Black Rose

むらさきおいも

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信頼と愛情の過去(光)

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恭介の舎弟になった俺は、先輩である恭介の身の回りの世話を焼き、常に隣にいるようになった。

最初は妹を助けてくれたお礼にという程度だったが、何故かそれが心地よくて卒業しても尚、頼まれてもいないのに俺は恭介の側に居続けた。

いつものファミレスで二人、特にする事も無く時間を潰す。

コーヒーを飲みながら外を眺める恭介の横顔はとても綺麗で肌は透き通るほど白く、その肌に触れたい衝動を抑えながら声をかければ、席を立った恭介の長くて濃いまつ毛の奥の瞳が伏し目がちに俺を見下ろす。


「行くぞ」

「うん」


俺は、この頃から恭介に特別な感情を抱き始めていた。

特に行くあてもなく、ただブラブラと恭介の隣を歩く。
周りから見ればほっそい恭介のが弱そうに見えて、ガタイのいい俺の方が強く見えてるんだろうけど、実際は全くもって逆だ。


「あぁ、暇だなぁ」

「何か甘い物食べたいんだけど…」

「またぁ?」

「いいじゃん。コンビニ行こ?」

「しょうがねぇなぁ…」


渋い顔をしながらもいつも付き合ってくれる恭介は、時々無茶苦茶だけど基本的に俺には優しい。

ホイップが沢山乗ったプリンを買って恭介の家に着くと、早速それを取りだし一口頬ばれば、口の中に甘さが広がって幸せな気持ちになる。

 
「恭介は?食べないの?」

「今はいいや」


ベットに寝転がりながら漫画本を読み出す恭介を横目に、プリンをちょびっとずつ食べていると、ふと目に入ったテレビの下のDVDが気になり、それを何となく引っ張り出した。


「あ…」

「ん?あぁ、見る?」

「えっ、いいよっ…///」

「何恥ずかしがってんだよ。見た事くらいあんだろ?」

「そりゃ…あるけど。別に一緒に見なくても…」

「ほら貸せよ、見ようぜ」


それは見るからにエッチなDVDで、恭介は俺からDVDを取り上げると躊躇うことなくレコーダーにセットし、再生ボタンを押した。

男二人でこんなの見てどうしろって言うんだよ…

別にこれを見るのが恥ずかいしわけじゃない。
そこに恭介がいるから…

ただでさえ恭介といるだけでドキドキすんのに、やり場のないこの気持ちをどう押えたらいいのか。

プリンをちびちび食べながら目線をチラッと画面にやれば、男と女が見つめ合いながらキスをし始めた。

さすがに恭介の顔は見れなくて、わざと見ないようにをゆっくりプリンゆっくり食べ進めた。

その内にテレビからはいやらしい水音が響き渡り、吐息から喘ぎ声へと激しさが増していき、だんだんとこの状況に耐えられなくなってくる…

そしていよいよプリンも底を尽き、する事がなくなってしまった俺はどうしていいか分からず、何も入ってない容器にくっついたクリームをひたすらかき集めていると、突然恭介が俺の名前を呼び体がビクッと震えた。


「なぁ、光…」

「んっ!?…なに?」

「お前、最近女とヤッた?」

「…っ、はあ!?なんだよ急にっ///」

「やぁ…俺、最近ご無沙汰だなぁと思ってさぁ?」

「そっ、そうかよ…」

「あぁ、ほら見てみ?気持ちよさそぉ…」


食い入るようにテレビを見つめる恭介の喉仏がゴクリと上下に動けば、俺の下半身がビクッと疼く。

反応する俺のナニに気付かれてはいけないと気を取られていると、じっと俺を見つめる恭介の視線に気が付いた。

欲を含んだ妖艶な瞳で見下ろされると、余計に体が疼いてくる…

こんな俺の思考が読まれては困ると、再び視線をそらすと恭介はとんでもない事を言い出した。


「なぁ…お前さぁ、俺のしゃぶれる?」


思わず持っていたスプーンが手から滑り落ちると、目が合ったまま数十秒、時が止まったかのように沈黙した後、俺の返事を待ちきれなかったのか恭介はベットに倒れ込んだ。


「はぁ…。さすがに光でもそりゃ無理だよなぁ?」


冗談なのか本気なのか分からないが、鼻で笑う恭介のその要求に俺の興奮は既に最高潮に達していた。

何故ならそれは俺が望んでいた事でもあったから…

冗談だったとしても、もう…止められないよ?
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