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第十章・蒼竜ヴァリトラ
風VS風
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ヴィネアの顔を模した雲は、風の王都フェンベルの上空を覆うように展開した。
灰色の雲からは次々にグレムリンが生み出され、けたたましい声を上げながら地上へと降り注いでくる。グラムはそれを見上げてひとつ舌を打った。
「なんと執念深い女だ、あのような姿になってまで牙を剥こうとは……」
「で、でも、これじゃ地上からは手出しできませんよ。魔法をぶつけようにも、風の力が強すぎて……!」
その傍らにいたウィルは、片腕で目元を守りながら上空の雲を振り仰ぐ。灰色の巨大な雲からは絶えず強風が吹きつけ、何者をも寄せつけまいとしている。これではマナの魔法も押し返され、最悪の場合はこちらに返ってきかねない。
王都の魔法部隊が空から雷を落としているが、それは雲を貫いてしまうばかり。ダメージにはなっていないようだった。比較的元気なヴェリアの騎士たちが光の魔法を撃っても、魔族の肉体を捨てた今の状況では効果も望めないらしい。光魔法でさえ、雲を突き抜けてしまう。そうして、すぐに元通りになってしまうのだ。
ライオットとノームは強風に吹き飛ばされないようジュードの衣服にしっかりとしがみつきながら、呻くような声を洩らす。これでは精霊たちとの交信さえままならない。ジュードは忌々しそうに灰色の雲を見上げて、自分の内側へと意識を向けた。
この世の創造主たるヴァリトラは、未だ本調子とは程遠い状態らしく、現在は再びジュードの中へと戻っている。あの神と今一度交信できれば――そう思ってのことだ。
『(……無理だ、王子よ。お前の精神力はまだ完全ではない、今の状態では我とは繋がれぬ)』
「(くそっ、こんな時に……!)」
しかし、頭の中にはすぐにヴァリトラのそんな声が響いた。
神との交信はとてつもない力を得られるからこそ、それに伴い遥かに精神力を使う。ほんの二、三日ほど休んだからと回復しきるものではなかった。
こうしている間にも、雲からは無数のグレムリンたちが生み出され、更にいくつもの風の刃が王都に飛翔する。城下からは至るところから住民たちの悲鳴が上がり始めた。
「アハッ、アハハハッ! このままお前たちが死ぬのを眺めているのもいいけど、ヴィネアちゃんが味わった屈辱を晴らすには足りないわ!」
どうやら雲の状態になった今でも言葉を使うことはできるらしく、ヴィネアは愉快そうに高笑いを上げた。すると、王都全体を包む透明なドーム状の結界らしきものが展開したのである。いったい何をするつもりなのかとジュードたちはそれぞれ辺りを見回したが、その直後――風は今度は押し返すものではなく、強く吸い寄せるものへと流れを大きく変えた。
そんな中で、グラムとシルヴァはいち早く異変に気付いた。これはマズい――そうは思うものの、できることはありそうにない。辺りでは、兵士たちが次々に地面に膝をつき、倒れていく。
「アハハハッ! この辺り一帯の酸素を奪ってやるわ、陸に上がった魚みたいに悶えながら死になさい!」
辺りの空気が、酸素が、急激に吸い上げられていくのだ。地上にはグレムリンたちがいるのに、それでも容赦なく。怨念の雲と化したヴィネアは酸素などなくとも平気だろうが、通常の生き物たちは別だ。
マナは風の流れが変わったことに倣い、魔法でヴィネアを攻撃しようとはしたが、それよりも酸素が失われる速度の方が早い。詠唱の途中で、彼女もまたその場に崩れ落ちてしまった。
「(この、ままじゃ……ッけど、どうしたら……!)」
ジュードは片手で口元を押さえるが、効果は見込めない。傍らではカミラがばたりと倒れ、彼自身も酸欠に陥っていた。その場に膝をついて項垂れる。目の前が霞み、意識が朦朧とし始めた。近くでジェントやライオットたちが頻りに声をかけてくるが、何を言っているのかほとんどわからない。そんな余裕も既になくなっていた。
けれど、そんな時――霞む視界の中、不意にいくつもの光の線が走る。
直後、王都を包み込んでいた透明な結界は、ガラスが割れるような高い音を立てて砕け散った。そうなると、外の空気を身体が必死に取り込もうとするため激しく咳き込む。ジュードはその場に手をついて身を支えながら、急激に入り込んできた酸素に咳き込みながらも状況を把握すべく顔を上げた。
「げほ、げほッ……! な、なんだ、何が……」
「あ、あれだに! 間に合ったんだに!」
ライオットが指し示す空には、長い金の髪を持つ一人の――恐らくは青年がふわふわと浮かんでいた。距離があるためにハッキリとは窺えないが、その姿に見覚えはない。ヴィネアはその顔を不愉快そうに歪めながら吠え立てた。
「なに……!? このヴィネアちゃんの邪魔をするなんて、イイ度胸ね!」
「私が加護を与える地で好き勝手されては困る、覚悟はできているのだろうな」
「あはははっ! 何をしようって? 覚悟ができているのかはこっちの台詞よ!」
高らかに笑い声を上げたヴィネアは、灰色の雲から無数の風の矢を放った。風の魔力を凝縮した矢だ、魔族である彼女の高い魔力から形成されたそれは、一発でも直撃すれば甚大な被害を被るものに違いなかった。けれど、迫りくる無数の矢を見ても青年は面倒くさそうに小さくため息を洩らすだけ。
程なく、その身に差し迫ったいくつもの風の矢は音を立てることもなく形を失い、空気に溶けるようにして消えてしまった。それには、さしものヴィネアも何が起きたのかわからず瞠目するしかない。
だが、青年は追及さえ許さずに空を軽く蹴ると、一瞬のうちにヴィネアの目の前まで移動した。片手を雲と化したヴィネアの顔前に突き出し、睨みつけるように切れ長の双眸を細める。
「せっかく生き永らえた命を無駄にするとはな……愚か者め、跡形もなく消え去れ」
そう呟いた直後、突き出された手の平からは豪風が吹き荒れた。容赦も何もない風の魔力は王都上空を覆っていた灰色の雲を一気に吹き飛ばし、元に戻ろうとする前に次から次へと散らしていく。
「ぐ、ぎぎぎ……ッ! ヴィネアちゃんが、このヴィネアちゃんが……っ! あ、あぁ……そんな……っ、アルシエルさまああぁ――ッ!!」
中央部分を問答無用に風の力で吹き飛ばされ、ヴィネアはけたたましい悲鳴を上げながら今度こそ完全に消滅した。それに伴い、あちらこちらにいたグレムリンたちも黒い霧となって消えていく。
ジュードはしばらく絶句していたが、その視線はやがて空にいる青年へと向けられた。何度見ても、覚えのない姿だ。しかし、とんでもない力を持っている。ノームはジュードの肩の上からするりと降りると、心配そうに彼を見上げた。
「ナマァ……マスターさん、大丈夫ナマァ?」
「あ、ああ、なんとか……けど、あの人は……?」
「あれが風の神柱シルフィードだに、どうなることかと思ったにぃ……」
――つまり、あの金色の髪を持つ青年がイスキアとその相棒が一体化した姿というわけだ。それならば、とんでもない力を持っているのにも頷ける。助かったのだと頭が認識するや否や、全身から力が抜けるようだった。
辺りで仲間たちも各々身を起こし始めている。ライオットの言うようにどうなることかと思ったが、取り敢えず脅威は去ったようだ。
灰色の雲からは次々にグレムリンが生み出され、けたたましい声を上げながら地上へと降り注いでくる。グラムはそれを見上げてひとつ舌を打った。
「なんと執念深い女だ、あのような姿になってまで牙を剥こうとは……」
「で、でも、これじゃ地上からは手出しできませんよ。魔法をぶつけようにも、風の力が強すぎて……!」
その傍らにいたウィルは、片腕で目元を守りながら上空の雲を振り仰ぐ。灰色の巨大な雲からは絶えず強風が吹きつけ、何者をも寄せつけまいとしている。これではマナの魔法も押し返され、最悪の場合はこちらに返ってきかねない。
王都の魔法部隊が空から雷を落としているが、それは雲を貫いてしまうばかり。ダメージにはなっていないようだった。比較的元気なヴェリアの騎士たちが光の魔法を撃っても、魔族の肉体を捨てた今の状況では効果も望めないらしい。光魔法でさえ、雲を突き抜けてしまう。そうして、すぐに元通りになってしまうのだ。
ライオットとノームは強風に吹き飛ばされないようジュードの衣服にしっかりとしがみつきながら、呻くような声を洩らす。これでは精霊たちとの交信さえままならない。ジュードは忌々しそうに灰色の雲を見上げて、自分の内側へと意識を向けた。
この世の創造主たるヴァリトラは、未だ本調子とは程遠い状態らしく、現在は再びジュードの中へと戻っている。あの神と今一度交信できれば――そう思ってのことだ。
『(……無理だ、王子よ。お前の精神力はまだ完全ではない、今の状態では我とは繋がれぬ)』
「(くそっ、こんな時に……!)」
しかし、頭の中にはすぐにヴァリトラのそんな声が響いた。
神との交信はとてつもない力を得られるからこそ、それに伴い遥かに精神力を使う。ほんの二、三日ほど休んだからと回復しきるものではなかった。
こうしている間にも、雲からは無数のグレムリンたちが生み出され、更にいくつもの風の刃が王都に飛翔する。城下からは至るところから住民たちの悲鳴が上がり始めた。
「アハッ、アハハハッ! このままお前たちが死ぬのを眺めているのもいいけど、ヴィネアちゃんが味わった屈辱を晴らすには足りないわ!」
どうやら雲の状態になった今でも言葉を使うことはできるらしく、ヴィネアは愉快そうに高笑いを上げた。すると、王都全体を包む透明なドーム状の結界らしきものが展開したのである。いったい何をするつもりなのかとジュードたちはそれぞれ辺りを見回したが、その直後――風は今度は押し返すものではなく、強く吸い寄せるものへと流れを大きく変えた。
そんな中で、グラムとシルヴァはいち早く異変に気付いた。これはマズい――そうは思うものの、できることはありそうにない。辺りでは、兵士たちが次々に地面に膝をつき、倒れていく。
「アハハハッ! この辺り一帯の酸素を奪ってやるわ、陸に上がった魚みたいに悶えながら死になさい!」
辺りの空気が、酸素が、急激に吸い上げられていくのだ。地上にはグレムリンたちがいるのに、それでも容赦なく。怨念の雲と化したヴィネアは酸素などなくとも平気だろうが、通常の生き物たちは別だ。
マナは風の流れが変わったことに倣い、魔法でヴィネアを攻撃しようとはしたが、それよりも酸素が失われる速度の方が早い。詠唱の途中で、彼女もまたその場に崩れ落ちてしまった。
「(この、ままじゃ……ッけど、どうしたら……!)」
ジュードは片手で口元を押さえるが、効果は見込めない。傍らではカミラがばたりと倒れ、彼自身も酸欠に陥っていた。その場に膝をついて項垂れる。目の前が霞み、意識が朦朧とし始めた。近くでジェントやライオットたちが頻りに声をかけてくるが、何を言っているのかほとんどわからない。そんな余裕も既になくなっていた。
けれど、そんな時――霞む視界の中、不意にいくつもの光の線が走る。
直後、王都を包み込んでいた透明な結界は、ガラスが割れるような高い音を立てて砕け散った。そうなると、外の空気を身体が必死に取り込もうとするため激しく咳き込む。ジュードはその場に手をついて身を支えながら、急激に入り込んできた酸素に咳き込みながらも状況を把握すべく顔を上げた。
「げほ、げほッ……! な、なんだ、何が……」
「あ、あれだに! 間に合ったんだに!」
ライオットが指し示す空には、長い金の髪を持つ一人の――恐らくは青年がふわふわと浮かんでいた。距離があるためにハッキリとは窺えないが、その姿に見覚えはない。ヴィネアはその顔を不愉快そうに歪めながら吠え立てた。
「なに……!? このヴィネアちゃんの邪魔をするなんて、イイ度胸ね!」
「私が加護を与える地で好き勝手されては困る、覚悟はできているのだろうな」
「あはははっ! 何をしようって? 覚悟ができているのかはこっちの台詞よ!」
高らかに笑い声を上げたヴィネアは、灰色の雲から無数の風の矢を放った。風の魔力を凝縮した矢だ、魔族である彼女の高い魔力から形成されたそれは、一発でも直撃すれば甚大な被害を被るものに違いなかった。けれど、迫りくる無数の矢を見ても青年は面倒くさそうに小さくため息を洩らすだけ。
程なく、その身に差し迫ったいくつもの風の矢は音を立てることもなく形を失い、空気に溶けるようにして消えてしまった。それには、さしものヴィネアも何が起きたのかわからず瞠目するしかない。
だが、青年は追及さえ許さずに空を軽く蹴ると、一瞬のうちにヴィネアの目の前まで移動した。片手を雲と化したヴィネアの顔前に突き出し、睨みつけるように切れ長の双眸を細める。
「せっかく生き永らえた命を無駄にするとはな……愚か者め、跡形もなく消え去れ」
そう呟いた直後、突き出された手の平からは豪風が吹き荒れた。容赦も何もない風の魔力は王都上空を覆っていた灰色の雲を一気に吹き飛ばし、元に戻ろうとする前に次から次へと散らしていく。
「ぐ、ぎぎぎ……ッ! ヴィネアちゃんが、このヴィネアちゃんが……っ! あ、あぁ……そんな……っ、アルシエルさまああぁ――ッ!!」
中央部分を問答無用に風の力で吹き飛ばされ、ヴィネアはけたたましい悲鳴を上げながら今度こそ完全に消滅した。それに伴い、あちらこちらにいたグレムリンたちも黒い霧となって消えていく。
ジュードはしばらく絶句していたが、その視線はやがて空にいる青年へと向けられた。何度見ても、覚えのない姿だ。しかし、とんでもない力を持っている。ノームはジュードの肩の上からするりと降りると、心配そうに彼を見上げた。
「ナマァ……マスターさん、大丈夫ナマァ?」
「あ、ああ、なんとか……けど、あの人は……?」
「あれが風の神柱シルフィードだに、どうなることかと思ったにぃ……」
――つまり、あの金色の髪を持つ青年がイスキアとその相棒が一体化した姿というわけだ。それならば、とんでもない力を持っているのにも頷ける。助かったのだと頭が認識するや否や、全身から力が抜けるようだった。
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