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6.なんで 〜少年サイド〜
しおりを挟むひどい! なんてひどいんだろう、最悪だ!
自分の部屋に入るなり鍵を掛けて、ベッドの上の布団の中に飛び込み閉じ籠る。そして、涙ながらに心中で感情を吐き捨てていく。
酷い……まさかあの子があんな事をする人だったなんて思わなかった。意地悪をする人じゃ無かったのに。優しくて、強くて頼れる、カッコいい憧れの人だったのに。
どうして、どうしてなの? 僕が、おっぱい膨らんでたから? 変だから、虐めたくなって、意地悪を? そんな、そんなのって____
「っ、ぐすっ……うぅ…………」
ある程度平常心を取り戻したところで耳をそば立てた。けれど幾ら待っても足音は無く、彼女の気配は感じられない。
…………帰ったの、かな。
「……なんだよ、もうっ」
悲しい。あの子ならもしかしたら、親身に話を聞いてくれて、助けてくれるかも、なんて。虫がいい事に一時期待してしまっていた。それだけに、とてもショックだ。
「…………はぁ」
溜め息と共に涙が一筋溢れる。怒りで満ちていた気持ちが沈んでいく。
きっと、勝手な期待だった。正直、こんな変な身体の問題、誰に言った所で解決なんて無理だろうし、同じ様に蔑まれるに決まってる。あの子が特別な訳じゃ、ない。
ぐすぐす鼻を啜る。彼女を思うと、複雑な感情で胸の内がぐちゃぐちゃになる。
そもそもが僕のミスで痴態がバレたのが始まりなんだから。少しでも楽になろうとして、優しさに縋ろうなんてのが烏滸がましかったんだ。
「…………っ」
視線を落とせば、未だ膨らんだままの双丘が呼吸に合わせて揺れている。刺激されていた先端付近がじんじんして、お腹の奥が痺れて熱い。
涙を飲んで、今一度思う。これからどうしよう、と。冷静になって血の気が引く。
まって。僕、絶対逃げちゃダメだったじゃん……!
彼女には結果的にこれ以上無い程恥ずかしい形でバレてしまった上、最後に反抗的な態度を取って、しかもあろうことか約束も交わさずに逃げてしまった訳で。殆ど生き死にを握られている相手を前に、最悪の行動を取ってしまった事に今気付いた。
逃げずに立ち向かうか説得するしか無かったのに、一時の感情に流されてとんでもないミスを……! もしかしたら今、この瞬間にも僕の痴態が皆に広まってるかもしれないのに……!
最悪の未来が脳裏を次々過ぎる。学校の皆に蔑まれ慰み者にされ、家族からも見放され____そんな事になればもう、生きていけない。
今から追いかけて、あの子を説得……無理だ。絶対出来っこない。
暗い感情が心の内を覆っていく。
あれ……? ぼく、もしかして、おわり……? …………いやだ、いやだよ、そんなの。
嫌だ。皆からさっきみたいに、虐められるのなんて。そう強く思ったその時。
「…………はっ、っ……?」
何故か、手ぐせの様に僕の指はピンと服の下で立って主張する胸の先っぽを摘んでいた。
そして気付いてはいけない事に気付く。
「はっ、ぁっ……ふぅっ……っ?」
……あれ? なんでっ? 嫌なのに、嫌な筈なのに……っ。
なんで、僕、コーフンして____
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