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陽介の悩み
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「何度も呼んだんだけど…」
「え?あ、悪ぃ…考え事してた」
「考え事?どうせろくな事じゃないんだろ…」
「あのなぁ…俺だって悩み事くらいあるのぉ」
「ふぅん」
陽介は気のない返事をした後、何かを思い出したように俺の前に座り顔を覗き込んできた。
「なぁ…この前来た湊の事なんだけど…」
「あぁ、どうした?」
「あいつ…俺の事なんか言ってた?」
「あぁ、うん。大好きだってよ?」
「…っ////そうかよ…」
やっぱり満更でもないんじゃん。
さっさとくっついちゃえばいいのに...なんて第三者的には思ってしまうけど、陽介には陽介なりに悩むところがあんのかな。
俺は脈ナシだぞ?
俺の事はさっさと諦めた方がいいのに…
あ、そういえば…
「てかさ?湊って…俺、見た事ないんだけど…」
「あぁ…アイツ暫く学校来てなかったからな…」
「そうなの?良く進級できたな…」
「いや、それ言うならこの学校のやつら全員そうだろ」
「あぁまぁ、そうか…」
「てかたまに保健室来てなかったか?」
「や…あんな可愛い子いたら覚えてるはず…」
「おい」
「はい…すいません…」
いやでもほんと、全く印象に残ってない…
お目目がくりくりで可愛い男の子なら、尚更覚えてないわけが無いんだが。
「昔はあんな明るくなかったしなぁ」
「へぇ...」
「髪も長くて眼鏡かけて大人しくてさ…」
「あっ!?…思い出したわ!」
「来てたでしょ?」
「あぁ…それこそ2年の時はずっと保健室登校だったよな?随分変わるもんだな…」
「そうだな」
確かにいた、朝から保健室で具合悪そうにしてた前髪で顔が見えないメガネの子。
どうしたらあんなに変われるんだ?
彼の中で何か変わるきっかけでもあったのかな?
「もしかして、陽介のおかげ…か?」
「そんなことない…」
「あの子、あんな可愛かったのなぁ…」
「は?手ぇ出さないでよ…俺のだからっ!」
「あっ!ほらやっぱりそうなんじゃん!」
「なっ///うっせ…」
照れまくる陽介をからかいながら、3年になって中身も体も随分と成長したんだなぁと、感慨深く陽介を見上げた。
そして夕暮れの帰り道、やっぱり最終的には男同士ってどうすれば…みたいな話になって、俺はまた事細かに説明してやりながら駅までの距離を一緒に歩くこととなった。
男子校ってそういうの多いのかな、なんて思いながら自分も人事じゃないなと、小さくため息をついた。
「え?あ、悪ぃ…考え事してた」
「考え事?どうせろくな事じゃないんだろ…」
「あのなぁ…俺だって悩み事くらいあるのぉ」
「ふぅん」
陽介は気のない返事をした後、何かを思い出したように俺の前に座り顔を覗き込んできた。
「なぁ…この前来た湊の事なんだけど…」
「あぁ、どうした?」
「あいつ…俺の事なんか言ってた?」
「あぁ、うん。大好きだってよ?」
「…っ////そうかよ…」
やっぱり満更でもないんじゃん。
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俺は脈ナシだぞ?
俺の事はさっさと諦めた方がいいのに…
あ、そういえば…
「てかさ?湊って…俺、見た事ないんだけど…」
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「いや、それ言うならこの学校のやつら全員そうだろ」
「あぁまぁ、そうか…」
「てかたまに保健室来てなかったか?」
「や…あんな可愛い子いたら覚えてるはず…」
「おい」
「はい…すいません…」
いやでもほんと、全く印象に残ってない…
お目目がくりくりで可愛い男の子なら、尚更覚えてないわけが無いんだが。
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「へぇ...」
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「あっ!?…思い出したわ!」
「来てたでしょ?」
「あぁ…それこそ2年の時はずっと保健室登校だったよな?随分変わるもんだな…」
「そうだな」
確かにいた、朝から保健室で具合悪そうにしてた前髪で顔が見えないメガネの子。
どうしたらあんなに変われるんだ?
彼の中で何か変わるきっかけでもあったのかな?
「もしかして、陽介のおかげ…か?」
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「あの子、あんな可愛かったのなぁ…」
「は?手ぇ出さないでよ…俺のだからっ!」
「あっ!ほらやっぱりそうなんじゃん!」
「なっ///うっせ…」
照れまくる陽介をからかいながら、3年になって中身も体も随分と成長したんだなぁと、感慨深く陽介を見上げた。
そして夕暮れの帰り道、やっぱり最終的には男同士ってどうすれば…みたいな話になって、俺はまた事細かに説明してやりながら駅までの距離を一緒に歩くこととなった。
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