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そして約束の時刻ピッタリに部屋の扉を叩く音がして、それに返事をすれば扉の向こうに声が響く。
「工藤です」
「いいよ、入って」
「失礼します」
入ってきて早々、奏の姿を見て慌てて駆け寄る大輝は、俺なんか1ミリも視界に入ってないんだろう。
頭の中は目の前の奏の事でいっぱいだ。
「奏!?どうした!?」
「大...輝…っ、ごめんな…っ」
「何が…?何がだよ…っ、何があったの?奏…っ!敦史さん…っ、俺、面倒みるって言ったじゃん!」
「あぁ、言ったな」
「だったらなんで…っ」
いや、ちょっとお説教しただけで、特に何かした訳でもないんだが…
しかし、俺に真っ向から向かってくるとは、大輝って結構根性座ってんだな。
普段は見せないその鋭い目つき、俺は嫌いじゃないけどね。
黙ってたら食ってかかってきそうな大輝に、奏が慌てて仲裁に入る。
「ちゃうねん…っ!敦史さんは悪ない…っ、俺嬉しくて…っ。めっちゃ怒られたけど…っ、何もされてへんし…っ、ここにおってもええってゆうてくれてん…っ。せやから大輝…っ、謝らせて?ごめんな…っ、傷つけてしもて…」
「ううん、俺は真実が知れて良かったと思ってる。ただ真壁先生には辛かったと思うから…俺と一緒に謝りに行こう、奏」
「うん…っ、先生にも、謝らなね…っ」
「敦史さん…すいませんでした」
「ううん、奏の事、頼んだよ。大輝」
「はいっ」
大輝は奏を抱えながら俺にひとつ会釈をすると、俺もそれに合わせて黙って頷いた。
これで少しは奏の寂しさが埋まればいいんだけど、全て上手いこと行くとは限らないからな…
「あ、そうだ。二人とも、龍士知らない?」
「龍くん…?知らんよ…?」
「大輝、昨日龍士は店にいた?」
「いや、昨日は見てないっす。何かあったんですか?」
「いや、何でもない…」
奏の所にも店にも行かなかったって事か!?
じゃあ、あながち斗亜の違和感も本物かもしれない。
もう嫌な予感しかしないけど、今はまだ大事にしない方が良さそうだ。
でもやっぱりこの前の事もあるから、用心しておくに超したはないかもしれないな。
「敦史さん…先生…おる?」
「ん?あぁ、いつもの所に居るんじゃないか?」
「ありがとう、行ってもええかな?」
「うん、大丈夫だと思うよ」
この不穏な動きを二人に気付かれないように、よそ行きの笑顔を振りまきながら二人を見送ると、俺は気持ちを切り替えて本格的に龍士の行方を探す事にした。
「工藤です」
「いいよ、入って」
「失礼します」
入ってきて早々、奏の姿を見て慌てて駆け寄る大輝は、俺なんか1ミリも視界に入ってないんだろう。
頭の中は目の前の奏の事でいっぱいだ。
「奏!?どうした!?」
「大...輝…っ、ごめんな…っ」
「何が…?何がだよ…っ、何があったの?奏…っ!敦史さん…っ、俺、面倒みるって言ったじゃん!」
「あぁ、言ったな」
「だったらなんで…っ」
いや、ちょっとお説教しただけで、特に何かした訳でもないんだが…
しかし、俺に真っ向から向かってくるとは、大輝って結構根性座ってんだな。
普段は見せないその鋭い目つき、俺は嫌いじゃないけどね。
黙ってたら食ってかかってきそうな大輝に、奏が慌てて仲裁に入る。
「ちゃうねん…っ!敦史さんは悪ない…っ、俺嬉しくて…っ。めっちゃ怒られたけど…っ、何もされてへんし…っ、ここにおってもええってゆうてくれてん…っ。せやから大輝…っ、謝らせて?ごめんな…っ、傷つけてしもて…」
「ううん、俺は真実が知れて良かったと思ってる。ただ真壁先生には辛かったと思うから…俺と一緒に謝りに行こう、奏」
「うん…っ、先生にも、謝らなね…っ」
「敦史さん…すいませんでした」
「ううん、奏の事、頼んだよ。大輝」
「はいっ」
大輝は奏を抱えながら俺にひとつ会釈をすると、俺もそれに合わせて黙って頷いた。
これで少しは奏の寂しさが埋まればいいんだけど、全て上手いこと行くとは限らないからな…
「あ、そうだ。二人とも、龍士知らない?」
「龍くん…?知らんよ…?」
「大輝、昨日龍士は店にいた?」
「いや、昨日は見てないっす。何かあったんですか?」
「いや、何でもない…」
奏の所にも店にも行かなかったって事か!?
じゃあ、あながち斗亜の違和感も本物かもしれない。
もう嫌な予感しかしないけど、今はまだ大事にしない方が良さそうだ。
でもやっぱりこの前の事もあるから、用心しておくに超したはないかもしれないな。
「敦史さん…先生…おる?」
「ん?あぁ、いつもの所に居るんじゃないか?」
「ありがとう、行ってもええかな?」
「うん、大丈夫だと思うよ」
この不穏な動きを二人に気付かれないように、よそ行きの笑顔を振りまきながら二人を見送ると、俺は気持ちを切り替えて本格的に龍士の行方を探す事にした。
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