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第14話 生徒会
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「あなた達が最後に戻って来た班よ」
「川瀬先生、1-B、J班只今戻りました」
「報告ありがとう、咲さん。あなた達が最後の班よ。よくやったわね」
「いや俺達もなんで勝てたのか……正直わかんねぇっす」
訓練を開始する前に集まっていた場所に戻って来た。
サクが話しているのは、エー組のセンセイだったはずだ。
ちなみに俺はビー組というらしい。センセイの名前はヤナギシロウだ。
「お、お前らが勝っただと!?」
「何かの間違いだ!!」
「楓さんがお前らなんかに負けるわけがない!!」
カワセとサクが会話をしている時、俺達が倒した三人組が横から会話に割り込んで来た。
「お前らは俺たちに負けたじゃん」
「うるさいっ!! 卑怯な手を使いやがって!!」
「あれは戦略です! 卑怯な手など使っていません!!」
ソウタロウとサクが言い返す。確かに俺たちが何かを言われる筋合いはないな。
そのまま口論が激化すると思いきや、ある人物の登場によってお互いが口を塞ぐことになった。
トウゴウカエデだ。
「放課後、用があります」
「俺に? 何の用だ?」
どうやら俺に用事があったらしい。
「その時にまたお話しします。それでは」
ふむ。どうやら俺に用事があったらしい。
一方的に用件を突きつけてどこかへ行こうとするカエデ。
だが俺にだって言いたいことはあるぞ?
「おい、カエデ」
「? なんでしょうか」
「ホウカゴとはなんだ」
「……お友達に聞いて下さい」
何故そんな目で見るのだ。
**************
「リエン君はこの後、楓さんと用事があるんだっけ?」
「ん? 何故知ってるのだスミレ」
「話題になってたよ? 楓さんって自分からは滅多に人に声を掛けないから」
「そうか。スミレもカエデを知っているのか?」
「うん。人並み程度にはね」
ゴゴの訓練が終わり、今はホームルームなるものを行っていた。
「それじゃ、今日はここまでだ。明日も来いよ~」
シロウセンセイが最後の挨拶をすると、前の方に座っているセイトが号令を行う。
昨日覚えたやつだ。"キリツ、レイ"だな。
椅子から立って頭を下げるというのはなんとも不思議な習わしだ。
「それじゃリエン君、私も今日は用事があるからお先に失礼するね」
「あぁ」
スミレが荷物をまとめて教室を出ていく。
「リエン、今日はありがとな!! 俺は部室で軍曹と測定器の調整しておくから!」
「頼むぞ」
よくわからないが小型の鉄の装置だろうか。
「リエン君今日はありがとうね!! 今度は魔法のお勉強しようね!」
「楽しみにしている」
サクも帰ってしまった。皆忙しいようだ。
なるほど、これがホウカゴか。
——ガラガラ
「失礼、リエンは——いますね」
「カエデか。ようやく来たな」
「お待たせしました」
「いい。それで用とはなんだ?」
「私に付いて来て下さい」
何処かに行くことが用なのか? まぁいい今は黙って付いていこう。
ガッコウ内をカエデと二人で歩く。
会話などは無く、ただ後ろを付いていくだけだ。
「ここだ」
最早ここがどこかわからない状況に陥ったところで、カエデが立ち止まり声を掛けてくる。
どうやら目的の場所に着いたようだ。
カエデは目的日の部屋の扉を開いて中に入る。
「遅くなりました。お連れしましたよ」
俺も入ればいいのだろうか? カエデに続いて部屋に入る。
するとそこには、中央に巨大な机がとそれを囲むように座る四人の女の姿があった。
一番奥にいる女は知らないが、他の三人は見覚えがある。
ホウジョウ アオイ。
ニシゾノ スミレ。
ミナミカワ ヒナ。
そして俺を連れて来た、トウゴウ カエデ。
「やぁ、座ってくれたまえリエン君」
奥にいる女が俺に声を掛けて来た。とりあえず適当に座るか。
「まさか楓さんの用事がリエン君を連れてくることだったなんてね。さっき話を聞いてびっくりしちゃった。私に言ってくれれば連れて来たのに」
口を開いたのはスミレだ。確かに同じ用事ならばスミレが連れて来てもよかったものだが。
「あはは、ゴメンゴメン。東郷さんには生徒会メンバーのスカウトの相談をしててね。生徒会か風紀委員に相応しい人員がいたら連れて来てって言ってたんだ」
「それで本日は緊急招集の連絡があったのですわね」
「忙しいのにごめんね北城さん。それに南川さんも」
「……別に」
ふむ。俺にもわかるような話をしてほしいものだ。
「それで、俺に何の用だ? 用が無いなら俺は帰って"にほんご"を覚えなくてはいけないのだ」
「そっか、リエン君は帰国子女だったよね。その前に自己紹介するよ! 私は生徒会長の如月 朧。こちらは——」
「私は同じクラスだから大丈夫ですよ。ね? リエン君?」
「あぁ。オボロ以外は見たことがあるな」
「え? そうだったの? みんな青春中?」
「会長、そういう発言は控えて下さい」
「あは、東郷さんに怒られちゃった。それじゃ話が早いね。リエン君、生徒会に入らない?」
ふむ。セイトカイか。
よくわからんぞ。
「川瀬先生、1-B、J班只今戻りました」
「報告ありがとう、咲さん。あなた達が最後の班よ。よくやったわね」
「いや俺達もなんで勝てたのか……正直わかんねぇっす」
訓練を開始する前に集まっていた場所に戻って来た。
サクが話しているのは、エー組のセンセイだったはずだ。
ちなみに俺はビー組というらしい。センセイの名前はヤナギシロウだ。
「お、お前らが勝っただと!?」
「何かの間違いだ!!」
「楓さんがお前らなんかに負けるわけがない!!」
カワセとサクが会話をしている時、俺達が倒した三人組が横から会話に割り込んで来た。
「お前らは俺たちに負けたじゃん」
「うるさいっ!! 卑怯な手を使いやがって!!」
「あれは戦略です! 卑怯な手など使っていません!!」
ソウタロウとサクが言い返す。確かに俺たちが何かを言われる筋合いはないな。
そのまま口論が激化すると思いきや、ある人物の登場によってお互いが口を塞ぐことになった。
トウゴウカエデだ。
「放課後、用があります」
「俺に? 何の用だ?」
どうやら俺に用事があったらしい。
「その時にまたお話しします。それでは」
ふむ。どうやら俺に用事があったらしい。
一方的に用件を突きつけてどこかへ行こうとするカエデ。
だが俺にだって言いたいことはあるぞ?
「おい、カエデ」
「? なんでしょうか」
「ホウカゴとはなんだ」
「……お友達に聞いて下さい」
何故そんな目で見るのだ。
**************
「リエン君はこの後、楓さんと用事があるんだっけ?」
「ん? 何故知ってるのだスミレ」
「話題になってたよ? 楓さんって自分からは滅多に人に声を掛けないから」
「そうか。スミレもカエデを知っているのか?」
「うん。人並み程度にはね」
ゴゴの訓練が終わり、今はホームルームなるものを行っていた。
「それじゃ、今日はここまでだ。明日も来いよ~」
シロウセンセイが最後の挨拶をすると、前の方に座っているセイトが号令を行う。
昨日覚えたやつだ。"キリツ、レイ"だな。
椅子から立って頭を下げるというのはなんとも不思議な習わしだ。
「それじゃリエン君、私も今日は用事があるからお先に失礼するね」
「あぁ」
スミレが荷物をまとめて教室を出ていく。
「リエン、今日はありがとな!! 俺は部室で軍曹と測定器の調整しておくから!」
「頼むぞ」
よくわからないが小型の鉄の装置だろうか。
「リエン君今日はありがとうね!! 今度は魔法のお勉強しようね!」
「楽しみにしている」
サクも帰ってしまった。皆忙しいようだ。
なるほど、これがホウカゴか。
——ガラガラ
「失礼、リエンは——いますね」
「カエデか。ようやく来たな」
「お待たせしました」
「いい。それで用とはなんだ?」
「私に付いて来て下さい」
何処かに行くことが用なのか? まぁいい今は黙って付いていこう。
ガッコウ内をカエデと二人で歩く。
会話などは無く、ただ後ろを付いていくだけだ。
「ここだ」
最早ここがどこかわからない状況に陥ったところで、カエデが立ち止まり声を掛けてくる。
どうやら目的の場所に着いたようだ。
カエデは目的日の部屋の扉を開いて中に入る。
「遅くなりました。お連れしましたよ」
俺も入ればいいのだろうか? カエデに続いて部屋に入る。
するとそこには、中央に巨大な机がとそれを囲むように座る四人の女の姿があった。
一番奥にいる女は知らないが、他の三人は見覚えがある。
ホウジョウ アオイ。
ニシゾノ スミレ。
ミナミカワ ヒナ。
そして俺を連れて来た、トウゴウ カエデ。
「やぁ、座ってくれたまえリエン君」
奥にいる女が俺に声を掛けて来た。とりあえず適当に座るか。
「まさか楓さんの用事がリエン君を連れてくることだったなんてね。さっき話を聞いてびっくりしちゃった。私に言ってくれれば連れて来たのに」
口を開いたのはスミレだ。確かに同じ用事ならばスミレが連れて来てもよかったものだが。
「あはは、ゴメンゴメン。東郷さんには生徒会メンバーのスカウトの相談をしててね。生徒会か風紀委員に相応しい人員がいたら連れて来てって言ってたんだ」
「それで本日は緊急招集の連絡があったのですわね」
「忙しいのにごめんね北城さん。それに南川さんも」
「……別に」
ふむ。俺にもわかるような話をしてほしいものだ。
「それで、俺に何の用だ? 用が無いなら俺は帰って"にほんご"を覚えなくてはいけないのだ」
「そっか、リエン君は帰国子女だったよね。その前に自己紹介するよ! 私は生徒会長の如月 朧。こちらは——」
「私は同じクラスだから大丈夫ですよ。ね? リエン君?」
「あぁ。オボロ以外は見たことがあるな」
「え? そうだったの? みんな青春中?」
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