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第2章
第47話 奸計に落ちたのか、自ら選んだのか
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「だからっ!ユートリーがいる限り無理なんだよ」
トローザーの声が聞こえたのか、聞こえなかったのかはわからないが。
「そ、そんな・・・酷いわ、酷すぎる。家も爵位も財産も、きれいなドレスだって宝石だって、そう!ナイジェルス殿下だってみんなみんな私から奪ったくせにっ!あんなの姉様なんかじゃ、家族なんかじゃない!」
焚き付けたのはトローザーだったが、ぶつぶつと小声で呟くミイヤの目が座っているのを見ると、思わずぞっとして腕を擦る。
「ゆ・・・ない」
呟いていたと思ったら。
「ゆるさないーっ!」
急に大きな声でミイヤが叫んだので、トローザーは驚きすぎて椅子から落ちそうになったほど。
─な、なんだこいつ、気持ち悪い─
「トローザー殿下!あの女がっ、ユートリーがいなければ私がトローザー殿下と結婚できるのですよね?」
「あ、ああ」
「わかりました。では私が何とかします」
─え?何とかするってわかって言っているのか?─
ミイヤに自らそう言わせなければならなかった。
念願叶ってやっと言わせたのだが、しかしあまりに呆気なく、しかも鬼気迫るミイヤの様子を見たトローザーは、事が無事に済んだ時は即ミイヤを処分しなくては恐ろしいことになりそうだと、身震いがした。
「ミ、ミイヤ・・・なんとかってどうするつもりだ?」
「・・・・ようはユートリーがいなくなればいいんですよね。大丈夫です、屋敷の中で事故が起きることもあるでしょう」
ミイヤが階段から落ちるユートリーの姿を思い浮かべていると。
「あのミイヤ、これは王族の為のものなんだが」
イスハ王国で見つけた小さな紙包みをいくつかミイヤの掌に乗せ、トローザーが自分の両手で握りしめてやる。
自らそれを握ったのか、握らされているのか一瞬ミイヤは混乱したが、トローザーが瞳を覗きこんで囁くと、暗示にかかったように頷いてしまうのだ。
「ミイヤ。これは王族が敵を排除しなければならないときに使うんだ。これを私の大切なおまえにやろう、何しろおまえは未来の王族だからな。使わずに済めばその方がいいと思うが、ミイヤが誰かを自分の人生から取り除かねばならないと感じることがあるなら使うといい。もしこれを使わねばならなくなったとしたら、あとのことは私がちゃんとしてやるから心配しなくともよいぞ」
私の大切なおまえと言われ、ミイヤは浮き足立った。
─ユートリーの鼻をあかすのは今だわ。トローザー殿下と結婚したら王族になるのだから、お父様が奪われた侯爵家なんかもういらないけど、でもソイストのすべてを私と私の大切なトローザー殿下の物にしてやるわ─
トローザーの声が聞こえたのか、聞こえなかったのかはわからないが。
「そ、そんな・・・酷いわ、酷すぎる。家も爵位も財産も、きれいなドレスだって宝石だって、そう!ナイジェルス殿下だってみんなみんな私から奪ったくせにっ!あんなの姉様なんかじゃ、家族なんかじゃない!」
焚き付けたのはトローザーだったが、ぶつぶつと小声で呟くミイヤの目が座っているのを見ると、思わずぞっとして腕を擦る。
「ゆ・・・ない」
呟いていたと思ったら。
「ゆるさないーっ!」
急に大きな声でミイヤが叫んだので、トローザーは驚きすぎて椅子から落ちそうになったほど。
─な、なんだこいつ、気持ち悪い─
「トローザー殿下!あの女がっ、ユートリーがいなければ私がトローザー殿下と結婚できるのですよね?」
「あ、ああ」
「わかりました。では私が何とかします」
─え?何とかするってわかって言っているのか?─
ミイヤに自らそう言わせなければならなかった。
念願叶ってやっと言わせたのだが、しかしあまりに呆気なく、しかも鬼気迫るミイヤの様子を見たトローザーは、事が無事に済んだ時は即ミイヤを処分しなくては恐ろしいことになりそうだと、身震いがした。
「ミ、ミイヤ・・・なんとかってどうするつもりだ?」
「・・・・ようはユートリーがいなくなればいいんですよね。大丈夫です、屋敷の中で事故が起きることもあるでしょう」
ミイヤが階段から落ちるユートリーの姿を思い浮かべていると。
「あのミイヤ、これは王族の為のものなんだが」
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私の大切なおまえと言われ、ミイヤは浮き足立った。
─ユートリーの鼻をあかすのは今だわ。トローザー殿下と結婚したら王族になるのだから、お父様が奪われた侯爵家なんかもういらないけど、でもソイストのすべてを私と私の大切なトローザー殿下の物にしてやるわ─
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