ご近所の成瀬さんは今日もやっぱりえろいんです。

むらさきおいも

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第二章 俺の恋人は今日もやっぱり可愛いんです♡

二人きりの時間

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シーンと静まり返った病室に二人きり…

面会時間なんてとっくに過ぎてるけど個室だから関係ない…
ってわけにもいかないらしく、そろそろ時間ですって看護師さんに急かされてしまった。

思ったよりも傷が深かった佑人を置いて帰るなんて、心配で本当ならしたくはないんだけれど、病院の決まりなら仕方ない。


「佑人、俺もそろそろ…」

「雪月…」

「ん?どした?」

「帰っちゃダメ…っ」


帰る支度を始めようとゆっくり立ち上がろうとすると、佑人に腕を掴まれ離してくれそうもなくて、俺は仕方なく立ち上がる事を諦めもう一度座り直した。


「ん、でも…」

「こんな夜中に一人で歩かせらんねぇから」

「あ…うん。けどあいつはもう捕まったし、タクシーで帰るから大丈夫!」

「大丈夫じゃねぇよ。お前が大丈夫でも俺は大丈夫じゃない」


食い気味に引き止められ、その強い眼差しに敵わなくて大人しくまた佑人の手を握る。


「けど…怒られちゃうよ」

「別にいいじゃん」


握った手を逆に掴まれグッと佑人の方に引き寄せられれば、顔と顔が近づき恥ずかしくて目を逸らしたいのに、佑人の視線がそれを許さない…


「なぁ…今日まだ何もしてない…」

「えっ…」

「せっかく二人っきりなんだからさ…何かあんだろ?」

「やっ、でもっ…ここ病院だし…っ、佑人怪我して…っ」

「ふはっ!何?雪月…もしかして結構大胆なこと考えてんの?やっぱ俺よりエロいね♡」

「えっ!?ちがっ…////」

「いいよ?したけりゃ別に…俺そういうヤツ好き♡早くして?」


佑人の舌がペロリと顔を出すと虚ろな視線で誘うから、俺も思わずゴクリと喉を鳴らし、待ち構える佑人の唇にそっと唇を重ねた。

すると佑人は足りないとでも言うように、俺の頭を抱え込み舌を奥までねじ込ませてくるから、俺もそれに答えようと必死に舌を絡ませた。


「ん…ぅ、っん…」

「ん…っ、はぁっ、う…っ」

「はぁ…っ、佑人っ…?痛いのか!?』

「痛くねぇよ…っ」

「我慢すんなよ、治るの遅くなったら退院延びるから…ゆっくり休んでよ、お願いだから…」

「んぅ…」


さっきと違って今度は、甘えたように俺にしがみつく佑人を結局突き放せないのは俺の方で…

痛みからなのか俺の事を掴むその手が小刻みに震えていて、 そのまま置いていくなんてとてもじゃないけど出来ない。


「もしかして…怖かった?」

「怖かったよ…めっちゃ…」


そりゃそうだよな…

どんなに鍛えて仕事としてやってるとはいえ、あんな目にあって怖くないやつなんているわけない。

なのに、佑人に守ってもらう事ばっかり考えてた自分が心底嫌になる。


「そうだよなっ…ごめんなっ…こんな目にあって怖くないわけないよな…っ」

「ちげぇよ…俺が怖かったのは、お前がいなくなったって分かった時。もう会えなかったらどうしよう…お前に何かあったらどうしようって…っ、本当に怖かった…」

「佑人…っ」

「別にこんな怪我大した事ねぇし、痛くもねぇし…でも、お前がいなくなったら耐えらんないから…っ、だからここにいてよ…っ、俺の傍から離れんなっ…」


ポロポロと泣きだす佑人を一人残して帰るなんて俺には出来なくて、ぎゅっと抱きしめそばに居ることを決めた。

じゃなかったら一緒に帰るって言い出しかねないしな。

看護師さんには後で一緒に怒られよう。


「佑人…俺もお前がいなくなったら嫌だよ。だからあんま無茶なことすんな…っ、俺の為でも…ダメっ」

「ん…わかった…」


手を握り合い、もう片方の手で頭を撫でてやると、佑人の瞼が次第に閉じていき、そんな姿に安心して俺もなんだか眠くなってきた…

そして椅子に座ったままベットに体を預けると、いつの間にか俺も寝てしまっていた。
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