディ」
ちらりと視線を寄越したボンディは頷くと、指先で丸い輪を作って見せて。
期待に満ちた目でふたりは小屋の中にしゃがみ込み、釜の上に設置した鉄皿に木くずを敷き詰め終えるとドレイファスが小屋から出される。ボンディが釜に火を入れて燻し小屋の扉をそっと閉めると、暫くして中から小さく物が爆ぜる音が聞こえてきた。
「まだかな?」
「そうですね、今火をつけたばかりですからね」
「そっか」
もののニ分でまたドレイファスが
「まだかな?」
「そうですね、さっき火をつけたばかりですからね」
「そっか」
五分ほど経とうという頃にまた
「まだかな?」
「そうですね、鍋でやるときでもまだもう暫くは時間がかかりますからね」
「そっか」
こんなことを何度も繰り返し、ボンディが面倒くさくなってきた頃。
ドレイファスに軽く頷くと腰を上げて、小屋の扉に手をかけた。
「できた?ねえ?できた?」
しつこいドレイファスに苦笑しながらもう一度頷いて、そろりと少しだけ扉を開け、隙間から中を覗く。
ぶわっと、熱気と焦がしたようなにおいが鼻に流れ込んで、ボンディは確信した。
ゆっくり扉を開け放つと小屋の熱が冷めるまでふたりで中を覗きながら、わくわくして。
「ねえボンディ、見てあの色!ぜったいできたよね?」
「ええ!きっと大丈夫ですよ」
「まだかな?まだ熱い?」
促されたボンディが指先を小屋に差し込むが、
「そうですねえ、中はまだかなり熱いですよ。もう少しだけ待ちましょう」
そう言って汗を拭い、持ってきていた果実水を注いでドレイファスに渡してやった。
「さあ、これを飲んで。ドレイファス様も」
小屋から発せられる熱気は、小屋に張り付くように待っていたふたりの額に汗を浮かばせていたのだ。
どんなときでもおやつや果実水は最優先で頂くべきもの、ドレイファスは素直に手を伸ばして果実水を口にする。
その間にボンディは中を扇いで、熱を外に逃がしておいた。
「さあ、いいと思いますよ。ローザリオ様たちを呼んできて確認してみましょう」
ローザリオとシエルド、護衛のアーサはそのとき、ミルケラが牧場の側に立てた鳥小屋にいた。
少し前に偶然捕獲されたスローバードたちの鳥小屋である。
「スローバードじゃないか!これはすごいなぁ、スローバードを捕まえて飼うなんて見たことない!相当珍しいぞ」
ローザリオがジロジロと中を覗き込んでいると、水をやるためにアイルムがやって来た。
「おや、これはどうも。シズルス様」
「ああ、スローバード捕獲するなんてすごいな!しかも生きている」
「偶然ですよ。群れでスライム小屋にぶつかって小屋を壊したんですが、こいつらも怪我をして気を失ってたから捕獲できたんです。
せっかく八羽も捕まえたんだから増やせないかって、最初は羽を切って飼おうと言っていたんですが、カルルドくんにテイムしてもらって治療したので羽も切らずに済みましてね。空を飛んでもちゃんと戻ってくるし、おとなしく暮らしてます」
シエルドが「えっ」と声を上げる。
「カルディがテイム?」
「そうなんです。前にトロンビーのテイムを成功させてから、いろいろテイムしているらしくて、頼んだらすぐにやってくれまして。
カルルドくんの命令で私たちの言うこともまあ聞いてくれますが、だめなときはカルルドくんに来てもらって、えー、言い聞かせるって言うんですかね?やってもらってます」
スローバードたちがカルルドという言葉に反応し、一斉にこちらに顔を向けたのを見て、シエルドが目を丸くする。
「みんなカルディのことがわかってるの?」
「もちろんです。彼が来ているときは、カルルドくん命!みたいな感じで、後ろをくっついて歩いてますよ」
珍しく、シエルドが羨ましそうな顔を見せた。
いつもはシエルドすごいと言われる優秀なこどもだが、魔物を従えるのはさすがにできない。まして少年は英雄や冒険が大好きなものだ。
たぶんカルルドはまったくそんなことを望まないとわかっていたが、シエルドの脳裏に、おとなしそうなカルルドがたくさんの魔物を従える姿が浮かんでいた。
「シエルド!」
ローザリオに呼ばれてハッとする。
「できたそうだから小屋に行くぞ」
師匠の声に駆け寄り、ともに燻し小屋へと歩いて戻る。小さな丘を少し下ればすぐ、先程の燻し小屋だ。
「シエル!できたぁ!早く」
ドレイファスが手を振りながら笑っている。
呼ばれたシエルドはローザリオと駆け戻り、開け放たれた燻し小屋から漂う香りに、口の中が唾液で満たされてゴクンと飲み込む音がした。
ローザリオである。
「これ、そそられる匂いだな」
ボンディと目を見合わせて、大人同士ニヤリと笑みを交わす。
二人の脳裡には酒と燻し物が浮かんでいた。
「できてる!小屋でっ!ちゃんとっ!ほらあ」
おとなの密やかな欲望に気づくことのないドレイファスとシエルドは、なんの衒いもなく歓声をあげて飛んだり跳ねたりして喜んでいるが。
熱気が収まるのを待って、ボンディが小屋に吊るされた干し肉や干し魚を下ろして籠に放り込み、出てくると満面の笑みで一言。
「さあ!試食しますよ」
おとなもこどもも、わあ!と歓びの声をあげてボンディに手を伸ばした。
「ログハウスの前のテーブルでいただきましょう」
伸ばされた手を交わしたボンディの目線が行き先を促すと、我先にとログハウス前に置かれた畑を見下ろすテーブルに向かう。
「おーい、タンジー!みんなもいるならちょっと来てくれ」
緑の中に潜り込んでいる庭師たちにも声をかけて、ボンディは様々な燻し終えた物と、果実水などを手早く用意する。
「これは例の?」
ミルケラが燻し小屋を作っているのを見ていた庭師たちは、どこで作られていたものか理解すると期待のこもった目を向け、ボンディが手渡す皿に手を伸ばした。
「ううーん、いい匂いだ」
モリエールが上品な動きで皿の上に鼻先をかすめて、芳香を確認している。
「本当に不思議だな。木を焦がしたというだけなのに、なぜ美味くなるんだろう?」
ローザリオは、過程と結果はわかっているので、いつか燻すことによって起きる効果を詳細に検証してみたいと、燻した干し肉を齧りながら考えていた。
「それにしても美味い」
「酒が欲しくなるな」
ボンディたちがあえて口にしなかった一言をタンジェントがぽろりとこぼす。
おとなたちは頷いたが、ドレイファスとシエルドは無言でもしゃもしゃと肉を噛み続ける。
噛みごたえに満腹感が高まるようで、飲み込んだあとのドレイファスたちは
「なんか今日はもうおやついらないかも」
そう言っていた。
剣の稽古で庭には来ていないトレモルのために、試食の干し肉をハンカチで包んで持ち帰ろうとするドレイファスを見て、ボンディは薄紙で一口大の干し肉を包み、手渡してやる。
(きっとドレイファス様はトレモルくんにも貰うに違いない)
そう思いながら、多目に包んで渡してやった。
庭師たちが住み込んでいるログハウスの隣りに作られていて、ミルケラ曰く、工房部の出す木くずがすぐ利用できるとのこと。
木くずはボンディの希望に合わせ、木の種類ごとに名札の書かれた蓋付きの大瓶に入れられ、物によって燃やす木を選ぶことも容易にできる。
小屋に入ってみたボンディはご満悦で、ミルケラに握手を求めて、ドレイファスと今日のことを聞いたローザリオとアーサ、シエルドも駆けつけていた。
「へえ、なかなかよくできているな」
新しい物大好きのローザリオは、ボンディが干し肉を間隔を空けて吊るしていく様子を見守っている。
「この干し肉も、普通の干し肉とは違うんですよ。ねっ、ドレイファス様?」
ボンディに振られたドレイファスが
「う、うん」
戸惑いながら答える。
ドレイファスは普通の干し肉というものを食べたことがないので、違いがわからないのだが。
並べ終えると木くずを選ぶが、その様子にもローザリオが食いつくので一向に先に進まない。
「ローザリオ様、こちらをどうぞ」
見かねたアーサが、試食用の干し魚をチラ見せするとローザリオは簡単に釣り上げられて、小屋の外に連行されて行った。
ボンディが干し肉と干し魚を吊り下げていく間に、ドレイファスは鉄の皿に塩を敷き詰めて、皿の角度を直してみたりする。
「このくらいかな?ボンディ」
ちらりと視線を寄越したボンディは頷くと、指先で丸い輪を作って見せて。
期待に満ちた目でふたりは小屋の中にしゃがみ込み、釜の上に設置した鉄皿に木くずを敷き詰め終えるとドレイファスが小屋から出される。ボンディが釜に火を入れて燻し小屋の扉をそっと閉めると、暫くして中から小さく物が爆ぜる音が聞こえてきた。
「まだかな?」
「そうですね、今火をつけたばかりですからね」
「そっか」
もののニ分でまたドレイファスが
「まだかな?」
「そうですね、さっき火をつけたばかりですからね」
「そっか」
五分ほど経とうという頃にまた
「まだかな?」
「そうですね、鍋でやるときでもまだもう暫くは時間がかかりますからね」
「そっか」
こんなことを何度も繰り返し、ボンディが面倒くさくなってきた頃。
ドレイファスに軽く頷くと腰を上げて、小屋の扉に手をかけた。
「できた?ねえ?できた?」
しつこいドレイファスに苦笑しながらもう一度頷いて、そろりと少しだけ扉を開け、隙間から中を覗く。
ぶわっと、熱気と焦がしたようなにおいが鼻に流れ込んで、ボンディは確信した。
ゆっくり扉を開け放つと小屋の熱が冷めるまでふたりで中を覗きながら、わくわくして。
「ねえボンディ、見てあの色!ぜったいできたよね?」
「ええ!きっと大丈夫ですよ」
「まだかな?まだ熱い?」
促されたボンディが指先を小屋に差し込むが、
「そうですねえ、中はまだかなり熱いですよ。もう少しだけ待ちましょう」
そう言って汗を拭い、持ってきていた果実水を注いでドレイファスに渡してやった。
「さあ、これを飲んで。ドレイファス様も」
小屋から発せられる熱気は、小屋に張り付くように待っていたふたりの額に汗を浮かばせていたのだ。
どんなときでもおやつや果実水は最優先で頂くべきもの、ドレイファスは素直に手を伸ばして果実水を口にする。
その間にボンディは中を扇いで、熱を外に逃がしておいた。
「さあ、いいと思いますよ。ローザリオ様たちを呼んできて確認してみましょう」
ローザリオとシエルド、護衛のアーサはそのとき、ミルケラが牧場の側に立てた鳥小屋にいた。
少し前に偶然捕獲されたスローバードたちの鳥小屋である。
「スローバードじゃないか!これはすごいなぁ、スローバードを捕まえて飼うなんて見たことない!相当珍しいぞ」
ローザリオがジロジロと中を覗き込んでいると、水をやるためにアイルムがやって来た。
「おや、これはどうも。シズルス様」
「ああ、スローバード捕獲するなんてすごいな!しかも生きている」
「偶然ですよ。群れでスライム小屋にぶつかって小屋を壊したんですが、こいつらも怪我をして気を失ってたから捕獲できたんです。
せっかく八羽も捕まえたんだから増やせないかって、最初は羽を切って飼おうと言っていたんですが、カルルドくんにテイムしてもらって治療したので羽も切らずに済みましてね。空を飛んでもちゃんと戻ってくるし、おとなしく暮らしてます」
シエルドが「えっ」と声を上げる。
「カルディがテイム?」
「そうなんです。前にトロンビーのテイムを成功させてから、いろいろテイムしているらしくて、頼んだらすぐにやってくれまして。
カルルドくんの命令で私たちの言うこともまあ聞いてくれますが、だめなときはカルルドくんに来てもらって、えー、言い聞かせるって言うんですかね?やってもらってます」
スローバードたちがカルルドという言葉に反応し、一斉にこちらに顔を向けたのを見て、シエルドが目を丸くする。
「みんなカルディのことがわかってるの?」
「もちろんです。彼が来ているときは、カルルドくん命!みたいな感じで、後ろをくっついて歩いてますよ」
珍しく、シエルドが羨ましそうな顔を見せた。
いつもはシエルドすごいと言われる優秀なこどもだが、魔物を従えるのはさすがにできない。まして少年は英雄や冒険が大好きなものだ。
たぶんカルルドはまったくそんなことを望まないとわかっていたが、シエルドの脳裏に、おとなしそうなカルルドがたくさんの魔物を従える姿が浮かんでいた。
「シエルド!」
ローザリオに呼ばれてハッとする。
「できたそうだから小屋に行くぞ」
師匠の声に駆け寄り、ともに燻し小屋へと歩いて戻る。小さな丘を少し下ればすぐ、先程の燻し小屋だ。
「シエル!できたぁ!早く」
ドレイファスが手を振りながら笑っている。
呼ばれたシエルドはローザリオと駆け戻り、開け放たれた燻し小屋から漂う香りに、口の中が唾液で満たされてゴクンと飲み込む音がした。
ローザリオである。
「これ、そそられる匂いだな」
ボンディと目を見合わせて、大人同士ニヤリと笑みを交わす。
二人の脳裡には酒と燻し物が浮かんでいた。
「できてる!小屋でっ!ちゃんとっ!ほらあ」
おとなの密やかな欲望に気づくことのないドレイファスとシエルドは、なんの衒いもなく歓声をあげて飛んだり跳ねたりして喜んでいるが。
熱気が収まるのを待って、ボンディが小屋に吊るされた干し肉や干し魚を下ろして籠に放り込み、出てくると満面の笑みで一言。
「さあ!試食しますよ」
おとなもこどもも、わあ!と歓びの声をあげてボンディに手を伸ばした。
「ログハウスの前のテーブルでいただきましょう」
伸ばされた手を交わしたボンディの目線が行き先を促すと、我先にとログハウス前に置かれた畑を見下ろすテーブルに向かう。
「おーい、タンジー!みんなもいるならちょっと来てくれ」
緑の中に潜り込んでいる庭師たちにも声をかけて、ボンディは様々な燻し終えた物と、果実水などを手早く用意する。
「これは例の?」
ミルケラが燻し小屋を作っているのを見ていた庭師たちは、どこで作られていたものか理解すると期待のこもった目を向け、ボンディが手渡す皿に手を伸ばした。
「ううーん、いい匂いだ」
モリエールが上品な動きで皿の上に鼻先をかすめて、芳香を確認している。
「本当に不思議だな。木を焦がしたというだけなのに、なぜ美味くなるんだろう?」
ローザリオは、過程と結果はわかっているので、いつか燻すことによって起きる効果を詳細に検証してみたいと、燻した干し肉を齧りながら考えていた。
「それにしても美味い」
「酒が欲しくなるな」
ボンディたちがあえて口にしなかった一言をタンジェントがぽろりとこぼす。
おとなたちは頷いたが、ドレイファスとシエルドは無言でもしゃもしゃと肉を噛み続ける。
噛みごたえに満腹感が高まるようで、飲み込んだあとのドレイファスたちは
「なんか今日はもうおやついらないかも」
そう言っていた。
剣の稽古で庭には来ていないトレモルのために、試食の干し肉をハンカチで包んで持ち帰ろうとするドレイファスを見て、ボンディは薄紙で一口大の干し肉を包み、手渡してやる。
(きっとドレイファス様はトレモルくんにも貰うに違いない)
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