31 / 32
第二章 俺の恋人は今日もやっぱり可愛いんです♡
二人きりの時間
しおりを挟む
シーンと静まり返った病室に二人きり…
面会時間なんてとっくに過ぎてるけど個室だから関係ない…
ってわけにもいかないらしく、そろそろ時間ですって看護師さんに急かされてしまった。
思ったよりも傷が深かった佑人を置いて帰るなんて、心配で本当ならしたくはないんだけれど、病院の決まりなら仕方ない。
「佑人、俺もそろそろ…」
「雪月…」
「ん?どした?」
「帰っちゃダメ…っ」
帰る支度を始めようとゆっくり立ち上がろうとすると、佑人に腕を掴まれ離してくれそうもなくて、俺は仕方なく立ち上がる事を諦めもう一度座り直した。
「ん、でも…」
「こんな夜中に一人で歩かせらんねぇから」
「あ…うん。けどあいつはもう捕まったし、タクシーで帰るから大丈夫!」
「大丈夫じゃねぇよ。お前が大丈夫でも俺は大丈夫じゃない」
食い気味に引き止められ、その強い眼差しに敵わなくて大人しくまた佑人の手を握る。
「けど…怒られちゃうよ」
「別にいいじゃん」
握った手を逆に掴まれグッと佑人の方に引き寄せられれば、顔と顔が近づき恥ずかしくて目を逸らしたいのに、佑人の視線がそれを許さない…
「なぁ…今日まだ何もしてない…」
「えっ…」
「せっかく二人っきりなんだからさ…何かあんだろ?」
「やっ、でもっ…ここ病院だし…っ、佑人怪我して…っ」
「ふはっ!何?雪月…もしかして結構大胆なこと考えてんの?やっぱ俺よりエロいね♡」
「えっ!?ちがっ…////」
「いいよ?したけりゃ別に…俺そういうヤツ好き♡早くして?」
佑人の舌がペロリと顔を出すと虚ろな視線で誘うから、俺も思わずゴクリと喉を鳴らし、待ち構える佑人の唇にそっと唇を重ねた。
すると佑人は足りないとでも言うように、俺の頭を抱え込み舌を奥までねじ込ませてくるから、俺もそれに答えようと必死に舌を絡ませた。
「ん…ぅ、っん…」
「ん…っ、はぁっ、う…っ」
「はぁ…っ、佑人っ…?痛いのか!?』
「痛くねぇよ…っ」
「我慢すんなよ、治るの遅くなったら退院延びるから…ゆっくり休んでよ、お願いだから…」
「んぅ…」
さっきと違って今度は、甘えたように俺にしがみつく佑人を結局突き放せないのは俺の方で…
痛みからなのか俺の事を掴むその手が小刻みに震えていて、 そのまま置いていくなんてとてもじゃないけど出来ない。
「もしかして…怖かった?」
「怖かったよ…めっちゃ…」
そりゃそうだよな…
どんなに鍛えて仕事としてやってるとはいえ、あんな目にあって怖くないやつなんているわけない。
なのに、佑人に守ってもらう事ばっかり考えてた自分が心底嫌になる。
「そうだよなっ…ごめんなっ…こんな目にあって怖くないわけないよな…っ」
「ちげぇよ…俺が怖かったのは、お前がいなくなったって分かった時。もう会えなかったらどうしよう…お前に何かあったらどうしようって…っ、本当に怖かった…」
「佑人…っ」
「別にこんな怪我大した事ねぇし、痛くもねぇし…でも、お前がいなくなったら耐えらんないから…っ、だからここにいてよ…っ、俺の傍から離れんなっ…」
ポロポロと泣きだす佑人を一人残して帰るなんて俺には出来なくて、ぎゅっと抱きしめそばに居ることを決めた。
じゃなかったら一緒に帰るって言い出しかねないしな。
看護師さんには後で一緒に怒られよう。
「佑人…俺もお前がいなくなったら嫌だよ。だからあんま無茶なことすんな…っ、俺の為でも…ダメっ」
「ん…わかった…」
手を握り合い、もう片方の手で頭を撫でてやると、佑人の瞼が次第に閉じていき、そんな姿に安心して俺もなんだか眠くなってきた…
そして椅子に座ったままベットに体を預けると、いつの間にか俺も寝てしまっていた。
面会時間なんてとっくに過ぎてるけど個室だから関係ない…
ってわけにもいかないらしく、そろそろ時間ですって看護師さんに急かされてしまった。
思ったよりも傷が深かった佑人を置いて帰るなんて、心配で本当ならしたくはないんだけれど、病院の決まりなら仕方ない。
「佑人、俺もそろそろ…」
「雪月…」
「ん?どした?」
「帰っちゃダメ…っ」
帰る支度を始めようとゆっくり立ち上がろうとすると、佑人に腕を掴まれ離してくれそうもなくて、俺は仕方なく立ち上がる事を諦めもう一度座り直した。
「ん、でも…」
「こんな夜中に一人で歩かせらんねぇから」
「あ…うん。けどあいつはもう捕まったし、タクシーで帰るから大丈夫!」
「大丈夫じゃねぇよ。お前が大丈夫でも俺は大丈夫じゃない」
食い気味に引き止められ、その強い眼差しに敵わなくて大人しくまた佑人の手を握る。
「けど…怒られちゃうよ」
「別にいいじゃん」
握った手を逆に掴まれグッと佑人の方に引き寄せられれば、顔と顔が近づき恥ずかしくて目を逸らしたいのに、佑人の視線がそれを許さない…
「なぁ…今日まだ何もしてない…」
「えっ…」
「せっかく二人っきりなんだからさ…何かあんだろ?」
「やっ、でもっ…ここ病院だし…っ、佑人怪我して…っ」
「ふはっ!何?雪月…もしかして結構大胆なこと考えてんの?やっぱ俺よりエロいね♡」
「えっ!?ちがっ…////」
「いいよ?したけりゃ別に…俺そういうヤツ好き♡早くして?」
佑人の舌がペロリと顔を出すと虚ろな視線で誘うから、俺も思わずゴクリと喉を鳴らし、待ち構える佑人の唇にそっと唇を重ねた。
すると佑人は足りないとでも言うように、俺の頭を抱え込み舌を奥までねじ込ませてくるから、俺もそれに答えようと必死に舌を絡ませた。
「ん…ぅ、っん…」
「ん…っ、はぁっ、う…っ」
「はぁ…っ、佑人っ…?痛いのか!?』
「痛くねぇよ…っ」
「我慢すんなよ、治るの遅くなったら退院延びるから…ゆっくり休んでよ、お願いだから…」
「んぅ…」
さっきと違って今度は、甘えたように俺にしがみつく佑人を結局突き放せないのは俺の方で…
痛みからなのか俺の事を掴むその手が小刻みに震えていて、 そのまま置いていくなんてとてもじゃないけど出来ない。
「もしかして…怖かった?」
「怖かったよ…めっちゃ…」
そりゃそうだよな…
どんなに鍛えて仕事としてやってるとはいえ、あんな目にあって怖くないやつなんているわけない。
なのに、佑人に守ってもらう事ばっかり考えてた自分が心底嫌になる。
「そうだよなっ…ごめんなっ…こんな目にあって怖くないわけないよな…っ」
「ちげぇよ…俺が怖かったのは、お前がいなくなったって分かった時。もう会えなかったらどうしよう…お前に何かあったらどうしようって…っ、本当に怖かった…」
「佑人…っ」
「別にこんな怪我大した事ねぇし、痛くもねぇし…でも、お前がいなくなったら耐えらんないから…っ、だからここにいてよ…っ、俺の傍から離れんなっ…」
ポロポロと泣きだす佑人を一人残して帰るなんて俺には出来なくて、ぎゅっと抱きしめそばに居ることを決めた。
じゃなかったら一緒に帰るって言い出しかねないしな。
看護師さんには後で一緒に怒られよう。
「佑人…俺もお前がいなくなったら嫌だよ。だからあんま無茶なことすんな…っ、俺の為でも…ダメっ」
「ん…わかった…」
手を握り合い、もう片方の手で頭を撫でてやると、佑人の瞼が次第に閉じていき、そんな姿に安心して俺もなんだか眠くなってきた…
そして椅子に座ったままベットに体を預けると、いつの間にか俺も寝てしまっていた。
1
あなたにおすすめの小説
わがまま放題の悪役令息はイケメンの王に溺愛される
水ノ瀬 あおい
BL
若くして王となった幼馴染のリューラと公爵令息として生まれた頃からチヤホヤされ、神童とも言われて調子に乗っていたサライド。
昔は泣き虫で気弱だったリューラだが、いつの間にか顔も性格も身体つきも政治手腕も剣の腕も……何もかも完璧で、手の届かない眩しい存在になっていた。
年下でもあるリューラに何一つ敵わず、不貞腐れていたサライド。
リューラが国民から愛され、称賛される度にサライドは少し憎らしく思っていた。
転生したら魔王の息子だった。しかも出来損ないの方の…
月乃
BL
あぁ、やっとあの地獄から抜け出せた…
転生したと気づいてそう思った。
今世は周りの人も優しく友達もできた。
それもこれも弟があの日動いてくれたからだ。
前世と違ってとても優しく、俺のことを大切にしてくれる弟。
前世と違って…?いいや、前世はひとりぼっちだった。仲良くなれたと思ったらいつの間にかいなくなってしまった。俺に近づいたら消える、そんな噂がたって近づいてくる人は誰もいなかった。
しかも、両親は高校生の頃に亡くなっていた。
俺はこの幸せをなくならせたくない。
そう思っていた…
完璧な計画
しづ未
BL
双子の妹のお見合い相手が女にだらしないと噂だったので兄が代わりにお見合いをして破談させようとする話です。
本編+おまけ後日談の本→https://booth.pm/ja/items/6718689
かわいい王子の残像
芽吹鹿
BL
王子の家庭教師を務めるアリア・マキュベリー男爵の思い出語り。天使のようにかわいい幼い王子が成長するにつれて立派な男になっていく。その育成に10年間を尽くして貢献した家庭教師が、最終的に主に押し倒されちゃう話。
愛され少年と嫌われ少年
透
BL
美しい容姿と高い魔力を持ち、誰からも愛される公爵令息のアシェル。アシェルは王子の不興を買ったことで、「顔を焼く」という重い刑罰を受けることになってしまった。
顔を焼かれる苦痛と恐怖に絶叫した次の瞬間、アシェルはまったく別の場所で別人になっていた。それは同じクラスの少年、顔に大きな痣がある、醜い嫌われ者のノクスだった。
元に戻る方法はわからない。戻れたとしても焼かれた顔は醜い。さらにアシェルはノクスになったことで、自分が顔しか愛されていなかった現実を知ってしまう…。
【嫌われ少年の幼馴染(騎士団所属)×愛され少年】
※本作はムーンライトノベルズでも公開しています。
俺より俺の感情が分かる後輩は、俺の理解を求めない
nano ひにゃ
BL
大嫌いだと思わず言ってしまった相手は、職場の後輩。隠さない好意を受け止めきれなくて、思い切り突き放す様なことを言った。嫌われてしまえば、それで良かったのに。嫌いな職場の人間になれば、これ以上心をかき乱されることも無くなると思ったのに。
小説になろうにも掲載しています。
忘れられない君の香
秋月真鳥
BL
バルテル侯爵家の後継者アレクシスは、オメガなのに成人男性の平均身長より頭一つ大きくて筋骨隆々としてごつくて厳つくてでかい。
両親は政略結婚で、アレクシスは愛というものを信じていない。
母が亡くなり、父が借金を作って出奔した後、アレクシスは借金を返すために大金持ちのハインケス子爵家の三男、ヴォルフラムと契約結婚をする。
アレクシスには十一年前に一度だけ出会った初恋の少女がいたのだが、ヴォルフラムは初恋の少女と同じ香りを漂わせていて、契約、政略結婚なのにアレクシスに誠実に優しくしてくる。
最初は頑なだったアレクシスもヴォルフラムの優しさに心溶かされて……。
政略結婚から始まるオメガバース。
受けがでかくてごついです!
※ムーンライトノベルズ様、エブリスタ様にも掲載しています。
秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
めぐみ
BL
☆俺はお前を何度も抱き、俺なしではいられぬ淫らな身体にする。宿命という名の数奇な運命に翻弄される王子達☆
―俺はそなたを玩具だと思ったことはなかった。ただ、そなたの身体は俺のものだ。俺はそなたを何度でも抱き、俺なしではいられないような淫らな身体にする。抱き潰すくらいに抱けば、そなたもあの宦官のことなど思い出しもしなくなる。―
モンゴル大帝国の皇帝を祖父に持ちモンゴル帝国直系の皇女を生母として生まれた彼は、生まれながらの高麗の王太子だった。
だが、そんな王太子の運命を激変させる出来事が起こった。
そう、あの「秘密」が表に出るまでは。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる