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第11話 2人のために魔法を作るか
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『それではフルパデュエルを開始!!』
「はじまったね」
「そうだな。で、どうする?」
「そうだね……まずは回復アイテムを確保しつつ、エリア内を目指そうか」
ふむ。全くわからん。
「何をすればいいんだ?」
「あぁそうか。リエンにも教えながらやろう。まずはこの腕時計の画面をタップしてくれ」
ソウタロウが自分の腕に巻いてある物に触れると、腕のものから光が発せられ、何かが宙に浮かび上がった。
「これが今回の全体マップで、俺たちが目指すのはこの赤い円で囲まれた場所だ。時間と共に円はどんどん縮んでいくから、制限時間内に円の中にはいらないといけないんだよ」
よくわからないが真似して腕につけた物に触れてみる。するとソウタロウの腕と同じように何かが浮かび上がる。
これは魔道具か? いや、魔力は感じられない。ということは……ニホンのキカイという物だ。キカイは昨日調べたから知っているぞ。
「これにも雷を……すごいな」
「何に感心してるんだ? それよりも急ぐぞ! 早く行かないと円の中に先回りされて俺らが入れなくなる。ラッキーなことに円は近いから接敵しないように進もう」
「接敵しないほうがいいのか?」
「そうだね。僕たちは戦闘力が低いからなるべく身を隠して、他のチームが戦闘が始めたところを狙うしかないんだ。こういうのを漁夫の利って言うんだよ」
ギョフノリ。面白い考え方だな。
俺の世界では真っ向勝負でどちらが強いかを競うのが普通だ。だが勝つためであれば自分の有利な状況で攻めるという考えも理解出来る。
なるほど。いい考えだ。
それにしてもサクは相変わらず説明が上手いな。
「わかった。であれば敵の位置を把握するのが先だな」
「それも大事だけど流石に俺の索敵もそこまで万能じゃないぜ?」
このくらいの範囲であれば……魔力の流れでわかるな。
この空間にある魔力を辿って——
見えた。
「敵がいる位置はこことここ。この付近は3チームだな。あとはここと、ここには2チームだ」
「……マジ?」
「え……どうしてわかるの!?」
ん? どうして?
「どうしてと言われてもな……魔力で探ればわかるだろ?」
「わかんねぇよ!! 魔法か!? 魔法なのか!?」
「こんなものは魔法を使わなくても出来る」
「これが本当なら相当有利だよ!! 相手の位置がわかれば自分たちの安全な場所を選ぶことが出来るしね!!」
何をそんなに驚いているのかわからないが、とりあえず敵の位置は知れた。
「次はどうする。移動か?」
「そうだね! 今のリエン君の情報なら……このルートでこの位置に移動するのが安全だと思う! リエン君は敵的に敵の位置を知らせて欲しいな! 特に敵が僕達側に近づいて来たときはすぐにね!」
「わかった。任せろ」
「うおぉぉ! なんかいける気がしてきたぞ!!」
**************
「ふぅ……本当に接敵せずに辿り着けたね」
「回復アイテムぼちぼち拾ったしな」
「さっきから拾ってたそれはなんだ?」
「あ、これは回復アイテムって言って、減少したHPを復活させることが出来るんだよ」
なるほど。回復魔法と同じで戦闘中に傷を負ったら治療することが出来るということか。面白い仕組みだな。
「それにしても静かだな」
「リエン君の情報が正しければ付近には敵はいないからね」
「ここに来るまでに4チームは戦闘不能になったようだ。この空間から既にいなくなっている」
「マジかよ!! もう半分近くになってたのか!?」
「ちなみに今のチーム状況わかる?」
俺は腕のキカイに触れてマップとやらを出す。
「こことここ、ここは今戦闘中だな。片方は一人欠けているようだ」
「前の戦闘で一人倒されたんだね……本当にわかるんだ……」
「マジで……強すぎじゃねぇかリエン……」
だが問題もある。このままでは最終的に敵を倒すことが出来ない。
まずソウタロウとサクの戦闘力を把握する必要があるな。
「最終的には戦闘を行う必要がある。二人の攻撃手段を教えてくれないか?」
「攻撃? そうだな……初歩的な火球とかは出来るけど遅すぎて当たらないだろうし、威力もHP換算だと10くらいしかダメージを与えられないな」
「僕も同じだね……一応得意なのは風の魔法だけど威力も宗太郎君と変わらないよ」
なるほど。
「ちなみに近接戦闘でダメージは与えられるのか?」
「一応入るけど、近接戦闘のダメージは一律5ダメージに設定されているよ」
5ダメージか。
俺が近接戦闘を本気で行えば、恐らくこの仕組みを壊して直接衝撃を与えることも可能だろうが、それだと相手の命が危ない。
最悪、威力を抑えて近接戦闘で薙ぎ倒すことは可能だが、そうだとしてもこの訓練の趣旨に反する。
3人で戦うということは連携をしろということだ。であれば俺は最前線で相手の意識を俺に向けて、その隙に二人で攻撃をするのが妥当だろう。
その二人の攻撃手段が弱い……であれば——
「わかった。2人のために魔法を作るか」
「はじまったね」
「そうだな。で、どうする?」
「そうだね……まずは回復アイテムを確保しつつ、エリア内を目指そうか」
ふむ。全くわからん。
「何をすればいいんだ?」
「あぁそうか。リエンにも教えながらやろう。まずはこの腕時計の画面をタップしてくれ」
ソウタロウが自分の腕に巻いてある物に触れると、腕のものから光が発せられ、何かが宙に浮かび上がった。
「これが今回の全体マップで、俺たちが目指すのはこの赤い円で囲まれた場所だ。時間と共に円はどんどん縮んでいくから、制限時間内に円の中にはいらないといけないんだよ」
よくわからないが真似して腕につけた物に触れてみる。するとソウタロウの腕と同じように何かが浮かび上がる。
これは魔道具か? いや、魔力は感じられない。ということは……ニホンのキカイという物だ。キカイは昨日調べたから知っているぞ。
「これにも雷を……すごいな」
「何に感心してるんだ? それよりも急ぐぞ! 早く行かないと円の中に先回りされて俺らが入れなくなる。ラッキーなことに円は近いから接敵しないように進もう」
「接敵しないほうがいいのか?」
「そうだね。僕たちは戦闘力が低いからなるべく身を隠して、他のチームが戦闘が始めたところを狙うしかないんだ。こういうのを漁夫の利って言うんだよ」
ギョフノリ。面白い考え方だな。
俺の世界では真っ向勝負でどちらが強いかを競うのが普通だ。だが勝つためであれば自分の有利な状況で攻めるという考えも理解出来る。
なるほど。いい考えだ。
それにしてもサクは相変わらず説明が上手いな。
「わかった。であれば敵の位置を把握するのが先だな」
「それも大事だけど流石に俺の索敵もそこまで万能じゃないぜ?」
このくらいの範囲であれば……魔力の流れでわかるな。
この空間にある魔力を辿って——
見えた。
「敵がいる位置はこことここ。この付近は3チームだな。あとはここと、ここには2チームだ」
「……マジ?」
「え……どうしてわかるの!?」
ん? どうして?
「どうしてと言われてもな……魔力で探ればわかるだろ?」
「わかんねぇよ!! 魔法か!? 魔法なのか!?」
「こんなものは魔法を使わなくても出来る」
「これが本当なら相当有利だよ!! 相手の位置がわかれば自分たちの安全な場所を選ぶことが出来るしね!!」
何をそんなに驚いているのかわからないが、とりあえず敵の位置は知れた。
「次はどうする。移動か?」
「そうだね! 今のリエン君の情報なら……このルートでこの位置に移動するのが安全だと思う! リエン君は敵的に敵の位置を知らせて欲しいな! 特に敵が僕達側に近づいて来たときはすぐにね!」
「わかった。任せろ」
「うおぉぉ! なんかいける気がしてきたぞ!!」
**************
「ふぅ……本当に接敵せずに辿り着けたね」
「回復アイテムぼちぼち拾ったしな」
「さっきから拾ってたそれはなんだ?」
「あ、これは回復アイテムって言って、減少したHPを復活させることが出来るんだよ」
なるほど。回復魔法と同じで戦闘中に傷を負ったら治療することが出来るということか。面白い仕組みだな。
「それにしても静かだな」
「リエン君の情報が正しければ付近には敵はいないからね」
「ここに来るまでに4チームは戦闘不能になったようだ。この空間から既にいなくなっている」
「マジかよ!! もう半分近くになってたのか!?」
「ちなみに今のチーム状況わかる?」
俺は腕のキカイに触れてマップとやらを出す。
「こことここ、ここは今戦闘中だな。片方は一人欠けているようだ」
「前の戦闘で一人倒されたんだね……本当にわかるんだ……」
「マジで……強すぎじゃねぇかリエン……」
だが問題もある。このままでは最終的に敵を倒すことが出来ない。
まずソウタロウとサクの戦闘力を把握する必要があるな。
「最終的には戦闘を行う必要がある。二人の攻撃手段を教えてくれないか?」
「攻撃? そうだな……初歩的な火球とかは出来るけど遅すぎて当たらないだろうし、威力もHP換算だと10くらいしかダメージを与えられないな」
「僕も同じだね……一応得意なのは風の魔法だけど威力も宗太郎君と変わらないよ」
なるほど。
「ちなみに近接戦闘でダメージは与えられるのか?」
「一応入るけど、近接戦闘のダメージは一律5ダメージに設定されているよ」
5ダメージか。
俺が近接戦闘を本気で行えば、恐らくこの仕組みを壊して直接衝撃を与えることも可能だろうが、それだと相手の命が危ない。
最悪、威力を抑えて近接戦闘で薙ぎ倒すことは可能だが、そうだとしてもこの訓練の趣旨に反する。
3人で戦うということは連携をしろということだ。であれば俺は最前線で相手の意識を俺に向けて、その隙に二人で攻撃をするのが妥当だろう。
その二人の攻撃手段が弱い……であれば——
「わかった。2人のために魔法を作るか」
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