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医療ミス(大輝)
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俺はあの後、あの病院であった医療ミスの件をもう一度調べ直した。
彼女達を受け入れた病院と、真壁先生が医療ミスを起こして辞めさせられた時期はほぼ同じ…
受け入れたくはなかったのだが、偶然にしては出来すぎてる。
俺は真相を確かめようと、敦史さんの元を尋ねた。
「失礼します」
「どうした?大輝」
「急に呼び立ててすいません。聞きたいことがあって」
「いいよ、何?」
「回りくどいの得意じゃないんで、単刀直入に聞きます。真壁先生が医療ミスで人を殺したって本当ですか?」
「はぁ…。今度は真壁の話か。それはどっからの話?」
「…っ、それは」
敦史さんの表情が険しくなったのがわかった俺は、ここで奏の名前を出したらもしかしたら奏が…と思ったら、容易に名前をあげる事は出来なかった。
「あの…っ」
「奏か?」
「えっ、あ、いや…っ」
「そうか…」
否定も肯定もできなかった俺に対し、敦史さんは確証を掴んだのか、ため息混じりに頭を抱えた。
その姿にビビりながらも、俺は奏を守ってやりたくて思わず声を上げてしまった。
「敦史さんっ!奏は別に、そのっ…」
「心配か…?」
「はい。奏は、あいつはいつも何かに怯えてて、誰の事も信用してない。だから奏が悪い訳じゃなくて…っ」
「ふふっ、大丈夫だよ。心配しないで?」
そう微笑んだ敦史さんにちょっとほっとしたような…
いや、でも逆にすげぇ怖いような…
心中複雑な俺はどう答えて良いかわからず、取り敢えず苦笑いを浮かべてみせた。
「ところで真壁の話だったね」
「あ、はいっ…実は俺が付き合ってた彼女が、同じ時期に同じ病院で医療ミスにより亡くなったんです。もしそれに真壁さんが関わってるんだとしたら…っ」
「そうだとしたら?大輝はどうしたいの?」
「…っ、それは…どうしてそうなったのか…真相を知りたい…」
「真壁の事、許せないって思う?」
「そりゃあっ…あの時っ、ちゃんと判断して処置してくれてれば助かったかもしれないって思ったら…っ」
その時、扉の向こうの物音に敦史さんが慌てて扉を開けると、真壁先生が真っ青な顔をして立ち尽くしていた。
「真壁っ…」
「ごめ…っ、ごめんなさい…っ、、ごめんなさいっ…」
「真壁…っ、大丈夫…大丈夫だから…落ち着いて」
いつも冷静な真壁先生があんなに震えて…怯えて…
俺はいつの間にか、彼女の事より真壁先生の方が心配になっている事に気がついてしまった。
たまたま聞かれてしまったとはいえ、俺がした事で真壁先生を追い詰めたのだとしたら、俺はどう償えば良いのだろう。
今更昔の話を掘り返したとして彼女が戻ってくる訳でもないし、まして人を傷つけてまで探るような真似はしたくない。
「大輝、今日のところは引き取ってくれ」
「はい…っ」
俺が敦史さんの部屋を後にしようと真壁先生の横を通り過ぎようとした時、真壁先生の手が俺の腕を掴んだ。
「大輝っ…待って…」
「真壁、無理しないで」
「大丈夫…俺、ちゃんと謝りたい…っ」
「話せるのか?」
「うん」
出来れば真実は知りたい。
でも真壁先生に無理はして欲しくない。
俺の心中は複雑に絡まりあっていた…
ついさっきまでは、医療ミスの当事者かもしれないって思うだけで真壁先生を恨んでやろうとさえ思ってたのに、こんなに苦しそうにしている真壁先生を俺は見ていられなかったんだ。
彼女達を受け入れた病院と、真壁先生が医療ミスを起こして辞めさせられた時期はほぼ同じ…
受け入れたくはなかったのだが、偶然にしては出来すぎてる。
俺は真相を確かめようと、敦史さんの元を尋ねた。
「失礼します」
「どうした?大輝」
「急に呼び立ててすいません。聞きたいことがあって」
「いいよ、何?」
「回りくどいの得意じゃないんで、単刀直入に聞きます。真壁先生が医療ミスで人を殺したって本当ですか?」
「はぁ…。今度は真壁の話か。それはどっからの話?」
「…っ、それは」
敦史さんの表情が険しくなったのがわかった俺は、ここで奏の名前を出したらもしかしたら奏が…と思ったら、容易に名前をあげる事は出来なかった。
「あの…っ」
「奏か?」
「えっ、あ、いや…っ」
「そうか…」
否定も肯定もできなかった俺に対し、敦史さんは確証を掴んだのか、ため息混じりに頭を抱えた。
その姿にビビりながらも、俺は奏を守ってやりたくて思わず声を上げてしまった。
「敦史さんっ!奏は別に、そのっ…」
「心配か…?」
「はい。奏は、あいつはいつも何かに怯えてて、誰の事も信用してない。だから奏が悪い訳じゃなくて…っ」
「ふふっ、大丈夫だよ。心配しないで?」
そう微笑んだ敦史さんにちょっとほっとしたような…
いや、でも逆にすげぇ怖いような…
心中複雑な俺はどう答えて良いかわからず、取り敢えず苦笑いを浮かべてみせた。
「ところで真壁の話だったね」
「あ、はいっ…実は俺が付き合ってた彼女が、同じ時期に同じ病院で医療ミスにより亡くなったんです。もしそれに真壁さんが関わってるんだとしたら…っ」
「そうだとしたら?大輝はどうしたいの?」
「…っ、それは…どうしてそうなったのか…真相を知りたい…」
「真壁の事、許せないって思う?」
「そりゃあっ…あの時っ、ちゃんと判断して処置してくれてれば助かったかもしれないって思ったら…っ」
その時、扉の向こうの物音に敦史さんが慌てて扉を開けると、真壁先生が真っ青な顔をして立ち尽くしていた。
「真壁っ…」
「ごめ…っ、ごめんなさい…っ、、ごめんなさいっ…」
「真壁…っ、大丈夫…大丈夫だから…落ち着いて」
いつも冷静な真壁先生があんなに震えて…怯えて…
俺はいつの間にか、彼女の事より真壁先生の方が心配になっている事に気がついてしまった。
たまたま聞かれてしまったとはいえ、俺がした事で真壁先生を追い詰めたのだとしたら、俺はどう償えば良いのだろう。
今更昔の話を掘り返したとして彼女が戻ってくる訳でもないし、まして人を傷つけてまで探るような真似はしたくない。
「大輝、今日のところは引き取ってくれ」
「はい…っ」
俺が敦史さんの部屋を後にしようと真壁先生の横を通り過ぎようとした時、真壁先生の手が俺の腕を掴んだ。
「大輝っ…待って…」
「真壁、無理しないで」
「大丈夫…俺、ちゃんと謝りたい…っ」
「話せるのか?」
「うん」
出来れば真実は知りたい。
でも真壁先生に無理はして欲しくない。
俺の心中は複雑に絡まりあっていた…
ついさっきまでは、医療ミスの当事者かもしれないって思うだけで真壁先生を恨んでやろうとさえ思ってたのに、こんなに苦しそうにしている真壁先生を俺は見ていられなかったんだ。
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